怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

一部の高齢者には庭と家屋が死ぬまで必要

2019年05月30日 | 庭仕事
2003年に発行されたこの本を読まれた方も多いのではなかろうか。著者はドイツ人で、ここでも本屋で頻繁に見かけたものだ。(もちろんここではドイツ語版)
内容の終盤に老後の暮らし方について述べた部分があり、そのひとつに永らく疑問を持っている。

「70歳をめどに小さな家に移る」
という記述だ。
ウチ周辺の高齢者は、引っ越すどころかみな、長く住んでいるその家や地域にとどまっている。
第一、義両親もそうだ。

今日もせっせと庭仕事に勤しんでいる。

この労働こそが、彼らを健康にさせている原動力だ。
下手に小さな住まいに移ってしまったら、運動量が極端に減り、健康を損なうのではなかろうか。

もちろん、大きな家屋や庭の面倒が見切れなくなっている例もある。先月引っ越してしまったドイツ人K子さんだ。
親族の、これまた高齢者の女性と凄まじく大きな家に住んでいた。
掃除は自分たちでできないので、週に一度お金を払って掃除に来てもらっていたそうだ。
とうとう、そうした生活がムダに感じ、その家を売って小さなアパートの一室に移った。

彼女らの場合、家屋や庭の手入れなど全く興味が無かったようだ。スポーツジムに通っていた。
こんな無駄な話はないだろうな、とK子さんの話を聴きながら義両親たちとの大きな違いに驚いた。
そして、K子さんは同世代の義母よりひどく老けてみるのも確かだった。
結論。
でかい家と庭は健康と若さを保つ・・・ってのは飛躍しすぎかな。
2年ほど前、K子さんと義母は同時期に同じ病院の5階と6階に入院していた。義母を見舞ったあと、K子さんの病室に行った思い出。


私の庭仕事はこれ。
唯一庭に植えることが許されたオレガノの収穫とその乾燥保存作業だ。

午後遅く、義母の妹が大量の衣類を持ってやってきた。
娘が太ってしまって着られなくなった服だ。

もともと長身で横幅もある義母の妹の娘G子さんだ。もらっても小柄な義母と私には合わないだろう。
だが、これは義母に合った。
かなり丈の長いジャケットだ。これ、葬儀のときくらいにしかドイツでは着る機会が無いかもしれないぞ。
わたしがときどき日本から持って来た紺色のジャケットを着ると、出かけた先で「今日は葬式があるのですか」と尋ねられるんだ。

古着の山から発見した、とりあえず私に着られそうなカーディガン。

少々無理がある。脇のところがタプタプしている。
これからの季節、強い太陽光線を避けるためにこうしたものが複数あると便利かな、と思って私用にもらっておいた。

旅行土産

チョコレートだ。この50gの大きさの品を10個ほどいただいた。
アメリカのチョコレートはひどく甘い、と聞いていたがこれはさほどでもなかった。

このようにして、運動は庭仕事、衣類は親族から、甘味は旅行土産で(義母ケーキもあるが)賄っている。
現金無くても生きていける義両親たちと私。(夫は例外?)