怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

電子レンジが来たぁ

2008年11月09日 | 文化
数週間前、義母の妹から電子レンジをもらった。
義母の妹は新しい物好きのようだ。
我が家にやっと文明の利器がやってきた。

据付場所決定に少々時間がかかった。
義母が長い間反対していた理由は「置き場所がない」
日本の所狭しといろいろ並んでいる台所を知っている私には嫌味にしか聞こえない。
いや、嫌味ではないのだけど・・・
台所も見目麗しく物が並んでいなくてはならないのだ。
でも、食器は欠けていてもいいのよね、変。

結局、壁ひとつ向こうの食料小部屋に置くことになった。



まあ、いいのだけど。
なんだか、倉庫に電子レンジだよな。
この小部屋、食品保存のため窓を半開きにしておくので寒いし・・・

冷凍庫用にコンセントがひとつしかなかった。
さっそく、義父の出番。
数時間で新しいコンセントが出来上がり、このように据えつけた。

ところで、義父はアースを付けていなようだった。
親戚からのもらい物、箱や説明書など一切ない。
ここは電圧が高く、危険である。
義父にこのことについて尋ねるのはプライドを傷つけるような感じがしたので、実家の父に電話した。
りす「ここのお父さん、電子レンジを知らないから、アースをつけていないようだ、どうする?」
父「今度、帰ってきたら、やり方を教えてやるからそれまで電子レンジを使うな」
ということになった。

夫はそういった家庭内の細かいことにはほとんど無知である。
訊いてみても無駄と思ったが、一応訊いた。
「アース、ってなんだか知っている?」
なんだか、本当に人をばかにしたような質問だよな~でも、夫は電子レンジを使ったことないし
すると、なんと、知っていた!



これは、コンセントだ。
上下にある金属片がアースなのだそう。
ふおおぉぉぉ~
ちょっと、感動。
なかなか、ドイツも進んでいるじゃあないか
すべてのコンセントにアースつき!


左は電圧の低い電気製品、右は電圧の高い製品の電源プラグだ。右のには金属片が見える。これがアースなのだろう。

安心して電子レンジを使い始めた。
が・・・
ブオオオオーーーー
日本のそれと同じくらいの音がするのだが、普段「節約」を仕込まれている私にはこれは大量の電気を使っている証明音に聞こえる。
使用中はひどく落ち着かない。
調理終了の「チーン!」の音、これも「電子レンジをまた使ったぞ」と家中に響かせているようで、怖い音だ。

そういうわけで、びくびくしながら電子レンジを使わせてもらっている。