林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ラッシュアワーの仏像展

2006-11-30 | 色めがね

東京国立博物館の「仏像展」へ行った。
木造、一木作りの仏像ばかりを集めた。(神像も1躯ある)

真冬の寒さと雨模様の悪天候で、落ち着いて鑑賞出来ると思っていた。
誰もがそう思っていたらしく、平日というのに、大変な混雑だった。
入場制限で会場の「平成館」に入るのに40分もかかってしまった。

会場内も大混雑で、鑑賞どころの話ではなく、黒山の人だかりを押し分けての「見物」だった。上に掲げたパンフ(これ、通勤電車かね)どおりの雑踏だった。
殆どが高齢者で、パンフの仏様に似ていなくもないな。
会場は人いきれでむんむんして、滞在1時間が限界。
新聞社の後援が付いた展覧会は着脱し易い服装で行かねばならない。

パンフと異なり、仏像の展示方法が素晴らしく、お寺に行って拝観するよりずっと見易い。
説明も、高い場所に大きな字で書かれて、分かりやすかった。

何よりも、これだけ多くの木造の仏像が集まるのは画期的。
仏像は、夫々優美、豪華、雄渾、静寂、躍動.........。
古色を帯びた木肌が素晴らしく美しかった。

一番気に入ったのは、滋賀県向源寺の十一面観音菩薩立像。
この仏像は特別待遇で、周囲から(混雑していなければ)じっくり拝める。
体躯はしなやかで、表情は魅惑的。
しかも、堂々たる迫力がある。

 

次ぎは、唐招提寺の持国天立像。
対になる増長天の方が動きは無いが、存在感がある。中国人の仏師が彫ったそうだ。
持国天は日本人が彫ったと説明があるから、持国天像を支持する。
踏んづけている餓鬼が何とも愛らしい。

三番目は、奈良県秋篠寺の十一面観音菩薩立像。
彫が実に丁寧だ。お顔は怖い。

円空、木喰作の仏像を、群像として展示した一角も良かった。
身の丈3~40センチの仏像も、よく見えなかったが立派だった。

こういう優れたものを見ると、ご先祖は立派だと思う。
最近亡くしかけてる愛国心が涌いてくる。

ここまでが褒め言葉。以下嫌味。

会期は2ヶ月あった。(12月3日まで)
今更どうしようもないが、これだけ人気があるのだから、延長出来なかったものか。
もっと、落ち着いて鑑賞したい。

仏様にしたって、暗いお堂に鎮座していては退屈。
都会に出た方が、迷える衆生をより多く救済できるのではないか。
夫々の仏様の前に賽銭箱を置いたっていいと思う。
そうすれば、お寺も会期延長に同意するかも、なんて勝手な空想をした。

特別展の入場料は1,500円で、高齢者割引なし。
都や川崎市・三鷹市などは割り引くが、国は無しだ。
来春東京・京都・奈良・九州の国立博物館が常設展の値上げをする。
これだけ混雑するのだから、特別展は3,000円でもいい、と考えるお役人が出ないことを仏様に祈ろう。

入館料を値下げして、優れた文化遺産を安く見せてくれ。
高齢者は除外しても、若年者割引はやるといい。
愛国心、向上すると思うよ、安倍さん。


「美しい国」をつくろう

2006-11-30 | 床屋放談


                                        11月28日 朝日朝刊から

朝日に連載されている加藤周一先生の「夕陽妄語」を読んだ。
丸谷才一先生のような軽さや飄逸さがなく、愛読とまではいかないがタメになる。

11月27日夕刊では「2006年11月」という題だ。
先生は、11月は日米両国で歴史に残る事件が起こった、と書く。
そして更に以下のように書いている。

 アメリカではブッシュが中間選挙に破れた。
 これまでの軍国主義化路線を改める復元力が働いた。
 日本は教育基本法案を強行採決した。
 なし崩しに右傾化が進み、これを抑止する復元力がない。

じっくり読んで理解しなければならない。
とりあえず印象に残った部分を下に転記した。
この随筆の纏めに当る最後の文章だ。

 われわれも安倍首相と共に「美しい国」をつくろう。
 信州のカラ松と、京都の古い町並みを保存し、
 人麻呂や芭蕉が残した日本語を美しく磨こう。
 そのとき愛はおのずから起こるだろう。
 尊大な、誇大妄想的な、殺伐で卑屈なナショナリズムを捨てればよい。
 そうすれば憲法を改める必要もなくなるだろう。

森男は憲法改正については、加藤先生とは少し意見が異なる。
但し、安倍さんと自民公明党の代議士たちに憲法を弄ばれたくはない。

安倍さんは復党問題についても、曖昧な態度である。
どうして安倍さんの支持率がこんなに高いのか、理解出来ない。
特に、高齢者の支持が高いそうだ。
脳天気な若い奴ら、呆け同然の高齢者。
働き盛りは色と欲呆け。

不肖森男は余計な心配をしている。


さくらパパの迫力

2006-11-29 | 床屋放談

横峯さくら父娘の諍いは微笑ましい。
パパとさくらさんは、深い信頼関係があってのいざこざで、健全な親と子だ。

さくらさんは小学校4年生の時、男の子5~6人に苛められた。
理由は、毎週月曜日にゴルフの練習のため、小学校を休んだからだ。
随分悩んだが、お姉さんたちに相談したら、パパの耳に入った。
パパは学校に乗り込んで、苛めた男の子たちをどやしつけた。
男の子たちは肝を冷やして、苛めなくなった。

さくらさんの才能を信じて、学校を休ませたのも偉い。
学校に乗り込んで、相手を捕まえて懲らしめたのは、もっと偉い。

いじめ自殺が続いている。

TVの報道は世間知らずの若僧が取材して、流行の尤もらしいコメントを付け、本部のエライさんは事なかれだから、真実を報道しているとは言えない。
ただ、画面を視聴しただけの感想では、自殺した子供の親にも問題があると思う。

なぜ、死ぬほど悩んでいる子に、気が付かなかったか。
気が付いていたら、なぜ相手の子供を直接とっちめる気にならなかったのか。
わが子に自殺されて、なぜ激怒しないのか。
仇討ちを公言する迫力がないのか。
泣いてるだけとは意気地が無い。
親の腑甲斐無さに腹が立つ。

人間が多勢集まれば必ず苛めはある。
弱い者、変わった者を苛めるのは本能だから、苛めは絶対無くせない。
社会的な訓練がまだ足りない子供たちは残酷だ。
虐めを無くそうとすればするほど、煩雑な管理や手続きが必要になって、ますます学校が異常になってくる。

殆どの先生は単なるサラリーマンだ。
生徒の一人一人の行動を、まして心理など把握させるなんてことが出来る筈はない。
そんなことをを求めるのは無理というものだ。
それとも、月給を10倍にしてやるか?

我が子の命は教師任せにせずに、親が守る気概を持つべきだ。
我が子の命は、会社の仕事や立場より大切なはずだ。
仕事を休んで、学校に乗り込め。

子供に自殺されたら、学校や苛めた相手の親を告訴する事に異論は無い。
学校や苛めた相手や、その親を震え上がらせろ。
だがその前に、恥も外聞も恐れず、断固として苛めた相手を懲らしめる気迫を持て。

自殺を考えている子供に向かって、さくらさんは語りかけている。

  「家族に話せばラクになる」。

横峯一家ならば、そうだろう。

さくらパパは偉い。
マスコミに出ないさくらママも偉い。きっとパパの留守をしっかり守り、一家の緩衝材になっているのだろう。
優勝したさくらさんも偉い。

優勝して、

  「父のお蔭」

と言って、記者たちを笑わせたさくらさんは、一番偉い。
萌え


灯油販売車疾走

2006-11-29 | 重箱の隅

 車はチョロQ博物館からレンタル中です。

寒くなって、灯油が欲しい。
ガソリンスタンドやホームセンターへ買いには行かない。
運ぶのが重いし、車の中にこぼして往生したことがあったからだ。
それで町内を回る販売車を待ち構えている。

灯油販売車のセールスマンはアホである。
拡声器で童謡を流しているから、玄関先にポリタンクを持ち出そうとしていると、もう門前を走り去っている。
どの灯油屋もアホばかり。

なぜもっとゆっくり走らないのか?
社長は何を指導しているのか?

それとも、森男がノロマになったのか?
耳が遠くなったのか?

全部、当りだろうな。

結局、今朝も灯油を買えず。

 ♪寒さ堪えて書いてます。


雨が続くと本屋が儲かる

2006-11-28 | 林住期


                 黒田清輝 読書

雨が2日も続いて、家の中でもぞもぞしている。
あんまり退屈だから、町に出る。

飯能の駅ビルの本屋を覗いた。
電車に乗らなくなってから、殆ど本を買わなくなった。
飯能辺りの本屋ではロクな本も無いしね。

ところがありました

 

・「双六で東海道」 丸谷才一著 文芸春秋刊
  和田誠さんが装丁と挿絵を担当した丸谷先生の本は必ず買っている。
  話題は豊富、洒落ていて、可笑しい。
  和田さんの挿絵も最高だ。

 

・「銀花 冬 第148号」 季刊 文化出版局刊
  特集は「焼き物蒐集」、「布」。
  他に「男の着物道楽」もある。
  この雑誌は写真が実に綺麗で、凝りに凝っている。
  内容が、これまた濃い。
  第3号以来、欠かさず買っている。
  古本屋は欲しいと言うが、手放さないよ。

 

・「芸術新潮 12月号」 月刊 新潮社刊
  特集は「漆」。小特集に「大竹伸朗」がある。
  いま大竹伸朗が、売れっ子らしいのだ。
  編集長が女性になった途端に、エログロ特集を連打して、辟易とした。
  しかし、このところ改まっている。
  また、差し支えはないが、NHKの「新日曜美術館」と妙に連動している。
  現在の大判にして以来、通して買って、定年後じっくり見るつもりだった。
  ところが美術業界も変化が激しく、綺麗な写真も変色し、忙しくて読めない。
  数年前に古本屋に20年分、纏めて引き取って貰ったが、代金はタダだった
  古本屋では200円くらいで売っているくせに。

 

・「スケッチは3分」 山田雅夫著 光文社新書
  この手の本は沢山持っている。
  しかし、読まない。ぱらぱらめくって挿絵を楽しみ、分かったつもりになる。
  著者は都市設計家、とあったので買ってしまった。
  設計家の絵は曖昧さが無くて好きだから。
  絵はまだ手がつかない。

月末だというのに、とんだ散財をしてしまった。
ブログやめなきゃ、読む暇ない。
雨が続くと本屋が儲かる。


秋眠

2006-11-28 | 林住期

 
                        川合玉堂 彩雨 (部分)

 秋眠不覺暁
 處處聞物賣
 夜來木枯聲
 葉落知多少

だんだん目覚めが遅くなる。

今日は朝から雨。
な~んにもすること無し。

 ♪アカシアの雨に打たれて、このまま死んでしまいたい。

なんて、ね。
永眠はま~だだよ。


♪夢は夜開く

2006-11-27 | じゃじゃ馬馴らし


               駒田森男 コラージュ(全部)

♪若い頃は暗かった。
♪会社勤めは辛かった。
♪どうすりゃいいんだ林住期......、と思っていた。

遊行期に近くなってからブログを始めた。

「林住記」は殆ど無視されている零細ブログです。
それでも、ごくたまにあるコメントに励まされ、性懲りもなくまた続ける。
も少し見栄えを良く、という欲もある。

で、スキャナーを買った。
デジカメは、液晶画面が見えず、上達するはずが無い。
氾濫するパンフ類をブログに転用しようと考えた。

スキャナーは便利だ。
説明書を読む根気が無いので、自己流で使っている。
多分、全機能の9割は使っていないだろう。

拾い集めた資料を切り抜き、整理し、スキャンする。
それを画像処理ソフトで加工し、ブログのフォルダに溜め込む。
やたらに時間がかかる。眼が傷む。
気が付くと午前さまで、会社勤め時代と変わらない。

だが、あり合せの画像を捻くり回していると、面白い効果が出て飽きない。
ああしよう、こうしようと夜が更ける。
もしかすると、高麗郷の大竹伸朗かもしれない

♪夢は夜開く。

だから朝、起きられない。

     大竹伸朗画、 芸術新潮12月号より。


また小梅大夫が出た

2006-11-27 | 重箱の隅

毎日「小梅大夫」のグロテスクな顔を拝まされる。
gooブログ御用達で、ブログ記事を書く時に、必ず白塗り顔を出す。
目立てばいいってもんじゃないだろう。
ブログだって品格が大切。
他人のことは言えないけどね。

いま、人気急上昇中らしく、ネット社会でも賑やかに取り上げられている。
どうせ喧しい一発芸、楽屋落ち連発芸、チンピラ迎合芸だろうと思っていた。
どうも森男の偏見のようだ。
でもなぁ。

写真に黒枠付けちゃったけど、ゴメン。
TVで「将来性」を確認してみよう。
食わず嫌いは呆けるもと。
でもなぁ。

@

写真は[買わずに死ねるか。]から盗んで、悪戯しました。
作者の「KennyBee!」さんのセンス冴えてます。
タイトル写真の田舎駅も盗用したい。

上はgooブログ編集画面に出てくる小梅大夫。
ウザイなあ。


拍手さい彩

2006-11-27 | 高麗便り


拍手さい彩

[かにや]を贔屓にしている。
商品、店員、店舗、みないい。

だが、お菓子の名前が「ダサイタマ」。
これまで、このブログで2回からかってしまって、ご免。

端唄の会へ何を献上するか、悩んだ。
花束はキザだし、予算もあるし、楽屋に何人いるかも分からない。

森男は進物を選ぶのが好きだ。
冬至の日の手土産に、かぼちゃと柚子を持っていって、大喜びされたことがある。
固いものが食べられなくなった高嶺者に、柔らかい煎餅を差し上げたこともある。
飯能市の山奥の名栗農産物直販場で、ルバーブジャムを発見したこともある。
鳥羽の「あおさ」は軽くて香りがよくて安くて増えて、これも人気がある。
マカロン」はお隣の姫たちに跳びはねた。

日高市の特産品にしたいが、うど(独活)ではなぁ。
巾着田に物産館を造る前に特産品を開発しなければならない。

池袋の巨大百貨店の災害対策本部のようなギフトセンターでお歳暮の品を選ぶ人の気が知れない。
結局、かにやで選ぶことにした。

清潔な売場に、気が利くけれどおっとりした店員。
何よりも、見本のカケラが食べられる。
昼飯前の森男は、ドラ焼き1個分くらいは試食した。

いいのがあった。
ヘンな名前だが、端唄の会への差し入れとしては最適な名前だ。名前は、

       「拍手さい彩」。

用途を言ったら、華やかな包装紙にしてくれた。
こういう機転が[かにや]のいいところだ。

ダサイタマ県の自称は「彩の国」。これを入れてある。
味もいい。
値段は一寸高いが、美人の前では「見栄」ってものもあるんだよ。
かにやの菓子にはヘンな名前が多い。
だが、「拍手さい彩」は見直した。

冬の菓子でお奨めの新製品は「雪のおくるみ」だ。
旨いし、香りがいいし、外観と名前がピッタリだ。
この冬は雪が多そうで、よく似合う。


雪のおくるみ

おまけ。
「ケンキ」という人気が続く菓子は、埼玉「県旗」のこと。国体開催年開発。
「あばれんぼう」という菓子は女優の左幸子さんご推薦。名前は悪いが品物は上等。
菓子の名づけは、社長ではなく、菓子開発担当者の由。

ルバーブジャムは、名栗農産物直売所にあるが、販売意欲希薄。
北海道富良野のものにリンクした。


端唄の余韻

2006-11-26 | 歌の翼に

 
銘木・鶯宿梅

端唄の会に名山さんと一緒に招待された。実は一ヶ月も前からウキウキしていた。
森男は城西大学公開講座の修了式を抜け出し、名山さんは東京での所用を早く切り上げ、開場前に到着した。
ルンルン。

招待してくれた方は、以前所沢の古い商家で、森男たちに端唄を合唱させた鶯谷麗華さんだ。長山藍子さんをもっともっと(もっと)優しく若くした感じ。

    長山藍子さん

端唄の会を知らされた時、有料らしいので断るつもりだった。
小泉自民公明党の所為で、年金減税金社会保険増で、立派なホリデイプアだもんね。
しかし、そこは百戦錬磨の森男たち、ダメモトと無料招待扱いになるよう事を運んだのだ。

会場はお座敷かと思っていたら、仏子駅近くの住宅街の小さな喫茶店だった。
お客は老若男女30人ほど。
会場は足の踏み場もない混雑になって、とても半端、いや端唄の雰囲気じゃない。
ケーキと珈琲が出たが、こぼすといけないので、大急ぎで腹に入れて片付けた。

出演は中年以上のお母さん5人。
お世辞抜きの麗人ばかり!     
手土産のお菓子を献上する時、あがってしまって、相手を間違えるほどの美しい方ばかりだ。


唄が2人と三味線担当が3人。
所沢では弾き唄いだった麗華さん、今日は唄専門である。
一番若いようだが、50かな? 40代じゃないだろう。

女優の嵯峨美智子(古いね)に似た家元鶯谷麗さんは、唄専門。
もしかすると70を超えているかもしれないのに、あでやかで、声に張りがあった。

    嵯峨美智子さん

森男たちは、着物をお召しになったご婦人に弱いのだ。

三味線の3人も、みな現役美人(今日の森男は調子が出ないね)。
でも、一寸下手。音が外れたり、調子が揃わないときがある。でも、許す。

三味線の音色は素晴らしい。昔は古臭いと思っていたが、数年前からは好きになった。
今夜は特に好き。唄った端唄は、

       お江戸日本橋、梅は咲いたか、さのさ、三階節、佃流し、その他11曲。

俗曲もあるそうだが、どれが俗曲かは忘れました。
「木やりマンボ」なんてのもあって、まぁ、かなり砕けた端唄の会です。

驚いたのは、嵯峨師匠、「コラボレーション.......」とか言って、「春雨」というしっぽりとした端唄を、ピアノのテープ伴奏で唄った。これが実にいいんですねぇ。
ピアノの伴奏は、情緒纏綿。端唄的発声にまとわり付いて、ショパンより美しい。

    春雨に しっぽり濡るる鶯の

    羽風に匂う梅が香や

    花に戯れしおらしや

    小鳥でさへも一筋に

    寝ぐら定めぬ 気はひとつ

    わたしゃ鶯 主は梅

    やがて身まま気ままになるならば

    さあ 鶯宿梅じゃないかいな

    さあ 何でもよいわいな

三味線は3人で弾くがピアノは1人。
三味線は一寸音程が狂うがピアノはしっかり。
邦楽業界は、こういうその何というか「.....コラボレーション」をもっとやって欲しい。

実は森男たちは所沢の経験から、お客も加わって、手拍子や合唱もあるのかと期待していた。会がはねたら麗華さんとお食事でもと、勝手に空想していた。
ところが、演奏者の皆さん、家元を中心に纏まっているのだ。芸者さんじゃないもんね。
もっとも、芸者さんだったら、プアなこっちから逃げ出すよ。

会場を出る時に、やっと握手だけして、次回も是非と約束しただけだった。

人生は短く、夜は長い。
しかるに何も起きなかったのだ。

お師匠さん、自演のCDを販売していた。
入場は無料だったが、お土産代で頑張っちゃったもんね。だからCDは諦めた。

近所の小洒落たレストランで遅い夕食を撮りながら、チオビタCMの高島礼子さんを絶賛し合った森男たちだった。

CDを買わなかったことを、今、後悔している。
夢を見続ける必要があるのだ。
当てにならないジャンボ宝籤を止めるべきだ。

    高島礼子さん

   061126


修了証書

2006-11-25 | 林住期

     構内

城西大学の秋の公開講座の最終日。
全10講座の5講座を受講すると、「修了証書」を下さる。
頂いたからといって、どうというトクも無いのだが、やはり嬉しい。
既に5枚になっている。

平成2年秋、初めての受講は皆勤だった。
突然修了生代表に指名されて、代表になった事が無い森男はどぎまぎしてしまった。
その後、次第に出席率が下がり、今年は6講座しか受講しなかった。

好奇心は衰えてない「つもり」だ。
先生方の講義技術の未熟さに、うんざりしているのだ。
学生が授業に集中しないのは当たり前だ。

今年は理科系の講座が無かったので助かった。
微分積分方程式を延々と黒板に書き続ける先生、化学構造図の棒がどっちに付いたこっちに付いたと続ける先生、やたらに外国の先生たちの学説発表時期に詳しい先生等々。
学生の学問に対する関心を無くしてしまう先生が多い。

学者になったり、商売する気は無い受講者たちだから、学問的に多少怪しい内容でも面白く話をして頂きたい。

今日の演題は、「団塊世代の男女共生-2007年からの新たな家族関係」。
申し訳無いが、よく聞く話ばかりで、詰まらなかった。
そもそも受講者は団塊以上の世代だ。
直ぐ下の世代より、もっと若い世代に関心がある。

来年はどうしようか?
健康でいて、出られれば上出来。
先のことを思い煩うことなかれ、だ。

   大学裏の高麗川堰

開講初日は陽射しが暑く、日陰を選んで歩いた。
最終日は初冬の夕方の冷気が漂う。
欅も大分葉を落とした。
時の経つのが早くなったものよ。

                  
清光会館


黒い学生服

2006-11-25 | 床屋放談

視力が弱くなって、夜間の車の運転は控えている。
だが、この頃のように夜が早くなると、運転中に暗くなってしまうことがある。

高校生の帰宅時間と重なる。
対向車のライトで高校生が見えない。
危なくて仕様が無い。

高校生の殺人事件があると、校長先生から決まって聞かされる台詞がある。
 
  命を大切に。

多分、教育委員会が決めた対応マニュアルで、指示しているのだろう。
本当にそう思っているなら、高校生の制服を、暗い道でも目立つような配色にしなければならない。
教育委員会、考えて下さい。
生徒たちも喜ぶよ。

女子高生は問題ない。
やたらに短いスカートで大根足を2本見せている。
もっと短く、と言ったら生徒たちも喜ぶよ。


凩の森林公園

2006-11-24 | 風に吹かれて

雨が上がって、晴れてきた。
国営武蔵丘陵森林公園へ紅葉狩りに行った。



南口の民間駐車場に200円で車を停めて、400円の節約。
園内を3時間も歩いた。
それでも歩いたのはごく一部だ。




昨夜2時間も社交ダンスを楽しんだ先輩は、余裕の早足。
ジョギングシューズに慣れない森男は、靴ずれで参った参った。

東京の私立中高校の園内マラソン大会で、運動広場だけが賑やか。
広い園内は殆ど人がいなかった。



強い北風で、寒い。
紅葉が盛りのつもりだったが、大したことはなかった。
初めての先輩は喜んでくれたが、自慢したいのに残念だった。

公園内最高峰の展望所からは、雄大な赤城山、冠雪した浅間山が見えた。
寒いわけだ。

凩に満開の花。高さ3メートル
木立ダリア。メキシコ原産、皇帝ダリアともいう。

森林公園は国営で有料なのに何も無い、と悪口を言う人がいる。
森男は、あれこれ作り物が多過ぎるとさえ思う。
よく見れば、自然は多くのものを見せてくれる。

周辺の里山は荒廃している。
森林公園は里山のお手本として、整備して貰いたい。
遠くから見れば、比企丘陵の秋は素晴らしい。


お稲荷さん

2006-11-23 | 高麗便り

 

 









旧市内に住む友人のお宅のお稲荷さんが完成した▲
作った人は大工ではなく、祠作りが趣味の人。元電気技師、現宮大工だ。

実は、もっと雑なものかと思っていた。
今朝、神主さんが竣工式までやったそうである。
心がけが違う。だから、一家は伸び盛り。

このお宅には、良寛、定家、蓮月尼など仰天ものの掛け軸がある。
ここだけの話、印刷だよ。でも、下手な本物より、心意気を感じるね。

近所の偉人(アンチク先輩)と一緒に、直会に招かれた。
流れ者で余所者の森男は、本当に嬉しい。

趣味の宮大工は材料選びに苦労したそうだ。
野晒しにするので、安物の木材では直ぐに暴れてしまう由。
木の年輪は60才以上、素直な育ちでないとダメ。
耳、痛いね。

偉人は植木植人・金魚養殖・骨董収集・灯篭絵付・気儘百姓と多彩な人物だ。
骨董品は家中に充満しているらしい。
糖尿だから、そろそろ「ガラクタ整理」をするつもりだそうだ。
珍品には戦前のコンドームがある! 銘柄は「春雨」
宝籤券もあるという。
整理整頓にはお手伝いに行きたい、と申し出た。

外は寒いが、暖かい日だった。