林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

言うべきことを言う

2013-06-29 | 先輩のお言葉

午後になって、また蒸し暑さがぶり返した。
永年使い込んだ身体がだるく、何をするのも八めんどくさい。
書こうと思ってることはいくつかあるけれど、どうも億劫で、先延ばしをする毎日でありまする。

アベノミクスとやらも、カレの「理想」も胡散臭いが、安倍さんを支持する人が多く、ケチをつけるのもバカバカしい。

今朝の朝日新聞に作家の橋本治さんが書いている。

  自民党の安倍政権は不思議な政権だと思う。

で始まる橋本さんの意見を、記事の大見出しが上手くまとめている。

  安倍人気の不思議さ
  景気回復のかけ声に
  口をつぐんでしまう

だが橋本さんは、締め括りにこうも書いている。

  批判するだけではダメなのは政治家であり、国民は「なんかヘンじゃない? 疑問を解決してよ」と言うべきだ。
  
「言うだけじゃダメだ」などと言う声を怖れずに、言うべきことは言おう。
  
言うべきことが足りないから、なんだかわけが分からない状況になったんじゃないか。

そう、そのとおりだ、と森生も思う。だけどこう何もかもが面倒くさくなったんじゃあね。
だから「犬のお供しかすることがない、まだ元気な団塊爺が、もっとしっかりしろ」、と言いたい。

 

田中美智子さんが突然ブログを閉じてしまわれた。6月10日の最後の記事に「決まりをつける」と書いておられる。
物事には始めがあれば終わりがある。仕方がないことだが残念である。

片や、原野辰三さんのブログが相変わらずお元気で、言うべきことを言っている。
爪の垢でも分けて頂けたら、と思う今日この頃であります。
ふぅ。

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桜伐るバカ 植えるバカ

2013-06-28 | 床屋放談

富士山写真撮影の名所、山梨県忍野村で、植えて間もない桜などが何者かに切断された由。
「桜が富士山を隠して撮影の邪魔だ」、と言ってたので、伐った犯人はカメラマンだろう、とTV取材に答える住民。

何よりも伐ったヤツが悪いけど、そんな場所に桜や紅葉を植えて、わざわざ富士山を隠す方も悪い。
観光客を大勢集めたいくせに、やることがちぐはぐである。

富士山がやっとこさ世界文化遺産に登録されて、行政や観光業者、それにマスコミのはしゃぎようは異常だ。
釣られて、日本人の大群が押し寄せるにちがいない。

今後、そこいら中に、ごたごたと余計なもの植えたり、禁止看板案内看板を林立させるだろう。
日本人は景観に気を配らないからね。

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都幾川村再び

2013-06-27 | 風に吹かれて

桜の頃、連れられて行った都幾川村が好きになり、今度は森生が旧友二人を連れて、また都幾川村へ行った。

あの時、昼飯は古民家の饂飩屋でさんざん待たされたので、今度は黒蕎麦で有名な「とき庵」にした。
だが生憎昼飯時。小さな店の前には駐車場に入りきれない車が道路にずらりだ。
ノウゼンカズラの赤い花の下の縁台には、順番待ちの人々が期待に腹を凹ませている。

小一時間待ち、ようやく店内座敷席へ。
注文を取りにきた女子高生と見える少女の、素朴なこと! 食べてしまいたいくらい可愛かった。

頼んだのは天蒸篭(名前は不確かです)1400円。
野菜の天麩羅が豪快で、人参も蕪も野蒜(だったと思う)も葉っぱが付いたまま。プチトマトの天麩羅は初めてだった。
蕎麦は確かに黒い。蕎麦汁は甘口で好み。但し森生の好みでは、蕎麦にもう少し腰が欲しい。
黒い蕎麦粉は、枕の中身にする蕎麦殻を粉に含んでいるんだろう。粘りが出ないのかもしれない。

とき庵に小さい欠点はあったけど、評判どおりの蕎麦屋だった。
あの饂飩屋同様、また行きたい蕎麦屋です。

近くに、怖いながらもほろ苦く、いい味を滲ませているおじぃの喫茶店がある。
時間をかけた水出し珈琲の味は美味く、叱られたのが
懐かしくて、また行くことにした。

店は「小物屋さん」というヘンな名前で、「托爺所」と称する工作部屋もある。
店内には背丈ほどもある巨大なドリッパーとたった3席の客席しかない。他はガラクタ小物や古い絵本がごたごた。
雨が降らなければ「お客さんは道路の向こう側、都幾川の堤の上へどうぞ」、という仕掛けだ。

日曜だったためか、川堤の客席には以前と異なり、家族連れが何組もいた。
じぃさんは騒ぐ幼児を叱りつけたりするけれど、怖い顔を緩めて妙に愛想がいい。なんたって商売繁盛だもんね。

葉桜の下で、夜は蛍が乱舞するという都幾川の川風を全身に包まれて、の~んびりした午後のひと時を味わえた。

このあと饂飩屋「やすらぎの里」に寄った。饂飩は売り切れて早々と閉店していたが、勝手に威風堂々の店内へ。
客が去った座敷席には仕事を終えたおっかさんが十人ほど、額紫陽花のように集まりガヤガヤとお楽しみ中だ。

森生たち三爺は敬意を表し、冷やかすつもりだったが、多勢に無勢、逆にからかわれたようだ。
都幾川村では乙女は食べたいほどに可愛らしく、おっかさんは働き者で威勢がよく、食われてしまいそうだった。
お別れの遣り取り。
 
    これからも時々来るからね。  

    あいよ待ってるわ、転ばないでね。

続いて古民家ギャラリー「寧々房」へ。

なお、春の都幾川村の過去記事は3月29日から4月4日までの全7本です。
「風に吹かれて」カテゴリーに入れてあります。

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残るは食欲

2013-06-26 | 林住期

また雨が降ってきた。
梅雨の最中だし、予報どおりなので雨に異存はない。

朝、起きたときから疲れている。
寝相が悪くなり、掛け布団を蹴飛ばしたりした跡があるので、夜中には盛んに運動をしてるのだろう。

何も予定が無いと、特に雨が降ってると、何もかにもが億劫になる。

で、買っておいた「残るは食欲」(新潮文庫)を読み始めた。
うつらうつらしながら、午前中に「蕪と風邪」の話まで読み終えると、今日もまた、腹が減っている。

最近肥り気味だ。自制し昼飯はあっさりと冷麦にした。

阿川佐和子さんは「物欲も、多分愛欲も無くなり食欲だけが残ってる」そうだけど、普段からいいものを食べてるねぇ。
こんな面白い話を書けて、新書ばかりか文庫本もよく売れてる。凄い書くチカラは、やはり食い物の差か。

それに較べると、わが林住記は..................

ま、それはともかく、今日の記事をやっとこさ書き終えたら、胃袋の冷麦は既に消化してしまったようだ。
さぁて、カルビーのピザポテトでも摘んで、夕飯まで昼寝としよう。

                         .......... 残るは食欲のみ、か。

カルビーの「ピザポテトぜいたくパルメザンチーズ味」に嵌っております。
期間限定商品なので、早く販売終了にしてね。

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一人じゃんけん

2013-06-25 | 林住期

さっきから小学生たちが教室内を覗いてる。しんしんと興味の音が鳴り響く。
じじばばは空き教室で、週に一度、輪になって椅子に腰掛け、じたばたしている。
ロコモティブシンドローム予防体操を受講中なのだっだ。

ぎくしゃくばらばらのそのそふらふらどぎまぎ。
将来ある子どもたちには、見せたくないブザマな光景だが、ニンゲン教育のためには現実を見せねばならぬ。


覚えた相手の名前を言ってからその人にボールを投げる体操。
顔は覚えていても相手の名前を思い出せなくてもたもた。

人数分の凹みボールを隣の人に次々手渡しする体操。
1・2・3・4・・とリズムをとり、10で逆回し。これが7・5・3からの逆回しとなると、もう滅茶苦茶。ボールごろごろ。


演歌付き一人じゃんけん体操。
ずんどこ節に合わせ、右手がぐーなら左手はぱー、ちょきならぐー。
続く二番は右手がぱーなら左手はぐー。ぐーならちょき。
女先生の「さぁ負けて」の号令に、ぱぁやちょきの答えが咄嗟には出て来ず、分かっても指が全く動かない。

    「きよしのズンドコ節」  (余談ですが、氷川きよしっておばばたちに、大変な人気なんですね、驚いた)

右手と左手を別々に動かすことは、アタマの老化を防ぐのだそうだ。
高嶺者の大敵、転倒は筋肉の衰えだけではなく、カラダに指令を出す脳力の衰えも原因なのだそうだ。
なるほどそうかもしれないが、こうぎくしゃくしては先にカラダが壊れるよ。

その他、ゴムチューブを使うストレッチ体操のようなものはぐいぐい。
太極拳のようなものはゆるゆると。

先生は「大笑いすれば脳が活性化し、カラダにいいんです、だから間違えた方がトク」、と励ましてくれる。
だけど野次馬小学生諸君の呆れ顔には、正直、相当凹んだが.......。

    でもなぁ、キミらだってあと半世紀も生きてみろ、必ずこうなるぜ。
    それを差しあたって知らないから残酷でいられるんだ。笑うがいいさ。

先生に何度も水分補給を指示され、正味1時間くらいのお遊戯、いや体操。
大してカラダを動かさなかったのに大汗をかいた。

一群のロコモ予防体操を「年寄りのお遊戯だ」なんて、バカにしてはいけない。
お馴染みのラジオ体操第一やTV体操の方が易しく、じじばばには相当な運動量です。反省してます。

 

メタボリックシンドロームに続き、今度はロコモティヴシンドローム(運動器症候群)がモンダイになるそうです。
そもそも寝たきりや認知症の原因になるロコモティヴシンドロームとは何か。
貴方さまのロコモティブシンドロームはどこまで進行しているか。

答えは「ロコモチャレンジ」にあります。
ゼヒ確認して下さいね。

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そっくり

2013-06-24 | 遠い雲

今度の誕生日を迎えるとおよそ30年前に亡くなった父と同じ歳になる。
父の正確な没年を覚えていないのは、やはり親不孝者なのだろうが、仕方がない。

父は小言幸兵衛だった。気に入らないことがあると、ぐずぐずと何時間でも小言を言い続けた。
母との夫婦仲は険悪だった。今になると不機嫌の理由は想像でき、両親を気の毒に思わないでもない。

中学生になった頃から父とはろくに話したことがなかった。

父は数学が得意だったが教えるのは実にヘタクソ。
森生が仁丹と数学が大嫌いになったのは、小学生の頃、毎晩、耳元でねちねちと算数を教えられたからである。

就職した時、お祝いに金バックル付きの鰐皮ベルトと青い色のワイシャツをくれた。
父としては大奮発したのだろうが、生憎そんな悪趣味はないし、当時のサラリーマンのワイシャツは白に決まっていた。
だから一度も使ったことがないうちに、無くしてしまった。思えば可愛気のない次男坊だった。


古い家族の歴史について、父は敢えて話すことがなかった。
今になると、知りたいことが多い。

母によると、父の晩年は大分丸くなったらしいが、森生が実家に帰るのは正月と旧盆くらい。
たまに会っても会話は無く、その頃の心境や体調などについても聞いたことがなかった。

凡そ10年前、母と母の末の妹と、母の実家の義妹の三人が、何と同じ病院に入院していた時期があった。
百歳だった母から順に、老衰に脳梗塞、骨折、末期癌だった。

意識がなくなっていた母に会ったついでに、
永らくご無沙汰していた叔母を見舞った。
会うなり叔母は驚いて言った。

  「まぁ、亡くなった義兄さんソックリだ」

それまでは性格はともかく、体格も人相も殆ど似ていないつもりだったので、叔母さんの言葉には森生が驚いた。

 

父と同じ歳になって考える。

マジメな公務員で、祖父から引き継いだ町の世話役を嫌々していた父とは、随分違う世間を渡って来た。
しかし結局、父とそっくりなことをしたり言ったりしてきたなぁ、と。

130624


不恰好

2013-06-22 | うわごと

  

・ 涼しさや人さまざまの不恰好 ・ 

まだ6月中なのに真夏の蒸し暑さだわぃ。

鄙に逼塞はしてるけれど、クールビズはとっくに実行している。あとは素っ裸しかないや。

 

・ 金持ちは涼しき家に住みにけり ・

どうせ無為徒食のヤカラだ。夏は涼しい軽井沢に転居すればいんだよ。

あちらには、じじぃの優雅なアルバイトはないでせうか? 例えば、おばばさまの話し相手とか......。


 
俳句は正岡子規。天野祐吉編・南伸坊絵「笑う子規」(筑摩書房)から。

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在宅ひとり死について

2013-06-21 | 先輩のお言葉

朝日新聞朝刊の意見特集「都市で老いゆく」(6月4日・金)は、考えさせられる内容だった。
3人の学者が「都市の高齢化」対策を提言している。

  ・東大高齢社会総合研究機構特任教授・辻哲夫氏........... 在宅医療の充実に今すぐ動け。

  ・中部大学生命健康科学部准教授・戸田香氏................. 若者と高齢者が同居する仕組みを作ろう。

というご意見だが、とどのつまりは、

  ・社会学者(東大名誉教授)上野千鶴子氏..................... 在宅ひとり死ができればよい。

に行き着くのではないかと思う。

上野氏は「一人で死んだからといって孤独死と呼ばれる必要はありません」と断言している。
例によって歯切れが良く、分かり易い。

  ・都市には最期を看取る施設はもう要らない。訪問看護や医療支援を受けて、在宅ひとり死ができればいい。

  ・介護保険制度を、独居高齢者の看取りが可能になるように改定する。

      保険の限度を超える独居高齢者の看取り費用は独居高齢者の自己負担にする。

      払える人には払ってもらい、払えない人には遺産で死後精算する。

      それでも払えない人には、終末期にかかる高額費用の減免措置を設ける。

      以上の制度は病院死や施設死よりも医療・介護の総額社会保障費は抑制できるはずだ。

  ・高齢者に貯蓄を放出してもらえば、介護や看護、医療の市場も拡大し、雇用機会も増える。

   ・高齢者の年金や資産を使わない、使わせないのは家族だ。

  ・介護労働者が足りないという話はウソ。労働条件が悪過ぎるので、有資格者の半数が働いていない。

  ・これからは福祉サービスで住む自治体を選ぶ時代だ。

以上、森生の錆びたアタマでまとめましたが、読み違ったところがあると思うんので、是非、新聞を直接読んで下さい。
また上野千鶴子氏には、別の機会に、もっと詳しく語っていただきたいものです。

    それから、森生が以前から考えている「暴論」です。
    今後、日本人の平均寿命は短くしたほうがいい。そうすれば何もかもがうまくゆくのではないだろうか。

 

森生の暴論については、あれやこれやが絡み合い、どうにも上手くまとめられません。
長い夏休みの宿題にさせてください。

130621


粗品

2013-06-20 | 高麗便り

東飯能駅に再開店したまるひろ百貨店が、お得意さまセールを開催する。
というお知らせの封筒を持って行けば、引き換えに「記念品」をくれるそうなので頂きに行った。
森生は断捨離が骨太の方針だが、「タダのものはとりあえず頂いておく」という現実的な欲求には素直に従うのだ。

既におじさんでもなくなり、おばさんたちの行列に並んでも全然恥ずかしくはないつもりだった。
でも、開始から4日目だったので行列は無かった。品切れ御免だったはずの記念品は大量に残っていた。
そりゃそうさ、記念品は電池別売の「粗品」だもんね▼

    

しばらくぶりに売場を歩くと、暇を持て余した店員が藪蚊のように殺到してくる。

   いらっしゃいませ、ご自分のものをお探しですか?

ふんっ、誰が使おうと勝手じゃないか。

   いらっしゃいませ、その敷きパッドはヒンヤリしますでしょ?

けっ、触れば分かるわい。

   いらっしゃいませ、明るい色の靴はもうこれしかありません。

もうっ、見れば分かるよ。なにも否定形で声を掛けなくてもいいじゃないか。

   いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ..........。

この不景気に、商品の値段はべらぼうである。
住民の生活振りを把握してるのかねぇ。これが買える人は池袋か新宿か、都心の百貨店に行くはずだよ。
結局、何も買わず粗品だけ貰って店を出た。

 

飯能駅に向かう途中、ファミリーファッションの店に寄った▲
以前、しゃもじいが入院中に買物を頼まれて、センスはそれなりながらあまりの安さに驚いた店だ。
この店では有難いことに、いくら商品を触っても声を掛けてくる煩い店員はいない、......というより誰もいない。

結局、ジャストパンツとかいうもんぺのような普段着を衝動買いしてしまった▼ これも一期一会だからね。
これならパジャマズボン兼町歩きにも使え、ユニクロのステテコよりはまし。なにしろ3本でわずか1497円だよ。

飯能駅前で友だちにばったり会い、買物自慢。

   ああ、あの店かぁ、一回洗ったらよれよれだけどね。

うぬっ、お主も時々買ってるな。

 

この安売りの店はいつ前を通っても、季節の衣料品などが店先にまで溢れ、寂びれ商店街で一番活気がある。
ここ飯能や隣り町わが日高は、いくら格好つけても、実は粗品が似合う町なのであります。

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優柔不断術

2013-06-19 | 林住期

  ・消費増税前に、パソコンを買い換えようか。いや、まだ使える。

  ・ミラーレスカメラを買いたいなぁ。いや、パワーショットコンデジはもっと軽いはずだ。

  ・美杉台のヤハラテナで、たまには栄養を付けなくちゃ。いや、海燕くらいでいい。

  ・軽はそろそろ廃車にして........。いや、免許証を返上するときかも。

などとうだうだ考えながら早や一年。光陰はヤの如し。
ぐずぐずしてるとまた一年。残り時間は減る一方だ。

ここらで優柔不断は返上し、ダンコ決断力を発揮。余生は有意義に過ごすべし。

.......でもなぁ。

 毎日新聞社刊

以前、赤瀬川原平さんが老人力の効用を説き、評判になった。
オノレの優柔不断にじくじくしてる心を晴らそうと、通販で【優柔不断術】を取り寄せた。
読んだ結果。

  つ・ま・ら・な・い。

2000円以下の赤瀬川本は大抵読んだつもりだけど、これほど退屈な本は無かった。
うじうじ、ぐずぐず、もたもた........。
話が一向先に進まないんですね。

南伸坊さんのすっとぼけた装丁も効果なしだ。

ただ、偽千円札事件で有罪になった裁判での攻防戦は面白かった。
豪華弁護団の意表を突く弁論に、検察と裁判長はさぞかし困り果てただろうなぁ。あはは。

編集者と本の構想を相談するのが愉快で、なかなか書き上げられなかった、と後書きにある。
そして「打合せで盛り上がり過ぎるのは危険である」と反省。

そう。赤瀬川さんの歳になったら、物事は行き当たりばったりが面白い。

朝日新聞社刊  

「優柔不断術」については天野祐吉さんの対談集【隠居大学】▲を読むだけでいい。

なお、優柔不断の逆の決断力は、経済力に正比例するんですね。
欲しいもの、したいことを列記していて、気が付いた。

130619


日の出の時間

2013-06-18 | 林住期

夜明けが早い。
不機嫌なパソコンに付き合い、就寝が今日になっても、高貴高嶺者は日の出とともに目が覚める。

好都合のようだけど、昼間眠くって仕方がないのが不都合だ。

これじゃまずいので、近頃は雨戸を閉め切って寝ることにしている。
背丈と共に膀胱も縮んだため何度か起きるが、出るものが出切った明け方からは熟睡できるようになった。

だが問題がある。
何時になっても部屋が暗いので、そのままずぅっと、もしかすると永遠に眠ってしまいそうだ。
雨の日は特にその恐れがある。

それで、永らく眠っていた目覚まし時計が目を覚ましたという次第。

130618


チョイスを選ぶ

2013-06-17 | 重箱の隅

「日本人の4000万人が高血圧症です」。
「そして人生はチョイスの連続なんです」。
「(だから)チョイスを選んで下さい」と、NHK・ETV16日9時直前の番組CMで連呼していた。

「チョイスを選ぶ」..........。不思議な日本語ですね。毎朝放送するおはよう日本の「おはスポ」もそうだ。
ニュースで時々放送する「中央線で信号機トラブルのため上下線ともストップしております」も気持ちが悪い言い方だ。

朝日新聞が「気持ちが悪い日本語ランキング」を報告してくれた(6月1日土曜版2頁)。それによると........ 

  1位 1000円からお預かりします

  2位 全然似合いますよ

  3位 ギターの音の耳ざわりがいい

  4位 来年もよろしくお願いしておきます

  5位 わたし的にはOKです

だったそうだ。記事では20位までありますが省略します。
重箱の隅をつついたようなこの特集。面白いのでお暇ならどうぞ。

  なお、記事の冒頭に断り書きがある。

    刻々と変化している言葉は生き物。
    時には「誤」が「正」になるケースもあり、一筋縄ではいかないことがよくわかりました。

  そりゃそうだろうね。
  だからといって受信料を徴収しているNHKが、こんな言葉遣いを先導していいわけがない。
  どなたか「NHKの気持ちが悪い日本語」を集めて、不人気投票をして下さい。

 

因みに該当の番組をNHKオンラインで探してみましたが.......。
直近の放送予定は認知症・C型肝炎・くも膜下出血などで、高血圧は5月に放送済み。再放送も済んでるようです。
高血圧なら見ようと思ってたのに、これでは血圧が下がらないわけだわ。

だいたい、NHKにはヤカマシイCMが多過ぎるよ

130617


ドタバタ見物

2013-06-16 | 床屋放談

 反発係数は?

加藤良三コミッショナーの年収は24,000,000円で、他に交際費が10,000,000円だとか。
これ以外にもミズノほか、野球関連業界からの贈り物もきっとわんさかだろう。
なのに、小細工がバレるまでは週一勤務でっせ

ミズノ製造の公式球には自分の署名を入れちゃって、いい気分だったろうね。
東大法学部卒、外務官僚、駐米大使、三菱商事顧問を経て、プロ野球コミッショナーに就き、現在71歳。
まだまだ稼げる。少なくともお中元の季節までは辞めないかも。羨ましいなぁ。

あの上野春樹会長は、柔道選手時代に頭を強打したことがあるに違いない。だから多少のモタモタは仕方がない。
だが、加藤さんは超エリート。駐米大使だった頃も空気を読み違え、国益を損ねたはずだよ。

でも、あんなに頑張ってるんだから、辞めさせることはありませんよ。
とことん頓馬を続けて、外野席のおじぃを楽しませて下さいね。

食べたい豪華なご馳走

加藤さんや上野さんのドタバタを見物してると、森生もどんどん意地汚くなっちゃって........

【公式球豆知識】
1個850円。中国上海で製造。材料は1年分を一括購入し順次製造。
反発係数はシーズン終盤には落ちる傾向が......。
詳しくは16日朝日朝刊を読んでください。

130616


梅雨寒

2013-06-15 | 風に吹かれて

昨夜から堪らない蒸し暑さになっている。
時々降ってきそうになり出端を挫かれるので、ご町内の見回りができない。

それで、イギリス湖水地方の民宿や農場などを紹介する「LAKELAND CAM」を見た。

昨日の天候は曇、時々激しい雨。午後からは時々晴。気温は14度(かな)。
日本には無くなった
「梅雨寒」がイギリスにはあった。涼しくていいなぁ。

写真は専属写真家が犬を連れ、湖水地方を撮り歩き、日替わりで載せている。

今日は、わが埼玉県日高市高麗本郷に少し似た風景だった。
かの地の住民はどんな暮らしぶりなのだろうか。

あちらは自然環境を見事に保存している。
イギリス人の底力をイヤというほど見せ付けられる。

ここ数日は「buttercup」が咲く草原風景が多かった。
buttercupを辞書で調べたら「キンポウゲ」でした。

 

傘を差したご一行は、どうも違和感がある。
姿勢が悪く、
狭いところに犇き合う......。多分、日本人ですね。、
がやがやと、いや、ひそひそと、異国で何を話しているのか。
想像すると、ちょっと愉快です。

写真は上から原文のまま
grass and buttercups blowinng in the breeze Monk Coniston
Rain in woods of High Close
Umbrellas opposite Dove Cottage

130615


雨やどり

2013-06-14 | 歌の翼に

 

外はしとしと、銀の雨が降っている。

そろそろ百近くになった。あちこちが勤続疲労で痛んでる身には、コラーゲンより雨が有効です。

ということで「林住記」は、まだ金曜日だけど今日はお休み。

ご同輩も 「雨やどり」 はいかが?

 

130614