林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

民間事故調報告書

2012-02-29 | 床屋放談

  夜半から降り始めた雪は朝になっても降り止まず、昼前には10センチ以上は積った。
  こういう日は、朝からTV漬けになるしかない。
  民放各局は、「福島原発事故独立検証委員会」が民間の立場でまとめた報告書を話題にしていた。

各局とも事故発生直後の菅首相の言動を厳しく批判している。
森生も伝え聞いた当時の菅の言動には大いに問題がある、と思っていた。
しかしいま、寄ってたかって菅一人を叩くの見ると、相変わらず日本人だなぁ、と思う。

菅の資質もあるかもしれないが、首相として異常な行動をとったのは、原子力安全委員会委員長や原子力安全・保安院長が、素早く的確な助言をせず、肝心の東京電力社長が始めから逃げ腰だったのが原因でる。
かれらは、たとえ菅に怒鳴られようが、殴られようが、言うべきことは言い、身を挺して「官邸の場当たり的な行動や判断」を防ぐべきだった。

東京電力は最後まで今回の調査に応じなかったそうだ。
またデタラメ・斑目春樹は未だに原子力安全委員会委員長の席に居座っている。恥知らずにも程がある。
民放各局は、ああいう連中については全く言及せず、何がオセロ中島だ。

アメリカ原子力規制委員会が、原発事故発生直後から10日間の対応について、会議や電話での職員たちの遣り取りを公開した。
駐日大使館が80キロ圏内のアメリカ人に退避勧告を出したのは、この委員会での協議を受けてのことだった。

ところが当事者である日本の原子力災害対策本部は、議事録はおろか議事概要さえも作っていない。
森生は、本当は記事録はあるが、あちこちに差障りがあり、隠しているに違いないと思っている。

オリンパスカメラはイギリス人社長のお陰で不正が露見した。
原子力安全委員会や原子力安全・保安院のような重要な組織は、アメリカさんにお任せした方が安全安心だ。
今度の事故を「第二の敗戦」という人がいるが、賛成である。

120229


山を越えて

2012-02-28 | 高麗便り

飯能から山を越えて帰ってきた。
山越えで飯能へは時々行くが、帰ってくる山道は上り坂が続くので、最近は滅多に歩かなくなった。


買物は済んだ。シッカリ腹ごしらえはした。まだ日は高い。林住記に載せる記事を何とか捏ね上げねばならない。
それで、山道を逆方向に越えて帰宅した、というわけ。


光の春がまぶしい。だが、山はまだ眠ったまま。
北風が山を揺さぶり、梢を鳴らす。山がごうごうと鼾をかいているようだった。


針葉樹林に入ると汗が引き、フイトンチッドを浴びて気分が爽やかになる。
あちこちに丸太が散乱しているのは、埼玉県が実施している「間伐」と称する「乱伐」の結果だ。

坂道はここが終点である。飯能の町で買った物を背負って帰って来るのは、容易なことではない。
春は光だけ。山はまだ冬だった。ふぅ。

明日はまた雪が積るとか。もういいよ。

120228


煎餅を合理的に食す

2012-02-27 | うわごと

煎餅を食する時、個別包装の中に入っている煎餅を指で小さく割ることにしている。
セロファン袋から煎餅を取り出し、いきなり前歯で煎餅を齧ったりはしない。
何故なら、煎餅が割れるよりも、森生の辛くも残っている前歯が欠け落ちる恐れがあるからだ。

また、割った煎餅の細かいカケラが、あちこちに散らばるからでもある。

しかし袋の中に入れたまま煎餅を割れば、そういった不都合はなくなる。
しかも煎餅を食した後、袋の中の細かいカケラをもう一度食することができ、無駄にするところがないし、炬燵の周りを汚さず、掃除の必要がない。

カケラの食し方は、粉薬を服用する時のように顔を天井に向けて大口を開け、袋からカケラを口腔内に落とし込む。
これが正しい作法であり普及させたいものである。

問題は、こういう食し方が上品な作法とはいえないことである。
よそさまのお邸でこれをやる時は、家人が席を外した隙を狙って、コッソリやらねばならぬ。
だから煎餅のこういう食し方を「上品」とは敢えて言わず、「合理的」と言う所以である。

  ところで、製造過程で割れた煎餅ほか米菓やビスケット類を「久助」という。
  何故そういうかは、お暇ならウィキをどうぞ。

鎌倉・豊島屋の名物は鳩サブレである。鳩サブレは割れやすい。
豊島屋は月に一回、早朝の開店前に、久助になったサブレを地元の人に安く売っていた。
母は早起きして行列に並び、それこそ一抱えも買ってきて親戚中に配ったものだ。
味はお土産品として売っているものにひけはとらなかった。

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宴のあとで

2012-02-24 | 林住期

O・G(ばば・じじ)会は無事には終わらなかった。
牡丹園の真ん中で茹蛸になってご機嫌だった代表幹事が突然蒼くなり、身体がぐらぐらし始めたのだ。

    「あらぁ、これって酔ったんじゃないわ、脳梗塞かもよ、ウチの舅の時と同じだわ」

    「もしかすると脳溢血かもね、やだー」

    「くも膜下じゃないの? でも、痛がらないわねぇ」

    「とにかく横にしましょうよ、みんな、椅子かして」

脳溢血なら動かさない方がいいはずだ。森生は後ろから椅子と一緒に抱きかかえた。
会場は総立ち、騒然。
蒼い蛸は腰掛けたまま小間物屋を開店した挙句、大鼾を掻き始めた。

ホテル側が駆けつけ、救急車を依頼。

待つ間、牡丹たちはナプキンを掻き集め、腕まくりをして汚れものを拭い、甲斐甲斐しく立ち働いた。
こういう場合、男はおろおろするだけ。でくの棒だね、全く。

救急隊員がようやく駆けつけ、代表幹事に意識が少し戻ってきた。
入院を嫌がったがみんなで説得し、同じ町から来たおじぃに付き添ってもらい、とにかく病院へ搬送。

    予定時間を大幅に超過した。
    大先輩に花束を贈り、B・G会はようやくお開きになった。

    大先輩は、隣の古い街で蕎麦屋を成功させたおじぃがお供をして、氷雨の中を海辺の街へ帰っていった

     

支払いを済ませて草臥れて、帰ろうとしていたら、中先輩が「お茶にしよう、みんな待ってるよ」と迎えにきた。
場所を変えて、50年ぶりのB・Gたちは話の続きに花を咲かせていたのである。元気だなぁ.........。

雨は止まず、街は暗くなり、お茶会は打ち切りにしたが、後で聞くところによると、牡丹たちは3次会を決行。
この秋には女だけで、温泉一泊旅行をすることにしたそうだ。

    今日び、「女房丈夫で留守がいい」とうそぶく亭主は多いだろう。
    でも、夕飯時になっても帰ってこない女房に、亭主はカリカリしてたかもよ。

この後、搬送先の病院へ行き、付き添いのじぃと一緒に点滴中の蛸氏を待つことにした。
やがて蛸氏が身の回りのものを抱え、独りて部屋から歩いて出てきたのに仰天。

「血圧を下げる薬を飲んでたところに、酒が作用して血管を広げ、異常に血圧が下がって失神した」のだそうだ。
いやはや、次に宴会をやる時は、アルコール関連予算は大幅削減だわ。

120224


大先輩

2012-02-23 | 林住期

昨年の秋から準備をしていた「B・G会」を開催した。
「O・B会」と言わないわけは、女性が多い職場だったからで、「B」はおばば、「G」はおじじの頭文字なんである。

豪華な会場に集まったじじばばの多くは、半世紀ぶりの再会だった。
往時、颯爽としていた青年たちは、いま、風化し惨状を呈しているが、当時のすみれたんぽぽは、今、それなりに爛漫と咲き誇り、屈託がなく、まるで大輪の牡丹のやうである。

この深刻なる男女間格差の原因は、そもそも那辺にありや........。

会場入口で会費を徴収中に、淑女たちに旧姓を名乗られても、お釣に気を取られて、まるで思い出せなかった。
しかし宴もたけなわになると、口を尖んがらせて言い募るさまから、ああそうだ!あの子だった、と可憐な娘の頃の面影を、念入りなお化粧の下にようやく見出せたのだった。

雪になりそうな悪天候をついて、海辺の街から湘南ライナーに乗って大先輩が来て下さった。

かくしゃくとした大先輩による開会の挨拶。

和やかで簡潔な話から、このB・G会がたまたま大先輩の米寿の誕生日と重なったことが分かった。

中先輩に耳打ちされて、森生は慌てて花束の手配に走った。

アマスポーツ界で有名だったご主人に付き添われて、会場に来た中先輩がいた。
実はこの中先輩、当時、嘴が黄色かった森生には怖い怖いお局さまだったのである。

中央に座った大先輩のすぐ脇の席で、中先輩は不思議そうに「この人だ~れ?」と繰り返す。
周りの誰もがその都度、「ほら、あの大先輩でしょ」、と笑顔で励まし、そしてとりなした。
大先輩は忘れっぽくなった昔の部下に、慈愛に満ちた笑顔を何度も返していた。

六十路を越えると、矢鱈に過去現在を自慢し、相手の話しを全然聞かなかい元偉い人が多いけれど、大先輩は春の風のように穏やかで、周囲を寛がせる名人になっていた。そう、春風駘蕩ってことです。
しかも(ここが有り難く大切なことですが)会費を3人前以上も払って下さったのである。感謝多謝感激だった。

森生もあと38年経ったら、大先輩のような好々爺になれるだろうか。
なれっこないやね、ふんっ。

宴もお開きが近くなり、大先輩に花束を進呈する直前に事件が起きた。

この記事、不連続に続きます。

120223


春を探しに

2012-02-22 | 高麗便り

ようやく春が来たきのう。





小さな春を探しに、高麗の里を少し歩いた。



野や川に光は溢れていても、風はまだ冷たく、花は急な春に戸惑っているようだった。



結局、あてにしていた場所に、蕗の塔は見当たらなかった。



  清流の谷戸にある仄暗い洋食屋で、昼飯前のワインを勧められ、早やお花見気分。 

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軽度の抑鬱傾向

2012-02-21 | 林住期

猛烈な北風が吹きすさび、寒くて外へ出られない一日だった。
だが、家に篭ってると、光熱費で破産する恐れあり、だ。

具合良く、近所の大学で公開講座があり、軽を駆って温まりに行った。
葉書では、講演内容は「ストレス対策とメンタルヘルス」だった。

講師は対照的な二人。
「メンタルヘルスの現状」は某研究センターの太め部長さんが簡潔に話し、「やさしいストレス対策法」はコンサルタント会社のうら若く見える細腕社長さんが乙女チックに講演した。

午後1時からの講演は講師にとっては魔の時間である。腹が膨れりゃ目蓋は下りる。暖かい階段教室は心地良い。
開講前から舟を漕ぐじじいが、ほら、あそこにも、ここにもいた。

講演内容に新しい知見は無かった、と思う。
思うのは、森生もいい気分になり最後列でうとうとしていたようなので、いい話があったのかもしれないからだ。
なにしろ最後列は天井に近く、会場の暖気が集まるのである。

細腕社長が、多分眠気覚ましに用意したのだろう、「簡易ストレスチェック表」を配った。
そうして、「ご自分でぇ、採点とかしてぇ、欲しいなぁ、と思ってますぅ」、言った。声の抑揚がとっても可愛いかった。


        

ふむふむ、そうか、こうだよな、と自己採点して集計してみたら、

             ジャジャーン! あれま、わたしは43点です。

「軽度の抑鬱傾向があり、趣味やスポーツなどストレスを発散することも大切」なんですと。
そうか!ブログなんか更新してるバヤイじゃないのだった。(それで、土日は休みました)

なお、どこがどうだったかは高度な個人情報なのでヒ・ミ・ツにしておきます。

でもさ、春は曙になれば「朝方の気分は良くなる」し、林住記を読んで下さる貴女さまが目の前に現れたら「付き合ってみたい」と思う ........ ほ・本当ですったら

だけど百近くにもなると、どう考えても「将来に希望はない」んです

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椅子帰る

2012-02-20 | 重箱の隅

折れた後ろ脚の修理と全体的な安全点検に出していた椅子5脚が、遠い飛騨の国から帰ってきた。
傷はすっかり癒え、へたった背もたれとクッションは、古臭い英国調薔薇柄から渋い杉綾柄の新品に交換した。
わが猫額亭は椅子だけが新しく、妙に眩しい。

修理に出した時の下請け君も、きょう納品に来た黒猫君も、礼儀正しくてきぱき動き、見物人にはキモチが良かった。
ニッポンの現場はまだまだ大丈夫である。

だけど納品に来た青年よ。足と靴下をよ~く洗っておくれ。
ケダモノ臭は、清浄だった猫額亭内で、夕方になってもまだ微かに漂っている。

  クッションは大分前からへたっていたけれど、躯体はほぼ30年間無事だった。
  それが昨年、急にガタが来て、紆余曲折、優柔不断。
  SKさまから有り難いご教示を頂き、ようやく決心し修理と総点検に出したのである。

修理した脚は最新技術の接着剤を用い、腰掛部分のゴム板は木製に改良したので、今後30年以上はもつだろう。
しかしこれからは白いレースカバーなぞで杉綾模様を隠さないつもりだ。
どうせ森生が先に、へたるだろうからね。

120220


せんせい

2012-02-17 | 林住期

二年間、心臓を預けていた先生がほかの病院へ転勤する。
残念な気もする。

森生が大病院の先生の指示でこの病院に転院し、始めてこの先生に会ったとき

  前の病院ではどんな薬を処方されてましたか?

  え? お渡ししたカルテの中に書いてありません?
  血圧を下げる薬、さらさらにする薬、コレステロールを下げる薬、胃薬など、沢山頂いております。

  だからぁ、薬の名前は何ていうんですか?

  そんなこと覚えられませんよっ。

  むっ。

初対面から、二人の間には気まずいカーテンが下りてしまった。
白衣の下はお医者さんには見えない兄ちゃん風な身なり。ん?、という印象だった。

以後2年間、わがムスコのようにうなだれて頼りなかったが、血圧が最近高くなってきた以外に不都合はなかった。
先生の内心は診察できないけど、森生はだんだん先生に打ち解けて、遠慮なく何でも言えるようになった。

昔、お医者さんは偉かった。身体を触ってもらうだけで病気が飛んでった。
先生は、これからあちこちの病院で武者修行して、偉くなるのだろう。がんばって下さいね。

近頃、気付いたこと。
野田佳彦クン、北の湖敏満クン、デラックス松子クン、大川隆法クンもみ~んな年下。
かといって長老級で頑張ってるのが、経団連の子泣き爺や森喜朗河馬先生じゃぁな。ニッポンは大丈夫か。

120217


病院内血圧

2012-02-16 | 病院巡り

予約時間のず~っと前から待合室にいた。
最上階にある三ツ星展望れすとらんで昼食を済ませてから、ず~と待合室で座っていた。

周りはじじばばとその付き添いだけ。買物難民団地内の病院は少子高齢化の真っ只中。
話好きのおばばは隣のおばばに話しかける。聞くともなく聞いていると、結構面白い人生模様。
反対にじじいたちは無言。これじゃぁ世の中狭くなるわけだ。

待合室は暖房が効いてほかほかと暖かい。
本を読んでいるうちに眠りに落ちる。あのまま往生すれば極楽往生だった。

きょうは、急性心筋梗塞治療後2ヶ月ごとの問診と薬を処方してもらう日だった。
待合室で長時間過ごせば、我が家の光熱費が相当節約できる。
この冬から暖房をオール電化に切り替えたら、けちけち使っても電気料金が凄いことになっている。

寒さが厳しくなってから朝の血圧が高く、1回目は160を軽く超え、5~6回測り直してやっと140~130台である。
これは確実に高血圧症で、薬はより強力に、服用数はより大量になるはずだが、そうはならなかった。

暖かい待合室でパソコンにも向かわずのほほんとしてたのが良かったのか、病院で測る血圧は125・69と理想的。
普通、病院内血圧は在宅血圧より高くなるというけれど、森生の場合はいつも逆である。
寒い間は入院していたいよ

120216


Facebookにご用心

2012-02-15 | じゃじゃ馬馴らし

ボランティア作業で親しくなった xyz さんから、Facebook に入会を勧めるメールが来た。

メールの件名は長く、「フェイスブックであの頃の思い出を語ろう。」、とある。
xyz さんと知り合ったのは7~8年前で、50年前のことは覚えているが、近過去はどんどん忘れ、その頃のことは覚えてない。大体
こんな高校生のような歯が浮くメールをいいオヤジさんが寄越すだろうか。
因みに xyz さんはオヤジさんを卒業したばかりのオジィさんといってもいいお方である。

本文の体裁は Amazon など通販各社のメールマガジンそっくりで×印が多く、下に貼り付けた封書マークなどは直ぐには現れず、ますます怪しい。

     こんにちは

   xyz さんから Facebook への招待が届きました。
   Facebook に登録して、友達の近況や写真をチェックしたり、自分の最新ニュースを友達に知らせよう。

   Facebookに登録

なんじゃこりゃ! xyz さんの名前を騙りフェイスブックが発信したダイレクトメールじゃないか!

試しに【Facebook に登録】をクリックしてみると、何の説明もないまま、個人情報入力頁になった。
頁の始めに、また短い文章がある。

   Facebook に登録して xyz さんと友達になりましょう。

ん?! あのね、eyz さんとは前から友だちなんだけどさぁ.......。
そのすぐ下に、森生が個人情報を入力するための大きな空白枠が待ち受ける。

   姓 ..............

   名 ..............

   あなたのメールアドレス .....................

   メールを再入力      .....................

   パスワード ................

   性別 .......

   誕生日 .................
    誕生日を記入していただく理由。

       【登録】ボタンを押すと規約およびデータの使用に関するポリシーに同意することになります。

   【アカウント登録】

あれま! 森生のメールアドレスが大きな活字で入力済みじゃないか! なんとまぁ手際のいいことだ。
そして、フェイスブックのことや、規約、データ使用ポリシー等の説明がないまま、目立たない色のごく小さな活字で、

   「登録ボタンを押すと Facebook の規約とデータ使用ポリシーに、自動的に同意したことになる

となっている!
大きな活字で入力し易いが、こんなに強引な申し込み頁(入会登録頁というのかな?)は初めてだ。
慣れない人にはつい登録ボタンを押してしまうだろう。

先に進むのは危険なので、ここから引き返し、翌日 xyz さんにこのメールを転送した上で、直接電話した。
xyz さんは答えて曰く。

   好奇心からフェイスブックに確かに登録はした。しかしまだ何もしていない。
   勿論、森生さんのメールアドレスをフェイスブックに教えてはいない。
   私の名前を騙り、フェイスブックがこんなダイレクトメールを森生さんに送信するとは思わなかった。
   他からも同じような照会メールを頂き、困っている。

   フェイスブックは私のメールアドレス帳を覗き見したのかもしれない。
   軽率にフェイスブックに登録したために、皆にご迷惑を掛けてしまい、申し訳ありません。

もしかすると xyz さんは、森生のメールアドレスをフェイスブックに知らせたことを忘れてるのかもしれない。
けどね、それでも xyz さんに無断で、xyz さんの名前を騙り、入会勧誘メールを送りつけるのは間違っている。
なるほど、「データの使用ポリシーに同意したことになります」の「使用ポリシー」とはこういうことだったのか!

フェイスブックはこういう雑なやり方で、会員数を世界中で8億人に増やしたのだろう。
現在、バブルの真っ最中なので他人の名を騙るにしては、文章はお粗末で、ホリエモンが社長だった会社以下。
実名入会なのに、 フェイスブック
が「ジャスミン革命に大きな役割を果たした」、とはフェイスブックが吹いた大法螺だろう

NHKがアメリカにおけるフェイスブック現象の明暗を報道していた。
明としては、会員になった洋菓子店が作る新製品の売り上げが大きく伸びたこと。
暗部は、昔馴染みの焼けぼっくいに火が点いて、浮気に発展し、離婚が急に増えたこと。
.......とほほ、ですな。

フェイスブックに熱中すると、傍の者にとってはわけの分からぬカタカナ英語を振り回すようになるようだ。
そして、実社会で友だちが作れないので、仮想社会で矢鱈に仲間を増やしたがるように見える。

というわけで森生はいくら勧められても、フェイスブックの「アカウント取得」は勿論、近付かなことにしました。
だからこの記事を、フェイスブックにあるあなたの部屋の、「ウォール」に、「シェア」しないで下さいね
 。

封書の図は Facebook 発ダイレクトメールに貼り付いておりました。
パソコン用語が間違っているかもしれません。悪しからず

120215


布団ばさみ

2012-02-14 | 重箱の隅

日に当ててふかふかになった布団は気持ちがいい。

よく晴れた日には、北風が猛烈に吹く高台の町では、布団乾しに布団ばさみが欠かせない。

一組100円で買った布団ばさみが、また壊れた。
洗濯ばさみもそうだった。

安物買いの銭失いだけなら自業自得だが、壊れる時にパチンと思いっきり跳ねて非常に危ない。
破片が顔に当ったらおお事になる。

じじぃは顔が命だからね。

120214


平城山のむこう

2012-02-13 | 歌の翼に

人恋ふは悲しきものと平城山に もとほり來つつ堪えがたかりき

古へも夫にひつつ越へしとふ 平城山の路に涙おとしぬ

北見志保子が詠んだ短歌2首に平井康三郎が曲を付けた、ご存知「平城山」です。
この歌は以前、朝日新聞土曜版で紹介され、森生は北見志保子の積極果敢な生き様を知り仰天し、感動した。
志保子は夫の弟子で12歳年下の慶大生と恋に落ち、平城山に登り、燃えて切ない胸の内を詠んだというわけ。

しかし更に驚かされた。
ブログ「エムズの片割れ」に、北見志保子が後に協議離婚した橋田東声の短歌が紹介されているのだ。

かりそめにちぎりしことと思はねど 去りゆくこころつなぐすべなし

おお、可哀想。涙なくして読めませんね。.......ったく、女性は残酷だわ。
だが残念ながらこの場合、歌格はどう贔屓目にみても、志保子の方が時間的、空間的なスケール感が勝っている。
東声だって相当な人物だったそうだ。余程うろたえたのだろう。

以前林住記で、「How insensitive 」というボサノバの名曲と 「恋はフェニックス」というアメリカンポップスの名曲を並べて論じたことがある。(.......論じたなんて僭越ですが)
英語はよく分からないけれど、この2曲、歌詞が偶然一対になってるんですね。いやグレン・キャンベルが意図したのかも。

こちらの場合、男は女を捨てて町から町へ彷徨い、いい気味だ、と思いながらも捨てた女を諦めきれない呟き。
女は、今思へばあたしが鈍感だったから大切な男に逃げられちゃったワ、というぼやき。

平城山の場合もどなたか、東声の歌にも曲を付けて頂きたい。アメさんに負けない一対の歌になるだろう。
もっともドリスとハリーは未練たらたらのようで、もしかすると撚りを戻す可能性があり、希望がある。
平城山に登った志保子はキッパリしていて.......。やっぱり覆水は盆に還らないだろうな。

ところで......。「エムズの片割れ」さんを森生は毎日読んで、いたく感心しております。
特に楽曲紹介記事は、珍しい音源を探し出し、他の追随を許さない。
この記事もそうですが、ヒントをいくつも頂いております。

また、リンク先の「うたのうらばなし2・平城山」は格調高いゴシップ記事なので、そちらも是非どうぞ。

ま、それはともかく、森生が愛蔵しているドリス・デイとハリー・ベラフォンテの絶唱は胸に迫る。
この2曲を是非お聴き頂きたいが、エムズ夫人の旦那さまのように、この林住記に貼り付ける知識も機材もない。
つくずく情けないね。

平城山は「エムズの片割れ」さんに、藤山一郎と島田祐子の歌唱が載ってますので、そちらをクリックして下さい。
How insensitiveは小野リサ嬢を、恋はフェニックスはグレン・キャンベルの自作自演をどうぞ。

花は昨年、森林公園内梅花園ほかで撮ったものです。

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断食しよう・そうしよう

2012-02-10 | 先輩のお言葉

森生はパソコンはともかく、タブレット端末やスマートフォンなどIT(情報技術)機器がなくても一向に差し支えない。
しかし現役諸氏は、IT機器がなければ仕事にならないそうで、困ったもんだね。
2月8日の朝日新聞朝刊に、こういう事象に関する興味深い意見が載っていた。以下、大雑把に.....

  そもそもIT機器は、事務作業を早く済ませ、もっと質の高い仕事をし、現場に行ったり、人に会ったりするための
  時間を作る道具のはずだった。
  ところが人々はIT機器の便利さにまんまと嵌り、IT中毒やIT依存症に陥り、自分の大切な時間を失っている。


  出席者それぞれが情報端末にへばり付き、議論をしない会議。
  読みきれないほど膨大で、単なるアリバイ作りのための社内CC迷惑メール。
  パソコンで増産される過剰な内容のプレゼン資料。
  等々は本末転倒であり、結果的に会社をダメにする。

  そこで、IT機器を意識的に使わない「断食」を勧めたい。

以上はIT業界で25年、現在、企業向けITサービスを開発するドリームアーツ社・山本孝昭社長の意見だから面白い。
そして最後に、提唱している。

  会議はトップレスで

森生がまだ目を吊り上げて働いていた頃から、既にこういう兆候はあった。
若いエリート社員めらは、ワケわからん数表を量産していたのだ。
う~む、これはまさしくIT危機だわい。

そもそも「林住記」を始めたのは..........。いや、獲れぬ狸の皮を数えても始まらないので、言わないことにする。
確か、佐々木博先生の語っていた「ブログで世界を広げる」なんて、結局、まるで別世界のことだった。
記事の毎日更新は趣味悠々からは程遠く、現役諸氏のIT漬けと同じである。
ブログは家計を破綻させたりはしないけれど、健康を蝕み、老化を早めていることは確実だ。

目はしょぼしょぼと近くなり、お叱呼はしとしとと近くなった。
肩はこりこり、頭痛しんしん、気分いらいらで毎日が不定愁訴な気分。

血圧は上がり、、身長は縮み、全くろくな事はない。

最近、光文社新書「ウェブはバカと暇人のもの」を目次だけ読んで、目が醒めた。
森生はまさしく暇人だが、バカをこれ以上進行させるのは如何なものか。
余生は今こそ全うな暇人になって、町を徘徊し、多くの暇人と触れ合うことにしようと決意した。

ということで、明日と明後日は「IT断食日」とし、お休みしますね。
ご機嫌よう。お休みなさい。

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巨大かまくら

2012-02-09 | 床屋放談

岐阜県高山市平湯温泉で、建設中の巨大かまくらの天井が崩落し、作業員3名が生き埋めになった。
意識不明になっている作業員の快復を祈る。

この頃、このかまくらだけでなく、なんでも巨大にする風潮がある。
煎餅、蛸ライス、梨.....。そんなの大味に決まってるし、食い物を弄ぶのはキライだ。
ぶらんこ、オセロ、フラフープ........。いやはや、ご苦労さん。
京都では畳20畳にもなる「ジャンボきもの」、だとさ。

大体、どれもがギネスブックに登録し、世界一狙いだ。ニッポン人は、ギネスにいいように振り回されているね。
巨大なものは米中に任せ、お家芸の最小化を競ったらどうだろう。
人口も減ることだ。キリン・ビールさんもガンバッテ。

そもそもかまくらは主に秋田は横手の小正月の風物詩だったはず。
こんもりとした雪山に穿った小さな穴倉に数人の子供が篭って水神さまを祀り、甘酒や蜜柑などで通りかかった人々をもてなしたりする、雪国の美しい習俗だった。

平湯温泉では、重機を使い投棄した雪山に巨大な穴を掘り、観光客をわんさか集めるヤボの極み。
恐らく宵の温泉町は、演歌ちゃんちゃかちゃんで喧しいことだろう。
この温泉には町独自のものはないのだろうか。

巨大かまくらは「平湯大滝結氷まつり」のイベントの一つだそうだが、どこの観光協会も知恵がない。
他所の町の人気のものを猿真似し、巨大化することが多い。

かまくらなら、横手のホンモノのかまくらを訪ねたい。

挿絵は金山平三の「二月の大石田」と「働く人」です。

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