林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

最初の晩餐

2014-03-31 | 拍手

味の素が出した新聞広告「最初の晩餐」は傑作だ。(3月15日付朝日新聞朝刊)
写真はダ・ヴィンチの傑作を下敷きに、離乳食を作り始めるお母さんへ贈る広告であります。

   最初は泣いて口にしてくれなかったものも、
   調理や味付けの一寸した工夫で、笑って食べてくれるようになる。

   子供にとって食卓は、世の中を知る場であり、学んでゆく場です。
   味の素は日本の未来を作ってゆく子供たちの、毎日の晩餐を応援してゆきます。

と凡そ以上のようなことを述べながら、

   柔らかい

   粘っこい

   甘い

   塩っぱい

   うま味がある

   酸っぱい

   苦い

   滑らか

   硬い

など九つの味に合わせて9人の赤ちゃんに登場してもらい、離乳食の調理方法を提案している。

例えば「硬い」。

   赤ちゃんにとって硬い鶏肉。細かく切り、出汁で煮て、おろしたての蕪と一煮立ちしましょう。

例えば「苦い」。

   みじん切りしたピーマンを、じっくり煮る。おかかをまぶせば、ほら食べられるでしょ。

例えば「塩っぱい」。

   青菜を刻んで湯がき、しらすと一緒におかゆに混ぜると、やさしい塩味に。

勢ぞろいした9人の赤ちゃんの、表情がいいですね。
口の周りをくわんくわんにして、離乳食の九つの味に合わせた九通りの表情が可愛らしい。
それにこの離乳食、本当に美味そうだ。

 

奮発した入歯が合わず、ふがふがし、口の中がいつも苦い。
毎日、酸っぱく塩っぱい余生を、やっこらさと消化しているじじぃだわさ。

こういう「離乳食」をご馳走して下さるお方が身近にいれば、有難いんだけどなぁ。
ま、「最後の晩餐」になる恐れもあるけどね。

140331


橋本大二郎という人

2014-03-28 | 拍手

韋駄天じぃに誘われて、東京家政大学狭山校舎へ、橋本大二郎氏の講演会を聴きに行った。

橋本大二郎氏は故橋本龍太郎元首相の異母弟である。
NHKの記者だった頃、TVでよく見た橋本大二郎氏は、歌舞伎役者のような容貌が冷たく見え、あまり好きな人ではなかった。

その後、縁もゆかりもない 高知県で、それほど親しくはなかった友人に担がれて、知事選に立候補し、大勝当選。
波乱はあったが高知県知事を4期も務め上げ、現在は講演活動をしているようだ。

その経歴から、地方自治に関する講演かと思っていたら大外れ。両親、異母兄、自分のことをかなり大胆に語り始めた。
障害を抱えた実父と、その後妻になった実母が偉かったようで、心温まるいい話が続いた。

吃驚したのはご自身の結婚のことだ。
NHKに就職し、福岡放送局に赴任。子連れ、年上の未亡人と懇ろになり、兄の取り成しで職場結婚に漕ぎ着けた、とか。

そういった自分と家族の辿った人生に、昨今の少子高齢化時代を絡め、

  2020年の東京オリンピックに浮かれていないで、今から人口減少社会に備えるべきだ、

  iPS細胞による医療は、寿命を更に伸ばすかもしれないが、医療費が一層嵩むことになるだろう、

  自分の終末期医療を元気なうちに考えておき、その時が来たら周囲に伝わる仕組みを作っておこう、

という話だった。(国力が低下する中での国際関係のあり方については、ハッキリ記憶していない)
メモもなく
、具体的な数字をあげて話す内容は、池上彰氏と同じように分かりやすかった。

すでに60代半ばなのに、2時間近くも立ったまま話したのは立派である。
また、ベージュの仕立てのいいスーツに薄緑のネクタイで、白髪をきっちり梳かしつけ、寸分の隙もない立ち姿だった。
近頃の、だらしない恰好をしたNHKの後輩アナウンサー諸君は、橋本先輩を見習って欲しいものだ。

今日は橋本大二郎という人を見直した。
大急ぎで食べた昼飯、吉野家の牛鍋定食は、安くて美味く、吉野家も見直したいい一日だった。
大学近くの稲荷山公園の桜は、まだ蕾
だったけれど。

140328


発芽

2014-03-25 | あらら!

ほらね、やっぱり新聞テレビは、増税前の買い溜め特集だ。
かくいう森生にも主婦の血が流れてるのか、最近、胸騒ぎがするんですね。
物資欠乏時代に育った所為で、あれが無いこれが不足してるっていう噂を聞くと、つい走り出すんであります。

いや別に、マスコミが「足りなくなる」と騒いでるわけではありませんよ。
でもね、主婦が一斉に買い溜めに向かうと、東日本大震災の直後にもあったように、一時的に品不足になるはずです。
それに4月1日から物価が3%も高くなるのが分かっていて、イマ買わない手はないじゃありませんか。

トレペはすでに、納戸に積んである。
ポリデントやチオビタも買い溜めしている。
そこで今日はレトルト食品や瓶缶詰を買い増し、ついでに沢庵、切り餅、玉葱、じゃが芋、人参、ピーマンなどもどんがばちょと買った。

だが、冷蔵庫に入りきらないのであります。
で、この際、冷蔵庫内を総点検することにした。

あるわあるわ。随分前に買いこんだ玉葱、じゃが芋、人参。冷凍温サラダ野菜なんか、消費期限を越すこと3年だわ。
じゃが、人参、玉葱君は、暗く冷たい冷蔵庫内に長い間閉じ篭められていたのに、あらら、元気だなぁ、芽が出てるんでした。

玉葱は新芽に養分を補給し、お父さんの脛みたいにすかすか。
じゃが芋は、母から有毒と教わった芽が、あっちこっちからむくむく。
人参の芽は弱々しいけど、固い身から金色の毛のような細根がもじゃもじゃ。赤鬼のバラバラ死体のようで気持ち悪い。

3%の値上がり分をヤリクリしたつもりだったけど、こりゃソンしたわぃ。4月からは、シッカリ主婦しなくちゃな。

そこで急遽作った野菜炒めでありまする。人参は使えました。

140325


お彼岸のカレーライス

2014-03-24 | 林住期

風は冷たく、日差しは暖かく、絶好の散歩日和。
カレーライスを無性に食べたくなり、一時間ほどかわせみ街道を歩いて、いつもの喫茶店へ行った。
小さな谷戸は北風を防ぎ、陽だまりの小さい喫茶店は暖かそうだった

ところが、入口に「本日休業」の札が。

ヘンだなぁ、駐車場には車が2台、室内には明かりが点いてる。人影さえあるじゃないか。
ははん、看板を仕舞うの忘れたな、注意してやろう。

とベランダの階段を上がり、入口を少し開けて中を覗いたら、奥の厨房に恵比寿顔のご主人がいた。

  おや、いらしゃい。
  
今日はね、倅一家が連休を利用してウチに集まったので、臨時休業にしてるんですよ。
  えっ、歩いてきたの? そりゃぁ大変だ。今、カレーライスを作ってるから、一緒に食べません?

息子さんは単身赴任先の大阪から、その家族は群馬から着いたとか。

うーん、弱ったな。だけど背に腹は代えられない、というか、腹が背にくっ付いてるのね。
まぁいいや、図々しく一緒に昼飯にしちまおう、と。

始めて逢った家族は5人。それに馴染みの店主夫妻。
二人の娘さんがなかなかの美形で、愛嬌があり、結構、楽しかった。
とはいえ、せっかくの家族団欒に水を注すのは野暮の極み。さっさとお代を払って引き揚げましたよ。

その日はお彼岸の中日だった。本来ならば、両親の墓参りをするところである。
西武電車と湘南ライナーに乗れば、2時間で先祖代々の墓に着くけれど、最近、行きませんな。


それは墓を守っている兄が気に入らないからだ。
教師を勤め上げた兄は、檀上からものを言う。ほかにもいろいろあり、他のきょうだいも、基本、それが嫌いで寄り付かない。
母がいる間は、たとえ呆けていても、きょうだいをくっ付けていた。

きょうだいは他人の始まり、と感じた日でもあった。

140324


青い火

2014-03-20 | 遠い雲

母は8人きょうだいの上から3番目だったはずだ。
父親、つまり森生の母方の祖父は、自作農兼庭師。
若い頃、鎌倉山にあった田中絹代邸の庭の管理を任されていたのが自慢だった。

5人姉妹は当時の風習として全員、女中奉公をしたようだ。
次女は奉公先で関東大震災に逢い、行方不明になった。母が地震を異常に怖がったのはその所為らしい。

母の奉公先は、確か東京の牛込だった
森生が中学高校生の頃は、すでに女中は「賤業」になっていたので、母の思い出話は聞きたくなかった。

小学校に入る前、4歳か5歳のころか、末の妹の奉公先へ母に連れられて行ったことがあった。
場所は今の鎌倉宮のそば。母は大塔宮(だいとうのみや)のよっちゃんと言っていた。
奉公先は学者のお屋敷だったらしい。

台所に武骨なガスコンロが2台あり、青い火が燃えていたことだけをハッキリ覚えている。
円覚寺の門前町にあった森生の家では、まだへっついを使っており
、火は赤く燃えるものと思っていたのである。

それから、前後の関係があいまいだけれど、大塔宮の濡れ縁で昼寝から目覚め、母がいないので大泣きした。

以上が一番古い記憶である。

母の名前は「タキ」。「小さいおうち」の主人公と同じ名前だ。
映画では女中奉公の頃を懐かしむタキが、「女中は奴隷じゃなく、女の立派な職業だった」と甥の息子に反論していたのが可笑しかった。

母の思い出話を、もっと聞いておけばよかったなぁ、と今になって思う。

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大手術

2014-03-19 | お節介

この前の大雪は、広葉常緑樹である椿に、大きな被害をもたらした。

こんもり茂った枝葉に積もった重い雪の重みで、1本が根こそぎ倒れ、1本がポッキリ折れ、3本が大きく傾いてしまった。
平地なら何とか助け起こせるが、足場が悪い斜面に植えたので、一人ではどうにもならない。
15年前に、挿し木鉢から地植えにし、あえて枝透かしをしなかったのがいけなかった。

 

見事に育った枝先にはたくさんの蕾が付き、いくつかは咲き始めていたけれど、涙を呑んで枝葉を伐り落とした。
棒杭のようになった椿たちは、残念ながら2~3年は惨めな姿を晒すだろう。
枯れずに生き続けさせるためには、やむを得ない大手術だった。

大手術後、一日過ぎた切り口からは樹液が流れ出し、痛くて泣いているようだ。

140319


小さいおうち

2014-03-18 | 拍手

いい映画を観た。「小さいおうち」である。
近頃の映画館はもう一度観て、筋や大事な場面を確かめることができず不便である。
だから以下は印象です。

映画は、主人公タキの火葬場から始まり、姪の息子に託されたタキの「回想録」を辿ることになっている。
(余計なことだけど、タキの死後、遺品がガラクタ扱いでガラガラと処分される画面は辛かった。)

タキは雪深い山形から、華の東京の郊外の玩具会社常務宅で女中奉公することになる。
主人一家はタキを信頼し、美しい奥様は「タキちゃん」を妹のように可愛がり、坊ちゃまは母親以上にタキちゃんに懐く。
時代はシナ事変が始まり、南京が陥落し、オリンピック誘致には成功し、誰もが幸せだった。

だがそれも一時のこと。日中戦争は収束せず、日米戦争にまで進展。まともな体格の若い男たちが戦場に送り出されることになる。
玩具会社常務は、タキに子持ちの50じじぃとの縁談を勧め、子供をたくさん産んで国に尽くせなどと無神経。
奥様は次第に夫が疎ましくなってきたところに現れたのは、夫の部下でデザインを担当する虚弱青年だった。

青年が赤い屋根の小さなおうちに出入りするようになり、誰もが青年に好意を抱くようになった。
特に奥様と、同じ東北出身者のタキがそうだった。

奥様は青年の下宿を訪れ、近所の噂話になるまでに発展した。
タキの目では、出ていった時と帰ってきた時の帯の絞め方が違うのだから穏やかではない。

やがて戦況は泥沼化。物資は欠乏してきて、虚弱体質の青年にまで召集令状が来た。
入営するために故郷に帰る前日、奥様はタキの心配を押し切って、青年の下宿へ行こうとする。

さ、これから先は映画を観てのお楽しみだ。

戦争はますます激しくなり、女中など雇っていては近所から非難される状況になり、タキは家族に惜しまれながらも山形の実家に帰る。
小さなおうちは焼夷弾で焼失。ご主人と奥様は防空壕で焼死。遺骸は抱き合っていたそうだ。

タキの葬式が終わっても映画は終わらない。
こういうくどいところが日本映画の欠点だと思っていたら、流石、山田洋二監督である。これから先がまたいいんですね。

               

タキの姪の息子が、坊ちゃまを探し出し、北陸の海辺の家を訪れる。
母が残した封筒を開封し、坊ちゃまは生前の母の不倫を知ることになる。

タキが生涯、結婚しなかったわけは?
遺品と共に廃棄された「小さいおうち」の絵は、青年が描いた絵のようだが、どういう経緯で手に入れたのだろうか?

奥様を欺いたことを激しく悔やんでいたわけは? ...... 観る人によって色々な解釈があるだろう。

この映画は上質な反戦映画にもなっている。国民が東京オリンピックに浮かれているうちに、戦争が泥沼になってゆくのである。

また、戦前の中流の上の生活が活写されているようだ。
TVもケータイもなく、欲にまみれていなかった頃の日本人の生活は、見たこともないのに妙に懐かしかった。

                                              

戦後の混乱を、タキはどのようにして生き抜いたのだろうか。
映画を観終わって、長い間、いろいろ考えさせられる映画だった。
観て損はしません。

タキと奥様の写真と、赤い屋根の小さいおうちの絵はこの映画のHPから。

140318 


介護保険が使えない?

2014-03-17 | 床屋放談

団地内の旧病院の建物が老人介護施設に衣替えするという噂がある。
その説明会があったので、勉強のために行ってきた。

会場は団地の自治会館。参加した人は団地の住民で、おおよそ30人ほどの年嵩の人ばかり。

説明は市職員ではなく、市の要請を受け入れた介護業者(親会社は不動産業者らしい)の若い職員。
熱心に説明してくれたが、こういう話には若過ぎた。かぼちゃ君、烏天狗君、トウモロコシ君では、いくら「させて頂きます」を多用してもなぁ。
それに、配布資料がいまどき信じられないほど素人臭いお粗末。建物の改装工事も遅れているとか。大丈夫かなぁ。

説明は要するに、団地の住人を対象にして病院跡建物を「地域密着型特別養護老人ホーム」に改装する。
そこを拠点にして、体操、お喋り、よろず相談会など様々
な高齢者支援と介護事業を周辺の施設を借りて展開する、ということかな。

まだ申込人数が少ないけれど、いずれ満員になるし、入りにくい制度になるので、早く申し込んだ方がトクですよ、ということらしい。

今まで不勉強で、高齢者の支援と介護について、殆ど知識が無かった。
それで、そろそろ心構えが必要と考えて説明会に参加したが、他の人ほど逼迫してはいなかったので、割り込んでの質問はしなかった。
しかし、これからはそうもゆくまい。何もかもが下り坂だからね。

要支援、要介護123、特養、ケアマネとは何か、など、用語と仕組みを知っておきたい。
いつからお世話になるか、イマでしょ、なんて言われたらお先真っ暗だわ。

今日の説明会での若い職員の言葉の端々から、今更ながら見えてきたことがある。
それは、いざ介護保険を利用する時がきても、介護保険をなかなか利用できないことである
理由は施設と専門の職員が圧倒的に不足しているだけでなく、政府が福祉費用を抑制するために、介護保険を使わせまいと決めているらしいのだ。

決して安くない介護保険料を、減額される一方の年金から、有無を言わせず徴収していて、何たることであるか。
国会県議会市町村議会議員候補は全員福祉の充実を「お誓いします」くせにこのテイタラクだ。

東京オリンピックはどころではないのだ。
足腰が立つ今のうちに、抗議の暴動を起こさなくちゃいけませんぞ、ご同輩。
それとも、ピンピンコロリを祈るしかないのかな?

140317


おぼかた現象

2014-03-14 | 重箱の隅

生物学の常識を覆したはずの小保方晴子サンの評判が、このところ、いやはや散々である。
一時は絶賛の嵐だったのにね。

彼女に博士号を与えた早稲田大学、特別待遇をしていた理研、論文を掲載した天下のネイチャーって何なのだろうか。
STAP論文が発表されたとき、彼女は理想的なリケジョだった。家庭環境は羨ましいほど恵まれていた。
それは通り魔事件の被害者と同じ。割烹着メーカーは、今、慌ててるんでしょうな。

最近、そういうことばかり見聞きしているので、大勢が一斉に誉めそやす報道を信用しないことにしている。

安倍晋三の働きかけで、日本の主要企業がベースアップをすることになったようだ。
これも一斉に「明るい報道」である。

だがよく考えてみよう。3月13日付朝日新聞朝刊2面の図に記載されたベア率を見てみれば、

  トヨタ自動車0.78 日産自動車1.01 ホンダ0.63 スズキ0.27 三菱自動車0.64 日立製作所0.65 パナソニック0.60 ........

以下、ローソン1.00以外は1.00を超す企業はない。
それに、このベアの恩恵を享受する給与所得者は全体の何%にあたるのだろうか。
消費税率が3.0%上昇するのに、ベア率は追いついていない。

安倍晋三が右を向けと号令すれば、それに従う日本人だから、空気を読んでベアをする中小零細企業の経営者がいるかもしれない。
たまにはいい報道を見聞きしたくなるのは人情だ。

だけどひねくれじじぃは、大勢が一斉に喜ぶと、ついアラを探したくなる。
我ながら困った性格である。

付け足しますが、iPS細胞やSTAP細胞を体中にベタベタ貼り付けてまで、
長生きしたくありませんね。

140314


勝手にしやがれ

2014-03-13 | じゃじゃ馬馴らし

某通信大手系のブロバイダからyahooBBに乗り換えたのは、某大手電器店の販売員氏のお勧めを、成り行きで受け入れたまでである。
別に恨み辛みがあるわけではなかった。......いや、ここも何かと手続きが七面倒くさく、辛みは少しあったかもね。
だがこれは、パソコン操作に不慣れなためで、自己責任というものだろう。

去る2月7日付けで「要保管・Yahoo!BBご利用開始のご案内」がSoftBnkから郵送されて来た。
子会社、下請け会社が入り乱れて攻めて来る天下のNTTもそうだけれど、yahooBB、yahoo、softbankの3社が並び、まず頭が混乱した。
よく分からない「ご登録情報の確認」はさておき、最後の頁が「利用料金支払申込書(郵便はがき)」だったので、大分遅れたけれど慎重に記入し、
何度も点検し、個人情報保護紙を貼り付け、2月23日に郵便局の前の郵便ポストに投函したことは、ゼッタイ間違いない。

投函が遅れたのは、光回線引込工事予定日がもともと2月15日しか空いておらず、更に当日は大雪のため交通が途絶し工事ができず、
結局2月22午後に延期され、yahooBBに接続したのは、同日夜になったからである。

接続を確認してから支払方法を登録するのは、アタリマエのことですよね。

支払登録手続きが大分遅くなったけれど、これで一件落着、と安心していたら違うんですな。

3月7日午後、yahooBBのHP内に、「支払方法の登録をしてください」という内容のメールが入っていた。
そもそも、メールはwindowsliveメールで受信するはずなのに、なんでこんなところで受信することになっていたのかが分からない。

それはともかく、メールの内容は3月7日現在のもの、というごく小さい文字の文言がメールの末尾に書かれていた。

ええーっ! 「利用料金支払申込書(郵便はがき)」は、3月7日になっても、まだ届いてないの?
いくら雪深い高麗だって、残る雪はあと僅かだ。届かないはずがない。よーし、文句を言ってやるべぇ。

と勇んで問合せをしようとしたけれど、もういけませんや。
yahooBBは問い合わせに対して鉄のような長城を張り巡らせていて、じじぃは到底問合せ窓口に到達できないのである。
何度入城を試しても迷路に迷い、壁に弾かれ、やっと120番電話でも問合せができることを発見した。

それからというもの、すでに何回も何回も何回も電話をかけている。
しかし電話なら割合簡単に問合せ窓口に繋がるはず、と考えたのはアサハカだった。
ここでもあれこれ四の五の番号を指図され、じじぃはカッカと発熱。指先はもつれ、一体全体何をしているのか分からなくなってしまった。
熱が下がり暇があればかけ続けて、9日の日曜日午後にやっと繋がった。

だが・だが・だがだ。場所柄を弁えない明るい声の女性が、

  本日はお問い合わせを受けられません。
  この件についてのお問い合わせは、平日の何時から何時までにお願いします。

だとさ。このオタンコナスめが。

パソコンを買い替えて、windows8.1にし、ブロバイダやウィルスソフトを交代させて、まだ2週間余りだ。
先ず目に来た疲れは、いま、全身にどっと及んでる。2週間余りが2年に相当するように消耗した。
平日の今日、また電話をする元気はない。林住記を書くことで僅かに鬱憤を晴らしている始末です。

これだけ高い障壁を築いたのは、若い連中がパソコンをチャカチャカと巧みに操作した結果だろう。
お客様はカミサマではなく、yahooBBのシモベなのである。
パソコンが上達するには、世間の常識なんか身に付けてる暇がないよな、と思う今日この頃であります。

で、支払いのことですか? 沢田研二じぃほど恰好よくないけど、

         勝手にしやがれ

140313


買い溜め対策

2014-03-12 | 床屋放談

安売りのトイレットペーパーを5束、60巻も買った。
4月の消費税増税直前には、お母さんたちの買い溜め需要が高まるはず、と予測したからである。
おそらく各地で、トイレットぺ-パーの品切れが発生するだろう、と。

最近、スーパーに行くと、盛んに消費税増税前の買物を勧めている。
安倍晋三が右を向けと言えば、雁首並べて右を向き、国営放送(NHKのことですよ)がオリンピックに興奮すれば、合わせて熱狂する日本人だ。
今月末は、トイレットペーパが店頭から消えるだろう。

第一次石油危機のころ、どういう巡りあわせか、洗剤とトイレットペーパーが棚から消えて、大騒ぎになったことを思い出した。
その時、まだうら若かった樹木希林さんは、取材記者に対し、ズバリと言ったものだ。

  あなた、もともと自分のカラダから出るものですよ。
  自分の手で拭けばいいの。

当然ながら、樹木希林さんはその後、大女優になられた。

何年か前に、わが猫額亭内思庵の便座を、噴水が出るものに替えた。
でもねぇ..........。森生は樹木希林さんのようなゴーケツじゃない。しかも、ソマツなものを食ってるので、臭いがキツくキレが悪いのね。

円安になると輸出が増えて景気が良くなり給料が上がり、物価が上がり何もかもが良くなると、安倍晋三もマスゴミも言ってたはずだ。
だけど、結局、物価と公共料金と消費税だけが上がり、輸出は増えず、年金は下げたじゃないか。この佐村河内メラが。

トイレットペーパーは腐るものじゃない。店頭から無くならないうちに、買っておきましょうね。
足りない人はコメント下さい。売ってあげるよ、少し手数料を頂くけどさ。

なんというイジマシイ生活防衛、消費増税対策!

140312


マスごみ

2014-03-11 | 林住期

佐村河内サンのお詫び記者会見は愉快だった。
ご当人はちっとも恐縮していない。むしろ、大勢の記者を集めて、してやったりと思ってたに違いない。
森生はこの騒動で全然損をしていないので、お詫び会見を大いに楽しめた。締めくくりでの手話挨拶には、懲りてないなぁ、と思った。

会場に詰めかけた記者たちは大分憤慨していたようだ。
30分遅れて会場に入り、席もなく、質問の手を挙げても指名されなかったテリー伊藤さんもカンカンである。
だけど佐村河内を日本のベートベンにしたのは記者たちであり、会場に詰めかけた記者たちは新垣サンと同じ、共犯者なのだ。
佐村河内サンだって、自分がどんどん大きくなり、制御しきれず困ってた、と言ってたじゃないか。

3月10日は東京大空襲の日である。
東日本大震災に隠されて、最近はあまり報道されなくなったが、一晩で死者行方不明者がなんと10万人だ。
これはアメリカ空軍の無差別絨毯爆撃によるもので、計画し指揮した米国軍人は戦争犯罪人であり、いわば人道に対する重大な罪を犯したのだ。
ところが誰もそれを言わなず、まるで天災のような扱いである。従軍慰安婦や南京虐殺で頑張る朝日新聞は、なぜ黙っているのだろうか。

ソチのオリンピックで大騒ぎしたマスコミは、一転し3月11日を忘れるな、と大張り切りである。暫くの間、すっかり忘れていたくせに、だ。
仙台市か福島市など東北地方でオリンピックを開催するならともかく、東京でのオリンピックと東北復興が両立するはずがない。
東京オリンピック誘致に大喜びした連中に、東北を支援しようとか、復興の遅れを批判する資格はない。

マスコミの報道では、震災の被災者は全て善人で、懸命で、気の毒な人ばかりのようだ。
被爆者も、身体に障害のある人も、全て美しく、心がけが良く、助けてあげなくてはいけない人ばかりになる。
そんなことだから、佐村河内サンがのさばったんじゃなかったのか。

マスコミの前評判が、あまりパッとしなかった冬季パラリンピックでは、日本勢は、今、メダルラッシュだとか。
野田首相当時、消費税増税に大方のマスコミが賛成していたことを忘れまい。

マスコミを「マスごみ」とはよく言ったものである。そのマスごみに、踊らされる日本人も日本人ですがね。

東京オリンピックの直前か最中に、東日本大震災の余震があると思う。それも最大級の東京直下型だ。
石原慎太郎じぃさんのいう「天罰」である。

140311