林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

泣いて絨毯を切る

2013-10-31 | 林住期

カーテンを12枚、洗濯した。
カーテンを洗うなら、直ぐに黒ずまないように、ガラス戸を綺麗にしなければならない。

8枚のガラス戸を雑巾で綺麗に拭いた。
その前に簾を全部外した。
ついでに棚やマガジンラックや机などを並び変えた。

そうすると絨毯の痛みが際立ってきた。
絨毯はそろそろ40年ものである。磨り減り、虫が食い、縁がケバ立っている。
購入した時は相当高価だったので、一生もののつもりだった。

この夏、酷い鼻水だった時に、血液検査をしたら、ハウスダストが原因だったことが分かった。
医者が「絨毯が原因ですね」と言ったのを思い出した。

絨毯はカッターと裁ち鋏で泣く泣く切った。
絨毯の裏地はすっかり脆くなっており、下の床には、これまでの生活のフケのような緑色の埃が積っていた。

市のごみ収集車に持っていってもらうには、幅50cm以下の短冊型に切って巻物にしなければならない。

天井まで届くカーテンを外し、洗い、干して、また取り付けるのは相当な労働だった。
だから今日出来上がった巻物はたった2本だ。計算ではあと5本の巻物にしないと、絨毯は片付かない。参ったね。

わが猫額亭は、うっかり整理整頓や清掃をすると、何もかもが影響しあい、後がタイヘンなのである。
ふぅ。

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分類

2013-10-30 | 床屋放談

亡くなった天野祐吉さんは広告評論家だった。
映画評論家、鉄道評論家、野球評論家がいれば、当然ホテル評論家もいるだろうと思っていたらいましたね。

今どき珍しい蝶ネクタイなんかしていて、如何ニモな人だ。

ホテル評論家先生は、シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテルなどのほかにまだホテルがある、と言う。
それは、コンセプトホテルやラグジュアリーホテルなのだそうだ。

ふむふむ、なるほどそういうもんかねと思ったけれど、ラブホテルを忘れているし、分類がごちゃごちゃである。

宿泊料金で分類すればラグジュアリーとビジネス。
立地で分類すればシティとリゾート。
コンセプトホテルにはラブホテルが含まれるんじゃないかな。違うかな。

帝国ホテルは、あの辺りを通行する時、音入をお借りしてます。
阪神阪急ホテルやホテル・リッツ・カールトンなどは見たことがないので、知らなかった。
しかしホテル評論家先生やマスコミの噂では、「誤表示」しちゃった2ホテルはラグジュアリーなシティホテルらしい。

いずれにしても、評論家を名乗るなら、ホテルを分類する際には分類基準を明示していただきたい。
それに、何でも知ってて、今まで何故黙ってたんだぃ?

どっちかのホテルがお詫び会見で、中華料理の板長(もっと洒落た名前があると思う)に海老の分類をさせていた。
そうしたら、今朝のTVでは老舗中華料理店のしかるべき人が、そういう分類はオカシイ、と断定した。

森生はホテル同様に、海老の分類を知らない。

伊勢海老は誰かの結婚式で、ン十年前にお目にかかっただけ。
分厚い防寒コートにくるまった痩せた海老は、凡そ2ヶ月に1回かな?、普通の蕎麦屋でお会いする。
少年のころ、円覚寺の池にいたアメリカザリガニも、海老だったんじゃないかな。
あ、坂角の煎餅には、芝海老か桜海老が押し潰されていたぞ。

「誤表示」を「偽装だ」なんて憤慨するヒトがいるけど、誰かに言われなけりゃ、気が付かなかったんでしょ。
素直に「誤表示」にしときましょうよ。

写真の、サラダに入ってる海老は、「剥き海老」でしょうかね。

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想い出してみよう

2013-10-29 | 歌の翼に

秋が深くなると聴きたくなる歌がある。
日本語では「想い出の九月」だが、英文のままの方が通りがいい。

Try to remember//Perry Como

英語の歌詞は韻を踏み、英語を知らなくても耳に美しく響く。
あの頃のことを思い出してみよう、といっているようだ。 

Try to remember//Nana Mousukouri

一生を一年12ヶ月に当てはめれば、高貴高嶺者になった今は10月であろう。
まさしく秋たけなわ。実りの秋でなくてはならないが....。

Try to remember//Harry Belafonte 

30、40、50代の頃を想い出してみても、歌のような甘美な想い出はなく、森生の人生暗かった。
勤めを終えて田舎で過ごした9月。.....ろくなことはなかった。

Try to Rememmber//Ed Ames

雪が降る12月は、あの頃を想い出すのにいい月だそうだが、このままではなぁ......。
11月には、素敵なことなことが起きるんだろうか。

Try to Rememmber//Nana+Harry

ないよね、全然。
たね火がないんだもの

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お・も・て・な・し

2013-10-28 | うわごと

「絆」の次は「おもてなし」である。
未だになまりが抜けない滝川クリステル嬢に言わせると、「お・も・て・な・し」、になりますが。

市内のパチンコプラザに新しい店長の岩崎さんが就任し、三日間「全力でおもてなしいたします!」そうだ。
チラシでは気取って、「NEW”TENCHO”DEBUT」、とも添え書きしてあります。

    年齢・40歳

    好きなアニメ・さざえさん

    好きな食べ物・唐揚げとクリームシチュー

    弱点・お風呂で寝てしまうこと

    好きなヒーロー・仮面ライダーV3

    飼ってるペット・うさぎ

ふむふむ。ここまではいいとして.......。

    実は.......・空手で埼玉県大会2度の優勝

    前職・探偵やってました

    好きな機種・地獄少女、ジャグラー

となると、イラストではヤサ男の店長が、少し怖い。
「オモテなし」だったら、新店長の「ウラ」は、どうなのか。もしかするとオバマさんじゃないだろうか。

それでも、「お店で見かけましたら、気軽に声をかけて下さいね!」、と猫撫で声だ。

でもね、携帯持ったまま、近寄らないほうが、いいと思うよ。

    「お・も・てぇ・出・な」、なんて言われるかも。

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秋のお散歩マーケット

2013-10-27 | 風に吹かれて

初夏のころ、ふと思い立って出かけた「お散歩マーケット」は楽しかった。
秋にもあることをすっかり忘れてしまい、同日開催の「全国▲▲祭」に申し込んでしまった。

「全国▲▲祭」は既に36回も開催されていて、今回は37回目だ。
参加費として3000円が必要だったので、さぞかしウキウキさせられるだろうと期待していたら、おやおや。

IDカード作成、免許証か保険証持参、カメラは空撮り検査(!?)、その他、山ほどの禁止事項と遵守事項の通達。
集合が1時間繰り上がったのは、バス乗車前に身体検査と持ち物検査があるらしいし、服装は砕け過ぎはダメ。
そして
そういう説明書を添付した入場券兼用招待状は、畏れ多くも県知事閣下からだ。

いささかげんなりして、誘ってくれた大先輩に少し愚痴を言おうとしたけれど、大先輩は「まぁまぁまぁ」とにこにこ。

そうだよね、森生も既に百近い。大先輩に習い、何事も笑顔で受け容れる好々爺にならなくちゃぁな、と思い直した。
だいいち、昼には弁当が支給されるし、町に帰って来れば、地元の先生宅で懇親会があるそうだ。
これを機会に、先生たちの集票組織にどっぷり浸かるのも、この先、安心かもしれない。

偽装でも誤表示でも構わない。普段食さぬ食材を使ったどれだけ贅沢な弁当が支給されるのか。それが問題だ。
お土産は下さるのか。懇親会はどんな雰囲気になるのか。それも問題だ。

飯能の山奥の素朴なイベントはまた来年の楽しみにして、今年はこっちで遊ばなくちゃね。

ということで、当日前から草臥れた。「秋のお散歩マーケット」はチラシの一部▼をご覧下さい。
こちらは八王子城の落武者村の自治会が主催し、飯能市エコツーリズム推進室が後援している。
まだ3回目だし住民の手作りだ。多少、詰めが甘いのはしょうがないよね。

      

                                          

なお、「初夏のお散歩マーケット」は、過去記事「苦しいお散歩」と「お散歩みやげ写真」をご覧下さい。

主催/お散歩マーケット実行委員会・最新情報は上分HP【うらーほうは 上分だ!】をどうぞ。
協力・お問い合わせ先/飯能市エコツーリズム推進室(042-973-2123)。

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放射能汚染罪

2013-10-26 | 先輩のお言葉

原発事故の責任は、結局うやむやである。
当時の東電の経営幹部や、役人、学者、政治家など、何のお咎めも無しだった。

事故による直接の死者は無かったかもしれない。
しかし、避難途中に亡くなった高齢者、自殺した農民、人生を捻じ曲げられた住民の総数や、居住不可能になった国土の広さを考えれば、彼らは獄門になって当然だった。

彼らは今、しかるべき天下り先を見つけ、または横滑りして、悠々自適の老後を送っているのだろう。
一切の公職を辞し、現地に赴き、被害者支援に邁進している、なんて美談は聞いたことがない。

それもそのはず、放射能をばら撒いても、法的には何の罪にもならないのだった。

上田文雄札幌市長が朝日新聞「私の視点」で訴えている(10月24日付)。

  公害についての法律は、汚染するな、汚染すれば罰するという基本的な構造になっている。
  例えばカドミニウムで水質を規制基準以上に汚染すると、水質汚濁防止法で、直ちに罰則が適用される。

  ところが放射性物質を基準以上に漏出させたり公衆を被曝させても、原子力関連法上、定めが無く、罰則も無い。
  土壌汚染関係の法律その他の公害関連法は、原発事故後も放射性物質は適用除外のままだった。

  福島原発事故後、環境基本法を改正し、放射性物質を汚染物質として扱うことにした。
  また、大気汚染防止法と水質汚濁防止法で放射性物質適用除外は廃止したものの、規制基準も罰則もない。

  今後の廃炉に伴う汚染対策や膨大な放射性廃棄物など、放射能汚染から人々を守らなければならない。
  総合的で恒久的な汚染防止のための法整備が必要だ。

  福島原発後急遽制定された「汚染対処特別措置法」は、あの3・11の汚染にだけ適用される。
  次の事故のことは起きたときに考えればいい、ということのようだ。

  法整備を先送りしての原発再稼動は法治国家としてあるまじきことである。

泉田裕彦新潟県知事は、柏崎刈羽原発の再稼動を議論する前に、福島原発事故を検証すべきだ、と言っている。

札幌市長と新潟県知事の発言に耳を傾けなければいけない。
安倍首相の出まかせ嘘っぱち発言にコントロールされていては、次の原発事故は必至である。

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文化勲章

2013-10-25 | うわごと

高倉健に文化勲章だ。
健さんって、そんなに名優だったのかなぁ。どっちかというと大根役者だよね。
品行方正かもしれないけど、三国連太郎の方が役者が上。

国民栄誉賞を受賞した松井秀樹や、いっとき候補に上った三浦雄一郎のように、どうも違和感がある。

健さんに文化勲章だなんて、全然似合わない。いざぎよく辞退すれば、拍手喝采するんだけどね。

「聞く力」を読み終えた。
屈折した前書きは面白かったが、その他はまとまりが悪く、書いてることも別にどうってことはない。
阿川佐和子にはもっといい本がある。どうして140万冊も売れたのかなぁ。

朝からしとしと雨が降っている。小さい秋が来て、突然の冬である。
寒さ堪えて家に篭ってると、だんだん不機嫌になってくる。

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決断の時

2013-10-24 | じゃじゃ馬馴らし

昨夜書いた記事を、今朝になって少し手直しして投稿する。
この一連の作業が円滑に進まない。

パソコンが言うことを聞かないのである。
原因はウィルス防御ソフト・マカフィーが、朝の定例作業を邪魔するのだ。
ソフト(プログラムかな?)を殆ど毎日、一日に何度も更新するために、森生の作業が滞るのである。
予め挨拶してからやればいいものを、他人のパソコンの中でこっそり更新し、報告は事後だ。

パソコンが古くなったこともある。いろんなものを詰め込み過ぎたようでもある。
OSはまだW-XPを使っており、プログラムの更新サービスは、もう直ぐ打ち切るそうだ。
消費税の増税も決まった。

まさに今が買い替え時である。だがだがだが、一向にその気にならない。
パソコンを買い換えたら、いわゆる新しいパソコンへの「引越し」作業をしなければならないようだ。
それを考え始めると、暗澹としてくるのだ。

誰か背中を押してくれればいいが、これまでの優柔不断が祟り、先達は誰も相手にしてくれなくなった。
そもそも何を希望しているのか、何が不満かを伝える語彙が決定的に不足し、質疑応答が成り立たなかった。

ブログを始める時、コメントやトラックバックが続々送られてきて、世界が広がる、との説明だった。
あわよくば、広告収入まであるはずだった。
それ、全部ウソでしたね。

ツウィッターやフェイスブックは食わず嫌い。LINEって何だ?

パソコンメーカーはあれもこれもが出来る、と自慢するが、そんなものは要らない機能だ。
コンセントに繋げるだけで使えるパソコンはないのだろうか。

動きが遅いパソコンを相手に、ますます暗澹とする今日この頃であります。

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なほ余りある昔なりけり

2013-10-23 | 林住期

・ ももひきや古き軒端のしのぶにも なほ余りある昔なりけり ・

わが古びたる猫額亭。枯葉が詰まった樋に生えた野の草も、盛りを過ぎて枯れてきたわぃ。
けふ、夏物を仕舞おうとすると、箪笥からはみ出す古股引を、出さざるをえない。

ああ、昔は元気モリモリだった。霜月が来る前から、こんなに寒いと思ふことはなかった。
しのんでもしのびきれない寒さであるよなぁ。

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ツンデレ感とは

2013-10-22 | 重箱の隅

また雨がしとしと降っている。
こんな日に外を歩くのは億劫なので、朝日新聞の書評欄(10月20日)を丁寧に読んだ。
既に本は腐るほど持っているし、値段が高いので買わないけれど、読んでみたくなった本は以下の5冊です。

  剣術修行の旅日記(永井義男著・朝日選書・1680円)評・三浦しをん

  最後のイタコ(松田広子著・扶桑社・1575円)/紹介・上原佳久

  「曾良旅日記」を読む(金森敦子著・法政大学出版局・5670円)/評・田中優子

  スナックちどり(よしもと ばなな著・文藝春秋・1260円)

  すっぽん心中(戌井明人著・新潮社・1470円)

ま、これらは書評や紹介文が上手いので、読まなくても読んだ気になれる、というもの。

 

「思い出す本 忘れない本」という連載欄に、この日はホリエモンこと堀江貴文氏の写真が載っている。
森生は以前はこの人が嫌いで無視していたが、2年間の刑期を終えて出所したホリエモンは、一皮剥けたいい感じ。
昔からひとかどの人物だったが、現在ではなかなかの人物に成長したようだ。

  刑務所では強制的に情報弱者状態になるので、とにかく本を読むことを自分に課しました。
  新聞は朝日と読売の全ての面に目を通す。雑誌も数冊。ブログやメルマガのプリントアウトも。

その結果2年で1000冊の本を読み、飽きずにがーっと読める42冊を紹介した本を書き上げた。
本の題名が長い。

  ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えたそしたら意外に役立った(角川書店・1365円)

どんな本を厳選したのか、本屋で立ち読みしたいです。

それはそれとして.......。
ホリエモンは思い出し忘れられない本として、

   天地明察(冲方丁著・角川書店・1890円)

を挙げている。実はこの本、森生も持っている。
持ってはいるけれど、厚ぼったいし、映画で観てしまったので、その辺に積んで置いたら行方不明になってしまった。
だが、ホリエモンほどの人が熱っぽく薦めている以上、探し出して読みたくなった。

この欄は中村眞理子という担当者がホリエモンに話を聞き、構成したことになっている。
この担当者、若い記者だろうか、わけが分からないカタカナ語でホリエモンに語らせている。

   おえんのツンデレ感がいい。理系男子の理想ですね。こんな子、現実にはいないけど。

   現代はエンターテインメントが増え過ぎて、時間の使い方が重要になっている。
   だから情報を集めて編集、解釈するキュ-レーションが求められています。
   自著「・・・そしたら意外に役立った」もそんなキューレーション本です。

「キューレーション」は、何となく分かる。近頃、美術館の学芸員をキューレーターなんて気取って言うからね。
だけど「ツンデレ感」が分からない。映画では蒼井優が扮してたけど、あれが「ツンデレ感」なんだろうか。

新しい言葉としては面白いけど、仲間内でしか通用しない言葉をそのまま使うなんて、怠慢なんじゃないかぇ。

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ご隠居対談

2013-10-21 | 拍手

朝日新聞に週1回、1132回も続いた「CM天気図」の筆者である天野祐吉さんが、間質性肺炎で亡くなった。
80歳ではまだ若い。通夜や葬儀は、ご本人の希望で行なわないそうで、立派なことだと思う。

軽妙な語り口で消費社会に鋭く切り込むCM批評は多くのファンを魅了した、と死亡記事には載っている。
だが、無理な注文を付ければ、NHKの騒々しくしつこい番組CMをバッサリ斬って欲しかった。

「少しだらしない、いい加減な文章」を心掛けていたそうだが、何を隠そう、この「林住記」のお手本だったのだ。
しかし、いくら真似しようとしても月とスッポン。林住記はくどく、愛想も無く、手前勝手。野暮の骨頂なんですね。
反省はするけど、こればっかりはスッポンにはしょうがないやね。

正岡子規の俳句から、諧謔味のある句を選んで、数行の文章を付けた「笑う子規」(筑摩書房)は面白かった。
困った時にまた読み直せば、ブログネタに拝借できる句が、まだまだ
あるはずだ。

最近、嵌っていたのが3冊も出した「隠居大学」という対談集である。
一度しかない人生の残りの日々をもっと楽しもうよ、という趣旨で、各界の「ご隠居さん」との対談をしている。
うら若い阿川佐和子嬢に較べると、聞く力がやや不足しているようだが、それでも結構面白い。

期待通り、愉快だったのは、小沢昭一・妹尾河童。

へー!、と勉強になったのは、甘納豆に事寄せて、俳句論を語った坪内稔典。

嫌いなおばさんだったけれど好きになったのは、富士真奈美。この人、俳句の名人だったんですね。

    流れ星恋は瞬時の愚なりけり

    香水やさてと別れを告げにいく

    身ひとつの身を深々と初湯かな ......(パロディとして) 妻の留守身を深々と初湯かな

    歴戦の肉(しし)犇きし水着かな

    ふいに来て松茸飯をおかわりす

    一茶忌やまじめにやっちゃあおしまいよ

ね、凄いでしょ? ギラギラしていながら可笑しく、豊満ですねぇ。時実新子より上手い。

ごて猫・有馬稲子、有名芸能人の葬式に必ず顔を出す中村メイコも、この対談で印象が変わった。
寒い駄洒落を連発する荻野アンナは、まだ若いけれど、立派なご隠居だった。

 

「隠居大学」(朝日新聞出版)横尾忠則、外山滋比古、赤瀬川原平、谷川俊太郎、坪内稔典、安野光雅。

「隠居大学1.」(NHKサービスセンター) 小沢昭一、富士真奈美、ミッキー・カーチス、山田太一、森英恵、小山内美江子。
「隠居大学2.」(NHK SC) 細川護煕、竹本住太夫、妹尾河童、荻野アンナ、有馬稲子、中村メイコ。

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ガス器具展

2013-10-20 | 林住期

元ショッピングセンターの広場で、市内のガス会社がガス器具展をやっていた。
ガス台、ガスファンヒーター、ガス床暖房。最新式のガス器具はなんて素晴しいんだ。

システムキッチンを入れ換えたときに、流行に乗り、IHクッキングヒーターにしたのは間違いだった。
餅が焼けず、土鍋が使えず、痛んでもいないのに、鍋フライパン薬缶を買い換えた。

フライパンをあおると電気が消える、という不都合もあるし、ガラス面にこびり付いた汚れは、実に取り難い。

ガス会社の営業マン諸氏は、冷やかすだけの森生に親切だった。
ガス台やガスファンヒーターやガス床暖房の長所を丁寧に教えてくれた。長所をね。

ガス床暖房の縁台に腰掛け、ガスファンヒーターの温風を浴び、温かいどら焼きと、とうもろこしのヒゲ茶を頂いた。
ガス器具展は、冬のように寒かった午後のひと時を、すっかりいい気分にしてくれた。
日高都市ガスの社員は暖かな社員ばかりだ。

仕上げのアンケートを書くことに。
いろいろチョメチョメマークを付けた後、「
ご感想を何でも」、という問いに対する答えです。

  東電の口車に乗せられたオール電化生活は失敗だった。
  またガスに切り替えたいが、あと何年生きられるかが問題だ。

お礼はこちらがしたいくらいだったのに、記念品を頂いた。「手動発電5灯コンパクトライト」という懐中電灯だ。
握力強化には役立ちそうだが、玩具以下のシロモノだよ。ガス会社に、電気は合わないね。

変わり座布団は京都高岡屋さんの「おじゃみ座布団」です。

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グラタンの恨み

2013-10-19 | 重箱の隅

名山さんが多峰主山を越えて猫額亭にやってきた。
昼飯に丁度いい時間だったので、二人でまた山を越えて天覧山下の能仁寺へ出た。

近くに近頃評判のイタメシ屋があるが、じじぃ一人では敷居が高い店である。

案の定、店内はアラフォーとアラサーで一杯。屋外席までウバザクラの花盛りだった。

グルナビでは「メルヘンチックな店」と書いた人もいる。でもねぇ、よく見れば隙間だらけのガタピシ店舗だよ。
眼力不足のアラサーにはそう見えたんだろうが、じじぃは誤魔化せないぜ。

満員のためか、パスタセットはポテトグラタンが一人分しか残ってなかった。
グラタンは、山を2回越えた名山さんに譲った。


トマトパスタは美味かった。ポテトグラタンも美味かったそうである。

   (う~む、以下のとおり、食い物の恨みは怖いぞよ。)

    

セルフサービスで飲み放題のはずの珈琲は品切れ。同じく紅茶は残り僅かで、一杯限り。
そして周りの季節外れの花盛りは、どうも落ち着かないよね。

値段は、グラタン無しの森生も、名山さんと同じ1100円だった。
ここで原価計算は野暮だから、「あれっ、同じなの?」とだけ確かめたけど、「はいっ、同じですっ」、だとさ。

そういうわけで、これは高いよ。高過ぎる。十万石饅頭だ。
予め分かっていたら、手前のコンビニでサンドイッチでも買い、公園で昼飯にしたはずだ。
二度と行くもんか。

  なお、新生銀行調査によると、サラリーマンの平均昼食代は510円の由。一体、何を食ってるのだろうか。
  年金じじぃにおいておや。

  淑女たちの元気の素は、豪華な昼飯にある、と思ったよ。ふんっ。

パスタの写真はイメージです(SlowCoffee八柱店さんからお借りしました)。

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せんべい布団

2013-10-18 | 高麗便り

少し厚手のパジャマを着ていても、足先と肩が寒くて、夜中に何度も目が覚めるようになった。
冷感マットや、頭冷枕カバーを数日前まで使っていたのが、まるでウソのような季節の激しい変化である。

布団も新品なら、ふわふわと心地良い暖かさなのだろうが、生憎わが家は煎餅布団と古畳でしてね。
よく陽に当ててひっくり返し、クリーンエネルギーを取り込まないと、布団が冷たくてなかなか寝付けませんや。
昨今はじじぃのエネルギーだけでは布団は温まりませんな。

台風一過。朝、空がきれいに晴れ上がったので、煎餅布団を2階のベランダの手摺に並べた。
ところがすぐ曇ってきたので、慌てて布団を取り込んだ。
また晴れてきたので布団を出すと、また暗くなってきて、大急ぎで布団を取り込んだ。

意地悪な誰かに監視されているようだ。

煎餅布団の出し入れを何度か繰り返したていたら、もう夕方である。
忍び寄る夜の空気で湿気る前に、仕舞わなければならない。

そういえば今日一日、何をしたんだっけ。

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仲良くしよう

2013-10-17 | 病院巡り

通院先を、病院から医院(最近はクリニックというようだ)に変えた。

立ち枯れショッピングセンター内に、医院は開業した。
順番待ちの椅子が外に並んだりして、見た目がいかにも冴えないので敬遠していた。
だが住民の評判は良く、思い切って入ってみた。

いい。狭いながらも、清潔で穏やかで優しい雰囲気である。
受付周りに15人分の長椅子があり、屋外の椅子は入りきれない患者のためのものだった。
この医院もじじばばが多いが、病院のじじばばより衰えが一層進んだ感じで、多くは家族が付添っていた。

病院の職員も親切丁寧だったが、この医院の受付嬢(かな?)はもっと親切。
引き戸の開け閉め、厠の利用まで手を貸してくれる。
もちろん森生じゃありませんよ。

森生の一回りは若い院長先生は、初対面だからと名刺を下さった。これには吃驚。
先生は話をよく聞いてくれ、血圧記録帳を詳しく点検。医者としての立場や姿勢についても解説してくれた。
こんなこと、初めてだ。

始めは紹介状が無ければ診察できないと言われた。
しかし病院の事務長に交渉して検査・診察・処方記録を提出してもらいます、と粘ったら引き受けてくれた。

セカンドオピニオンをどう利用するか、患者としても常日頃から考えておく必要がありますね。

それでは、と聴診器で裏表を検査。問題なし。次に採血。
看護婦の腕は確か。血が止まり難いことも承知しており、絆創膏の特徴から止血方法まで丁寧に説明してくれた。

翌日には結果が出た。

糖が少し出ているが特に問題にするほどではなく、他は頗る良い状態の由。
実は各項目を逐一説明してくれたけど、帰ってきたら、な~んにも覚えてないのね。要するに問題ないそうだった。
ただ、バイアスピリンやプラビックスなどは、ステントを挿入している森生は一生飲み続ける必要がある由。

血圧が高いので薬は減らせず、逆にオルメテックス10mg錠を追加された。
ただ、薬を微調整する必要があるので、前の病院が凡そ2か月分を処方したのに対し、2週間分に短縮された。

先生は通院が面倒になるのではと気遣ってくれたけれど、どうせ暇人。徒歩通院はいい運動になる。
話を聴いてくれる先生と会う機会が増えるのは有難いことだ。

森生は性格が悪いのか、また頑健でもないくせに、「先生」といわれる人に対しては、つい反抗的になる。

あんまり長生きしたいとは思わないけれど、最期くらいはラクに死にたい。
だから今度の「先生」とは、仲良くしたいものだね。

 

今後2週間の薬の内訳です。
朝食後=プラビックス75mg・バイアスピリン100mg・オルメテック20mg。
夕食後=ランプラゾール15mg・アトルバスチタン10mg・メインハーツ5mg・オルメテック10mg。

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