林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

値上げする権利と義務

2012-01-31 | 重箱の隅

東京電力西沢社長は、料金値上げを申請する、と言い出した時、

   値上げは義務というか権利です。

と言ったのを森生はシッカリ覚えている。西沢社長は、しれっとして、間違いなくそう言い放った。

東京都の猪瀬副知事が東京電力をこき下ろし、注文を付けた。
都心の地価の高い所に保有している自社ビルなどを売却してから値上げを願い出ろ、と。

    飛散した放射性物質は無主物である。

と主張した。原発から飛び散ったモノは東電のモノじゃないから、後のことは知らないよ、ということだ。
この無茶苦茶な言い草には裁判所が賛同した。

資金繰りのため更に1兆円以上の公的資金を東電に注入する必要があるが、経営権を手放そうとしない東電。

世界の目は、東電を無責任な企業と見做している▼

 

だが、日本のマスコミはこれらの発言を殆ど問題にしていないようだ。
やはり日本人には原子力発電所を稼動する資格は無い。

小出裕章著「原発はいらない」(幻冬舎ルネッサンス新書)最終章に、ガンジーの墓碑に記されている「七つの大罪」が紹介されている。

・理念無き政治・労働無き冨・良心無き快楽・人格無き知識・道徳無き商業・人間性無き科学・献身無き崇拝・

最後の「献身無き崇拝」がイマイチ分かりませんが......。

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レディ・カガ

2012-01-30 | 拍手

北陸の方々はパクリが上手いね。
世界を股に翔けてるレディ・ガガ姫にあやかって、「レディ・加賀」だとさ!

オバマ大統領に乗っかった隣の小浜市は、肝心の大統領が失速気味だ。
一方のガガ姫は当分安泰だろうな。

レディ・加賀のCM、九州新幹線に似てるけど、費用はあまりかけてない。
そこんところが、大いによろし。

ご本家レディ・ガガ姫はモンスターだ。何度も見てると、実は胸焼けする



でも、レディ・加賀には、ついつい目尻が下がりますな

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もがり笛

2012-01-29 | 高麗便り

  虎落笛(もがり笛)。
     ........ 冬の烈風が、柵や竹垣などに吹きつけて発する、笛のような音をいう。

等圧線の縦縞が立て込んできたためか、夜更けから、猛烈な北風が吹き荒れている。
あまりよく眠れなかったのは、膀胱と前立腺の所為ばかりではない。

今朝から「虎落笛」が入った俳句をネット検索したけれど、どこかへ吹き飛ばされたようで、名句が見当たらない。

ならば、と車で竹垣を探しに出かけたけれど、並の寒さじゃなく、耳が千切れ落ちそうになり早々に退散。
結局、こんな景色しか撮れなかった。

虎落笛の名句があったら教えて下さい。

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通信障害 屁の河童

2012-01-28 | じゃじゃ馬馴らし

巷ではドコモが使えず大騒ぎだったらしい。コドモは親の言うこと聞かないからね。
森生もドコモらくらくフォンを持ってるが、ちっともらくらくじゃないので、使わないことにして基本料金だけ払ってる
だから、通信障害が起きても屁の河童というわけ。

しかし、朝日の一面に大事件として報道され、二面の大部分に不具合の詳細が載ってるので一応読んだ。
読んでもサッパリですな。アプリというものは分かったような気がするが、その他は何が何だかサッパリ分からんわ。
ま、どうでもいいや、そのうちもっといい、別の技術が発明されるだろう。

ウチのパソコンも年老いた。犬猫より老化速度が速い。
たった5年でよろよろもたもたし、「林住記」を画面に呼び出すまで3分以上はかかる。
国分寺駅にある丸井で待ち合わせがしたいので調べてみたが、5分経っても丸井が現れない。

残り時間が少ないのに、ああ、じれったいね。
結局、新しいパソコンに買い替えなくちゃならないんだろうが、新旧のパソをどう繋ぐか、考える前に草臥れた。

ジョブスは偉い、とひとは言うけれど、ジョブスは世界中に焦燥と懊悩をばら撒いただけじゃないか。
投機筋がボロ儲けしやすくしただけじゃないか。

不肖森生は世間に先駆けたいとは思わない。あれも見たいこれも知りたいなどと欲張ったりしない。
パソコンをコンセントに差込み電源を入れれば即使える。それで充分だ。

ケータイは電話が掛けられさえすれば、それで
結構だ。

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寝雪

2012-01-27 | 林住期

毎朝、骨身に沁みる寒さだ。血圧はうなぎ上りである。
朝から、薄着の女子アナと七分袖の女気象予報士とが「寒い寒い」と喜んでいた。
しかし、猫額亭の寒さは尋常ではなく、ガス湯沸かし器が凍結しちゃったわぃ。

「体調に気をつけて」と言われても、国営放送のように室温を常夏にはできない。
高い受信料を取る方と取られる方との差である。
対策は、今朝も寝てるしかなかった

日が高く昇り、幼稚園から元気な先生の号令が聞こえ、ようやく布団から抜け出せた。
日陰の庭には三日前の雪が融けず、どうやら根雪になりそう
だ。高い買物だったけど他より安かったわけだ。

この寒さでアタマもかじかみ、ネタ拾いも叶わずない。
林住記は閉店寸前である。

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老人とカメラ

2012-01-26 | 拍手

「林住記」はね、実は赤瀬川原平先生の背中を追いかけているんだよ。
到底追い付けないけど、一生懸命マネしようとしてるのさ。

先生は凄い。
日本中に足を延ばし、それでは足らずヨーロッパから、あのブータン王国まで遠征なさってる。
カメラだって、デジカメじゃなくライカらしい。ライカは凄いらしい。

   「フォトばしる青春」 若いっていいなぁ........。

で、イケナイこととは知ってます。
ですが、赤瀬川先生のご著書「老人とカメラ」(ちくま文庫780円)から、写真だけ2枚、転写しました。
▲の写真のお題と短い文言は、勝手ながら森生が書き変えた。▼は全部が赤瀬川先生だからね。

   「鉄筋の勃起角度」 .....先生の文章は本買ってお読み下さいね

それぞれの写真に付けた、短く面白く、とぼけた文章は、さすが芥川賞作家だ。
ブログを書いてるあなた、やっぱり本買ってお読みなさい。

ところで、お江戸下町を撮り歩くご老人・一八先生の「アカチパラチ」も相当なもんで、恐れ入谷の鬼子母神です。
このブログ業界の大先輩には、森生はいつもシテヤラレテ.........

やはりイナカにいてはダメなのかなぁ。
今年はいいカメラを新調して街を歩こう。但し、お天気と懐が暖かくなったらね。

などと、今は炬燵の中で考えておりまする。

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雪中徘徊

2012-01-25 | 高麗便り


蝋梅は健気だ。じじぃと違い雪なんかものともせず、芳香を漂わせていた。


大気は冷え切っていて、日が昇っても雪は融けない。交通量の多寡が残雪面積に比例する。


隣近所の結束が強いご町内は、総出で雪掻きを済ませた。


坂道では慎重に足を運んだがスッテンコロリ。後から来たママに心配される始末。明日は家に篭ろう。




やっと辿り着いた三ツ星れすとらん。食卓の彼方、山上の西武団地はまだ雪まみれだった。  

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朝の雪

2012-01-24 | 高麗便り


今朝も寝坊した。障子がばかに明るい。
昨夜の大雨が雪に変わって、埼玉県としては、恥ずかしながら、「大雪」が積っていた。
外は相当寒いらしく、こんな時間になっても雑木林に雪は残っていた。


朝飯は抜きにして猫額亭周辺を徘徊。暖かい日差しはあるが、やはり酷く寒かった。
町内にじじいは大勢いるはずなのに、道路の雪掻きをするじじいは滅多にいませんな。ヨメのほうが勤勉である。
もっとも森生だって数年前から雪掻きが嫌いになり、寝ているほうが良くなったよ。


で、なんとなく撮ったわが買物難民団地の、自慢の雪景色です。
だが、やはりハラが減っては写真は撮れぬ。厳しい寒さはハラに応える。
燃料補給に、一旦家に戻った。


昨夜の雪は性質が悪く、道路に凍り付いている。車の運転は止めたほうがいい。
もう直ぐ12時だった。こういう場合をブランチって言うのかな。
早い昼飯を食いに、恐る恐る歩いて、三ツ星れすとらんへ向かった。

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曖昧表現術

2012-01-23 | 先輩のお言葉

動物行動学の日高敏隆さんが若い頃に書いた文章は、
いま思うと大丈夫かと思うくらい、
また、ハッタリじゃないかと思うくらい物事を断言していたそうだ。

特に学位論文にはある種の派手さが必要で、
多少無理があると思ってもAならAを「Aである」と断定しないと目につかない。
それに若いから怖いもの知らずで断定は若さの特権だろう、と日高さんは言う。

しかし歳を重ね学会のあれこれを知ってくると、怖いもの知らずとはいかなくなる。
Aと言い切ればどうせまた外野からチクチク言われて面倒だ、という狡さも生まれてきて、

  ・Aではなかろうか。

という表現になってくる。それに更に頭に「おそらく」をつけて

  ・おそらくAではなかろうか。

そんな技術が磨かれて、

  ・Aであろうかと思う。
  ・Aであろうと思うのは、私だけだろうか。
  ・Aであろうと思うほかはないような気がする。

という具合に、どんどん曖昧表現が培養されて、面白いですよ、ということだった。

などと赤瀬川原平さんは、著書「優柔不断術」にルル書いています。

「林住記」をこそこそ書いてる森生は、実は相当なじじぃです。
なのに平気で断言するのは、チクチク言ってくれる読者がいないからですが.......。

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賞味期限と人体実験

2012-01-22 | 林住期

古い缶詰が溜まっていた。引出や戸棚は無くては不便だが、あっても不便である。

必要な時に必要なだけ買えばいいとはいえ、物資欠乏時代に育ったので、瓶詰も缶詰もブリーフもトレペも電池も、とにかく積んどかないと落ち着かない。
それで食いきれず、引出や戸棚の奥に置いた缶詰が残ってしまうのだ。

缶詰にも賞味期限が書いてある。いちばん古いのは07年7月が賞味期限だった。
昔はそんな規則が無かったので、缶を叩いたり、膨らんでないか調べたりしてから中味を食ったものである。

だから今度のトマトスープやミルクジャムもそうしてみて、しかも少し口に含んでみて、味に異常がないので食った。
一日経っても体調に変化はない。いや、怠け気味だった腸の蠕動が少し改善されたようでもある。

真夏、車の中に三日間置き忘れたパック入り豆腐を、同じようなやり方で冷奴にして食べたことがある。
添加物が効いたのだろう、味も変わっておらず、体調に全く影響がなかった。

自分の五感を信じよう。

このやり方、マチガイではなかった。
念のため、日本缶詰協会の回答をお読み下さいね。

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小出裕章助教が来る

2012-01-21 | 床屋放談

原子力発電所の危険性を訴えてきた小出裕章助教が飯能へやって来る。
原発事故後、小出助教が著した「原発のウソ」と「原発はいらない」を読み、薄々感じていた危険性がハッキリした。
そして、長い間干されて、准教にもなれなかった小出助教の講演を直接聴いてみたいと思っていた。

    
   

独りで聴くのは勿体無い。友だちに振れ回ったところ、講演会には関心を示したが、小出助教を知らないのである。
これには驚いた。

ご同輩たちは好奇心が強く、行動的だ。森生は口は一目も二目も置いている。
ただ森生同様、誰もが最近のTVや新聞の報道にはウンザリし、ろくに見たり読んだりしていない。
しかも、関心が社会的なものより個人的な楽しみに向かっている。それで小出助教のことを知らないようだった


もっとも脱原発派にも問題がある。格好をつけて
騒ぎ立てるだけのようで、脱原発世論を盛り上げ、持続する具体策が無いように見える。
仲間だけに働きかけ、推脱両派の間で彷徨っている人たちを脱派に取り込もうとしていない。

その点、地道に、そして尖がらないで謙虚に講演活動を続ける小出助教は偉いものだ。
上に挙げた2冊の新書は、大変分かり易く、恐ろしい事実を、穏やかに書いてある。是非、お読み下さい。

ところで原発推進派だった人たちは、今、どこでどうしておられるのか。
悔い改めたのなら出てきて不明を詫び、再び過ちを犯さないために、何故そうなったかを懺悔してもらいたい。
やはり原発が必要だ、とまだ信じてるなら、小出助教に負けず、堂々と世論に訴えるべきである。

もしかするとマスコミが取材しないだけかもしれない。マスコミも日本人だ。異端を排除し一斉に同方向に走り出す。
やはり、われわれ日本人には、原発は負担しきれない危険な装置だったのだろう。

1月20日現在、講演会の前売り券は、既に売り切れのようです。

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ショウルームで

2012-01-20 | 林住期

若かった頃は家具売場が愉しかった。そこには明るい将来があった。
あの頃は、今となっては恥ずかしながら、海辺と高原に別荘を持つつもりでさえいた。

   青年易老財難成 チャンスは全部見逃した..........

既に、夢も希望もシャボン玉。壊れた椅子の修理問題が持ち上がる始末となりにけり。
一旦は粗大ごみにしようかと思ったけど、読者のかたから親切なコメントを頂き、そうだ、メーカーのショウルームへ行って見よう、という気になった。

東京渋谷区神谷町のショウルームは夢のようだった。だがもはや帰り来ぬ青春、手遅れだわぃ。
ただ、ここで手練手管を駆使すれば、相手から有利な回答を引き出せるかも、と思っていた。
けれど、現実は悲しいね。

インテリアコーディネーター氏は何もかも心得て、極めて親切かつ適切迅速にに事を運んだ。
その結果、猫額亭の応接セット全てを飛騨高山に送り、点検、修理、クッションの交換を行なうことになった。

結果、締めて20数万円也は厳しい。30年前、確かそのくらいで買ったのだ。その旨インテコ氏に嘆願した。
回答は、同じものが、しかし国産樫材が外国産に格落ちしたにも拘わらず、現在43万円もする由。
何だか過分な配当金を頂いた気分になって、結局、輸送手配を含めて、全てをお任せした。

 

これで良かったのだろうか.......。
一杯食わされた、とは言わないが、飯を一杯減らさねばなるまい。
命より大切な貯金を、またも取り崩す無念。

たまに訪れるシャモじぃは床に直に座らせればいいさ。マドンナは、.......来るはずがない。
観音さまはお迎えに来ても、新しくなった椅子に腰掛けまい。

いま、心は複雑微妙だ。ああ、草臥れた。

なお、「穂高」の修理はこちらをどうぞ。

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破片

2012-01-20 | うわごと

これは一体、何の部分だろうか? 部分ではなく、何かの破片かもしれない。

十数年ぶりに椅子をどかしたら出てきた曰く因縁がありそうなモノである。
なかなかいいカタチなので、捨てられないでいる。

我ながら、つくづく貧乏性だと思う。

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火の用心

2012-01-19 | 高麗便り

失礼ながら、荒れようがサマになっており、もののあはれ光線を放つ好きな民家だった。
もちろん、いわゆる立派な家ではない。だが、言うに言われぬ風情があった。

今日、前を通ったら、きれいさっぱり焼け落ちていた。
確か鴨爺さんが独りでいたはずだけれど、無事だったろうか。

高麗の里らしい風景がまた一つ失われた。

 

ありし日(この元日)の姿である▲

里では火事の後、火元と隣近所が合同で、お詫びを新聞に折り込む。
火事は迷惑だが、お詫びのちらしはとは、少し残酷ではないか。

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野菜は高値とか

2012-01-18 | 高麗便り

関東地方は異常乾燥注意報が連日発令中である。
東京で発表する天気予報と高麗の里の天気
は随分違うけれど、異常乾燥状態は東京と同じだ。

そのいちばん身近な証拠は、恥ずかしながら森生の両脚の脛です。
乾燥が続いている所為か、市田柿のように白い粉をふいておりまする。.... 誰だ、ミイラ化だよ、と言うヤツは。

チマタでは野菜、特に葉物野菜が高騰していて、家計を圧迫しているとか。
高麗の里では、引退したお父さんお母さんが殆ど趣味で栽培している野菜が、民家の庭先で売られている。

高いのか安いのか、あまり野菜を食さぬ森生にはワカリマセン。
いま、里には観光客は少ないし、巾着っ切りのような観光協会は冬眠中なので、調べに来てね。

高麗の里歩きには、寒い今頃が丁度いい季節です。
高麗産蜜柑は味が濃く野生的。通好みの味はお勧めできます。

なお、猫柳はまだこんな状態です。
鼻中口腔が乾く。
このまま雨が降らないと、ほんとにミイラになっちゃうよ。

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