林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

雪が降っていた

2015-01-30 | 歌の翼に

朝、障子を開けると、     

      ♪ 雪が降っていた ほんの少しだけれど

      ♪ わたしの町のうえに 積りそうな雪だった

滅多にないことなので、デジカメ抱えてご町内を徘徊しようと思った。
.......が、待てよ、カメラを濡らしたら大変だ。なにしろ坂の町だ、滑って転んだらもっと大変だ。
ブログの記事なんかどうせ消耗品だ。おじぃは危うきに近寄らず、だ。

屋外担当のアマタツ気象予報士クンは「寒い寒い」と繰り返してる。
そして「降雪予想」と「積雪予想」は違うそうだ。ん?
......... 確かにね、そりゃそうだ。

やはり、徘徊はよそう。

こういう日は、ここ何日も読んでいる「東京自叙伝」を読むことに。

昨夜遅く、いや今朝早くだった。
やっと第五章「戸部みどり」に辿り着いた。残りはあと2章で、ようやく終わりが見えてきた。

このバブルを堪能した浮かれ女。オウム信者になった妹を通じて、東京にサリンを撒くように提案するんですね。

マァ、最後まで何が起きるか分からない奇っ怪至極な小説です。

そういう物騒なことはさておき、今日のような雪の日は、暖かい雪の歌でもどうぞ。

                  「白 い 想 い 出




150130


多忙

2015-01-29 | 林住期

気が付けば、急に多忙であります。
会合が続き、病院の予約もあり、講演会を聴きに行かなければならない。

いま話題の、人質報道のアラ探しも忙しい。

   後藤健二さんって、ここ数日で、理想的に気高い人物になってきましたね。
   これは謎が多いお母さんと、仲間の皆さんと、それを大きく取り上げるマスコミの功績だ。

   外務副大臣は「笑顔で日本に帰してやりたい」だとさ。
   帰ってきてもいいけど、「笑顔で」なんて冗談じゃないよね。

   殺害されたらしい湯川遥菜さんは、もうすっかり忘れられて、怪しい正体は不明のまま。
   安倍さんの軽率さはお咎めなし。

それに「東京自叙伝」という無茶苦茶に面白く、細かい字でも読み飛ばせない本を見つけた。
思庵に持ち込んだりして読みふけっているけれど、相当分厚く、活字びっしりな小説なので、一向に終わりが見えない。

そうこうしていると今度は「芸術新潮」の2月号の広告が出た。

     

そうそうそのとおり、赤瀬川原平は「老人力」だけじゃない。
赤瀬川はここだけの話、ブログネタとして役に立っております。
会合の帰り道、早速、本屋に寄り買い上げました。

じゃじゃーん。

 

だが、そう言うわけで赤瀬川特集を読んでいるヒマがない。
ヒント満載のはずなので、おヒマならお先にお読み下さいね。

以上、ネタが続くと記事を書くヒマが無くなる不都合です

150129


マッサンの経営手腕

2015-01-28 | うわごと

理想のスコットランドウィスキーを日本で作るべく、マッサンが鴨居商店に辞表を出した時、鴨居の大将はマッサンを叱りつけた。

   お前に経営はできない。経営が全く分かってない。

全くそのとおりだと思いますね。
それでもマッサンはエリーの根回しで出資者を見つけていて、大将は、足りなかった10万円を退職金として出してくれた。
大将はマッサンに付いて来たエリーに弱いのだ。

   競争者がある方がウィスキーが日本人に馴染まれる。

という理由だった。器が大きいねぇ、大将は。
勿論、エリーは感謝感激雨あられで、大将とハグハグ。

    

マッサンは愛妻エリーと一人娘のエマを連れ、意気投合した鰊御殿の殿様・熊虎を頼って、北海道は余市へ移住した。
余市は水も空気も泥炭も、風景さえも、本場スコットランドそっくり。ここなら日本初の本物のウィスキーができる、と考えたからだ。
ところがそれから先がまたまた全くダメ。やはりマッサンには経営センスが欠落している。例えば.....。

   借金まみれの熊虎を後ろ盾にしたので、当初、地元民に全く相手にされなかった。
   マッサンは工場周辺住民の民意をないがしろにしていたのである。これでは工場は建てられず、従業員も雇えない。

   海のそばの鰊御殿の隣に、早くもウィスキー工場を新築してしまった。海岸は潮風があり、酒の工場立地として不適切ではないか。
   運転資金にするつもりの林檎汁の販売が軌道に乗らないうちに、ウィスキー工場を完成させているのである。
   これは運転資金も稼げないのに、固定資産税が発生し、出資金の大半を無駄に寝かせていることになる。

   運転資金のために林檎汁の製造販売を始めたのはいい着眼だが、販売先が地元住民のため全く売れない。
   平成風に「無添加」が売りでは、新鮮な林檎を丸かじりする地元住民に支持されないのが当然であるし、価格設定は高過ぎた。
   また原料の林檎は、森生の目にはジョナゴールドの高級品なみ。「日本一の余市林檎」を使っい、原価意識がまるでない。

全く、マッサンの経営音痴・猪突猛進ぶりは呆れるばかりで、いまだにニッカがサントリーの後塵を拝しているのは当然のことである。
逆にエリーは、深刻な問題を1週間であっさり解決する。

    

こういう経営をしていては、マッサンの会社は間もなく倒産しますよね。
それでは母親を捨ててまで日本に来て、内助と外助の効でマッサンを支え、幸運を引き寄せるエリーちゃんが可哀想だ。
マッサンには工場だけを任せ、エリーを社長にするか、経営のプロを早くスカウトしないとタイヘンなことになる。

広島の造り酒屋の実家から、扉に鼻先をぶつけてばかりいる蔵人が、再び応援に駆け付けた。
けど、この蔵人クン、鴨居商店の山崎工場時代も、今度の余市工場でもユニホームは貸与されず、相変わらずの印半天姿という無神経。
つまり、脚本と演出が頗るお粗末なんでありますな。

                                                       

朝っぱらからこんなお粗末な朝ドラでいらいらしたくない。
だったらお粗末ついでに、エリーは呆れてマッサンを見限り、好意を寄せてくれている鴨居の大将と再婚させればいい。
大将はいまやもめで、エリーに好意を持っているし、長男はエリーを慕っている。この展開、巧くゆくと思うよ。

挿絵は柳原良平です。トリスですみませんね。
ニッカがお好きなら下をどうぞ。

 

150128


上がったり下がったり

2015-01-27 | 病院巡り

結果は別にして、こう見えても健康には気を付けているつもりだ。
なのに、時々嘆いているように、退院後、一時正常になっていた血圧が、近頃は上がる一方なのである。
先生は「塩を減らせば正常になります」というけど、一日6gはあんまりだ。まるで青虫毛虫の生活じゃないか。

で、「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」というベストセラーに縋り、風呂に入るたびにもみもみもみと揉んでみた。
しかし、効果はありませんな。
本文か広告に、たった一度揉んだだけで20も下がったという人が紹介されてたけど、それはふくらはぎが心臓に近い人だ。
森生の場合は、下がる時は全然揉まなくても20や30は下がる。つまりふくらはぎは関係ないということ。



森生の血圧は、毎朝、160台で始まり、4~5回測り直すと140台に下がるので、最後の数値を血圧記録帳に記入する。

夜は、大体150台から始まり、40台で合格に。
ただ、不思議なことは、測定器の電源を入れると途端にくしゃみか御鳴楽が出そうになるんです。
それを我慢しながら測定すると、150台、160台は簡単に上がりますけどね。

だから先生は、毎日つけてる血圧記録帳を信用しなくなったようで、持って行っても見ようとしなくなった。
そして院内で診察料稼ぎか、本式のいかつい血圧測定器で測ると、大体130内外で収まることになる。
美しい看護婦さんが傍に控えて、微笑んで下さってるのに、白衣高血圧とは無関係というわけ。

先生は「暖かい待合室で1時間以上も安静にしてるからですよ、待たせてすみませんね」という。
いや、原因は他にあると思う。やっぱり老人性不感症ですかねぇ

 

以上は上の血圧についてです。下は朝でも大体80台で、夜は70台、場合によっては60台と安定しております。
これはどういうイミがあるのでしょうか?

150127


固い蓋

2015-01-26 | 遠い雲

全マスコミはイスラム国に行っちゃったけど、たかがピーナッツなのに、大韓民国は怖いなぁ。
と思ってたら、ナッツはナッツでも、マカデミアナッツだったんですね。今頃になって判明した。

これはスゴイことだ。流石大韓航空は大したもんだ。「大」が付くだけのことはある。
マカデミアナッツなら大好きだったし、いまでも関心がある。

しかし残念ながらこの数十年、マカデミアナッツにおめもじしていない。

というのも、歯茎がめっきりやわになり、ナッツ類がシッカリ噛めないのだ。
また、マカデミアナッツは特にカローリーのカタマリのようで、多分、ダイエットの大敵にちがいない
それに値段が高い。エンゲル係数を抑えておきたいし、だいいちここ埼玉県西部では売ってない。所沢西武なら売ってるだろうか。

じじぃが青年だった頃、マカデミアナッツをよく食したものだ。
天津甘栗くらいの大きさの、丸ごと塩まぶしのマカデミアナッツはハワイ産のガラス瓶入りだった。
今日日、チョコレートやクッキーに交じってるような、粉砕されたものとは大違いだった。

あの頃も結構なお値段で、ピーナッツのように気楽に食べられるナッツではなかった。
だから1回につき3粒と決め、後はシッカリと瓶の蓋をし、自分の机の引き出しにコッソリしまっておいた。
ピーナッツならともかく、マカデミアナッツを袋から出して配るのがキマリだなんて、大韓航空は豪勢だなぁ、と思った。

そうです、マカデミアナッツはピーナッツとは異なり、袋のままでお客様に提供して欲しい。
機内では大切に3粒食して、残りは袋を持ち帰り、毎日3粒ずつ、しみじみと噛みしめたいのです。
但し、瓶詰だったら蓋は開けて欲しい。乳母日傘で育ったナッツ姫や、じじぃには、瓶入りは開けられないよ。

近頃の瓶の蓋、おしなべて、固く締め付け過ぎじゃありません?

150126


どんよりと冬の鬱

2015-01-23 | 病院巡り

どんよりした天候は4日目になった。そうでなくても冬の間は気分がどんよりするので、一層どんよりしている。
しかも凍るような氷雨が降り続いた。
結果、やる気がなく、家に篭りっきりで、壁のシミなどをどんよりと眺めております。

それでもこうして「林住期」を更新しているのは、かすかな意地と、惰性です。
当然、記事は面白くなく、どんよりしてますね。申し訳ありません。



最近の森生は、「冬の鬱」の真っ最中です。「飲む・打つ・買う」ならいいけど「鬱・鬱・鬱」。
冬の鬱は、難しく書くと「季節性情動障害」。横文字では「SAD」。
ちょっと上等な人間になった感じがしないでもない。

特徴的な症状は、何をするのも億劫、いくら寝ても眠い、甘いものが欲しい、体重が急に増える、等々であります。
そのほか、時々ふらつくし、目の奥の脳の芯が重苦しいのは既往症

治療方法は簡単です。日に当たるか、猛烈に明るい光を浴びること。
ところがこれが難しい。早寝早起きが前提になるからです。天井照明をLEDにするのだって安くはない。
そして「一種の冬眠、やがて春が来る」と言われると、「熊と同じかいな」と思う。

実はいま、記事をごちゃごちゃ書くのが億劫です。
だから詳しいことは下をポチッと押して、読んで下さいね。

health クリニック---ひょっとすると「冬季うつ」?

150123


身代金

2015-01-22 | 床屋放談

このたびの「イスラム国」による日本政府への身代金要求は、安倍首相の「積極的平和主義」による「人道支援」が引き金になった。
イスラム国は、大盤振る舞いをする
安倍首相の中東巡りを、手ぐすね引いて待ち構えていたに違いない。

以前から二人の日本人を拘束しているところへ、日本の首相が目と鼻の先に来て札束を切っていれば、人道支援もへちまも無い。
大体、人道支援だなんて、現地の人々に伝わってはいまい。
まさに、飛んで火に入る夏の虫だった。



安倍首相は暇さえあれば世界中を飛び回っている。そして行く先々でわれわれの税金をばら撒いている印象がある。
因みに今回の中東訪問では総額約2940億円相当の支援を約束した由。
首相就任以来の総額はいくらか、どんな成果を上げているのか、誰か教えてほしいものだ。

持参金付き各国訪問は、葱を担いだ鴨。
歓迎されるのが当然であり、それが嬉しいので外遊が多いのであろう、とつい考えてしまう。

安倍首相がいう「積極的平和主義」は「アメリカの戦争支援」である。また「人道支援」の効果は疑わしい。
本当に困っている人たちには届かず、途中でかなりの額が横領されているのではないか。相手国に会計検査院はあるのだろうか。
本当の目的は石油資源の権益確保と、今後行うつもりの武器輸出の前払いリベートのようなものである。

イスラム国に拘束され、2億ドルの身代金を要求されている二人のうちの一人が「民間軍事会社CEO」だそうだ。
これは「傭兵会社社長」ということのようだ。起業は結構とはいえ、こういう物騒な会社を興すことを認めてはならない。
商機を漁りに、誰もが危険とするあの辺りをウロウロした挙句、拘束されるとは最低にして最悪、個人責任の極みだ。

もう一人のフリージャーナリストの目的は違うようだが、現地人のガイドも制止した場所に入ったことは同じだ。

要求されている身代金2億ドルは、およそ240億円であり、半額にしても120億円になる。
私人の勝手で軽率な功名心のために、われわれの税金を使うのは納得できない。あの二人にそんな価値はない。

一国の指導者には慈悲深さと、時には冷酷さが必要である。何事も立て板に水の安倍首相にその覚悟はあるか。
身代金を払うかどうか、ことは水面下で密かに行われ、見守りたいが見守れまい。

何よりも人命が大切という人は、身代金を寄付してから、そう叫んで下さい。

挿絵はきたむらさとし、朝日新聞土曜版連載「悩みの坩堝」より。

150122


銀座で吉幾三

2015-01-21 | 歌の翼に

銀座の山野楽器が好きです。あそこはオトナの店ですから。
久しぶりに訪れたら、陳列棚に吉幾三クンと大竹しのぶさんが並んで、お上りじじぃにに微笑んでいた。
CDは「あの頃の青春を詩う」と「黄昏のビギン」だ。

うーん、どっちを買うべぇか。半世紀前なら両方買ったんだけどなぁ.........。

で、両目を凝らしてどんな曲が入ってるかを逐一点検する。

 ◎吉幾三「あの頃の青春を詩う」の中で聴きたい歌
  時には母のない子のように・旅の宿・白いブランコ・神田川・舟歌・誰もいない海・ひとり寝の子守歌・我が良き友よ。
  
それほどでもない歌は他に8曲。

  
◎大竹しのぶ+山崎まさよし「黄昏のビギン」
  曲は
黄昏のビギンのみ。二人の二重唱と大竹の独唱と山崎の独唱が入ってるようだった。カラオケもあったかな?

迷いに迷い腹がへり、一旦店を後にし、昼飯を近くの小ハゲ天で済ませた。久しぶりの贅沢な昼食でした。
食後、「よーし行くぞぅ」という勢いで再び山野楽器に乗り込み、結局、お得感がある吉幾三を買った。

猫額亭に帰り、直ぐに自慢のステレオで聴いてみた。

ん?あれま! 今度はリモコンが壊れてる! 寄る年波には敵わないから、始めから順番どおりに全曲を聴いた。

感想? .........う~む残念、ちょっと違いますな。
いや、ヘタじゃないんですよ。巧い。しかしながら巧いけど、どうもあの頃の青春じゃない。これは、雪国・津軽のおっさんだちゃ。
     (ご注意! これは津軽やおっさんを蔑視したわけではありませんよ。津軽には憧れてますし、じいさんから見れば、おっさんが羨ましい)

それに、どの歌にもシンセサイザーが絡み、シャリシャリ音が耳に障り、どうも好きになれません。

そういうわけで、今宵の歌は、次の1曲にさせていただきます。

               本家・加藤登紀子「ひとり寝の子守歌

 

吉幾三「あの頃の青春を詩う」の収録曲は、上記のほか以下の8曲です。
春夏秋冬・「いちご白書」をもう一度・酒と泪と男と女・私は泣いています・真夜中のギター・酒場にて・22才の別れ・山谷ブルース。

おまけです。「ひとり寝の子守歌」はあの渥美清さんも、菅原文太さんも歌ってました。
なかなかのヘタウマなので、試しにどうぞ。

150121  


寒い朝に思う

2015-01-20 | 林住期

寒い。酷く寒い。
朝、布団からなかなか出られない。暖かい布団に包まれて、このまま永眠したい、とすら思う。

ここ数年、体内の原始炉が耐用年数を過ぎたのか、どうも発電稼働率が落ちてきているようで、寒さに滅法弱くなった。
こんなことでは、もう二度と月給鳥は務まらないだろう。ま、誰も頼みに来ないけどね、ふんっ。

ラジオ体操が18日から再開されたはずだが、この分では当分の間、参加できないだろうな。

しかし酷く寒くて気合が入らないのは、加齢のために体力が落ちているだけではないと思う。
朝、布団の中で聞いている気象予報士諸君の、生活万般にわたるご親切なおコトバにも、大きく影響されているはずだ。

すなわち、上等な防寒服で完全武装していながら、寒い寒いと言わないで欲しい。
個人的な感想を入れず、温度は数値で伝えるだけでよろしい。どうせ隙間風を完全に防ぐ防寒コートなんか持ってないからね。

加うるに、暖かい局内でひらひらした薄着のまま、仲間内で、寒い寒いと喜ぶなよ。

アベノミクスとやらを本気で推進する気なら、安倍晋三氏は、少なくとも国営放送の気象予報士ならびに局アナの言動を自粛させよ。
何故なら予報士諸君の寒い寒い発言は、現役企業戦士のヤル気を、間違いなく朝っぱらから削いでいるよ。
寒さ暑さに鈍く、昼夜の区別がつかなくなったじじばばは、かはたれ時には起床しているらしいけどね。



ここで話は突然飛躍しますが、わがニッポンの少子化です。
これはマスコミが、子育ての艱難辛苦ばかりを強調し、報道していることが原因だ、と思う。
違いますかね。違いますね。まだ目覚めてないようだ。

150120


社長交代

2015-01-19 | 拍手

この新聞折り込みちらしによると、

  新生ジャパネット、始動。

だそうだ。あの大手通販会社「ジャパネットたかた」はロゴも変え、今年は「不易流行」を社是とする。
よく分からないけど、おめでとう。

ちらしを追いかけて次の日の朝日経済欄に、高田「前」社長記者会見の記事が出ていた。

  無事に役目を終えられた

と高田前社長が述べた由。....この「られた」は敬語ではなく「終えることができた」というイミです。
そしてこれまで副社長だったご長男35歳君に社長職を譲り、全役職から退いたのだそうだ。だから「前」社長というわけ。
なるほど、「新生ジャパネット始動」とはそういうことだったのか、偉いもんだ、と合点した。

また番組への出演も「1年後をめどに徐々に止める」と記者会見場では低い声で表明した。

森生は以前、社長の甲高い声に苦言を呈したことがある。前社長はあの声が、一部で評判が悪いことを自覚してたんですね。
しかし、あの高音が全く聞けなくなるのは寂しいね。

前社長は新社長について、

  経験不足だが勉強家で不安より期待が大きい

と評価している。
ただ、じじぃは新聞記事を見て、前社長と並んだ新社長の上から目線が、少し気になるのであります▼(不鮮明で申し訳ありません)

だが、情報漏洩事件を見事に克服した前社長の判断だ。声と同様、眼力に曇りはないだろう。
TVが静かになることだし、業績絶好調時の、このいざぎよい社長交代を歓迎します。
このままパワーアップされたんじゃ、たまらないもんね。

ところで、例のカサノバ社長はどうしてるのかねぇ?

                150119


神坐す山の物語

2015-01-16 | 拍手

浅田次郎「神坐す山の物語」は、奥多摩の霊山御嶽山に鎮座する御嶽神社神職家族に関わる7編の怪異譚である。
怪談ものではあるが、禍々しさや怖さよりも、人の哀しさ哀れさがを打つ。

7編を語るのは著者浅田を思わせる一人称の「私」である。
母方の実家が300年も続く神職で、途方もない広さの宿坊を営み、曽祖父は狐払いの験力が関東一円に知られていた。
母の兄で当主である伯父とは、互いに話さなくても、心を通わせることができた。
そして「私」や母の一族の多くは、霊を感じ、見る力があった。

物語は少年の頃、母の実家で自ら体験したことや、大勢のいとこたちと過ごした時に、伯母から寝物語に聞かされたことである。

文章は神道用語や、現在は殆ど使われない古語を随所にちりばめ、深い山の上の神話的な別世界の雰囲気を醸し出している。
それぞれの怪異譚は、「お見事」というほかない意表をつく巧みな筋立てで、一気に読み終えるはずだった。
しかし、話の途中であっても、一話を読み終えても、更に深読みしたくなり、繰り返し読むことになった。

これまで何回か三嶽山神社に登っている。最近は3年前だったか、3爺で神社の奥まで分け入り、へとへとになってしまった。
これら怪異譚にある千年の神代欅も覚えているし、長屋門を構える巨大な宿坊を無断で覗いたこともある。
もう一度読み返し、春が来たらまた御嶽山に登り、武蔵御嶽神社に本気でお参りしてみたい。

150116


壮大な無駄遣い

2015-01-15 | 重箱の隅

ユナイテッドシネマズ入間」では館内のあちこちにあるスクリーンで、いろんな映画を上映中だった。
どれもこれも見たくもなかった中に、最近、朝日の夕刊が褒めていた「ベイマックス」があったので、それを観ることにした。

 ・ディズニー映画が製作した、史上初のフルCG長編アニメ「トイ・ストーリー」の監督の最新作であり、品質は保証されている。
 ・笑わせ、ホロリとさせ、寛容を説くメッセージに時代を読む興趣がある。
 ・介護し癒すロボットである「ベイマックス」の造形は秀逸至極。
 ・背景になる未来都市は、サンフランシスコに東京の見慣れた風景を加え、いささかくすぐったいが温かみがある。

などと、このアニメ映画に対する朝日の映画評は絶賛ですな。

   

しかし偏屈じじぃの結論は。

 ・つまらない。随分前に観た「カンフー・パンダ」のほうが、ずっと面白かった。
 ・騒々しく、矢鱈に慌ただしく、打ち上げ花火の直下にあるジェットコースターに乗せられて、振り回されているようだった。

確かにCGは素晴らしいかもしれないが、だからどうかと言えば草臥れただけ。大体あんなに激しく画面を動かすのは、ボロ隠しでは?
粗筋だって、朝日の夕刊を読んでいたので、「そうかいな」と感じただけで、よく分からなかった。
それに、長いエンドロールの後の、あの脇役の息子と大富豪の父の抱擁場面はどういう意味だぇ?

映画評を書いたのは秋山登さんである。
試写会に出席する前に、ディズニー側からこの映画の企画書、粗筋、見どころなど、いろんな資料その他を入手していたのだろう。
老人優待料金1100円を支払い、30分、硬いベンチで待ち、指定された座席で、荒っぽく振り回されたじじぃが感じたことを付け足せば。

 ・優秀な才能と、巨額の製作費を浪費した長編アニメである。たった一人で作った短編「つみきのいえ」のほうがずっといい。
 ・ま、秋山さんが書いているとおり、「好奇心旺盛な男の子向き」ですな。

なお、余談ですが。
消費税が5%の頃の老人優待料金は1000円だった。
108%になった現在の優待料金は1028円ではないだろうか。それが1100円になるとはね。
ま、館内は暖かかったからいいけどな。

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寒い日は

2015-01-14 | 林住期

こんなに寒い日は、家にいてもしょうがない。
アタマもカラダも固まってしまって、ちっとも働かないからね。

明日は雪になるかも、だなんて予報士クンが言ってるので、これから入間まで映画を観に行きます。
何をやってるか、なんてことは知らない。

明日のことを思い煩うことなかれ、ましてや今日のことを、だ。

なんかヘンだけど、今日はこれでお終い。明日はあした。

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ドラ・ドラ・ドラ

2015-01-13 | 重箱の隅

職員が年末年始休暇を終え、NHKの番組がようやく平常・正常になってきたようだ。
朝から晩まで、朝ドラ・連ドラ・大河ドラマの再放送ばっかりで、ニュースにまでと予告編を挟みいれていた。
おかげでマッサンもアンも大嫌いになった。


過去に放送した場面を編集し直し、再放送、再再放送をすれば済むのだから、こんな楽なことはなかっただろう。
また、これから放送する分から、絶叫・号泣・憤激場面を取出し、予告編として放送するのも喧しかった。
役者や関係者が、楽屋話を語るのも、興醒めだった。

誰か、再放送や番組宣伝が、NHKの全放送時間中の何割を占めたのか集計して、批判して欲しい。
不思議なことは、こういう呆れた状況について、受信料を聴衆されている人が、何の不平不満を言わないことである。
もっとも今日日、まともな人間はTVなんか見ないのかもしれない。

本当は天敵・朝日新聞が問題視すればいい。
だがその朝日新聞は、従軍慰安婦誤報の後始末のために、普通の記事を減らし、反省記事を大量に載せている。
読者の購読料を、自ら起こした不祥事のお詫び・言い訳・反省・決意記事に使っているのである。

その辺の身勝手なところは、仇敵・読売新聞に指摘してもらいたいものだ。

挿絵は五味太郎作、卓上暦から。

150113


北風

2015-01-12 | 高麗便り

 

この冬いちばんの、冷たい北風が吹きまくった。

公園に溜まった落葉が、猛烈な北風に煽られて道路に飛び出し、舞い上がり、舞い散っている。
カラカラと音まで立てて、これじゃいくら落葉掃きをしても追いつかない。

 

そうだ! 枯葉の、この狂乱を写真に撮れば、今日の記事ができる。

家に引き返し、デジカメを持ってきて、苦しいけど我慢してしゃがみ、カメラを構えた。
と、あ~ら不思議、北風がピタリと止んだ。

 

それでも粘りに粘った結果は、たったの数枚だけ。
息苦しくなり立ち上がると、また北風。

寒いだけの、憎い北風だ。

150112