林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

欠陥給油タンク

2009-02-27 | 重箱の隅

 

灯油ファンヒーターが使えなくなったら、厳冬に逆戻りだ。
給油タンクを満タンにして、持ち上げる時にうっかり落とし、口金を歪ませてしまったのだ。
壊れた口金から灯油が流れ出し、玄関は灯油びたしになった。

灯油を補充するには給油タンクの上下を逆さまにして口金を外して、ポリタンクから灯油を流し込む。
満タンにした給油タンクは上下を元に戻し、ファンヒーターに嵌めこんで使う。
約9リッター入りの給油タンクはかなり重い。

使用説明書によると、給油タンクを斜めにすると灯油が漏れる、とある。
だからいつも大急ぎで重くて持ちにくいタンクをひっくり返さなければならない。

以前から、いつか落とすぞ、と思っていたが、とうとう手が滑って落としてしまった。
給油タンクの最先端にある口金が床のタイルに激突して、ほんの少しだけれど歪んでしまい、そこから灯油が漏れ出した。後始末はタイヘンだった。

 

これは考えてみると、考えなくても分るが、給油タンクの設計が悪い。
灯油の補給は上から、ヒーターへの給油は下からにすればいいのだ。いちいちひっくり返さずにすむ給油タンクにすればいい。
また灯油を入れる時に、給油タンクを自立させる脚をつければ、微妙な構造の口金を床にぶつけることも防げる。

タンクを落として灯油をこぼした人は多いはずだ。
重いタンクを手品師のように素早くひっくり返し、ファンヒーター本体にまで運んで嵌めこむ消費者の苦労をメーカーは知らない。暖かい部屋で、空のタンクをいじくり回しているだけだろう。

なんと雪が降ってきた。
ヤイ、寒いぞ。


ケータイ

2009-02-27 | うわごと

内閣府の調査では、ケータイの普及率は95%になっている、とか。
イット普及の基本指標としてパソネットの普及率と並び、ケータイの普及率も大切、とのたまう人もいるが、果たしてそうだろか。

何故かと言うと、友人たちは全員パソを持ち、ネットに繋がれてるはいる。
だが、メールしても電話しないと読んでくれないし、書類は添付するより電車で届けた方が確実なんです。
それとなく「林住記」を宣伝しても、ゼンゼンなのです。
蔵書をデータベース化してる、と誇るトモによく聞くと、なぁんだ一覧表でした。

 

現在、ケータイを持っていない。死んでも持つまい、と意地を張っていた。
だが家付き電話にかかってくる電話は、墓苑か金相場か光通信か親戚の不幸ばかり。不愉快なのでもう固定電話は止めようか、と思っていたら..........。

入りました!ドコモケータイ宣伝大判ちらし4頁、頭金付き!

ケータイなら、嬉し楽しいお誘いに乗れたり、振込め詐欺師を騙したり、太郎クンをイジメたり、プロフとやらで女のコとオトモダチになれたりぃ.........。

と、一生懸命チラシを読んだけど、何だかサッパリ要領を得ないのね、これが......。
どうも善気・高貴高嶺者はお呼びでなく、やっぱりコドモダケ相手にしている。ふんっ。

野鳥や花に詳しく、高麗にまで進出しているヒキノオカビトさんの「比企の丘から」で少しケータイが分った。やっぱりオトナは分り易くて好きだ。

記事によると、ケータイは洗える、と!
これって笑えますね。.........いや笑えない?失礼しました。

また記事に寄せた縄文人さんのコメントで、もう少し分った。
契約は普通月間3500円だけれど、900円から始まるんだ、とか。
だけど、ブツを買うのか借りるのか、またはドコモを利用するのか?そこがワカラン。

ま、カメラもメールもお誘いもイジメも諦めて、900円なら食費に食い込まないだろう。でも、それならケータイって何難題?別の方のコメントでは「バケツし放題」だなんてあるが、水でも浴びるのか?

朝、布団の中で、気が付いたらお陀仏になってるかもしれない歳になった。
やっぱり110番用にケータイ持とうかな。
と考え始めたところである。

ヒキノオカビトさま、縄文人さま、無断リンクごめんなさい。
ケータイ持ったらアクセスかけますね。


商店街は雛祭

2009-02-26 | 風に吹かれて

     
商店街は隣町の飯能にしかない。
その商店街もご他聞に漏れずガ~ラガラだ。
人通りは入院していた大病院の長~い通路の方が10倍多かった。

で、現在、雛祭の真っ只中というワケ。雛祭は......まぁ大したことはナイ。
侘しくうらぶれて、ものの哀れを感じる。
と、昨年と同じ印象である。

商店街に元気が無いと、足が無い高嶺者が困る。
イベントもいいが、普段の品揃えと、店作りや接客に工夫をして欲しい。
申し訳ないけど、今まで商店街で買物をしたことは無いんだよ。
と、毎度おなじみの記事である。

そんな商店街にいい店があった。銀座通りにある団子屋の「伊勢屋」さんだ。
世界を股の韋駄天さんが連れていってくれた。

店の奥には椅子席があり、ご飯や饂飩が食べられる。惣菜は百貨店より美味い。
五穀米ご飯は、おかずが数品付いて美味しく健康的。値段は700円と手頃。
店内には古色を帯びたお雛様が何組も飾ってある。

こういう店をもっと増やして下さいね、企画委員長さま。

上の漫画は「ハローチップ10倍券・2倍券セール」チラシの大部分です。
セールは不可解ですが、給料日前の21日22日で終了しました。
第4回「雛祭りお宝展in飯能2009」は3月3日まで。商店街51店舗ほかで開催中。
もう玉石混交ですが、滅多に公開しない「絹甚」の店蔵がウリです。
商店街で買物を沢山して下さいね。

                               

                               ▲「伊勢屋」の御献立です


陶片追放

2009-02-25 | 床屋放談

 

ポスト、ポストと喧しく、郵政は万々歳であるな。
煽り屋みろもんた氏ほかニュースキャシターたちは、ポストは誰か、お喋りセンセを問い詰める。もう聞き飽きたわぃ。

3職兼務の与謝野大臣、という声もあるようだが、身体が持たないのではないか。
お祖母さまが「キミ死に給ふこと勿れ」と言ってたはずだ。
それでも平気なら3省を合併してしまったらどうかぇ。
自党が自壊するのは面白いが、民党も怪しいから空恐ろしくなる。

 ◇◇◇

ポストは誰でもいい。ああいうのが続々と出て来た原因をマスコミ分析し報道しなさい。
マスコミはこのテイタラクを自民党の所為にするが、実は自民党を選んだ国民の所為なんだよ。世襲議員を良し、とした下関・水戸・高崎・帯広・飯塚市民の所為なのだ。横須賀市民も次はシッカリ目を覚ませ。

世論は総選挙を求めている、とマスコミは言っているが、投票率は半分以下だろう。
わが選挙区でもノッペリ面のアンちゃんと、チルドレンファーストを連呼するPAPAさんしかおらず、投票所へ行っても毛布の洗濯しかできないからね。

◇◇◇

古代ギリシャには「陶片追放」という制度があった。役立たずやトンデモナイ奴に票を入れ、国外追放にしたそうだ。これを現代ニッポンの選挙にも導入して欲しい。

因みに選挙と同時にやる最高裁判事の適否は、何してきたか分からない人物ばかりなので、全部バツにしていますが.........。

▲写真上はべろべろ大臣がぺたぺたしたヴァチカン美術館蔵のラオコーン像。
下は追放したいヤツの名を書いた陶片(ウィキから)。


ニャロメ

2009-02-25 | うわごと

      

俳句で「春の猫」は春らしい季語でオツだけれど、本当はバツですね。
猫くらい憎たらしいものはない。

夜、煩くって眠れないので、お礼にネコイラズをご馳走したいほどだ。
餌が良くなった猫どもは、いま青春真っ盛りなのだ。

猫のことながら、口惜しいねぇ......。

ブログに載ってる猫はちょっと可愛い。でもあれは猫かぶり。
夜、家を抜け出した猫を尾行して見れば、お宅の猫の破廉恥さが分るはず。

ゴロニャンじゃなくギャーッと絶叫し、最早イロキチガイの野獣である。

猫の雲古やお叱呼は気絶するほど臭く、大迷惑だ。
庭で絶叫する猫どもに何かぶつけてやろうとしても、ヤツラは手許を見る。
投げるものが無いのを侮り、人目を憚らぬ恋の雄叫びとメ叫びを交わす。

鋏を投げつけて怪我させれば、器物破損罪や動物愛護法で罰せられる、とか。
ならば、人間さまへの安眠妨害罪と家宅侵入罪はどうしてくれる?

昼間、石を暴投して植木鉢を壊してしまったわぃ。畜生メ。

この前、「ご近所の底力」で、野良猫の撃退法を教えてくれていた。
本当はお宅の放し飼いの猫が、近所迷惑なんだよ。

ま、化けて出られるのも困るから、殺傷しようとは思わない。
だが、ヤツラの心胆を寒からしめ、恋心を打ち砕く兵器は無いものか。

どこかで通販してたら、教えて下さい。

▲「ニャロメ」ちくま文庫が欲しい方は「アマゾン」へ。
「目ン玉つながりのおまわりさん」は青梅「赤塚不二夫会館」絵葉書より。


引越し準備

2009-02-24 | 床屋放談

今月はゴミ当番だ。週2回の収集日に出されるゴミがばかに多い。
壊した家具や布団や衣類や旅行鞄........。どれもきちんと整理されてはいる。

ЛЛЛ

町内の坂道で先輩に逢い、ゴミが多い理由が分った。ゴミは先輩が出したものだった。
先輩は近々、引っ越す予定だそうだ。

先輩は80歳を過ぎ、車を手放したらこの町で暮らせなくなった。
団地を売った不動産会社系列のスーパーは、物件を売り尽くしたら団地を見捨てた。
最寄のスーパーへは危険な国道か寂しい山道、しかも両方とも坂道しかない。
電車の本数は少なくどこへ行くにも不便だ。町内のバス停に歩いて行くのもしんどい。

先輩は息子さんを頼って、東京近郊のマンションをやっと借りた。
それは話すも憤慨、聞くも涙の経緯だった。

今住んでる家は売りに出している。30坪を優に越える2階建てだが、スーパーも無い団地の築20年の家が幾らで売れるか..........。先輩は買い替えは断念し、賃貸にした。

賃貸契約は2年更新。2年ごとに礼金が必要だ。
独占的大企業の管理職の息子さんが保証人になったのに、信用保証会社との契約を強要され、高額の保証料を支払い、更に先輩ご夫妻の面接まであった。何たる侮辱!

マンションの面積は約20坪。家財の大部分は処分しなければならない。それで大量のゴミ出しをもう1ヶ月以上も前から続けて、へとへと。

ЛЛЛ

国は高嶺者の負担を増やし、命より大切な預金を吐き出させようとしている。
それでも先行き不安が多いから、高嶺者は必死に預金を抱きしめている。
老後に不安が無ければ、余生を存分に楽しみ、カネは使うよ。

国は新築の持ち家をまだ増やそうとしている。
大切な田畑や山林は失われ、中心市街地は寂れ、市街地が拡大するので行政コストが膨らむにも拘らず、だ。

高嶺者は便利な都心に戻ろうにも、住む家が無い。住居を買い換えるほどのカネは無い。カネを借りるチカラは既に無い。信用もされない。
中古の家を借りたくても、業者はいつ倒れるかも知れない高嶺者を排除する。

景気、環境、高嶺者福祉、食料自給、中心市街地活性化対策............。
あれこれ考えれば、国のやることは分かりそうなものだ。

ЛЛЛ

今こそ街なかに、高嶺者用の公営賃貸住宅を建設してくれ。
引越しが簡単に出来る仕組みを作ってくれ。


漢字に感じたこと

2009-02-23 | 知ったかぶり

漢字と夢中で付き合ったのは、退職直後、漢字クイズに熱中した昔である。

月刊「ナンクロ」を買い、漢字クロスワードパズルに入れ込んだのだ。
3ヶ月もすると、出題者の癖が分ってきた。景気対策とか、体調管理とか、焼肉定食とか、酔眼朦朧とか答が決まりきっていて、中級問題は直ぐ回答出来るようになった。サライの底意地悪い「難航十字語判断」より単純だった。

賞金や商品が割合多いので、毎月せっせと回答葉書を送っていたが、1年間で商品は手拭1本が当たっただけ。切手代も出ないので止めた。

ところで、手拭の数詞は本か、枚か、丁か.........。
蝶々は1匹か2羽かと思っていたら、3頭(とう)という数え方もあるそうだ。
2千円札は1葉2葉3葉ときてお4枚である。そんなに財布には居ないからね。
褌は1丁2本か3枚か。越中褌には1片(ひら)という優雅な数詞を提案したい。

あっ、思い出した。なぎら健壱さんが、「いっぽんでもにんじん」という、タメになる楽しい童謡を歌ってましたよ。

    A面は「およげ!たいやきくん」。

私益法人漢字能力検定協会が儲け過ぎ、幹部家族は贅沢三昧。腰の重い文科省が調査に入った、とか。だから早い内に文部事務次官をお迎えしときゃぁ良かったんだ。
あんな協会で検定試験を受けるニッポン人が272万人もいるとは情けないね。毛唐に星を貰って有頂天の料亭社長と同文同種である。とはいってもそんなに儲かるとは妬ましいね。

旧文部省が定めた常用漢字1945文字に、今年、文化庁が追加候補191文字を公表したそうだ。朝日新聞がそれを論じていて、これがいかにもな朝日新聞らしいロンである。つまり、

    萎淫鬱恕苛牙潰傲挫塞斬恣嫉呪凄嘲妬貪罵蔑冥闇拉慄

    錦爽鶴瞳虹

などが候補に上っており世相を現して暗い、という。上の行が暗く、明るい漢字は下の行しか無い、と嘆いてる。
そして、朝日新聞などで使われた文字を分析して、候補文字を決めた、と自慢している。
自虐史観を交えながらさりげなく自画自賛する。これ、朝日そのものですね。
今回の191文字中24文字なら、僅かに約13%である。13%くらいの暗く隠微な世界はあって当然、陰影礼賛である。

    図版は朝日新聞から。

教育漢字は文部科学省が、小学校6年間で教える、と定めた1006字だそうだ。
この1006字が上限なのか最低限なのかによって、随分ニッポンの未来が変わってくるのではないか。是非最低限であって欲しい。子どもの頭は大人より何でも覚えられるのだ。

ハングル専門だった韓国で漢字教育が復活している。
碩学の加藤周一は、自分の日本語の水準を落とさないために、漢文を読むことを日課にしていた。週に1回の英語教育より大切である。

人名用漢字は法務省が、常用漢字以外に定めた漢字、だそうだ。幾つあるかはウィキで確めて下さい。
人名用漢字を制限するのは賛成である。赤ちゃんが政治家を志した場合、総理でも読める太郎や一郎が選挙に有利であろう。名前はは簡単明瞭がいい。

そして名前は他人にも読ませ、書かせるものだ。だからフリガナの付け方を規制しよう。アレエとかウフンとか、ヘンな読み方が多過ぎる。

新聞漢字や常用漢字などは、野放しでも良い。使われる漢字は自然に決まる。
特に、税金と時間をかけて常用漢字を決める必要は無いと思うよ。

ついでに........。
カタカナ英語について面白い本が紹介されている。

    「猿はマンキお金はマニー

です。本を探す時に役立つブログ「情報考学」をご覧下さいね。
イラクの位置を白地図で指し示せなかった外交族ヤマモト・イッタ先生が最近TVで、「小泉選挙は、シングルイシューだった」と盛んに囀ってたけど、どういう意味?
もっと漢字をベンキョーしなさいね。

この記事、起承転々ですいませんでした。

     

     ▲九官鳥・動物写真が素晴らしいヒーマンさんの「上野を散歩」から。


るんるんカテーテル

2009-02-20 | 病院巡り

             

カテーテル挿入は話を聞くだけでも恐ろしく、そういう事は避けたい、と思っていた。
ところが、のっぴきならない状態で手術台に乗せられると、先生から、

  このままでは重大事態になります。
  カテーテル治療は死亡率○%、開胸手術○%、大量出血○%他の危険がある。
  でも、一生懸命やるから、任せてくれ。その方がいいのだっ。

と恐ろしいことを耳元で囁かれて、もう苦しくてどうでも良くなってしまい、

  全てを先生にお任せします。一切の苦情は言いませんっ。

と震える手で手術同意書に署名した。

そうしたら、やにわにズボンやブリーフをひっぺがされて剃られ、筒先に異物を突っ込まれて、3度のけぞってしまった。

と、不謹慎にも急にお叱呼が漏れそうになり、思わず、漏れるぅ、と叫んだら、大丈夫直ぐ慣れるから漏らして下さい、と言われ、漏れなかった不思議! 嗚呼、それ以来愚息は何日もチューブで繋がれたのだ。

更に、あれぇ、買ったばかりのユニクロのコーデュロイのシャツを切り刻まれてしまった。
錠剤を2錠噛み砕いて舌の下に置けと言われた。酸素吸入器のマスクを嵌められて、息苦しさは次第に遠のいていった。

  はい、麻酔注射をします。

と言われ、右鼠径部(股の付け根)に3本注射されたが、ま、大したことは無かった。
以後、造影剤をいれたら、瞬間的に身体中が火照った。

カテーテルを入れます、血栓を抜きます、と続き、その間は何の痛みも苦しみも無かった。血管の内壁は痛みを感じないそうである。

暫くすると、次は左鼠径部で同じことが行なわれ、ここからはバルーンやステントとかいうパイプを入れていったようである。

おいおいバルーンと言えば風船じゃないか。ステントはステンレス製かぃな。
色んなデカイ装置が身体中を舐め回していた。窓の外には監視している男がいる。

この先生、何て趣味の悪いダボシャツを着てるんだ、おや先生は二人がかりだぞ、
ナースはどこへ行っちゃったんだ、等を観察し、考える余裕さえ出来てきた。

......と、カテーテルを動脈に挿入するってことは、それほど恐ろしいことではありません。
疑いのある人は、どんどんカテーテルを身体に挿入して貰いましょう。
ま、ここまではね.......。

+++

1時間は経っただろうか、気が付くと、大きな部屋に運ばれていた。後で聞くと、救急集中治療室で12床あるそうだった。
そして、ああ情けなや、おむつをさせられていた。


縮み雪菜のソテー

2009-02-19 | 先輩のお言葉

 

尾瀬山稜に抱かれた雪深い禅寺で、精進料理に向き合う高梨尚之先輩のお言葉です。

   料理はいくら手をかけても食べれば無くなる。
   だから丁寧に精一杯作ることが大切。
   自然の恵みに感謝し、素材を生かしきる料理を普通の人たちに伝えよう。

  

仙台特産季節限定「縮み雪菜」と「縮みほうれん草」を頂いた。
露地栽培の寒さから身を守るために路傍の雑草のように縮み、味は甘く濃厚である由。まさに自然な素材のカタマリだ。
袋に調理法が書いてあった。和尚さまのお言葉に感動し、ワタシは精一杯やってみた。

先ず材料。

   ・縮み雪菜1袋(大小計2株入りでした)。
   ・ハーフベーコン5枚(これを3倍に切っておく)。
   ・ぶなしめじ1袋(これ、調理前にバラしておかないとてんやわんやになります)。
   ・バター(細切れのもの1個)。
   ・塩(ウチは贅沢なのでフォーション印の岩塩ですぞ)。
   ・チューブ入り擦り下ろし大蒜適量。
   ・胡椒。

調理方法。

  ・縮み雪菜を洗う。皺シワでロゼット状になっていて洗いにくい。
              鋏で切り離したら洗い易くなりました。
  ・バラして洗った葉っぱをザッと茹でる。食べ易い大きさに切る。
  ・フライパンにバターを溶かし、ベーコン、茹でた葉っぱを順次入れて炒める。
  ・擦り下ろし大蒜を加える。
  ・頃合を見て、塩と胡椒を散布して出来上がり。

黄色の玉子焼きや赤いトマトを彩りに添える。

   .......美味いっ! ......ワタシは料理の天才か?

  

高梨和尚は、更に続ける。

  今こそ精進料理の出番。
  伝統的な世界の中だけでなく、多くの人たちとその価値を共有したい。

さてご同輩。ここまで来たら奥方が先に逝っても不思議は無い。
だったら残されるその日に備えて、近所のスーパーのほうれん草でいいから、ソテーを作ってみよう。精進料理に精進しよう。

ソテーったって、たかが野菜炒めをおフランス語で言い換えただけ(かな?)。
手抜き簡単料理=本来の懐石料理だからね。

元ネタと和尚さんのお写真は、2月11日朝日新聞朝刊「ひと」欄から。
料理の写真は料理写真日記「政治家妻の台所」さんからお借りしたほうれん草のソテーです。
ワタシの作品はウッカリ食べちゃったので.......。
和尚さんの「典座ネット」はなかなか食べ応えがあります

ニュース速報!
NHKの長寿番組「今日の料理」はこれまで4人分を前提に材料を提示していたけれど、視聴者の意見に従い、2人分に改める、とか。
「林住記」はとっくに2人分だからね。


住む場所知れず

2009-02-19 | 歌の翼に

  

  ・親不幸通りと言えど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす

  ・パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる

  ・鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄てたのか

  ・百均の「赤いきつね」と迷いつつ月曜だけ買う朝日新聞

  ・柔らかい時計を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ

                       

古い和歌には「詠み人知らず」という作者の分らない名歌がある。
上は公田耕一という人が作り、毎週月曜日の朝日新聞朝刊に掲載される「朝日歌壇」に選ばれたものだ。(百均は選外)

この人は公田耕一と名乗っており、投稿する葉書から横浜市内に住んでいるらしいが、住所を書いていない。
普通、住所不明では採用されないが、「真に迫り、知的」なので選者たちが相談した結果、住所は「ホームレス」として掲載することにした。
そして、昨年末からほぼ毎週入選を重ねている。

最近では新聞の読者からも励ましや共感の言葉が寄せられている由。

       入選一首につき葉書10枚の投稿謝礼があります。
       ホームレス歌人さん連絡して下さい。

という朝日の三面記事を見た。

  ・面白うてやがて悲しき話かな       (森生)

▲絵は「冬の飯能河原」小島喜八郎、「柔らかい時計」サルバトール・ダリ。
「柔らかい時計」は「Art of Poster」で販売中。


ポケッツ

2009-02-18 | 林住期

 

小肥り先輩のように、私もポケットの多い財布や鞄などを見つけると衝動買いしてしまう。勿論、処分品や贋物ですけどね。

私は分類強迫症なので、ポケットが沢山ある方が便利なような気がするからだ。
千円札、2千円札、5千円札、1万円札.........それにクレジットカード多数
おカネを沢山入れた財布は、胸の内ポケットに入れとくとホッカイロよりも暖かい。
そこへゆくと、ヤイ・ビトンの札入れは、ロクに札束が入らないのでペケである。

ただポケットが多いと、不便もある。
駅やスーパーのレジで、小銭がどっかに入ってしまい直ぐ出てこない時があるのだ。
私はオバサンより肝っ玉が小さいので恐縮し、焦れば焦るほど見つからない。

以前は銀行カードが見つからず紛失届けを済ませたら、それまで気付かなかったポケットから出てきたこともある。
ズボンの尻ポケットに入れた切符が見つからず、事務所の脇の改札を、駅員の隙を見て息を殺して通り過ぎたこともある。

月末ごくたまに、ポケットに小さく折り畳んだ千円札が入ってたのを見つけると、ひどくトクした気分になれる。
だから未だにポケットの多い安物の財布や鞄などを見つけると、衝動買いしてしまう。

あっ失礼、小肥り先輩は高級品ですからね。


べろべろ

2009-02-17 | 床屋放談


                                     

風邪薬は2倍も飲めば、風邪はケロリと治るんだ!
記者会見なんか無い森生は、べろべろ大臣を見習い、風邪を早く治そう。
薬を飲む時、水の代わりに赤白ワインをゴックンせずタシナム必要がありますが......。

べろべろ大臣や、シッカリ仕事をしてきて感謝してると言う太郎に就いては、パソキーを押す指が腐るので、もう他のブログさんにお任せしよう。

共犯は両隣と、記者会見場のニッポンの記者たちだ。
隣は何で会見出席を制止しなかったのか。べろべろを引きずり下ろす野心があったのか。
記者はその場でべろべろを何故問責しなかったのか。困惑してる場合か? 世界に大恥を晒した罪は大きい。

社説で「大丈夫なのか」と優しく書いてる朝日に拠れば、今回が初めてではなく、宮中晩餐会大声退席事件、国会財政演説読み違い多発事件、その他酒にまつわる失態が多かったそうだ。何故それを報道しない? やはりグルだ。

こういう屑を任命したのは太郎だからしょうがない。だが、選挙で当選させた帯広市民はどう思ってる? 北海道へ取材に飛べ。
やっぱり、巨大隕石がナガタ町に落下するのを祈るしかないや。


その日の運

2009-02-17 | 病院巡り

そういうワケで、12月22日(月)は朝から病院へ行くつもりだった。
ところが朝食を済ませ、家を出たらたら急に気が変わってしまったのだ。

近所の市有地にゴミが散乱しているのが目に付いたのだ。
例年なら夏以降3回は草刈奉仕をし、毎月ゴミ拾いをしているが、今年はヤル気にならず全くほったらかしだった。

珍しく暖かいし雨予報が出ていたので、そうだ正月も近い、大掃除をしよう、と家に戻り、作業ズボンに替え、急傾斜の市有地に入った。

ゴミを集めるには立ち木の枝払いをしなければならない。
枯草も少しは刈らないと、と本格的な作業になってしまった。真冬なのに真夏並みの汗をかき、あれっ今日はヘンだな、と思った。

昼近くには胸が苦しくなり家に戻った。
昼食後お茶を飲もうとしたら急に息苦しくなり、床に横になってしまった。普段なら長椅子なのに木の床に横になった。

暫くすると誰かが来た。やっと起き上がって玄関を開けると新聞の集金員だった。
今日はカネが無いよ、と断ろうとしたが年末なので思い留まり、財布を持って門扉まで行ったが、そこで倒れこんでしまった。
集金員は家の中に担ぎ込んでくれたが、上がり框で喘ぐばかりになった。

後で聞くと救急車がなかなか来なくてヤキモキしたそうだけれど、直ぐに来て、嫌だと断ったのに有無を言わさず担架で乗せられてしまった。
近所の綺麗な病院に入院したかったが断られ、不便な場所の心臓病専門巨大病院に運ばれ、直ちに治療が始まった。

    

後でみんなに、運がいい、と言われた。
心筋梗塞の治療は早いほど良く、発症後時間が経つと3割が死亡するか、心筋壊死による後遺症に一生悩まされることになるそうだ。幸運は以下の3点である。

  1.家の中でなく、外で倒れたので、新聞集金員に直ぐ発見されたこと。
  2.隣家のママと姫が素早く対応してくれたこと。
    姫が家に駆け込み、健康保険証と連絡先一覧表を持ち出し救急救命士に託
    してくれたことが、後で随分助かった。  
  3.車中で心筋梗塞と判断され、最新鋭専門病院に入院出来たこと。
    この病院は紹介と転院しか入院出来ないのに救急搬送で入院できた。

集金員に意地悪しなかったので助かった。まさに「情けは他人のタメならず」だった。
日頃の近所付き合も役立った。姫は赤ちゃんの頃からわが猫額亭に出入りし、重要書類の置き場所を熟知していた。

また、お寺で清掃奉仕してたので仏さんが助けてくれた、という先輩がいる。
そうか体力が元に戻ったら、お寺の作業をまたしようか、とも考えている。
ご利益は別にして、お寺の作業は健康に役立っていたことは間違いない。ここ数年サボってたのがいけなかった。

▲上の写真は台滝不動尊。下の救急車に乗りたい方は→「アマゾン」へ。


怪しいダムと地域ブログ

2009-02-16 | 高麗便り

バナナの叩き売りのようなみろ・もんた氏の番組で、信濃川JR東日本ダムの不正取水事件の続報をやった。恐らく色々ご尤もな指摘が放送局に沢山届いたのだろう。

山手線が運転できないかも、という放送に驚いて朝日新聞を見たが、もう一つよく分からないので冗談記事を投稿したら、早速地元の方から貴重なコメントを頂いた。

ご案内のPDFを見ると、JRは分り易い図面を付けて厳粛に非を認めている。地元の方が読めば、まだウソがある、と思うかもしれないが......。
もともとダムは怪しい。ムダなダムが多いようだ。

☆☆☆

何年か前に、わが高麗の里でも、市有力者の要請により、林野庁の国税と県税を遣い、山歩きの名所日和田山にダムを作る計画があった。
森林整備事業の一環で、「ウッドチップ舗装バリアフリー登山道」建設など、「障がい者支援」を掲げた反対しにくい噴飯ものの工事も一緒にやる予定だった。

ダムは昔の石積み堰堤を壊し、「景観保護工法による小型ダム」ということだった。
目的は、始めは「水生植物保護」であった。水生植物とは夏は暑い高麗の日陰の谷間には向かない水芭蕉だった。
そのヘンを指摘すると、目的は「ファミリーで楽しむ」親水公園、山火事消火用水、砂防、と変わり、科学的根拠を要求すると県や市は立ち往生し、計画を撤回した。

なお、バリアフリー登山道は「ユニバーサルデザインウッドチップ保護登山道」、に名を変え、戦後のムダな針葉樹植林から残った美しい雑木林に建設中である。市内に沢山ある環境保護諸団体、しっかりせい。

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今回、「林住記」冗談記事「液体気体固体」への信濃川流域の方のコメントで、深刻な問題がある事を知った。ブログは意見や異見を訴えるのに便利だと思う。
ところが、現在、わが高麗の里にはまともなブログは次の二つしか無い(ようだ)。

   野良のかぜ 街のかぜ川田とらお 活動報告

前者は真面目で長文でやや堅苦しい内容だが、勉強になる。
後者は最高得票、最年少市議のもので、同好会のノリで浅いが、注目している。
これ以外に市内にはブログはあるが、のほほんブログしか見つからない。

「野良のかぜ」は、隣の団地の学校用地に温泉施設が出来ることに反対している。
私はこの問題を早くから知っていた。ただ、隠密裏に事を進めることや、採算性に疑問を感じてはいたものの、必ずしも反対ではなかった。
しかし、この方のブログや投入されるチラシを読んでからは反対に傾いている。

一方、温泉施設を推進してきたセンセイは鳴りを潜めている(ようだ)。
やはりセンセイたる者は、選挙の時に大量にビラを撒くだけではなく、普段からブログその他で、意見や異見や活動を報告してもらいたい。
それがセンセイたちの口癖、「活性化」の第一歩だと思うよ。

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あ、これって、またもや長ったらしいムダなブログですね。
ど~もスイマセン。JRに習い厳粛に受け止めます。