林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

くさむしりくさむしり

2007-04-30 | お節介

 

 吉田家の広い駐車場は雑草が密生して、狭くなってしまう。
すぎな、蕗、ペパーミント、ほか名も知らぬ雑草で、駐車場というより野草園になりそうだ。

それで、二日間草毟りをしたが、まだまだきりが無い。
吉田家は除草剤を使わない方針なので、鋸鎌で砂利混じりの地面を引っ掻いて毟った。
 爪が痛くなったし、鎌を持つ右手にに豆ができた。
腰が痛くなった。内股の筋肉痛も。

 我ながら、呆れる。
だが、作業の跡を見ると、気持ちが良い。ご家族や見学客との会話も面白い。
それで、また来るのだ。

 お昼は弁当を持っていったが、おこわと筍ご飯と豚汁を縁側で頂いた。
今日は千客万来。吉田夫妻、息子さんは昼飯抜きの忙しさだった。

 小川町勝呂の集落は周囲の新緑が素晴らしい。
多彩な緑に染め上げられた形の良い山が連なり、たまに行く者には桃源郷のようだ。
やってきた人たちは、ふる里に帰って来たように楽しんで、長居をする。

 結局、夕日が西の山並みに入るまで、草毟りを続けてしまった。
手作りの沢庵を頂いて帰って来た。

 
 
    

 ところで、すぎなには薬効がある。
花粉症に効くほか、アトピー性皮膚炎ほか色々に効くらしい。
 ペパーミントや蕗まであるので、ご入用の方、一緒に草毟りをどうぞ。

 もう、腰が外れそうで、草毟りは暫くお休みだ。

◇吉田家住宅の催し物ご案内◇
上勝呂倶楽部」のHPから吉田家住宅に入り、ご覧下さい。
                
                                         


マダム・ドトゥール

2007-04-29 | 林住期

 「花瓶の赤いケシの花」 玉村豊男画

あんまり空腹なので、すこし早いが餃子屋に入った。
客はまばら。
妙齢のマダムが一人。
奥へ入って振り返ったら、な、なんと、ドトゥール夫人だ!

彼女は珈琲店主夫人である。
ご主人は会社の同期の桜。一緒に会社を辞めて商売に転じた。
仲間の多くが「事業」を創め、誘われもした。殆どが失敗して、行かないで助かった。
事業の才能が本当にあれば、20代で脱サラするもんね。

ご主人は稀な成功者である。夫人の選択は正しかった。
珈琲店以外にあれもこれも。大きくはしないがみな順調のもよう。

夫人は、「もう、そろそろ遊んで暮らしたいのに.....」.、と勿体無いお言葉。
「そんな贅沢な....」.、とお諌め申し上げた。

夫人はたまには店で接客し、かえって太ったみたいだ。
老いさらばえた森男の顔と名前を、昔憧れた君は覚えていてくれて、感謝感激雨霰。

夫人も早い夕食だった。
野菜炒め定食、餃子付き、610円。大きなお財布持ってるのに、森男と同じものを召し上がる。世の中、不公平の公平。

    「餃子、食べきれない、食べて下さる?」

    「はいはいはい、喜んで.....」

森男は噛んでも痛くない歯を捜しながら食う。なかなか目の前のものが減らない。
夫人はぱくぱくもりもり元気どんどん。
あっと言う間に、野菜炒めと餃子、全~部食べちゃった!

    ♪食べた後には何も残らなかった。♪餃子一枚残らなかった。

老若男女、もりもり食う人を見ていると、気持ちが良い。
商売繁昌は、夫人の食欲と内助外助の賜物、とつくずく思う夕方だった。
夫人は追加して買った餃子を持ち帰った。
「まだお店の仕事がある」、と言いながら。

ご主人のあいつは、シアワセ者であるな。
ふんっ。


激突

2007-04-28 | 林住期

 にらめっこ

 眼の薬は毎月頂いているが、今月は診察月。
受け付けを済ませると直ぐ、瞳孔を麻痺させる目薬をさされる。

 1時間半も待って、やっと順番がきた。
先生と睨めっこを始める。

 レンズを眼に嵌める前に、また麻痺薬。
眼の診察は何度やっても慣れない。
つい、のけぞってしまう。

 先生は3ヶ月前と変らない、と仰るが、本当は変っている。
パソコン画面の線が時々歪むし、南米大陸型に見える穴が、南極大陸型になってきた。
 2、3日前は目玉の中が痛痒かった。
それを言うと、もっと恐ろしい目に遭わされそうで、黙っている。

 黄班変性症は治らない。原因は不明というが、本当は加齢のせい。
パソコンを使わない方が良いのは分かっているのだが、既に止めたことが多く、これ以上止めると、次は生きることを止めなければなるまい.....。

 目の診察日には車を使わない。
診察後、3時間は世界が眩しく、焦点がぼやけて、足元がふらふらするからだ。

 駅前で、停車中の車にこちらから激突。
車は凹まなかったが、脛が凹んで、血が滲んできた。
まだ、生きている証拠である。


総合病人

2007-04-28 | 林住期

 葛根湯

 更年期障害らしい。あちこち調子が悪く、隠れ総合病人なのである。
富山の薬売り顔負けの市販薬を持って、しのいでいるのである。
人間ドックに入ると病気になる、というご住職の言いつけを守り、意地で発病を抑えているのである。

 午後からの雷雨予報を真に受けて、午前中あれもこれもしようと、珍しく早起きをした。
が、くしゃみ百連発。やる気が出ないのである。

 もう半年以上前から首筋に異常がある。借金完済なのに首から頭にかけて筋ツリ状態で、今日は特に酷いのである。

 近所の接骨院はお婆さんたちの社交場だった。枯れ木も山の賑わいだった。
森男青年を大歓迎の様子だった。

 シャツを脱いで、また百連発。
寝込むほど酷くはならないが、よく風邪をひく。
病院では待ち草臥れて、身体を壊してしまう。接骨医の先生に風邪対策を相談した。
皆さん、先生との会話を興味津々に聞いてて下さった。

 お婆さまの一人によると、風邪の予防には「にんにく卵黄」が良いそうだ。
香酢が良い、と別のお婆さま。
本当だろうか?
別の方面に効いて、林住期を複雑にする恐れは無いのだろうか?

 15分間、低周波治療器に何本もの電線で繋がれている内に、少し効いてきた様子。元気が出てきたことにした。
薬局より安いから、湿布薬とインドメタシン軟膏を頂いてきた。

 この際、午後は目医者へ行こう。
よほど体力気力が無いと、医者巡りは出来ない。
まだまだ持ちそうである。


市議選結果

2007-04-28 | 高麗便り

  JR高麗川駅前「日韓友好1億円記念物」

 候補者は21人。当選者は18人だった。
有権者数は44392人、投票者数25982人、投票率58.5%

 団地のお兄ちゃんは何と2110票も獲得して、堂々の1位当選!
27歳の若さ、幼い顔、新住民の子が意外や意外の得票だった。
団地を連呼して廻った記憶が無い。民主党が上手く運動したのだろう。
まぁ、森男が投票しなかったのが良かったのかもしれない。投票した候補者はいつも落選するから。

 期待の候補者は823票で、ブービー賞。
「男女共同参画社会の実現に向けて誰もが生き生きと暮らせるまちづくり」じゃ、この町では生き残れない。連呼もしない、握手もしない選挙じゃ落ちない方が不思議。
この先生、付き合いが良すぎる。今後の戦略と作戦を考える時間が必要。

 東急団地からはトップ当選のお兄ちゃんを除いて、旧暦候補落選(755票)、5期20年候補最下位当選(807票)。

 西武団地では2人立って、税金導入候補当選(993票)14位。交番設置候補落選(778票)。
この地区の投票率は71.4%で市内最高。

 公明党ブル-ベリー候補等2人当選(3159票)、共産党老人1人当選(1582票)、と強かった。

 それにしても、詰まらない選挙だった。
公共料金の高さや住民税増税については共産党が、市の借金についてはお兄ちゃんが、少し触れただけで、後の候補者は全部同じの福祉、生き生き、良い暮らし。
 周辺各市町村と比較して、行政サービス、住民の負担、市役所の効率についての判断や、市の財政は問題、市議会の問題点等への意見や対策は無かった。
ただただ、ガンバッテオリマス、だった。
 市役所はまた4年、眠っていられる。

 お兄ちゃん、これからどう進化するか。あるいは、朱に交わって黒くなるか。
「無駄を無くし、効率的な市政を実施する」、と選挙公報に書いた。
しっかり、オネガイシマス、よ。


宵の語感

2007-04-27 | 拍手

以前、「宵のうち」という気象用語を止めることについて、「宵待ち草」に引っ掛けて書いたとことがある。

朝日夕刊で論説委員室のお方が、同じことについて書いた。(4/24)
流石に大したもので、ガクがあって構えが大きい。これなら名前を出せます。
それで、下に転写しました。

斜めにしたのは、ブログの横幅が足りなくて、こうしてしまった。
読み難くてすいません。
気象庁のお役人のやり方について、一緒に首を傾げて下さいね。

 
                   宵のうち(3/31記事)より 

それはともかく。

今日は疲れた。
よその町へのあるお宅に行って、一日中草刈と草毟り奉仕をしたのだ。
論説委員さんのお陰で、宵の内に布団に入れる。

     お休みなさい。goo......


2007-04-26 | 歌の翼に

  大宰府天満宮のうそ(鷽)。

 文京学院大学社会心理学村井潤一郎准教授の調査結果。
 事実をごまかす嘘、お愛想的な軽い嘘など、1日に何回嘘をついたかを調べたら、

 男1.57回、女1.96回。

反対に、嘘をつかれたと感じた回数は、

 男女とも0.36 回。

人は嘘をつき、つかれた嘘の多くを見逃しながら、ユカイな人生を営んでいる。
と村井先生は分析する。

ところで、越路吹雪が歌う「嘘」(岩谷時子作詞・内藤法美作曲)ですが.....。

  あなただって嘘をつく 
  私だって嘘をつく
  愛しているから 二人が大人だから

  沈みそうな愛の船捨ててきたあの日から
  あたらしい幸せに
  胸でクチュクチュ しのび泣き

  信じきった ふりをして
  抱いたあなたを忘れない
  ラララララ

  あなただって嘘をつく 
  私だって嘘をつく
  あなたが男で 私が女だから

  私たち恋をして日向ぼっこのかたつむり
  夜は夜 目も見えず
  角でクチュクチュ 嘘をつく

  妬いてなんか いないのに
  怒るあなたが大好きよ
  ラララララ

なるほどね。羨ましい。
やはりイチャイチャには、嘘も必要なのだった。

♪越路吹雪のご主人が作曲した「嘘」は流行らなかった。
  この歌は「誰もいない海」に収録されている。
  ご試聴の方はこの「」をクリックして、更に 「試聴」をどうぞ。

 


天動説的文体批評

2007-04-25 | 重箱の隅

 

朝から雨である。周りの緑は日増しに濃くなってきた。
こういう日はひねもすの物思いと、読書と文筆活動、時々転寝、度々のお叱呼に専念する。

物思いの結果、おお、重大な公式を発見したぞ。

    (老人力+鈍感力)×天動説=我が世の春

ガリレオは火炙りの刑に処すべきだった。地動説は間違ってる。
この公式を林住期に適用すれば、怖いものは無い。

森生の読書と文筆活動とは、まだ完結していない新聞小説を批評するという乱暴な試みである。

例えば、朝日新聞夕刊連載小説、「愛しの座敷わらし」。
文体が森男のささ(わ、ではないよ)やかブログ「林住記」に少し似ている。
作者の萩原浩は森男より年下らしいし、「林住記」の方が先に発表している。
コメントして来ないのはお忙しいからだろう。絶対に真似してる、と思う。

この小説は、登場人物の思ったことが、そのまま状況描写になり、筋の進行に繋がり、全く無駄が無い。
小学生の智也君は座敷わらしと遂に出会い、けん玉を教えてやろうとしている。
座敷わらしは以前から気にはなっていた。この度、ようやく正体を知ることになりそうだ。
だから、文体が似ているけれど、許して上げよう。

同じ朝日朝刊の「宿神」。これは駄目ッ。作者は夢枕獏氏である。
既に若き日の清盛と西行が登場したし、獏先生なので今昔物語を超える奇想天外を期待していたが、やんごとなき美女を巡って、鼻血ブー的しんねりむっつり話。一向に話が進まない。
文体は矢鱈に大袈裟、空白と点々だらけ。手抜きも甚だしい。

  なお、具体的な文体は、朝日新聞を購読して下さい、とは森生も無責任だね

 

まだ、雨が降っている。
気が付いたら、うわみずざくら(上溝桜)が満開だ。水滴を含んで重たそうだ。
ついでに、100年前のいわゆる名作も批評してみよう。

朝日の土曜版で紹介された森鴎外の「舞姫」です。。
その記事によると、鴎外はドイツに国費留学し、かの地の舞姫とネンゴロになるが、出世のため恋を振り払って帰国する。舞姫は追いかけてくる。それでも袖にする......、だったかな?

早速、集英社文庫「舞姫」を読んだ。

石炭をばはや積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静かにて、熾熱燈の光の晴れがましさも徒なり。今宵は夜ごとにここに集い来る骨牌仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人のみなれば。
五年前の事なりしが、平生の望み足りて、洋行の官命をこうむり、このセイゴンの港まで来しころは、目に見えるもの、耳に聞くもの、一つとして新たならぬはなく、筆に任せて書きしるしつる紀行文ひごとに幾千言をかなしけん、当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、今日になりておもえば、穉き思想、身のほど知らぬ放言、さらぬも尋常の動植金石、さては風俗などをさえ珍しげにしるししを、心ある人はいかに見けん。
こたびは途に上りしとき、日記ものせんとて買いし冊子もまだ白紙のままなるは、独逸にて物学びせし間に、一種の「ニル・アドミラリイ」の気象をや養い得たりけん、あらず、これには別に故あり。
げに東に還る今の我は、西に航せし昔の我ならず、学問こそなお心に飽き足ぬ・・・

おいおい、これで一頁だぜ。
ルビはある。語注もある。でも、何だい?これは。
ウィキペディアでは、高雅な文体と浪漫的な内容で初期の代表作、と持ち上げているが、べけんや、であるな。
森鴎外は森男にとって、もぅ論外デアル。

「舞姫」は駄作である。
先ず授業を受けて、それから読み進まなければならない。
紙の裏が少し読めるようになり、初めて読んだ「ヰタ・セクスアリス」は興味津々に読み果せたのだが......。
「舞姫」は時間がたっぷりある学生期に読むべきであり、体力と我慢がなくなった林住期に読むものではない。イライラするだけだ。

あとがき■井上靖による「舞姫」の現代語訳があった!お勧めできそうな「ちくま文庫」です。

                                       


柏餅の恨み

2007-04-24 | 重箱の隅

 

 「まるひろ」は飯能店も日高店も、柏餅が何故か無い。
ありふれたスウィーツなんか要らないね。季節の柏餅くらいは揃えて欲しい。
それで、以下は八つ当たりです。

 まるひろのレシートが横幅、長さともバカデカくなって迷惑している。

 森男は還元水大臣と違って、受け取ったレシートをいちいち財布にしまう。
普通、財布には万札がぎっしり入ってるので、まるひろのレシートを入れる余地が無い。
それでポケットに入れ、よく失くす。

 レシートを捨てないのは、使った金を小遣い帖に附け、月末現金残高と帳簿現金残高を比較点検するためである。
 毎月、現金は数万円不足している。
帳面につけなければ不足はしないんだから、つけなきゃいいんだが、つける。
この性格ではとても大臣センセイにはなれそうもないな。

 月末のこの仕事、鬼気迫るものがあり、貧乏神も縁の下に隠れていて近寄りません。

 レシートには日付の他に、時間も載っている。
夜には昼間したことを忘れているので、日記をつけるときの参考にするのだ。
もし破廉恥罪の容疑者になったとしても、レシートでアリバイが証明できるのだ。
買物だけが正しく生きてる証拠であるな。

 活字が大きくなった訳ではない。どうでもいい記載が増えただけだ。
多分、本社の頭の良いエライ人が、店頭における詳しい販売動向を迅速に把握して効率的な仕入れに反映し......とかなんとか言って、レジスター会社の甘言に乗っているだけなのだろう。

 売り場に置かない柏餅は売れる訳ないので、仕入れしなくても良い、ということになるのだろう。
販売動向は、売り場の長が売り場に出ていれば、レジより詳しく、素早く分かるはずなのに。

 まるひろもレジ袋を減らそうとしているが、レーシート用紙の使用量は増やしている。
小さいレシートのままの近所の東急ストアに乗り換えよう。レジ袋を断るとポイントをくれるし、柏餅も売っているし。


鯉のぼり

2007-04-23 | 歌の翼に

  「屋根」 森男画

 比企の里山に鯉のぼりが翩翻(へんぽん=ひらひら)と翻って(ひるがえって)、気持ちの良いドライブだった。
森林公園への往復。窓を全開にして、緑の風を肺一杯に吸い込んだ。

    の波と雲の波
    重なる波の中空を
    かおる朝風に
    高く泳ぐや鯉のぼり

    開ける広き其の口に
    舟をも呑まん様見えて
    ゆたかに振るう尾鰭には
    物に動ぜぬ姿あり

    瀬のを登りなば
    忽ちになりぬべき
    わが身に似よや男子
    空に躍るや鯉のぼり

 大正二年、純情小学校唱歌である。
「じゅんじょう」なんて、阿呆パソでは変換しない。まあ、実情と大分違うが、「純情」と出たままにしておこう。

 行進曲風の曲は良いが、歌詞が難解だ。

 =いらか=屋根の背。屋根の棟瓦。
          (へえ、そうだったのか。瓦と思ってた。や~ねぇ)
 =たちばな=食用柑橘類の総称。日本橘または枳殻花の別称。
 尾鰭=おひれ=尾とひれ。
 =もも=数の多いことを示す語。
 =たき
 忽ち=たちまち
 =りゅう=想像上の動物。
         中国で、心霊視される鱗虫の長。鳳・麟・亀とともに四瑞の一。
         よく雲を起こし雨を呼ぶという。
                    インド神話で蛇を神格化した人面蛇身の半神。大海や.......以下略
         (相変わらず、電子辞書は意地悪。一度では用が済まない)
 男子=おのこ=男の子

 実家の柱や長押や梁は太かったが、屋根はトタンだった。
関東大震災のすぐ後に建てたので、祖父が当時の最新工法を採用して、軽い屋根にした、と父は言っていた。
トタンでも雲型の飾りが付き、トタン甍(早速使うのだ)があった。
雲の中に雀が巣を作り、青大将が卵を採りに登って、大騒ぎをしたことがあった。

 当時は大家族。中学生になってからは、屋根裏部屋をあてがわれていた。
夏の夜、大雨が降ると、物凄い音がして目が覚めた。
真夏の昼間は暑くて、いられたものじゃなく、瓦屋根の家が羨ましかった。

 日本の町が、みっともないのは、ばらばら、まちまちの屋根が原因の一つだと思う。
 カープカプカプカと聞こえる広島カープ応援歌もばらばらで、みっともない。
鯉のぼりの歌こそカープの応援歌にふさわしい。
高校野球の行進曲にして、国語力の向上に役立てるのもいいかも。

 この歌は、甍の波の町の鯉のぼり。
新緑の波の比企丘陵に泳ぐ鯉のぼりにも、よく似合う。


筍掘り

2007-04-22 | お節介

 

 雨が降るどころか、日差しもあって蒸し暑い一日になった。

 凡そ40人での筍掘り。
と言っても、公園側としては予想外の盛況になったと見え、10数人は孟宗竹の伐採作業に回された。
 地味な作業の筍掘りより、伐採作業の方が爽快で、歓迎。

 小学生対象の自然観察会の教材に使う、若竹から伐採、とのご指示。

 今日の作業は午前中の2時間のみ。
それぞれが太い孟宗竹を4~5本切り倒し、枝葉を始末し、教材用に3メートルに切断。
それを、竹林の中をよろよろ運び、集める。
蒸し暑く、短時間の作業でも汗びっしょり。眼鏡に汗が滴る。
それでも、伐採作業は爽快爽快。

 今年の筍は不作のようだ。
例年は、伸び過ぎた筍が下図のように、あちこちににょきにょきと立ち上がっている。今年は全く無い。
竹林が密林状態になっているのが不作の原因かも。

 今日のお昼は、取れたての筍汁の会。
筍汁は女性会員たち、心尽くしのボランティア料理だ。
国土交通省の立派な研修施設を借りて、ささやかな宴。会費100円。筍汁数杯で安いような高いような、安い。
久し振りの仲間と会えて、大いに愉快だった。

 お土産は小さな筍3本。例年より少ないが、これで十分だ。
筍は小さい方が美味いのだ。素早く、分捕ったのだ。
暫くの間、ちょっと贅沢な筍生活とする。

 「筍」 福田平八郎

 筍もこんなに伸びてしまったら、食べられない。
普通の画家は、土から頭を出すか出さないかの頃の筍を描く。福田の不思議な名作。
日本画家なのに本名で通した福田らしい筍になった。


薬剤散布

2007-04-21 | 庭いじり

  越生町五大尊躑躅公園

 少し風があるが、薬剤を散布した。
近頃、本職さんも「消毒」と言うが、害虫駆除の薬剤と、病気を防いだり直したりする薬を散布するのだから、「薬剤散布」が正しい。
正確な日本語を使おう。

 今年は植物の生育が例年より早いようだ。
従って害虫が早く出没している。
昨日、マサキの刈込をしていたら、もう小さい毛虫が黒いの緑のと、糸を引いて下りてきて、サーカスを始めた。
よく見ると躑躅・皐月の新芽にも、いるいる大事件だ。

 薬剤は殺虫剤のスミソン。スミチオン+マラソン剤で、これは効果がある。
躑躅にオンシツコナジラミがもう飛び交っているので、アクテリック。これは効かないね。多分、製薬会社の会計の役にはたっているのだろう。スミソン同様ロングセラー薬剤だもの。
 マサキや山茶花に発生する饂飩粉病と餅病対策のダコニール。これも効いてるんだか効かないんだか、効かないや。

 薬には分量、対応病害虫、散布時期など詳しい説明書が付いているらしい。
でも、こんなもの読まない。目が一層悪くなる。
農薬会社さんよ、一体誰がこの薬を使うと思ってるんだい?
保険の約款と同じで、怪しいよ。

 電池で動く噴霧器を使った。
風が吹いて、お邪魔虫も思う存分薬を吸い、浴びた。
腹の虫、夏風邪、顔のシミに効くだろう。
効き過ぎたとしても、まだまだ憎まれっ子は世にはびこるのだ。

 おお、そうだ! 今日は土曜日だった。なにしろ、サンデー毎日だから曜日が分からないのだ。
明日の日曜はみんなで筍掘りだったのだ!

 拙いことをした。

 お邪魔虫が薬剤散布すると、雨を呼ぶのだった。
ま、明日のことを煩うなかれ、だ。
アーメン。


生垣の刈込

2007-04-20 | 庭いじり

 

 久し振りに晴れて、柾(マサキ)の生垣の刈込をした。

高さを揃えるためにロープを張るのは素人さんの仕事。
偽者でも庭師を名乗る以上、そんなみっともないことはしない。

それで、経験と勘で刈り込んでいると、どうしても高低差が出る。
離れて見ると、一目瞭然。

で、高く刈り残したところをまた刈り込む。
遠くから見ると、不揃いが甚だしい。

で、で、で、で、どんどん生垣全体が低くなってくる。
本職に植えてもらった時より、大分低くなった。
あの本職君、がっがりするだろうな。

わが庵は狭い。
真剣に刈り込んだので、午前中に終わってしまった。
何か、中途半端。どなたかお仕事下さい。

偽庭師の労賃は無料です。
但し、お昼ご飯と後片付けを、お願いします。

なお、シルバーの労賃は....。
電話帳には載ってない。「高齢者事業団」でも載ってない。???。

  マサキの生垣の植え付け代は、安かった。
  新緑が綺麗です。
  でも、黒く小さな毛虫が沢山つく。
  饂飩粉病が発生し、薬を幾ら散布しても、効かない。

  そして、初夏、落葉しきり。
  本職の庭師さんはどうしてるんですか?

  ++++

  シルバー人材、発見しました。
  官公署、組合・団体欄に「日高市役所シルバー人材センター」として載ってます。

  礼金は1人1時間1070円。必ず2人以上で。9時~16時、休憩1時間。
  他に梯子運搬費1台500円、刈払い機・刈込機など損料1時間1台100~200円。
  伐った枝の処分費500円+重量別清掃センター焼却費..........。
  年末は3ヶ月前申し込み。あの腕前では、あまり安くないな。


歴史認識

2007-04-20 | 床屋放談

 国宝「源頼朝像」(部分) 神護寺蔵

 源頼朝像が教科書から消えてゆくらしい。
 京都神護寺所蔵の国宝。肖像画の傑作として世界的に有名。
 細面の端正な顔立ちに衣冠束帯。眼差しは知的で冷酷。威厳がある。

有名な頼朝像が教科書から消える理由は、別人説が出てきたからだ。
なんでも足利直義説があって、議論が続いているそうだ。

同様に疑われている人物には、武田信玄、足利尊氏、聖徳太子などがいる。

ちくちく、こせこせ、嫌な風潮である。歴史学者たちは、よほど暇である。
歴史上の人物について、なんでそんなに細かいのか。

 「洞窟の頼朝」前田青邨画

建国の日について、朝日は長い間、異論反論を紹介してきたが、最近はしない。
日本は、アメリカのように出来たての薄っぺらい国ではない。
建国の日はが、神話の彼方にあるのが当然である。

               だから、源頼朝像が源頼朝なのだ。       

 

 

 

 

 

 

英雄の質素な墓は鎌倉市西御門の「白旗神社」にある。
古い知人が定年後に開いた「千花庵」のそばで、蕎麦と一緒にどうぞ。