NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の地、 山口県、防府市が私のふるさとです。大学進学で、ふるさとの地を後にして何と半世紀以上になりました。親の健在なうちは何度か帰りました。今回、古稀以来4年ぶりに同窓会の案内がありました。腰は痛いし、時間の余裕もないし、「帰るべきか。帰らざるべきか。THAT IS THE QUESTION!」 思い悩みが、締切を過ぎての申し込みになりました。考えているうちに段々、お墓参りをしたい気持ちが強まって、宇部空港着3:30pm 帰りは翌日というハ-ドスケジュ-ルで決行しました。空港は、むせかえるような一面の薔薇が満開で迎えてくれました。幸先良いふるさとの第一歩。
先ず、墓参。手を合わせると、子供の頃のことが走馬灯のように脳裏をよぎります。ギリギリ6:00pm 同窓会会場受付へ駆け込む。「宮川さん!(旧姓)、挨拶と乾杯をお願い!」。突然に言わないでよ(内心ブツブツ)。
翌日は高校時代仲のよかった友達たちと午前中、防府天満宮茶室 芳松庵を訪ねる。招魂樹(オガタマ)ってご存知でした?玉串の元だそうです。午後陽射しを受けて温かくなると、バニラエッセンスの香りに似た芳香を放つようです。写真では分かりにくいけど、花から緑の葉っぱが出ているんです。 樹齢800年の楠の木の根っこ、昔から存在していたのでしょうに。気に留めなかったのでしょう。改めて美事!
しみじみと思いました。街の様子はすっかり変わっていました。まるで、他所の街。しか天満宮、紫雲荘、等の名所旧跡、そして山川、海の自然は変わらず泰然たる相で、記憶の通りにおさまっていました。佳きふるさと、誇れる故郷です。初めて、こんな感慨を抱いて東京に戻ってきました。