14
<水+α>のαってところが難しいんだよなあ。使い道を過ってしまう。静かにしていらえないのだ。
雨は自然界に留まった。人間は<+α>をねだったのだ。人間は生命を持っているが、雨は生命を持たないとしている。
*
雨からこんなことを考えてしまった。脇道に逸れすぎたようだ。このシリーズを終わりにしよう。
14
<水+α>のαってところが難しいんだよなあ。使い道を過ってしまう。静かにしていらえないのだ。
雨は自然界に留まった。人間は<+α>をねだったのだ。人間は生命を持っているが、雨は生命を持たないとしている。
*
雨からこんなことを考えてしまった。脇道に逸れすぎたようだ。このシリーズを終わりにしよう。
13
泣いたり喚いたりの感情のぶれも大きいなあ。おののいたり悲しんだり不安がったりしているかと思うと、今度は一挙に誇張してふくれあがって強がって来る。暴挙に及ぶ。<水+α>さんは、感情というものを取得した。これで抑制不能になるものが出て来た。宝物なんだけど、使い道を過ってしまう。
13
泣いたり喚いたりの感情のぶれも大きいなあ。おののいたり悲しんだり不安がったりしているかと思うと、今度は一挙に誇張してふくれあがって強がって来る。暴挙に及ぶ。<水+α>さんは、感情というものを取得した。これで抑制不能になるものが出て来た。宝物なんだけど、使い道を過ってしまう。
12
だったら、雨や水に見倣って、学習して、もう少し謙虚な生き方ができないものかなあ。あれやこれや事有るごとに大声を上げて、行動に及んでしまう。そんなに大袈裟に騒がずに、<水プラスα>さん、静かにしていられないかなあ。
11
雨が水になって、地上に染み込む。雨は水になる。水がないと、およそ多くの生物は個体を保てないものなあ。人間の肉体だって水が大方を占めているものなあ。水が大部分だものなあ。実のところは、<水プラスα>ってところなんだものなあ。
9
俺の方が偉いんだぞと威張っていなかったら、戦争なんかしないでいられるはず。国と国とが戦争をしていると見せかけているんだけど、その実は、威張っている人間が、それでますます威張りたいだけだもんなあ。おれが国家だ、おれが国家を動かしているんだぞと威張る。人間、威張らないようにはできないのかなあ。
8
大きな仕事をしている割りには、雨は威張っていないのに、どうして人間は威張るのかなあ。おれは偉いぞって言うのかなあ。一人で威張っている分はまだいいけど、今度は人を見下げて来る。軽蔑して来る。<あんなやつは駄目だ>なんて傲慢な口の利き方をするようになる。それとも、雨も、人間を真似して、ときどきちらりちらり威張っていたりするのかなあ。
7
雨水が姿を変えてそうしているように、人間も姿を変えて。固体から気体になって、それがさらに液体になったりして。次々に新しくなって。そう思うとなんだか救われる。ほっとする。われわれも、自然界の一つなんだからなあ。心を持っているなんて言ってすごく威張っているけど、半分は物質物体なんだからなあ。
6
雨は行ったり来たりしているなあ。循環をしているっていうのかなあ。大きく大きく回り回っている。何処が定位置なのだろう。何処でもが定位置かも知れない。人間も、こういう循環をしているのかも知れない。ひょっとしたら。ひょっとするかもしれない。
5
何にもしていないように見せて、それで大きな仕事をしているって、かっこいいなあ。ボクは大きな仕事をしているぞって見せて、吹聴いて、なぐさめて、その実は何にもしていない。対比するのがおかしいかなあ。だよなあ、とても対比する相手じゃない。