<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

精霊トンボ飛び回る

2012年09月23日 20時53分48秒 | Weblog
夏の間はお風呂はシャワーだけですませていたのに、急に冷え込んでくるようになって、そうはいかなくなった。41度に温度設定をして、湯船につかって全身をあたためる。これはなんとも言えず快適快感になった。寝るときにも掛け布団をかけるようになった。下着はまだ半袖だが、夜明け方は冷え込んできて上着が欲しくなるほどだ。季節は巡っていく。

    *

今日、朝方、ジャガイモの種を植え付けていると、赤トンボが地上すれすれにわたしのまわりを舞った。赤トンボはここいらでは精霊(しょうりょう)トンボとも呼ばれている。お彼岸の頃に飛び回るからだろうか? 昨日はお彼岸の中日。一日遅れでお墓参りをした。久しぶりで帰ってきている次女といっしょに。祖先の精霊は赤トンボを飛行船代わりにしているのかもしれないな。

祖先からするとわたしは子孫ということになる。子孫が絶えることなく続いて、お墓参りをしてくれるというのは、祖先からすれば嬉しいことに違いない。お墓参りをした次女(まだ独身)曰く。「ご先祖様はわたしが結婚することを望んでいるわよね」
「どうして?」わたしが聞き返す。
「だって、そうしたら子孫を生んでくれることになるでしょ?」
「うん」
「子孫ができたら、祖先はいつまでも祖先の顔をしていられるものね」
「なるほど、子孫が途絶えたら、帰ってきたいって気持ちにもならないのかもしれないね」
などと他愛ない会話をした。娘は、しかし、結婚したら、よその家のお墓に入ることになるから、その子どもや孫はここへはやってこないことになる。男性だって、家を継ぐとは限らないし、遠くへ出て行って帰らないこともあるだろう。
 精霊トンボに乗ってだったら、しかし、何処へでも行けるのかも知れないね。

    *

さ、湯上がりの後で、体が冷えないうちにお布団に入ろうかな。
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黄金の手助けも借りず、強くもなく、偉くもなく

2012年09月19日 15時25分34秒 | Weblog
楽しい。

秋野菜の種を蒔いていたら、土から青い小さな芽が伸び出してきた。そよそよそよそよ風に靡いているのを見ている。

見ていると楽しい。

大根の芽はもう間引きをして、食べちゃった。まだ5cmそこらのを。箸でつまんで、しゃぶしゃぶの熱湯にちょっとだけ浸して、色が落ちないうちに、掬い上げる。

しなやかな青い匂いがしておいしかった。これが昨日のわたしが楽しんだことだった。

    *

あまえ、そんなことくらいで楽しいか?

は、これくらいでもう。

    *

これくらいのことで楽しめるのは安上がりである。

黄金をうずたかく積まないと楽しめない人もいるだろう。「おれはこんなに強いんだぞ」「おれはこんなに偉いんだぞ」と人前に出て来て、大威張りに威張らないと楽しくない人もいるだろう。

黄金の手助けも借りず、強くもなく、偉くもなく、平々凡々にしていて、それで十分楽しい時間を鼻から吸っている。

すうすう、すうすうと楽しさを吸っている。

    *

楽しんだ者が勝ちだぞ。ってわけでもないだろうけどね。

    *

ひとりで楽しめるってところがいいんだよね。

    *

さ、またこれから畑に出て行こう。腰痛がひどいから、もちろん耕したりはできない。でも、椅子に座ってなら、ゆっくり作業ができる。

これから小葱を植える。小葱の根っこからはもう新しい芽が出てきた。これを土に埋めてやる。

すると小葱たちが、生き返る。蘇生をする。復活をする。土の下に白い根を出して張り、土の上には青い芽をするするするすると伸ばしてくる。そしてみな、ありがとうありがとうを返してくる。

こちらは「どういたしまして」とか「お役に立ててうれしいですよ」「あなたが元気になって大きく成長をするのが楽しみです」などと会話を楽しむことができる。

     *

おやおや、ぴいちきぴいちくぴいちく、ちくちくちくと野鳥が来て鳴き出したぞ。名前は知らない。秋になってやってきた鳥だから、渡り鳥だろう。

「ぴいちくぴいちく、ちくちくちく」が「タノシイよタノシイよ」にも聞こえてくる。

そうだったそうだった、ひとりよりもふたりって具合にいっしょになって楽しんでくれてるんだった。
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ホルモンに仏を見る

2012年09月17日 16時41分13秒 | Weblog
副腎は副腎皮質ホルモンというホルモンを分泌している。体が傷ついたり、体に病原菌が侵入してきたり、からだがコントロールを崩してきたりしたら、ステロイドホルモンがまるで救急隊のようにして現場に駆けつけてこれを補修し復元する。よく効く。ずばり劇薬である。

(わたしは医学に無知である。これは電子辞書の助けを借りている。そこにはこうも書いてある)

主な副腎皮質ホルモンは糖質コルチコイドであるコルチドール、ミネラルコルチコイドであるアルドステロン、及び男性ホルモンである。

この副腎皮質ホルモンを分泌させる「副腎皮質刺激ホルモン」というホルモンもある。これは脳下垂体前葉から分泌される。副腎皮質の発達と機能とを刺激するホルモン。39個のアミノ酸から成るペプチドで、コルチコトロピンまたはACTHと呼ばれ、特にコルチドールの分泌を促す。

    *

ホルモンが僕の体の中で、僕に生きろ生きろと言って生きる力を届ける。僕が元気に生きていけるだけの役割をしっかり担ってくれる。有り難い話じゃないか。

僕は、仏さまはどうも論理の産物ように見えてしまうことがある。しかし、このホルモンは実体がある。仏さまも僕に生きろ生きろと言ってくれる。働いてくれる。生きるエネルギーをくれる。助けてくれる。で、僕はこのホルモンこそは仏さまの活動をしているんだなあと思う。

これだけ僕に生きろ生きろと言い、実際に元気に生きられるようにしてくれているホルモンに、今日はなんだかとってもお礼を言いたくなったのである。  

ホルモンは、しかし、そんなに僕を元気にして生かしていてくれるのだが、威張っていない。偉ぶったりしていない。実に地味に活動をしている。ホルモンは謙虚だ。威張っていたり、偉ぶっていたりするおれ様とは、月とすっぽんの違いがある。


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白萩

2012年09月16日 17時14分40秒 | Weblog
白萩がこぼれている。秋が深まっていく。

夕方には夏の残りの夕顔が真っ白な大輪を着ける。

大風が近づいているが、まだ風は吹いていない。小雨が降ったり止んだりするぐらいで。

    *

ブッダンサラナンガッチャーミー。仏に帰依したてまつる。

ダンマンサラナンガッチャーミー。法に帰依したてまつる。

すべてが消滅するが帰依のこころは消滅しない。

仏陀と法が働いているところには帰依のこころも消滅しない。
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