多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

支援につながらない事のメリットその3

2018-06-21 19:56:26 | 発達凸凹
わが家の子ども達が 発達凸凹だという事を、


園や 学校には伝えた。


発達凸凹の子どもや大人に対して、


「こういう人たちには 特別な才能がある」と主張する人がいる。


子ども達が 何かで 表彰されたりすると、


何人かの人が「この才能を活かした道に進んでは」と言った。


確かに ある点で、他の子ども達より優れている事もあったが、


たまたま その場面で「優秀」と言われただけで、


どこに出しても 誰が見ても 「優秀」という評価が得られる保証はない。


仮に才能があったとしても、それを職業にしていくには、


その才能以外のスキルもないと無理である。


まあ 子ども達自身がその判断をしていくだろうと


私は思っていた。


長男は 自分の好きな事を仕事にできたらいい、と


思った時期があり、専門学校の見学に行った。


しかし そこには自分と同じレベルの学生が わんさかいて、


その中では自分は「並あるいはそれ以下」でしかないと


悟った。試験の後 入学できたとしても、


好きな事以外も みっちり勉強しなければならない。


卒業できたとしても、好きな道に進める保証はない。


自分の周囲の人が「素晴らしい」と言っても、


世間には そのぐらいの人は 山ほどいると


知った事は 良かったと思う。


「好きな事は 趣味として 楽しんで、仕事は別として


考えていく」という結論を出した。今の会社にバイトとして入り、


その後 正社員にならないかと言われ、その後は実績を認められ、


待遇に満足しているようだ。



次男も 好きな職業は あったのだが、


何度も実習を受け、そこで 自分の長所や短所、


その企業で自分が採用されない理由などが


わかるにつれて、「OOが好きです」だけでは


採用されない事を実感していった。


最終的には「自分ができる事」は何か、を


企業にアピールして 今の会社に入社した。


「才能を活かすべきだ」方式で 全員がうまくいく事はない。


好きな事を任せてもらうまでには、したくない他の事もしなければならないし、


好きな事を任せてもらえたところで、実績や収益が上がらなければ


続けさせてはもらえないだろう。


自分で起業するには 資本もいる。


「君は OOが得意だから、それを活かしていきなさい」という言葉は


悪気なく発せられるものだろうが、その結果がどうなろうが


その人が責任を取ってくれるわけではない。


様々な人の意見を聞くのはいいけれど、


最終的には 自分で選んで リスクも自分で負う覚悟で


自分の道は決めていくものだと思う。
















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