多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

夫との攻防 再び台所編

2018-04-27 13:30:49 | 
この所、雨が続いた。


しかも大雨である。川の流れが ごうごうと響き、


眠る事ができなかった。


いざとなったら 避難しようと警戒していたが、


幸い 大雨警報も解除され、土砂崩れもなく


朝には 飴の勢いはなくなっていた。


しかし 睡眠不足の上 雨の影響もあってか、


関節の腫れや 痛みがいつもより ひどかった。


その日に限って 夫と自閉っ子が休みで、


兄ちゃんが出勤後は 3人で過ごすことになった。


いつもは たいていお出かけの自閉っ子も


家に居るといい、忙しい兄ちゃんを送り出してから


3人で朝食である。


自閉っ子は トーストを焼き、


バターを塗って コーヒー淹れて。


そんな様子を見ていた夫が、ご飯を食べたあとに


トーストを焼き始めた。


私は 指の関節の腫れが引かないので


後から食べるつもりで 夫の様子を見ていた。


焼けたトーストに、バターを塗ろうとした夫。


自閉っ子が置いたままの バターナイフを見て、


それを手に取った。(あ、バターナイフの使い方知ってるんだ。


じゃあなんで今まで無くなっていたんだろう?)


不思議だったが 見ないふりして コーヒーを淹れていた。


夫は バターを 1センチ角くらいとり、


トーストに 塗ろうと懸命であるが、


そんな大きな塊は 簡単には融けない。


もっと小さく切るか、トーストが焼ける直前に


バターを乗せて トースターの余熱で溶かす、という


方法の方がラクなので そうしているが、夫は


ぐいぐい バターをトーストに押し付けている。


あ、代わろうかな、と思った瞬間、夫の力でおされた


バターが トーストに穴をあけ、その穴から バターが墜落していった。


その後 温和な夫が「むっ」とした顔になり、


バターナイフを 投げる姿勢に入った。


どうも目標は 燃えないゴミ入れの方向である。


「あ、私代わるわ」と 落ちたバターを片づけて、


穴の開いてない所に バターを塗りつけて


渡した。うむ、と言う顔で お皿を受け取って


食べ始めた夫。


昔 夫が 小さかった頃、嫌な事があると


台所に来ては 皿や茶碗を 土間に投げて割っていたと


夫の祖母や母親から聞いたが、こういう事だったのか、と


合点がいった。


三つ子の魂百まで、である。





 






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家庭内の攻防 台所編

2018-04-17 15:29:45 | 私の日常
私が 通院で遅くなった時や、


関節の調子が悪い時に、夫が洗い物をしてくれることがある。


洗い残しがあったり、


テフロンのフライパンを 金属たわしでガジガシガシ、とやって


ダメにしてしまう事もあるが、お殿様育ちの夫が


仕事で疲れているのに 台所で 家事をしてくれる気持ちが


何よりありがたい。


と 思っていたのだが、ここ数か月、なぜかバターナイフが


どこかに行ってしまう。


何度も買い直したが、やはりそれもどこかに消えてしまう。


どうやら 夫には 「要らないもの」に思えるらしく、


捨ててしまっているらしい。


価値観が違うのだから仕方がないけれども、


何度説明しても 夫には理解不能なようである、


なので 私の方が折れて、今日スーパーで買ったバターナイフは


夫の目に付かないところに 隠すことにした。


トーストを食べるたびに いちいち取り出しに行く手間が


かかるけれど、また捨てられたら困るので仕方ない。


それぞれ 「これがいい」と思える暮らし方があるので、


その都度 相手も自分も 満足できるやり方を見つけていこうと思う。







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生活スタイルは人それぞれ

2018-04-17 11:04:13 | 節約
以前 片付けに苦心していた頃は、片づけ本が気になって


あれこれ買って読んだ。わかったことは


片づけ本を読む時間に ゴミを拾ったり


脱いだままの洋服をハンガーにかけたりすることのほうが


部屋は片付く、という事だった。


「だれでもできる」「成功者続出」とあっても、


私にあうやり方ではない場合もある。


先日病院の待合室の雑誌を見たら、


節約について あれこれ書いてあった。


「4人家族で 食費10万円は 多すぎ」「有機野菜や国産などに


こだわると食費が膨らむ」などとある。


著者には 「無駄遣い」なのだろうが、食事は体の基本なので、


わが家では 高級品は買わないが、米や調味料は 割高でも


気に入った物を使っている。


何にお金を使うかは その家庭によって違って当たり前なので、


世間がどうあれ、自分たちが 気持ちよく過ごせる



生活のスタイルを作っていけばいいのではと思った。






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自分の器でできる事を続ける

2018-04-17 08:47:27 | 生活の工夫
私の過去のエピソードを聞いて、


「大変だったのね」とか「よくやれたわねえ」などと


言う方がいる。


私は 自分が置かれた、あるいは選んだ環境の中で、


ただ 日常を送ってきただけなので、「苦労した」という気持ちは


あまりない。自分の器で できる事をただ続けてきただけである。


努力という事とも無縁である。


その時々で 起きた事に 本能的に対処してきただけなので、


考え込むこともない。起きてしまった事に 最善(というか自分にラクな方)を


選んで生きてきたので、他の方の話を聞くと


「皆さんまじめに人生を生きているなあ」と思う。


がさつ、ぐうたら、ずぼら、が私を表すのに一番いい言葉だと


思っている。ラクをするための努力はいくらでもするが、


自分をすり減らすだけの努力はしない事にしている。


持った器以上の事はできないので、人に叱られようが


怒鳴られようが できる事を淡々と続ける事しかできなかったが、


続けることで たとえ上達はできなくても


熟練という形で実り、私の生き方が 知らない所で


子どもたちに受け継がれているようで、不出来な親であっても


その親を踏み台にして 成長してくれた子ども達に感謝である。








頑張らない人は、うまくいく。
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母へのプレゼント

2018-04-16 20:31:31 | 思い出
私の母は、ファッションには 疎い。


母は 贅沢な物を 持った事がないし、


ファッション情報誌なども 読んだことがない。


昔 母は 親戚の家に 下宿して働いていた。


その家で 母は自分が見た事もない物を使いこなす人たちと


暮らし、「こういうものが良いものなんだな」という事を


肌で感じたようだ。


私の記憶の中の母は、贅沢な装いとも、おしゃれな姿とも


無縁である。


「どうせ買うのなら 良い物を」が 口癖で、


たまに 衣類を買いに出かけることがあっても、


母の予算で買える品物のなかには「気に入るもの」はなかった。


母が 見つめたり、手に取ったりする物を見ているうちに、


「ああ、こういう物が好きなんだな」という事がわかっていった。


母が デパートの 物産展などで 立ち寄っていたのが


「甲州印傳」のコーナーで、母は バッグや 財布を見てはいたが、


買う勇気が出ないのか 小銭入れや 印鑑入れなどの小物を買うことが


多かった。


数年前、私が立ち寄ったデパートで「日本の職人展」というのが


開催されていた。


その中に 「印傳」のコーナーがあった。


母は ハンドバッグより ショルダーや リュックが好きである。


印傳では リュックサックの需要はないそうで、ショルダーや


ハンドバッグが 展示されていた。その中に 母が好みそうな


黒のショルダーがあった。


試しに値段を聞いてみたら、


「これは 在庫切れで、入荷まで待ってもらわないと」との返事。


「母にプレゼントしたいので、これを売って頂く事はできませんか?」と


聞いてみた。すると


「展示品していたので、小さな傷があちこちありますし、ショルダーも癖がついてます。


箱もないですが、それでもよろしければお値引きしますが」と言われた。


示された金額は 私でも何とか買える値段である。


「家族が使うので、傷などは気にしないので買います」と


包んでもらって帰った。


数日後、母に 渡しに行った。


包みを開けた母は、バッグを見るなり 顔をほころばせたが、


はっとした顔で「これ 髙かったんじゃないの?」と言った。


「展示品で少し傷があるし、箱も無いからって値引きしてもらえた」と


告げたら 少し安心したようだった。


「よそに出掛ける時に使おうかねえ」と 嬉しそうに 


バッグを眺めていた。


今は 私の息子達も加わって 一緒に食事に出掛けたり、


その時々で 母に希望を聞いて 買い物のお付き合いをしている。


今年の母の日の計画は、息子達が あれこれ考えているようである。













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