この所、雨が続いた。
しかも大雨である。川の流れが ごうごうと響き、
眠る事ができなかった。
いざとなったら 避難しようと警戒していたが、
幸い 大雨警報も解除され、土砂崩れもなく
朝には 飴の勢いはなくなっていた。
しかし 睡眠不足の上 雨の影響もあってか、
関節の腫れや 痛みがいつもより ひどかった。
その日に限って 夫と自閉っ子が休みで、
兄ちゃんが出勤後は 3人で過ごすことになった。
いつもは たいていお出かけの自閉っ子も
家に居るといい、忙しい兄ちゃんを送り出してから
3人で朝食である。
自閉っ子は トーストを焼き、
バターを塗って コーヒー淹れて。
そんな様子を見ていた夫が、ご飯を食べたあとに
トーストを焼き始めた。
私は 指の関節の腫れが引かないので
後から食べるつもりで 夫の様子を見ていた。
焼けたトーストに、バターを塗ろうとした夫。
自閉っ子が置いたままの バターナイフを見て、
それを手に取った。(あ、バターナイフの使い方知ってるんだ。
じゃあなんで今まで無くなっていたんだろう?)
不思議だったが 見ないふりして コーヒーを淹れていた。
夫は バターを 1センチ角くらいとり、
トーストに 塗ろうと懸命であるが、
そんな大きな塊は 簡単には融けない。
もっと小さく切るか、トーストが焼ける直前に
バターを乗せて トースターの余熱で溶かす、という
方法の方がラクなので そうしているが、夫は
ぐいぐい バターをトーストに押し付けている。
あ、代わろうかな、と思った瞬間、夫の力でおされた
バターが トーストに穴をあけ、その穴から バターが墜落していった。
その後 温和な夫が「むっ」とした顔になり、
バターナイフを 投げる姿勢に入った。
どうも目標は 燃えないゴミ入れの方向である。
「あ、私代わるわ」と 落ちたバターを片づけて、
穴の開いてない所に バターを塗りつけて
渡した。うむ、と言う顔で お皿を受け取って
食べ始めた夫。
昔 夫が 小さかった頃、嫌な事があると
台所に来ては 皿や茶碗を 土間に投げて割っていたと
夫の祖母や母親から聞いたが、こういう事だったのか、と
合点がいった。
三つ子の魂百まで、である。
しかも大雨である。川の流れが ごうごうと響き、
眠る事ができなかった。
いざとなったら 避難しようと警戒していたが、
幸い 大雨警報も解除され、土砂崩れもなく
朝には 飴の勢いはなくなっていた。
しかし 睡眠不足の上 雨の影響もあってか、
関節の腫れや 痛みがいつもより ひどかった。
その日に限って 夫と自閉っ子が休みで、
兄ちゃんが出勤後は 3人で過ごすことになった。
いつもは たいていお出かけの自閉っ子も
家に居るといい、忙しい兄ちゃんを送り出してから
3人で朝食である。
自閉っ子は トーストを焼き、
バターを塗って コーヒー淹れて。
そんな様子を見ていた夫が、ご飯を食べたあとに
トーストを焼き始めた。
私は 指の関節の腫れが引かないので
後から食べるつもりで 夫の様子を見ていた。
焼けたトーストに、バターを塗ろうとした夫。
自閉っ子が置いたままの バターナイフを見て、
それを手に取った。(あ、バターナイフの使い方知ってるんだ。
じゃあなんで今まで無くなっていたんだろう?)
不思議だったが 見ないふりして コーヒーを淹れていた。
夫は バターを 1センチ角くらいとり、
トーストに 塗ろうと懸命であるが、
そんな大きな塊は 簡単には融けない。
もっと小さく切るか、トーストが焼ける直前に
バターを乗せて トースターの余熱で溶かす、という
方法の方がラクなので そうしているが、夫は
ぐいぐい バターをトーストに押し付けている。
あ、代わろうかな、と思った瞬間、夫の力でおされた
バターが トーストに穴をあけ、その穴から バターが墜落していった。
その後 温和な夫が「むっ」とした顔になり、
バターナイフを 投げる姿勢に入った。
どうも目標は 燃えないゴミ入れの方向である。
「あ、私代わるわ」と 落ちたバターを片づけて、
穴の開いてない所に バターを塗りつけて
渡した。うむ、と言う顔で お皿を受け取って
食べ始めた夫。
昔 夫が 小さかった頃、嫌な事があると
台所に来ては 皿や茶碗を 土間に投げて割っていたと
夫の祖母や母親から聞いたが、こういう事だったのか、と
合点がいった。
三つ子の魂百まで、である。
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