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ディミトリ・ティオムキン ~ハリウッドのチャイコフスキー~

2009-05-07 16:08:42 | 映画
 今日、5月7日はロシアの大作曲家チャイコフスキーの生誕169年の日らしい。だからどうだということではないが、ディミトリ・ティオムキンのことを調べていて、たまたま気付いた。ディミトリ・ティオムキンとは、ハリウッドの映画音楽の大作曲家のことであるが、彼も5月10日が生誕114年になるらしい。僕にとって映画音楽と聞いて、まず思い浮かべる作曲家はディミトリ・ティオムキンだ。子どもの頃から数々の映画で楽しませてもらった。彼はロシア帝国領ウクライナ(現ウクライナ国)の生まれで、ロシアで音楽教育を受けた後、アメリカに移住したという珍しい経歴を持つ。そのせいか、ハリウッドで映画音楽を作る時も、常にクラシック音楽がベースにあったと言われる。彼が音楽を担当した作品は大監督の作品や大作がずらりと並ぶ。彼の音楽の特徴は、ひと言で言うと「饒舌」。そのためかどうかわからないが、映像を淡々と紡ぐタイプのジョン・フォードは彼を使わなかった。ティオムキンはロシアの大先輩、チャイコフスキーを映画化するのが夢だったそうで、その夢は1969年、当時のソ連で実現する。製作も兼ねたこの映画「チャイコフスキー」は彼の遺作となった。


≪ティオムキンが音楽を担当した主な作品≫()内は監督名/製作年度)
 ダイアルMを廻せ!(アルフレッド・ヒッチコック/1954年)
 サーカスの世界(ヘンリー・ハサウェイ/1964年)
 ピラミッド(ハワード・ホークス/1955年)
 ローマ帝国の滅亡(アンソニー・マン/1964年)
 ジャイアンツ(ジョージ・スティーヴンス/1956年)
 見知らぬ乗客(アルフレッド・ヒッチコック/1951年)
 ナバロンの要塞(J・リー・トンプソン/1961年)
 赤い河(ハワード・ホークス/1948年)
 許されざる者(ジョン・ヒューストン/1959年)
 白昼の決闘(キング・ヴィダー/1946年)
 OK牧場の決斗(ジョン・スタージェス/1957年)
 真昼の決闘(フレッド・ジンネマン/1952年)
 遊星よりの物体X(クリスチャン・ネイビー/1951年)
 素晴らしき哉、人生!(フランク・キャプラ/1946年)
 絶海のターザン(ロバート・フローリー/1948年)
 アラモ(ジョン・ウェイン/1960年)
 友情ある説得(ウィリアム・ワイラー/1956年)

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