徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

水前寺成趣園350年祭

2021-11-28 15:53:10 | イベント
 水前寺成趣園350年祭も終盤、今日は朝から鏑流馬があるというので見に行った。日本に残る古武道の騎射鏑流馬は熊本藩の武田流と幕府の小笠原流の二つ。今日はこの二つの流派が揃って演舞をするので見逃せない。今日は入園無料ということもあって9時過ぎに参道行列が始まる頃になると観客が来るわ来るわ。あっという間に鏑流馬馬場への長蛇の列となった。流鏑馬馬場は、かつて動物園があったエリアで狭く馬場沿いに観客がぎっしり埋まった状態。早々に写真撮影はあきらめた。
 馬場の近くでは肥後菊が展示された広場で野点も行われていたが、古今伝授の間へ移動し、肥後古流による細川綱利公への献茶式の様子を見る。この後、子ども古今伝授が行われるという。また、午後には細川綱利公とゆかりの深い赤穂浪士の義士行列や野村万作さんの狂言特別公演が行われるという。


武田流と小笠原流合同の記念撮影


参道行列に出発


いよいよ鏑流馬馬場へ向かう


後に続いて鏑流馬馬場へ向かう観客の長蛇の列


古今伝授の間では肥後古流による細川綱利公への献茶式が行われる。

石垣の修復

2021-11-27 21:42:48 | 熊本
 加藤神社に参拝する度、北側石垣の修復工事の様子をしばらく眺めることにしている。熊本地震で最も大きな被害を受けたのが石垣で、973面・約79,000㎡に及ぶ熊本城の石垣のうちの約1割が崩落し、緩みや膨らみのため積み直しを要するのは全体の約3割の面積に及ぶという。加藤神社北側の石垣もその一部である。
 地震前には木や草が生い茂って見ることできなかった壁面が、まさに修復工事のため白日の下にさらされたという感じだ。その石垣をじっと観察しているととても興味深いことが分かってくる。

石垣の下半分が補強された「はばき石垣」だと思っていたが、点線で囲った部分に角石の算木積みが確認できる。つまりその外(左)側も「はばき石垣」と思われる。何度も崩落や緩み・膨らみを繰り返し、その都度、応急的な補強が行われてきたことが推測される。

石垣中央の点線で囲った部分に、明らかに色の異なる石が積まれている。これは積んだ時代が異なるのかそれとも石の種類が異なるのだろうか。


崩落した築石はすべてナンバリングした後、クレーンで空堀に降ろされ整理・仮置される。積み直しが始まるとこのナンバリングによって元の位置に戻されることになるが気の遠くなるような膨大な作業となる。



本妙寺・仁王門 修復始まる

2021-11-26 21:13:59 | ニュース
 熊本地震から5年半、損壊したまま手付かずの状態が続いていた本妙寺のシンボル・仁王門の修復工事がやっと始まったというニュースが今朝の熊日新聞に載った。熊本地震以来、この門が通行禁止となったため、熊本市夏の風物詩「頓写会」の参道出店は中止となり、毎年10万人の来場者で賑わった参道は閑散としている。地震後も「頓写会」の日の参拝は続けているが寂しい限りだ。修復が完了し、いつから仁王門をくぐることができるのかわからないが、ともかく前に進み始めたことは喜ばしい。


修復工事が始まった本妙寺仁王門


黄色い絨毯の本妙寺大本堂境内

今年もW金賞! 玉名女子高吹奏楽部

2021-11-25 18:16:26 | 音楽芸能
 先日の全日本マーチングコンテストで金賞を獲得し、全日本吹奏楽コンクールと合わせて今年もW金賞に輝いた玉名女子高吹奏楽部。
 コロナ禍の影響でこのところコンサートをなかなか見ることができません。そんなわけで、2013年から2019年までの高校総文祭のパレード映像を集めてみました。なお、2016年は熊本地震のため中止、2018年はアメリカ遠征のため欠場、2020と2021年はコロナ禍のため中止となっています。
 曲目はいつも「セントルイスブルース・マーチ」か「風になりたい」ですが、こうして並べてみると伝統の重みを感じます。


熊本城特別公開に思う

2021-11-24 14:53:05 | 熊本
 月曜日の朝からインターネットが繋がらなくなり、通信会社の相談センターに電話してオンライン診断の結果、モデムの故障が判明。交換品を送るというので待つこと2日。今日午前中に届いてやっと復旧した。
 それはさておき、昨日は暇でしょうがないので、熊本城特別公開を初めて見に行った。特別公開は昨年から始まっているのだが、設置された見学通路に違和感があり、これまで行ってみようという気が起きなかった。熊本地震前、二の丸広場を始め城内エリアを使うイベント開催に当っては、国重文であることを理由にかなり厳しい制約があったと聞く。それにしてはこの巨大な構築物はよく許可されたものだなと思う。いったい誰がどういう基準で許可しているのだろうか。
 さて、頬当御門の頭越しの坂を登るといやでも宇土櫓石垣の孕み出しが目に飛び込んでくる。一日も早く宇土櫓の修復に着手してほしい。本来ならここの復旧が最優先のはずだ。平左衛門丸で大小天守を眺めていると、天守から降りてきたと思しき観光客がひと休みして仲間と会話していた。聞くとはなしに聞こえてきたのは「外見はいいが中に入ったらただの展示場だな。ガッカリした。」というわれわれ熊本人には耳の痛い話。僕は今回も天守閣には登らなかった。様々なイベントなどで、おそらく50~60回は上ったと思われる本丸御殿を眺めると悲しさと懐かしさで胸が詰まる思いだ。通路を進むと本丸御殿の裏側が見えた。ここの中庭で2012年4月に行われた「桜の宴」の場面が目に浮かんだ。ひととおり公開エリアを回ってみて再確認したのは、復旧が完了するまでにはおそらく20年以上かかり、僕はそれを見ることはできないだろうということだ。


本丸広場の大銀杏も黄葉が見ごろ


宇土櫓の石垣の孕み出しが気になる。


本丸御殿の改修はいつから始まるのだろうか。


本丸御殿中庭を随分久しぶりに見た。


2012年4月に本丸御殿中庭で行われた「桜の宴」

神社の出会い

2021-11-21 23:01:59 | 日本文化
 今日は西区の池田方面を散歩した。まず往生院にお参りした後、池田八幡宮にお参りし、さらに岩立神社へ向かった。すると50㍍ほど先をびっこを引いて歩いていく人の姿が見えた。その人は岩立神社入口に鎮座している放牛石仏(七十一体・七十二体)にしばらく手を合わせていた。僕が近づいていくとその人は岩立神社の参道へ入って行った。僕も放牛石仏にお参りしてから岩立神社へと曲がろうとすると、その人は参道を少し入ったところで手を合わせていた。熊本地震で倒壊した鳥居があった辺りだ。お参りすると拝殿の方へは進まず、くるりと向きを変えた。トシは80歳前後か。そこで僕が「お参りですか。鳥居がないとちょっと寂しいですね」と声をかけた。微笑んで何か答えようとするがうまく口がまわらないようだ。ややあって、「ここの建て替えや屋根の葺き替えはワシがしたったい」と言われた。おそらく「今はこんな体になってしまったけれど、この神社の改修は私がやったのだよ」と言いたかったのだろう。もう一度微笑んだ後、びっこを引きながら去っていくうしろ姿を見送りながら胸が熱くなるのを感じた。


岩立神社

わくわく座 舞踊団花童&はつ喜公演 ~加藤清正~

2021-11-20 18:55:21 | 音楽芸能
 今日は夕方から水前寺成趣園350年祭の薪能を観に行くつもりだったが、2016年11月の熊本城薪能の時、寒さで震え上ったことを思い出し断念した。その替わりと言うわけでもないが、午前中に所用の区切りをつけ、午後から舞踊団花童の城彩苑わくわく座公演を観に行った。コロナ禍による公演中断もあり、わくわく座の公演を見るのは7ヶ月ぶり。
 前回の「細川ガラシャ」と打って変わって今回の「加藤清正」はコメディタッチ。清正らが現代へタイムスリップしたりしながら、熊本ではおなじみの歌や踊りがふんだんに盛り込まれ、1時間余の舞台を飽きさせない。来月の公演は12月11日(土)。


舞台劇をけん引する花童&はつ喜のお姉さんチーム


妹チームも元気いっぱい舞台を務めた

秋深し

2021-11-19 17:55:25 | イベント
「秋のくまもとお城まつり 城あかり」が今日から始まりました。熊本城周辺も紅葉が見ごろとなっています。「城あかり」は天守や櫓、石垣および木々のライトアップがメインです。見物にお出かけの際はぜひ寒さ対策を!

  碧落に とけ込む 銀杏黄葉かな(拙句御免)


旧細川刑部邸前の銀杏黄葉


旧細川刑部邸内の紅葉


城あかりの設えが整った二の丸広場で結婚式の前撮りが

棚田の景観維持に危機!

2021-11-18 16:10:10 | 日本文化
 今朝の熊日新聞に「日本の棚田百選」の一つ、「番所の棚田」(山鹿市菊鹿町矢谷)の景観維持が困難な状況になっているという記事が載っていた。
 「番所の棚田」を毎年秋に見に行くようになって10数年、年々美観が衰えていく様子をこのブログでも何度か書いた。初めて見たのは2009年だったが、黄金色の稲穂と深紅の彼岸花のコントラストのあまりの美しさに思わず「ここは天国かッ!」と口走ったことを今でも思い出す。
 今ここが相次いで栗畑や茶畑あるいは休耕地に姿を変えているという。過疎や高齢化で稲作が難しくなりつつあるためだ。棚田は平野部と違って狭く湾曲したりしていて機械化が難しく、また高低差が大きいので重労働になる。稲田はこの約10年で棚田全体の半分以下になったという。新たな担い手が現れない限り、数年後には景観は維持できなくなることが危惧されている。

▼2009年当時の番所の棚田




   ▼2011年当時の番所の棚田

隠れ御堂 ~浄国寺跡~

2021-11-17 21:16:40 | 熊本
 今では地域の通称となっている「寺原(てらばる)」地区。その名の由来は、かつてこの地区に「浄国寺」があったからと伝えられる。その「浄国寺」があった地点を示す江戸中期の絵図を今日見たので、さっそく行ってみた。
 そこは寺原の、かつて家鴨丁(あひるちょう)と呼ばれた小路の中ほどから西へ入る路地の突き当りだった。新坂の崖下になる。ここは水害も多かったためか、江戸後期に本山に移転したといわれる。それから曲折を経た後、昭和42年になって白川の河川改修に伴い、現在の北区高平2丁目へ移転して来たという。

 浄国寺跡の標柱にはその由緒について次のように書かれている。ちなみに表記は「靜国寺」となっている。

靜国寺は人皇第81代 安徳天皇 養和元年(788年前)平清盛の御願所として建立され、清盛の法号に因んで寺号を定めた。寺原一円は後鳥羽天皇 文治元年(784年前)清盛の曽孫 成幸・實明の兄弟が清盛の分骨を携え来たり 靜国寺境内に埋葬し寺内に二ヵ年居住した。
その頃兄弟が使用した茶室の井戸は吉仲氏邸に現存し清盛の分骨を埋葬の地は寺原172番地にある。
               昭和29年8月11日 熊本日日新聞社・熊本市観光課


かつて浄国寺があった地点


浄国寺跡の御堂


江戸中期の寺原の絵図


 今では浄国寺は松本喜三郎作の生き人形「谷汲観音像」の寺として広く知られている。松本喜三郎の生家は迎町で本山にほど近い。おそらく浄国寺の本山時代に縁があったのだろう。
 今年はまだ谷汲観音の参拝をしていなかったので近いうちに行くことにしよう。


現在の浄国寺(熊本市北区高平2丁目)


松本喜三郎作「谷汲観音像」

最近思うこと

2021-11-16 22:12:32 | 
 親戚、友人知人などの訃報を聞くことが多くなりました。もうそういう年なんだからしょうがないと割り切るしかないのでしょう。
 最近よく思うのです。学生時代、サラリーマン時代通じて多くの先輩方にお世話になりました。既に旅立ってしまわれた先輩も何人もいらっしゃいます。そんな先輩方に自分はきちんとお礼を言っていないのではないか。時には関係がギクシャクすることもありましたが、後になってよくよく考えると自分自身の態度に反省することばかりです。連絡先もわからない方も何人もいらっしゃいますが、あらためて感謝の意を届けられるよう手を尽くしたいと思っています。


上通並木坂えびす祭

長崎浜節のはなし。

2021-11-15 22:28:25 | 音楽芸能
 民謡のことをいろいろ検索していたら、「ニッポンのみんよう」というサイトに行き当たった。地域ごとにまとめられているページがあったので各県の民謡の知っている曲を見ていくと、長崎県のなかに「長崎浜節」があったのでクリックしてみると、なんと!7年前に僕がアップした花童が踊る「長崎浜節」の動画が埋め込まれていた。そして歌詞の下に次のような解説が載せられていた。

【長崎浜節の背景と唄い方】
歌詞は漁師がうたったように見えますが、そうではなく昭和の初めに長崎に公演された初代中村雁治郎の演目「住吉踊り」にヒントを得た、土地の郷土研究家古賀十二郎という人が作詞をして、丸山遊郭の売れっ子芸妓愛八の節付け(作曲みたいなもの)で作られたお座敷唄です。お座敷唄なので、鼻声的に少し丸みをもたせた唄い方、つまり「つやっぽく」うたいましょう。
唄と踊り方がわかる動画を紹介します。

とあった。
この動画を撮って急いでアップしたおぼえがあり、雑なアップの仕方だったことを思い出し、急に恥ずかしくなったので、今日あらためて画質などに注意しながらアップし直した。


10月の動画視聴ベスト10

2021-11-14 17:02:47 | 音楽芸能
YouTubeマイチャンネルの10月度動画視聴ベスト10は次のとおりでした。
サムネイル画像をクリックしていただきますと動画を視聴いただけます。

1.南部俵積み唄(3,615回)


2.伊勢音頭(3,603回)


3.おてもやん(3,388回)


4.幸若舞「敦盛」(3,370回)


5.ひえつき節(2,863回)


6.熊本民謡おてもやん(2,561回)


7.かっぽれ(2,347回)


8.肥後のタンタン節(2,258回)


9.正調 田原坂(1,937回)


10.だいこんの花(1,308回)

花畑広場がオープン!

2021-11-13 19:13:57 | 熊本
 熊本市が総事業費23億円超をかけて整備を進めてきた「花畑広場」が完成し、今日オープンした。
「花畑広場」とはサクラマチクマモト前の「シンボルプロムナード」「花畑公園」「イベント空間」「辛島公園」の総称。今日からさっそく物産展や、バス会社によるイベントが行われていた。
 辛島公園には水遊びを楽しめる噴水が設けられ、熊本自慢の地下水を活かした家族連れの憩いの場になった。来月はクリスマスマーケットも開かれるという。熊本市中心部の「にぎわい創出」につながることが期待される。


オープンされた「花畑広場」


「シンボルプロムナード」ではさっそく物産展が


「花畑公園」もイメージチェンジ


「辛島公園」は芝生が貼られ噴水も設けられて憩いの場に

中山道の思い出

2021-11-12 19:08:49 | テレビ
 昨夜、BSPで林家三平と女優の村井美樹が、浮世絵を手掛かりに中山道を歩く旅「浮世絵ツアー 中山道六十九次 名所歩き」を再放送していた。5年前の本放送の時も見た記憶があるが、中山道は彦根在勤中の思い出が残る懐かしい道だ。滋賀県内の高校をリクルートして回った帰り道、草津から彦根まではよく中山道を通った。宿場でいうと草津-守山-武佐-愛知川-高宮の区間である。途中、国道8号線と合流する区間もあるが、中山道に入るとホッとしたものだ。
 放送を夜半過ぎまで見て就寝した後の今朝、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を見ていたら由緒ありげな神社が出てきた。物語の舞台は岡山だが、この神社ロケは滋賀県の大城神社という所で行われたらしい。地図で確かめたところ、中山道の武佐・愛知川間に位置する五個荘の神社のようだ。前夜に続いての近江の風景に27年前の思い出が甦った。


鳥居本宿では、旅人必携「鳥居本の三赤」の一つ赤い合羽を羽織るご両人。


朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の五個荘・大城神社でのロケシーン。


愛知川宿


高宮宿