徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本城特別公開第2弾は延期!

2020-03-31 19:19:10 | 熊本
 熊本市は、4月29日から予定していた熊本城特別公開第2弾を、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期すると発表した。第2弾公開では「特別見学通路」が完成し、熊本地震の被災状況や復旧工事の様子をより間近で見学できるようになるほか、平日の見学、さらに日曜・祝日には、より天守閣に近付ける見学エリアに立ち入ることもできるようになるはずだった。延期の時期は未定。





思い出の「城下町くまもと時代絵巻」

2020-03-30 19:44:05 | イベント
 桜の季節になると必ず思い出すのは、2012年から2014年までの3年間行われたイベント「城下町くまもと時代絵巻」のことだ。九州新幹線開業1周年記念と政令指定都市くまもと誕生記念を合わせて始まったものだが、本来は2011年の九州新幹線開業イベントとして行われる予定だった。その前日に東日本大震災が発生したため1年延期されたもの。熊本駅から熊本城二の丸まで、加藤清正公率いる甲冑武者隊200名を始め、熊本の歴史を飾った人物たちや町衆などが練り歩き、沿道や熊本城周辺には20万人の見物客がこれを迎えた。熊本が日常を取り戻し、熊本地震からの復興が一段落したあかつきにはぜひ復活してほしいイベントである。


2012年3月31日 熊本城西大手門前(藤岡弘さん扮する清正公の御入陣)


2012年3月31日 熊本城西大手門前(清正公に続く甲冑武者隊)


2012年3月31日 熊本城西大手門前(熊本ゆかりの歴史上の人物たちが人力車で登場)


2013年4月7日 熊本城二の丸広場(天守閣を背景に着陣の儀。清正公に扮するは玄海竜二さん)


2013年4月6日 熊本城本丸御殿(雨天のため本丸御殿に移して行われたくまもとをどり)


2014年3月22日 熊本城二の丸広場(天守閣を背景に着陣の儀。この年も清正公は玄海竜二さん)


2014年3月21日 熊本城二の丸広場特設ステージ(玄海竜二さんの殺陣や舞も見られた舞台)

コロナ早期終息を祈る

2020-03-29 20:06:29 | 熊本
 新型コロナウイルス感染が世界に拡大し、どうやら早期終息は難しそうな雲行きとなってきた。科学が未発達の江戸時代などではおそらく疫病が発生すれば、終息を願って神仏頼みをしたことだろう。
そこでふと本妙寺のことが頭に浮かび、お詣りしに行った。「清正公信仰」の総本山本妙寺のご利益は「病気除け・病気平癒」として全国に知られていた。暖かい日差しの中、本妙寺もちょうど桜が見頃をむかえていた。


熊本も外出自粛

2020-03-28 19:48:18 | ニュース
 とうとう熊本市も週末の外出自粛要請が出た。昨日、新たに3名の新型コロナウイルス感染者がみつかり、今日現在、合計11名の感染者が確認された。集団感染が発生している恐れがあるという。今夜は本来なら本妙寺の桜燈籠が行われる予定だったが、早めに中止が決定。雨も降りやまず家の中で鬱陶しい一日を過ごした。熊本城周辺の桜はちょうど満開を迎えるが、花見自粛の要請も出ているので今年の桜はあきらめざるを得ないか。


5日前の熊本城・未申櫓周辺の風景

少女舞踊についての意見交換

2020-03-27 22:25:28 | 音楽芸能
 YouTubeにアップしている舞踊団花童による熊本民謡「キンキラキン」について「u」さんからコメントをいただきました。少女舞踊についての本質的なご意見と思い、弊方からの返信と合わせて掲載してみました。

【コメント】
すごいなぁ、美しい。
ただ歌詞といい殿方を喜ばせるための文化と見ると女尊男卑 (〔ママ〕) がモロに見えちゃうので少女にやらせるのはいかがかなあとも思っちまう

【返 信】
この舞踊団を見始めて10年になりますが、曲によっては、ご指摘のような「これを少女に踊らせるのはいかがな・・・」というご意見は常に付いて回ったものです。しかし、今から400年以上も前、今日の歌舞伎や日本舞踊の源流となったのは「ややこ踊り」と呼ばれた稚児たちの踊りでした。「童形なれば、何としたるも幽玄なり」という世阿弥の言葉もあるように、少女たちはその存在自体が美しいと思います。「時分の花」かもしれませんが、今しか見ることが出来ない彼女たちの純粋な表現力は何物にも替えがたいと思います。
「たかが子ども芸 されど子ども芸」

【再コメント】
そうですね。正直その辺のお芝居、舞台、コンサートよりもはるかに神秘的です。この神秘性は儚くて華奢で、、そんな少女たちにしか生み出せないでしょう。
今見れることに感謝ですね。
動画投稿ありがとうございます。


2019年5月12日 八千代座 山鹿をどり



2015年4月25日 熊本城本丸御殿 春の宴

熊本城 宇土櫓いったん解体へ

2020-03-26 15:10:08 | 熊本
 熊本市は熊本地震で大きな被害を受けた熊本城で、国の重要文化財である宇土櫓をいったん解体したうえで、修復していく方針を決めたとNHKニュースが報じた。宇土櫓は4年前の熊本地震で倒壊は免れたものの、内部は激しく損傷していて、建物全体が変形していることから部分的な修理では修復できないという。宇土櫓は、地上5階地下1階建ての木造建造物で、400年以上前の築城当時の姿を今にとどめる文化財。櫓を支える石垣も南側の膨らみなどの復旧が終わらないと建物の解体に着手できないため、解体の時期は未定としている。
 昭和初期に一度解体修理が行われたというが、今回解体されると、宇土櫓の姿が消えるのは僕にとって生まれて初めてで心中複雑なものがある。生きているうちに元の姿に戻ってほしいものだ。


熊本地震前(2015年)の宇土櫓の雄姿


熊本地震による被災状況の映像



昭和13年(1938)日独防共協定を結んでいたナチスドイツの青少年組織ヒトラーユーゲントが来日。宇土櫓前で記念撮影。


昭和23年(1948) 川瀬巴水の「熊本城宇土櫓」


昭和33年(1958)の熊本城本丸の様子。熊本城の面影をとどめる建物は上部の宇土櫓しかない。


昭和10年(1935)新民謡ブームの中でつくられた「五十四万石」作詞:野口雨情 作曲:大村能章
唄の締めくくりは「宇土櫓」。この唄が作られた当時、天守閣は未復元

2014年10月25日 熊本城本丸御殿 秋夜の宴
立方:舞踊団花童(くるみ・あやの・あかね・ゆりあ)
地方:  唄:西村直子・吉里満寿美・宮本道代
   三味線:本條秀美・本條秀咲・蒲原サヤ子・勇美智子
   鳴 物:中村花誠・花と誠の会
     笛:今井冽

花街文化の再現 ~潮来三曲集~

2020-03-25 23:26:21 | 伝統芸能
 下のザ・わらべが踊る「潮来三曲集」は利根川流域の潮来と銚子の民謡を組曲としたもの。ただし、歌詞は唄と三味線を務める藤本喜代則さん自作の熊本バージョン。かつては人気のある民謡は、喜代則さんのようにその土地土地で自由に歌詞をつけて唄っていたという。
 三曲の「潮来音頭」と「潮来甚句」は茨城県潮来の民謡で「銚子大漁節」は千葉県銚子の民謡。潮来は江戸時代、東北諸藩の米や海産物など様々な産物を江戸へ運ぶ廻船が銚子から利根川をさかのぼる舟運の寄港地として、また香取、鹿島、息栖の水郷三社への参詣の拠点として大いに栄えた。船乗りや参詣人相手の遊廓ができ、全盛時には妓楼9軒、引き手茶屋40余軒が軒を連ねたという。そしてその花街で座敷唄として唄われたのが「潮来音頭」と「潮来甚句」。われわれ熊本人には遠い話のように聞こえるが、どっこい、実はとても関係が深いのである。潮来の船頭たちが唄う舟唄がもとになったと言われる「潮来音頭」に対し、「潮来甚句」は元をたどれば、海運に乗って伝わった「牛深ハイヤ節」がルーツなのである。つまり、「潮来甚句」と「牛深ハイヤ節」は親戚というわけだ。
 一方の「銚子大漁節」も利根川河口の漁港の町として、そして坂東三十三観音巡礼の要所として松岸遊郭などの花街が栄え、座敷では「銚子大漁節」が盛んに唄われたという。後にラフカディオ・ハーンによって「漁師の数え歌」として紹介されるが、ハーンははたしてどこまで理解していたのだろうか。かつて文人墨客たちの旅情をそそった利根川や水郷の町については若山牧水や徳冨蘆花らが紀行文を物している。


「潮来図誌」より



ますますのご活躍を!

2020-03-24 09:36:55 | テレビ
 NHK熊本放送局から二人のアナウンサーが転出することになり、昨日、熊本ローカルのニュース情報番組「クマロク」で報告と二人の挨拶が放送されました。畠山衣美アナは大阪局で「きょうの料理」、石井隆広アナは東京局で「あさイチ」の担当になるそうです。二人とも熊本出身でもあり、今後のますますのご活躍をお祈りいたします。


畠山衣美アナと石井隆広アナ

般若心経の掛軸

2020-03-23 19:13:18 | ファミリー
 床の間の掛軸が正月に掛けた「高砂」のままになっていたので、妻が別の掛軸を引っ張り出してきて掛け替えた。初めて見る掛軸だった。今年98歳の母の書によるものだった。至近距離で見てみると般若心経を写経したもののようだ。遠目で見ると「南無阿弥陀仏」という文字が抜けて見えるように書かれている。調べてみると「般若心経の抜字六字名号」という ものらしい。母にたずねてみたが、いつ書いたのか憶えていないという。そこで疑問。わが家の宗旨は浄土真宗。以前、菩提寺の住職に、浄土真宗では般若心経は唱えないと聞いたことがある。詳細は忘れたが、教えにちょっと違うところがあるらしい。ひょっとして母が嫁入り前に書いたものだろうか。そういえば母の高等女学校の先輩にあたる詩人・海達公子さんの評伝に学校の課外で般若心経を習う場面がある。母は浄土真宗の「正信偈」も暗記しているようで父の月命日に住職が唱える時は合唱している。戦後生まれのわれわれとはやはり宗教観が違うようだ。

桃の花

2020-03-22 21:43:51 | 熊本
 毎年この時期になると、柿原の桃畑が淡いピンク色に彩られるのが楽しみだ。今日はまだちょっと早いかなと思ったが、行ってみるともう五分咲きほどの開花に見えた。ちょうど栽培農家の女性が作業をしておられたので声をかけてみた。やっぱり桃の生育にはだいぶ手間ひまがかかるらしい。
 世の中は新型コロナウイルスで騒がしいが、桃の花は何も知らず、いつもの年と変わらず可愛らしく微笑んでいるように見えた。

  桃の花 えやみ(疫病)も知らで かわゆらし


看護師合格を祝う!

2020-03-21 21:14:18 | 音楽芸能
 一昨日、中村くるみ(はつ喜月若)さんから看護師国家試験に合格した旨の連絡をいただいた。舞踊家として活動しながら専門学校に通い、念願の資格取得を達成されたそのご努力に敬意を表すとともに心からお祝い申し上げたい。あと1年、最終目標である助産師資格取得に向けての勉強を続けられることになるが目標達成まで蔭ながら応援したい。
 というわけで今日は彼女が「ザ・わらべ」時代の映像で、熊本城本丸御殿でのベストパフォーマンスといってさしつかえないと思っている「松」をお祝いの舞として掲載してみた。この「松」は本條流の家元、本條秀太郎さんが作詞作曲された本條流の祝儀曲。ザ・わらべの3人と本條秀美さんを始めとする地方の皆さんの息がピッタリで、完成度の高い祝舞を披露している。


中村くるみ(はつ喜月若)さん



    2011年10月29日 熊本城本丸御殿 秋夜の宴
    立方:少女舞踊団ザ・わらべ
    地方:本條秀美と秀美社中・中村花誠と花と誠の会

もうすぐ桜開花

2020-03-20 20:46:23 | 熊本
 熊本は明後日の22日が桜開花予想日となっている。天気予報は曇一時雨だそうだがはたして。今年は花見の宴が自粛なので例年のような賑わいはないかもしれない。
 熊本地震前の熊本城周辺の桜風景を並べてみた。残念ながら復旧未だしで同じような風景を見ることは出来ないが、今年も健気に咲く桜を愛でながら一日も早い復旧を祈りたい。


奉行丸下


不開門下


監物台樹木園前

藤本喜代則さんの「藤寿三番叟」

2020-03-19 20:35:27 | 音楽芸能
 熊本城本丸御殿などで開催されていた「春の宴」や「秋夜の宴」などの映像をYouTubeに投稿し始めてからやがて10年になる。本丸御殿の復旧工事が完了するのは何十年後かになるかもしれないし、同じような催しは二度と見られないかもしれない。そう考えると古い映像をこのまま埋もれさせてしまうのは惜しいので、新たに歌詞を付けて再アップする作業を進めている。
 そんな映像の中に藤本流三味線の師範である藤本喜代則さんが演奏された曲が数多く含まれている。当時、喜代則さんは少女舞踊団ザ・わらべを主宰されている中村花誠さんのところで囃子方の勉強をしておられたので、ザ・わらべの舞台ではいつも地方として唄や三味線を演奏された。映像に歌詞を付けるにあたり、喜代則さんに歌詞のご教示をお願いした。すると綺麗な字で丁寧に手書きされた歌詞集をお送りいただいた。恐縮の至りだ。
 そんな喜代則さんの唄と演奏の中で、最も印象深い曲が下の「藤寿三番叟」である。この曲は藤本流の祝儀曲で家元の二代目藤本琇丈さんの作詞作曲。喜代則さんの素晴らしい唄と三味線に圧倒されたことを思い出す。




    2011年4月15日 熊本城本丸御殿 春の宴
    立方:少女舞踊団ザ・わらべ
    地方:藤本喜代則と喜代則社中・中村花誠社中

「牛深ハイヤ祭り」開催延期

2020-03-18 20:30:12 | イベント
 新型コロナウイルス感染拡大のあおりをうけ、様々な行事やイベントが中止もしくは延期になっています。このような事態は過去10年間で3回目になります。最初は2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして今回の新型コロナウイルス感染拡大ですが、今回が今までで一番大規模で市民生活に与える影響も最大になりそうです。
 毎年4月に開催される「牛深ハイヤ祭り」も延期されることになりました。ただし、延期されるのは一部の行事だけで例年のような3日間の祭りは中止ということだそうです。
 「ハイヤエーハイヤ ハイヤで半年ゃ暮らすエー 後の半年ゃ サーマ 寝て暮らすエー」
とハイヤ節に唄われるように、ハイヤ祭りは牛深の人々にとって最も大事な年中行事であり、県内外から大勢の観光客が訪れ、大きな経済効果をもたらすだけに牛深町の皆さんがお気の毒でなりません。


牛深港

 せめてハイヤ節でも聴きながら、一日も早く日常に戻ることを祈りたいと思います。
 
   ▼ハイヤ節の前唄「牛深三下り」


   ▼牛深ハイヤ節