徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ポケットコンピュータとエイティーズ(80's)

2024-05-21 20:05:23 | 話題
 ブログ友の「小父さんから」さんが、電機メーカーのシャープが大阪のテレビ向け液晶パネル工場を生産停止したニュースを取り上げておられた。日本の電機メーカーが市場を切り開いてきたテレビ用の液晶パネル産業は、最後に残されたシャープの生産終了によって、事実上、幕を下ろすことになるという。
 日本の家電メーカーの凋落には「諸行無常」の思いを感じざるを得ない。中でも僕にとってシャープには特別な想いがある。
 1980年代の初め、僕は東京で勤務していたが、ちょうどその頃、パソコンが普及し始め、間接部門のOA(オフィス・オートメーション)化が始まった。その頃のパソコンというのは今から見れば、やっかいなシロモノで、「パソコンを使う」ということは「プログラム言語を使ってプログラミングする」ということだった。社員のほとんどがおよそコンピュータなどというものに触れたことはなく、社内で専門家による「パソコン研修会」、実態は「BASICプログラム研修会」が始まったものの、ほとんどの参加者が挫折していたものだ。職場の中では若手の方だった僕は、職場の尖兵としてパソコンをマスターする役目を仰せつかった。しかし、予想どおり研修会に参加してもさっぱりわからない。これは独学するしかないと考え、当時人気商品になりつつあったシャープ製のポケットコンピュータPC-1210を購入した。言わば少し賢い電卓なのだが、一応BASICのプログラムが組めた。これを実際の業務処理に使うということはなかったが、プログラミングの基礎を学んだ。その後、業務ではNECのN5200や富士通のF9450などを使って、BASICやCOBOLのプログラムが組めるようになった。しばらくすると表計算やデータベースなどのソフトが発達して、プログラムを組むということはなくなったが、僕にとってパソコンユースの原点となり、今日まで続くパソコンライフへのドアを開けてくれたのは“シャープ PC1210”であることは間違いない。

 80年代前半は僕が30代半ばから40歳になる頃で、心身ともに最も充実していた時期だったかもしれない。この頃の思い出の曲を並べてみると「なるほどね!」というラインアップになっている。その中から3曲を聴いてみた。

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース~ The Power Of Love~

ドナ・サマー ~She Works Hard for the Money~

テレサ・テン ~つぐない~