徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

とにかく暑かった随兵でした。

2024-09-16 18:04:13 | イベント
 今日は朝から、藤崎八旛宮例大祭の朝随兵を段山の御旅所近くで見物。とにかく暑い。コンクリートの路面に立ったままでいると体感温度は40℃に近いと思われる。ひょっとしたら、この祭史上最も暑い日なのかもしれない。「随兵寒合(ずいびょうがんや)」などという言葉も死語になりそうだ。
 一番大変なのは祭の参加者の皆さん。藤崎宮を出発して段山御旅所まで約5㌔の道中でヘトヘトの様子。これから各団体それぞれが確保した休憩場所で昼食と休憩をとった後、夕随兵の準備になるわけだが、大丈夫かなと心配になる。来年以降もこの気候が続くようならば、いずれ祭の開催日も問題になるかもしれない。
 御旅所の能舞台では能奉納が行われ、半能が四番のほか素謡と狂言が奉納された。


御旅所での能奉納。喜多流 半能「敦盛」


飾馬も勢子の皆さんも足取り重く、お疲れの様子。


休憩所となった熊本城三の丸の漆畑では馬が水浴び。

八幡さんの大まつり

2024-09-15 20:47:33 | イベント
 明治16年生まれの祖母が生前、「八幡さんの大まつり」と呼んでいた藤崎八旛宮例大祭のクライマックス「随兵(ずいびょう)」はいよいよ明日。

 ラフカディオ・ハーンが
 「それは気違いじみた大祭で、おかしな飾りをつけた馬をひきまわし、ボシタリ!ボシタリ!と
  叫ぶ。これは朝鮮出兵前に加藤清正が八旛様に唱えて以来の記念すべき掛け声・・・」と言い、
 種田山頭火は
 「熊本は今日が藤崎宮の御神幸、飾馬のボシタイ/\の声が聞えるやうな気がする、熊本は第二
  の故郷、なつかしい・・・」と言った。

 今年は飾馬60頭が町へ繰り出し、約1万2千人の勢子が藤崎宮から段山の御旅所間を往復し街中を練り歩く。飾馬の先頭は藤崎宮の鳥居基で二番目は水道町が恒例となっている。
 祖母の生家は一番被分町(現在の水道町)で、産土神として藤崎宮を篤く崇敬してきた祖母にとって例大祭は特別な大まつりだったのである。
 

水道町の飾馬

藤崎八旛宮例大祭を唄った「まつり囃子」

千人灯籠おどり ~山鹿灯籠まつり~

2024-08-16 19:28:06 | イベント
 今夜は「山鹿灯籠まつり」のクライマックス「千人灯籠おどり」が行われる。見に行きたかったのだが、白内障術後の経過観察期間ということで断念した。幸い「ライブ配信」が行われるのでそれでガマンすることにしよう。
 ところで「山鹿灯籠まつり」と聞くと、今日では頭上に金灯籠を戴く女性たちが踊る「山鹿灯籠踊り」をイメージする方が多いと思うが、実はそうなったのは昭和29年に「山鹿灯籠踊り」が生まれて以降のこと。それまでは、山鹿の町の衆が作った「寺社仏閣」「城郭」「屋敷」その他さまざまな物を模した紙細工の灯籠を「ハーイ、トウロウ」の掛け声とともに運び、大宮神社に奉納する「上がり灯籠」が目玉の行事だった。現在はすべて灯籠師と呼ばれる職人たちによって作られているが、昔は奉納する町の衆自らの手で作っていたという。灯籠を奉納する「山鹿灯籠まつり」とは別に、お盆には「盆踊り」も行われていたが、「山鹿灯籠踊り」として再構成され、当初は「山鹿盆踊り」という名称で行われていたという。


奉納される灯籠

▼「山鹿灯籠踊り」では次の三曲が踊られる。



熊本市の姉妹都市~福井市~

2024-08-10 19:26:36 | イベント
 先日、熊本市役所の前を車で通りかかったら、庁舎に「福井市・熊本市 姉妹都市提携30周年」の横断幕が掲げられていた。そうか、もうあれから10年経つのかと思った。あれからというのは、2014年10月に熊本城二の丸広場で開催された「熊本市・福井市姉妹都市締結20周年記念イベント」のことである。
 福井市は熊本市の国内唯一の姉妹都市である。姉妹都市となったのは、経済や産業面での共通点もさることながら、1840年に肥後熊本藩10代藩主・細川斉護公の三女である勇(いさ)姫が、越前福井藩主・松平春嶽公へ輿入れし、姻戚関係になったことや、熊本藩士で儒学者の横井小楠が福井藩に招聘されて藩政改革にあたるなど深い歴史的関係があったことが大きな要因となっている。
 1994年に熊本市・福井市両市の間で姉妹都市が締結され、2014年10月には熊本城二の丸広場の「秋のくまもとお城まつり」の一環として「熊本市・福井市姉妹都市締結20周年記念イベント」が行われた。


熊本藩10代藩主・細川斉護公の三女勇姫と奥女中たち


高橋公園(熊本市千葉城町)の維新群像。左から坂本龍馬、勝海舟、横井小楠、松平春嶽、細川護久


2014年10月10日 熊本市・福井市姉妹都市締結20周年記念イベント 熊本城二の丸広場


熊本市・福井市姉妹都市締結20周年記念イベント 福島竹峰社中による伝統芸能の披露


 個人的には、彦根在勤時に福井県内各地を旅した楽しい思い出もあり、そして何よりも好印象となっているのが、わが母校済々黌水球部がこれまで二度、福井市の大会で全国制覇をしたことである。


昭和43年(1968)福井国体水球 済々黌(熊本)vs 茨木高(大阪)の一戦

今年の頓写会

2024-07-24 20:47:55 | イベント
 昨夜は加藤清正公の菩提を弔う本妙寺頓写会(とんしゃえ)。日中のあまりの暑さに行くか行くまいかだいぶためらったのだが、日没後に出かければなんとか・・・と思って出かけた。これが甘かった。日中の熱気が冷めやらぬ参道と、出店が立て込んだ桜馬場の混雑の人熱れで息苦しいほど。出かけるのが遅かったので既に大本堂から写経を浄池廟に納める行列は出発した後。これは熱中症で倒れでもしたら大変だなと思い、大本堂前と胸突雁木の下で遥拝して失礼した。


仁王門下


大本堂


胸突雁木

熊本城坪井川園遊会 ~花魁三分二朱~

2024-05-03 21:31:21 | イベント
 現在、熊本城の観光施設「城彩苑」では「春の熊本城坪井川園遊会」が連日開かれており、今日は「舞踊団花童&はつ喜」6名の出演。「元禄花見踊」など4曲を披露したが、花魁、振袖新造、禿の衣装で踊り、雰囲気を盛り上げた。
 公演が終わった後、舞踊団主宰の中村花誠先生にご挨拶したが、「今日は春の園遊会なので花魁づくしでやりました」とおっしゃっていた。以前は春の園遊会でも花魁道中が行われていたが、近年は秋の園遊会だけになった。
 今日の演目の中から「花魁三分二朱(おいらんさんぶにしゅ)」をアップしてみた。
 この曲はお馴染みの江戸端唄「奴さん」である。端唄「奴さん」には多くの替え歌があり、この「花魁三分二朱」はいわば「奴さん」の花魁バージョンといったところ。「花魁三分二朱」とは花魁の揚げ代が三分二朱かかるという意味だが、今日の金額に換算するといったいいくらになるのだろう。1両は4分、1分は4朱だから、江戸時代初期のように1両が今日の10万円くらいの価値があるとすれば、三分二朱は約87,500円になるが、江戸後期には半分くらいの価値に下がったというから4~5万円というところだろう。


清正公まつり

2024-04-28 19:59:22 | イベント
 今日は加藤神社の「清正公まつり」が行われたので、参拝後、御神幸の宮出しを見てきた。長く途絶えていたこの祭を昭和50年(1975)に復活させ、今年が50回目だという。1975年と言えば、仕事が最も忙しかった頃で、翌年には転勤で熊本を離れたので、実はこの祭のことは知らなかった。それから約20年後熊本に帰ってからこの祭を知った。子供の頃、加藤神社は京町台の新堀にあり、境内は遊び場の一つでもあったが、戦後30年経ってから復活したこの祭には縁がなかったのである。
 今日は気温が27℃まで上がり、御神幸の参加者、特に子供たちは厳しい道行となっただろう。一昨年まで7月下旬に行われていたこの祭を暑さ対策もあって4月開催に変更した効果もあまり感じられないほどだった。


木遣唄と梯子乗り


巫女たちも御神幸へ


神輿の宮出し(一の宮)


神輿の宮出し(二の宮)

桜灯籠2024

2024-03-31 12:24:21 | イベント
 本妙寺春の名物行事「桜灯籠(はなとうろう)」も今年で20回を数えた。3日前に来た時、はたして当日満開になるだろうかと心配したソメイヨシノもまるでタイミングを見計らったかのように見事に咲いた。
 熊本地震や新型コロナ感染拡大などで中止や縮小開催などが続いたが、やっと通常開催に戻ったようだ。出店も立ち並び、夕方6時のまつり開始の頃には仁王門から胸突雁木への桜馬場は絶え間なく人波が続いた。
 大本堂前や各塔頭では様々なイベントが行われ、コロナ前の風景が戻った。


賑わう桜馬場


日が暮れると桜と灯籠が幻想的な雰囲気を醸す


大本堂前も竹灯籠とライティングで幻想的な雰囲気


子どもたちも楽しい一夜となったようだ

法皇閣前でライブを行うゴスペルチーム 熊本 cool choir(クマモトクールクワイヤー)

九州がっ祭2024

2024-03-24 20:22:34 | イベント
 昨夜は3月とは思えない大雨と強烈な雷鳴で何度も目が覚めた。明け方には小降りとなったので午前中に熊本県知事選挙の投票に京陵中学校へ出かけた。漱石記念緑道の早咲きの桜も雨に打たれてうなだれていた。
 午後はいったん雨が止んだので、今日が最終日となった「春のくまもとお城まつり」を見に行った。最終日のプログラムは「九州がっ祭2024」。九州を中心とした各地のYOSAKOIまつりなどが集合したイベントである。YOSAKOI系のまつりは正直あまり興味はなかったのだが、少女たちによる「美勝女隊」(福岡)などはエンタテイメントとして完成度の高いパフォーマンスを見せていた。


雨のしずくを湛えた早咲きの桜


美勝女隊(福岡)


YOSAFUL連合(山口・宇部)

SL人吉 ラストラン

2024-03-23 22:29:10 | イベント
 人で言えば「再雇用」のような形で「SLあそBOY」として、また「SL人吉」として頑張ってきたが、機関車の老朽化、部品調達や技術者の確保が難しくなった等の理由により、明日3月24日を以て「SL人吉」は101年の現役を終えることになり、今日ラストランが行われた。
 釜尾町の井芹川に架かる鶴野橋の上から見送ったが、汽笛を鳴らしながら去って行くSLを見ていると、僕の生きた時代が遠い彼方へ去って行くようで万感胸に迫るものがあった。



 SLの思い出で最も忘れられない一つが、高校1年(1961年)の夏、東京合宿で初めて上京した時、熊本―東京間を「急行阿蘇」で丸1日かかったこと。東京に着いた時はクタクタで顔は煤で真っ黒だった。下の映像は、その東京合宿の後のインターハイで、わが済々黌水球部が連覇し、熊本駅に凱旋した時のもの。(映像は村山憲三氏提供)


城彩苑13周年誕生記念祭

2024-03-17 18:59:00 | イベント
 桜の馬場・城彩苑は開業後13周年を迎え、誕生記念祭が昨夜来の雨の中行われた。開業直後の東日本大震災により当初は先行きを不安視されていたものだが、徐々に来場者を増やし、熊本城観光になくてはならない人気スポットとなった。特に開業後5年の2016年に起きた熊本地震では熊本城内のほとんどが立入規制となる中、城彩苑が熊本城観光を支えた。今後もその存在価値はますます高くなると思われる。


降り続く雨の中、観光客で賑わう城彩苑


親水空間ステージでは各種イベントが。「ONE PIECE ウィーアー」を踊る舞踊団花童


必由館高校吹奏楽部による演奏


2011年3月5日 城彩苑オープンの日の様子

「密着!中村屋ファミリー」を見ながら

2023-12-23 19:21:56 | イベント
 昨夜放送されたフジテレビ系ドキュメンタリー「密着!中村屋ファミリー」のシリーズ最新作を見ながら思った。もし、2016年の熊本地震なかりせば、熊本城でも「熊本城歌舞伎」が行われていただろうと残念な気持が再び湧いて来た。昨夜の内容は今年5月に世界遺産の姫路城で行われた平成中村座公演を中心に密着取材したものだった。
 今から10年前の2013年に熊日新聞に発表され、熊本の歌舞伎ファンの期待を集めたのが「熊本城歌舞伎」。熊本地震により実現の可能性が遠のいたものの、実現に向けて再度動き出してほしいものだ。

▼2014年2月の熊日新聞記事


≫≫≫ これまで熊本城で行われた歌舞伎や創作舞台の中から ≪≪≪

▼坂東玉三郎特別舞踊公演(2008.4.30)
 熊本城築城400年を記念して復元された本丸御殿落成記念イベントの目玉として、「坂東玉三郎特別舞踊公演」が熊本城二の丸広場で行われた。開演前から座席指定券を取れなかった観客も会場を取り囲み、異様な熱気に包まれた。午後7時、加藤家の蛇の目紋と細川家の九曜紋の陣幕と、ライトアップされた熊本城をバックに坂東玉三郎が登場。『長唄 君が代松竹梅』と『長唄 藤娘』が披露され、およそ1万2千人の観客が玉三郎さんの華麗な舞いに酔いしれた。



▼創作舞台「清正公 新春の言祝ぎ」(2008.1.3)


▼城下町くまもと時代絵巻エピローグ(2014.3.21)

漱石気分で能を楽しむ

2023-12-10 19:47:22 | イベント
 今日は夏目漱石内坪井旧居で行われたイベント「漱石気分で能を楽しむ」に参加した。観世流の薬師堂隆子先生による「お能のイロハ」のお話の後、薬師堂先生と茨木國夫先生お二方により「高砂」と「井筒」の仕舞披露があった。その後、参加者全員により能の所作の基本である「カマエ」と「ハコビ」および扇のかざし方について先生の指導を受けながら体験した。能の公演は何度も拝見しているが、自ら所作をやってみたのは初めて。なかなか難しいものだ。
 漱石と能については、7年前の漱石来熊120年記念年の際、演能が予定されていたにもかかわらず、実現することなく終わったことはガッカリした。新作能の企画がまとまらなかったらしいが、われわれ能楽ファンは何も新作能を期待しているわけではない。「熊野」でも「高砂」でもいいし、2002年に法政大学能楽研究所が創作した新作能「草枕」でもよかったと思う。次は来熊130年になるのか、140年になるのかわからないが、ぜひ演能を実現してほしい。そんなことを思いながら漱石内坪井旧居を後にした。


先生方による仕舞披露

梅林天満宮例大祭

2023-11-25 23:02:59 | イベント
 今日は玉名市の「梅林天満宮例大祭」が行われました。地元で「ヤクサンドン」の愛称で親しまれている祭りも住民の高齢化や少子化によって歴史を繋いでいくのが厳しい状況にあります。これまで「下」「安楽寺」「津留」の3地区が順番に世話役を担当してきましたが、今回から3地区が合同して祭りを運営することになったそうです。外部から無責任なことをいうのは憚りますが、何とか次の世代へ繋いでほしいものです。


澄み渡る秋空の下、多くの参拝者を集めて古社の秋祭りが行われた。


地元・山部田神楽保存会による神楽奉納


五穀豊穣、万民息災を祈念する天長地久の儀

動画


四百年の歴史を有する「鏑流馬」(熊本県指定重要無形民俗文化財)

太宰府天満宮巫女による奉納舞

熊本城下町菓子祭り

2023-11-19 17:33:03 | イベント
 今日は4年ぶりの護国神社「熊本城下町菓子祭り」。かつて「九州一の菓子の町」と謳われた新町の旧中職人町に坐していた祠を護国神社に遷座して8年。コロナで中断したものの、第6回目の菓子祭りが今日開催された。
 境内には特設ステージや菓子を始めとする多くの出店が立ち並び、詰めかけた多くの人々が菓子と芸能イベントを楽しんでいた。
 僕の今日のお目当ては専修大学熊本玉名高等学校Venturesの演奏。期待通り全国トップレベルのパフォーマンスを楽しんだ。


朝から大勢の人が詰めかけた熊本県護国神社


今は護国神社の一角に鎮座するお菓子の神様 菓祖 新宮神社


NHK熊本児童合唱団のステージ


熊本市立西山中学校吹奏楽部の演奏

▼専修大学熊本玉名高等学校Venturesの演奏

民謡「八木節」をロック調にアレンジした曲

おなじみ国民的ヒット曲「マツケンサンバ」