徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今年もお世話になりました!

2018-12-31 18:21:13 | 
皆さま、今年も当ブログをご訪問いただきありがとうございました。心より御礼申しあげます。
熊本地震発生から2年8ヶ月、早くも風化が始まっているような気がしてなりません。復興が進んでいる部分と手付かずの部分が混在し、被災者の間でも大きな格差が生まれつつあるともいわれます。
新年は今の実態を正しく把握し、的確な手を打っていく年になってほしいと願っています。
新年は皆様にとって安穏で健やかな1年になりますことを心よりお祈りいたします。
引き続き当ブログをよろしくお願い申しあげます。
筆主敬白

▼今年ブログに掲載した写真の中から、ベストショットを選んでみました。

6月10日、熊本城稲荷神社・神田地での御田植祭。早乙女を務めるのは舞踊団花童。秋の抜穂祭は当日台風のため中止。

今年の忘れられないブログ記事から(3)

2018-12-30 08:28:01 | 熊本
4月16日の記事「キャンドルを灯し祈る ~熊本地震本震から2年~」より
 熊本地震発生からまる2年の日の写真だが、加藤神社では多くの人がキャンドルの火を灯し、犠牲者の冥福と一日も早く熊本が元の姿に戻ることを祈っていた。
 今、2年8ヶ月が過ぎた。テレビや新聞では偉容を取り戻した熊本城大天守の姿が取り上げられ、蒲島知事は記者会見で「公費解体が完了した」と述べている。一見復興は順調に進んでいるかに見える。はたしてそうだろうか。行政の目配りは行き届いているのだろうか。どこからも誰からも救済の手が及んでいない人たちがこぼれ落ちていないだろうか。ルフィ像ではしゃぐのもいいが、来たるべき新年は実態を総点検する年になってほしい。


今年の忘れられないブログ記事から(2)

2018-12-28 11:14:17 | 音楽芸能
4月15日の記事「春の山鹿を言祝ぐ ~山鹿をどり~」より
 ずっと前からの念願だった本條秀太郎さんの唄と三味線のナマ演奏を初めて観ることができた。3年前、舞踊団花童が東京・国立劇場での本條会に出演した時を始め、何度か観るチャンスがあったのだが、いずれも都合が悪くてチャンスを逃していた。今回それがやっと実現した。八千代座という歴史豊かな舞台に本條秀太郎さんの三味線世界が出現し、さらに立方として京都上七軒の芸舞妓さんが舞うという夢のようなひと時を堪能した。また、今回、本條さんの新作として披露された「山鹿三番叟」など、舞踊団花童の達者な舞が花を添えた。「山鹿をどり」は来年も開催が予定されており楽しみだ。


(立方)梅葉・市こま・梅智賀  (地方)本條秀太郎・本條秀五郎・本條秀英二


左から本條秀英二・本條秀太郎・本條秀五郎

久保田弓椰&蘭羅兄妹のその後

2018-12-27 14:53:19 | スポーツ一般
 昨夜の、所さんの「笑ってコラえて!年末スペシャル」(日テレ)の放送後から、このブログへのアクセスが大変なことになった。それは、ダンススポーツの久保田弓椰と蘭羅兄妹のその後を取り上げたからだ。僕も放送を見ていたが、まさか9年も前にこのブログにアップした記事「ダンススポーツの天才兄妹!~久保田弓椰・蘭羅~」(2009.3.25)にアクセスが殺到するとは思いもしなかった。
 「笑ってコラえて!」は、2002年にジュニアチャンピオンになった久保田兄妹を初めて取り上げた。その時二人は11才と10才。その後、16年間にわたり、折に触れてフォローしてきた。3年ほど前に妹の蘭羅さんが引退するという情報をネットで知ったが、昨夜の「笑ってコラえて!」では27才と26才になった二人が互いに別のパートナーと組んでコンテストに登場したので驚いた。蘭羅さんは同じくダンスをやっている男性と結婚し、ダンスも夫婦でパートナーとなって復帰したらしい。これから、兄妹がライバルとして競い合うことになる。まだしばらくはこの兄妹から目が離せない。




(ママ)のはなし。

2018-12-26 17:04:09 | 歴史
 熊本県文化協会名誉会長の吉丸良治さんが刊行された「花畑屋敷四百年と参勤交代」を読んでいて、一つ気付いたことがあった。細川家13代当主細川韶邦公の参勤交代の様子を描いた「御入国御行列之図」が掲載されているが、京町の新堀にさし掛かった御銀櫃を運ぶ山鹿屋の人足が描かれた部分に朱文字で「新堀鳥町入口」と書き込まれている。さらに欄外の注釈に、「新堀鳥町入口」の「鳥」の部分に(ママ)とルビがふってあるのだ。この(ママ)というのは「原文のママ」という意味で、古文書などを引用する時、原文に使われている文字が正しいのかどうか若干の疑義がある場合などに表示されるものだ。つまり、「鳥」という字が本当に正しいのかどうか、著者は疑問を抱いていることになる。
 これについては、6年ほど前に僕も調べたことがある。実は江戸時代の古地図に京町を通る豊前街道の西側に平行した通りを「鳥町」と書かれたものがある。これについては熊本市歴史文書資料室にも調べていただいたが間違いないとのことだった。まさにここは鳥町への入口なのである。ちなみに、鳥町のもう一つ西側の通りを「裏鳥町」と呼んでいたこともわかった。僕らの小さい頃は、この一帯を裏京町と称していた。行列図によれば、この「新堀鳥町入口」の辺りで藤崎宮や祇園宮(北岡神社)の神職者や僧侶たちが出迎えるのが慣わしとなっていたのだろう。御行列はこの「新堀鳥町入口」を右に見ながら左折し、いよいよ目の前に熊本城の新堀御門が見えてくるのである。


御銀櫃を担いだ山鹿屋の人足たち。8人がかりだが、おそらく中身はもう軽かったのでは。


神職者や僧侶らが居並び御行列を待つ

益城中学校 全日本ブラスシンフォニーコンクール4連覇!

2018-12-25 16:16:21 | 音楽芸能
 一昨年の熊本地震で最も被害を受けた益城町の益城中学校吹奏楽部が、全日本ブラスシンフォニーコンクールで4連覇の快挙を成し遂げました。この大会は、吹奏楽の基本とも言えるグレン・ミラーを課題曲とする大会で今年は第4回。つまり、益城中学校はこの大会が始まって以来、ずっと優勝を続けていることになります。
 僕の同級生の娘さんが部員として活躍しており今後も注目していきます。



◇今大会の結果は次のとおり。

【中学校の部】
優勝:益城町立益城中学校
準優勝:守谷市立守谷中学校
審査員特別賞:川口市立青木中学校
パフォーマンス賞:小中一貫三戸学園三戸小・中学校
敢闘賞(順不同):川口市立鳩ヶ谷中学校・相模原市立共和中学校・岡崎市立南中学校


   ▼昨年の定期演奏会から

今年の忘れられないブログ記事から(1)

2018-12-23 21:32:10 | 友人・知人
 今年の一番ショックだったこと。それは上村新様(元三さんのお父様、文乃さんのお祖父様)の訃報に接したことだ。1月8日、成人式を迎える上村文乃さんをお祝いするためお伺いした時に初めてお聞きしたので余計ショックだった。大晦日の晩、ご家族そろって食事をとられた後、静かに息を引きとられたという。なんという大往生だろうか。
 ご生前、僕はお名前を呼んだことがない。文乃さんのお祖父さんだから、いつも「おじいちゃん」と呼んでいた。新さんと初めてお会いしたのはたしか8年前の夏、古桶屋町の普賢寺で行われた城華まつりの時だった。そして翌年の熊本城本丸御殿で行われる「春の宴」からは、毎回のように隣同士に座ってお孫さんの文乃さんがいる「ザ・わらべ」の舞台を観たものだ。そして、ご自身の生い立ちのこと、ご家族のこと、ご趣味のことなどいろんな話を聞かせていただいた。芸事にも造詣が深く、いかにも趣味人といった粋な風情が魅力的だった。こんなお爺さんになりたいと思ったものだ。昨年、城彩苑でお会いした時、またいつか本丸御殿でご一緒しましょうねとお話ししたのが最後の会話となってしまった。享年90歳。合掌。

※2011年11月25日、本丸御殿の「秋夜の宴」。撮影している僕の右隣りに座る新さんが時々写っている

二つの八丈ショメ節

2018-12-22 14:32:29 | 音楽芸能
 戦国武将・宇喜田秀家が流されて、江戸時代は流刑の島として知られた八丈島はその昔、「女護ヶ島」ともいわれ、美しい女性ばかりが住み、男性が足を踏み入れると二度と島を出られないという伝説も残っている。
 その八丈島の代表的民謡「八丈ショメ節」を、本條秀太郎さんが俚奏楽としてアレンジしたのが下の2曲だが、その趣きの違いが際立っている。Ⅰ曲目は明らかに櫓漕ぎ唄のリズムで漁師の労働歌といった印象だが、これが原始のショメ節に近いのかもしれない。2曲目の方は音楽的に洗練された端唄・俗謡風の曲となっており、しっとりとして艶やかな色気を感じる曲となっている。どちらも捨てがたい。
※右の絵は森田曠平 「八丈のめならべ達」





今週のカバー写真 ~今年最後の玄宅寺・花童舞踊会~

2018-12-21 22:12:41 | 音楽芸能
 2013年に始まった玄宅寺・花童舞踊会は今夜が6年目の最終回。今年の総浚いということで、1・2部構成の全25曲という盛り沢山。始まった頃とはだいぶメンバーも入れ替わったがレベルは年々向上する。来年はまた大きな舞台も組まれているようで楽しみだ。
 まだ今年の公演が残っているが、とりあえずご苦労様。


民謡の若手ホープたち

2018-12-20 23:32:12 | 音楽芸能
 先々週、NHK総合の番組「日本一は誰だ!?民謡グランドチャンピオン決定戦2018」を見た。各地の民謡大会を勝ち抜いた民謡チャンピオンたちが「真の民謡日本一」のタイトルをかけて熱唱するこの大会は見ごたえがある。熊本県関係も数名出演したが、そのうち「牛深ハイヤ節」のチャンピオンとして出演したのが高校生の川口優空さん。入賞はならなかったが将来性を感じさせた。
 その翌々日、福島竹峰さんのフェイスブックに「平成30年度おてもやん全国大会」が行われ、グランプリにあたる厚生労働大臣賞を中学生の荒木姫乃さんが受賞したことが紹介されていた。師匠の竹峰さんも二人の活躍にお喜びだと思うが、熊本の民謡界を大いに盛り上げて行ってもらいたいものだ。
 この二人、いずれも僕は今まで何度か舞台で歌う姿を見ているが、下の映像はいずれも3年前に熊本市民会館で行われた「人づくり基金コンサートVol.4 民謡 力!」で熱唱する二人である。


川口優空さん


荒木姫乃さん

Two Way Player

2018-12-19 15:52:29 | ビジネス
 昨日、くるみさんが学校の帰りに立ち寄ってくれた。彼女は幼い頃からの夢をあきらめきれず、医療専門学校に通い、夢実現へ向かって奮闘中である。でも彼女は「勉強は楽しい!」と言う。何に取り組むにしても楽しいことが一番だ。
 一方、彼女は20年を超える日本舞踊歴があり、3年前に「はつ喜月若」という名取名を許されている。舞踊の道もずっと続けていくつもりのようなので、いずれ「Two Way Player」つまり「二足のわらじ」あるいは「二刀流」を目指していることになる。今年は大谷翔平が「Two Way Player(二刀流)」としてアメリカでも話題になったが、数年後、くるみさんの夢がかない、晴れて「Two Way Player」になることを祈ってやまない。



今年の観能を総括してみました!

2018-12-18 19:48:09 | 音楽芸能
 今年の僕の観能は3月の「熊本地震義捐能」から始まった。ふだん熊本では観る機会があまりない観世流の能を観られるというので、今年は充実した年になるかと思った。しかし、毎年4月に行われるはずの喜多流の「花の薪能」が会場の健軍神社の都合で中止となり、来年以降も開催の見込みはないという。7月には初めて福岡の大濠公園能楽堂へ出かけて「狩野琇鵬三回忌追善能」を観た。素晴らしい演能だったのだが、熊本にも早く公設の能楽堂を造ってもらいたいものだ。8月は恒例の水前寺成趣園能楽殿での「出水神社薪能」。初見の能「紅葉狩」を楽しんでいたところ、前場の途中から土砂降りとなり、やむなく退避。尻切れトンボに終わり残念。9月は藤崎八旛宮例大祭の御能組。台風で延期され、大幅に番組が変った昨年とは異なり、これは内容も充実して楽しめた。そして10月。同じ日に二つの演能が重なった。一つは「熊本城薪能」。そしてもう一つは石牟礼道子さんの遺作である新作能「沖宮」の初演。時間帯も同じなのでどちらを選ぶか迷ったのだが、地元優先を旨とする僕は「熊本城薪能」を選んだ。ところが、台風が来襲。「熊本城薪能」は早々に中止となったが、「沖宮」は天候の回復を待って予定通り実施されるという皮肉な結果に。あゝついてない!なんともやるせない今年の終り方となった。

▼熊本地震義捐能 3月31日 水前寺成趣園能楽殿



観世流 能「羽衣」(シテ:菊本澄代さん)

▼狩野琇鵬三回忌追善能 7月30日 福岡・大濠公園能楽堂

大濠公園能楽堂

▼第59回出水神社薪能 8月4日 水前寺成趣園能楽殿

金春流 能「紅葉狩」(シテ:田中秀美さん・網谷洋志さん)

▼第410回 藤崎八旛宮例大祭 御能組 9月16日 段山御旅所能舞台

金春流 半能「竹生島」(シテ:田中秀美さん)


◇今年中止された演能
▼熊本城薪能(10月6日 台風のため中止)

2016年熊本城薪能 喜多流 能「羽衣」(シテ:狩野了一さん)

▼花の薪能(4月6日 健軍神社都合のため中止)

2017年花の薪能 喜多流 仕舞「桜川」(大島衣恵さん)

ダン・フォーゲルバーグ 没後11年

2018-12-16 21:01:44 | 音楽芸能
 今日はダン・フォーゲルバーグが癌で亡くなってからちょうど11年の日。
 何か聞きたいなと思って選んだのがこの曲「Rhythm Of The Rain」。彼の代表曲と言うなら「Longer」などを選ぶべきなのだろうが、この「Rhythm Of The Rain」は僕が高校2年の1962年、カスケーズによって大ヒットした「悲しき雨音(Rhythm of the Rain)」のカバー曲。僕にとっては思い出の青春の歌。1990年のダン・フォーゲルバーグ版も大ヒットしたのであえてこの曲を選んだ。カスケーズのオリジナル版よりもR&Bに寄ったサウンドが心地よい。