「男はつらいよ」シリーズの第6作に「男はつらいよ 純情編」というのがある。全48作の中でいくつかある好きな作品の一つだ。
寅さんが、長崎港から五島に渡る船の最終便に乗り遅れ、一晩港近くの宿に泊まることにする。すると、同じように乗り遅れた、赤ん坊を背負った若い女(宮本信子)に気付く。女は一晩泊まる金がなく、寅さんに金を貸してほしいと頼む。寅さんは「一緒に来な」といって女と赤ん坊を自分と同じ宿に泊めてやる。金を返すあてのない女は、夜中、寅さんの前で服を脱ごうとする。その時の寅さんのセリフが秀逸。
オレの故郷にな、ちょうどあんたと同じ年頃の妹がいるんだよ。
もし、もしもだよ、その妹が行きずりの旅の男にたかだか二千円
くらいの宿賃でよ、その男がもし、妹の体をなんとかしてえなんて
気持ちを起こしたとしたら、オレはその男を殺すよ。
五島とかいう…あんたの故郷で待っているおとっつあんだってオレと
同じ気持ちだよ。それに決まってらぁな!
何度見てもこのシーンは泣ける。
その五島のおとっつあんを演じるのが、なんと森繁久彌。
森繁久彌は役者としてコメディアンとして渥美清の大先輩。二人の絡みのシーンを見ていると渥美の森繁に対する尊敬の念がにじみ出ている。それは山田洋次監督も知っていたのだろう。実に味のある二人の絡みだった。この二人、実は共通点が多い。軽妙洒脱な芸風や滑舌の良さもそうだが歌も上手い。既に二人とも鬼籍に入られたが、二人の後を継ぐような役者がいまだ見当たらない。
寅さんが、長崎港から五島に渡る船の最終便に乗り遅れ、一晩港近くの宿に泊まることにする。すると、同じように乗り遅れた、赤ん坊を背負った若い女(宮本信子)に気付く。女は一晩泊まる金がなく、寅さんに金を貸してほしいと頼む。寅さんは「一緒に来な」といって女と赤ん坊を自分と同じ宿に泊めてやる。金を返すあてのない女は、夜中、寅さんの前で服を脱ごうとする。その時の寅さんのセリフが秀逸。
オレの故郷にな、ちょうどあんたと同じ年頃の妹がいるんだよ。
もし、もしもだよ、その妹が行きずりの旅の男にたかだか二千円
くらいの宿賃でよ、その男がもし、妹の体をなんとかしてえなんて
気持ちを起こしたとしたら、オレはその男を殺すよ。
五島とかいう…あんたの故郷で待っているおとっつあんだってオレと
同じ気持ちだよ。それに決まってらぁな!
何度見てもこのシーンは泣ける。
その五島のおとっつあんを演じるのが、なんと森繁久彌。
森繁久彌は役者としてコメディアンとして渥美清の大先輩。二人の絡みのシーンを見ていると渥美の森繁に対する尊敬の念がにじみ出ている。それは山田洋次監督も知っていたのだろう。実に味のある二人の絡みだった。この二人、実は共通点が多い。軽妙洒脱な芸風や滑舌の良さもそうだが歌も上手い。既に二人とも鬼籍に入られたが、二人の後を継ぐような役者がいまだ見当たらない。
森繁久彌さんとのからみのシーン見ました。
コメディアンを超えた、名優という枠さえ超えたシーンだっと思います。
この二人には大まかな設定を与えて自由にやらせればいいシーンになりそうですね。!(^^)!