自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

アファンのネズミ15 尺骨

2011年03月11日 | アファンの森
前足の下の部分、つまり肘から掌までの長い骨が尺骨です。人間のこの骨が1尺の長さになったわけです。上腕骨がすっぽりと収まる「受け」があり、その部分がぺこんとくぼんでいます。3月8日のヒメネズミ骨格標本でご確認ください。
シカの骨をスケッチさせたとき、ある学生がこの骨を描いたあと、同じ形を描いてそこに目を描いて、歌を歌うおじさんにしました。それ以来、この骨を見るたびに、歌を歌うおじさんが思い出されて笑ってしまいます。この骨の場合、おじさんたちは左を向いて歌っています。



探してみたらコヨーテの尺骨があり、歌っています。

コヨーテの尺骨


人の尺骨と橈骨。人の場合、さわってもらうとわかりますが、肘から先には2本の骨があり、ひとつが尺骨でもうひとつは橈骨(とうこつ)といいます。人の尺骨は歌っていません。親指のほうにつながるのが橈骨で、肘のとがった部分につながるのが尺骨です。さわってみてください。この2本は掌の動きによって複雑な動きをします。

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