今回はいつもの調査に加えて、別の目的がありました。近くの営林署の土地で伐採が行われました。
これで明らかなことは、シカが増えるということです。伐採すれば直射日光が当たってススキや低木が増えます。そうするとシカが集中し、栄養状態が良くなって出産数が増えます。それは営林署が進める林業の脅威にもなります。それだけなら、いわば「自業自得」的なところがありますが、問題はそれにとどまらずこの地方全体の森林生態系にとって悪影響が出るということです。そのことが日本中で過去30年間に沖田ことは営林署は十分に知っているはずです。にもかかわらず、ずっと昔にたてた計画を、その年が来たからと何の工夫もなく強行するというのは、あまりにも無策というほかありません。そのことを客観的なデータで示すために、センサーカメラを置くことにしたのです。