自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ナガミヒナゲシ

2009年06月01日 | 植物 plants
仙台から東京に来てなじみになった植物がいくつかありますが、これはその代表的なものです。えこひいきはいけないと思いながら、在来植物よりは帰化植物には冷ややかなところがあり、反省します。でもこれはその「冷ややか群」のなかで「けっこういい」と感じるという意味で二重にえこひいきなもので、まことに不一貫なことです。
 というのは花は朱色でまちがいなく派手なほうに属し、私はそういう強い色は一般に好まないのですが、この朱色はどこかおちつきがあり、いい感じなのです。灰色、茶色、緑といったいわば自然色、あるいはくすんだ色の衣類しか選べないような「色無難」な者からすると、派手な好みの人に好感はもてませんが、しかし目立つ色でありながら落ち着きが感じられる色を選び着こなす人には脱帽です。私のみるところ、スペインとかイタリアにそういう人がいます。どうもラテン系は色にタイする感覚がまったく違うような気がする。スペインのワインのラベルなどあきれるほど素敵です。
 話が横道にずれていますが、いいたいのはナガミヒンゲシの花の色は目立ちながらも実に感じがよいということ、そして都会のビルなどのあいだにもにあうということです。
 さらにいえば、芥子の花らしく、花茎をするすると伸ばし、その先端に紡錘方のつぼみをつけたかと思うと、はじけるように花を咲かせ、終わると名前にもなっている細長い実をつけ、それらがいずれも魅力的な形をしているということです。

ナガミヒナゲシ 花 2009.4.30, つぼみ07.4.15, 果実 2009.5.18 小平市
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