自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ノモンハン

2018年08月15日 | がんこおやじ
8月15日、NHK総合テレビでノモンハンのドキュメントを見た。素晴らしい取材力だと感心した。それにしても、あのような組織で戦争が強行され、無駄死にしたとすると、本当に兵士やその家族は浮かばれない。
 中でも壕を掘った範囲が大阪府ほどもあり、距離は100キロメートルにもなるというのには驚いた。しかも乾燥地だからほぼそのまま残っていて、それをドローンでみると地上絵とも、動物の組織化細胞か何かのような不思議なものとも見えた。
 1週間前に歩いて見ていた草原が動画で見えたのが不思議な感覚だった。ElymusとかCleistogenesなどが認識できた。国の野心がぶつかり合い、無責任な命令により兵士が犠牲になった。その戦場に、それ以前も、以後も、これからも野草が生え、花をつけ続ける。人の行ないの愚かさを無言で批判しているようだ。
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モンゴル6 落日

2018年08月15日 | モンゴル
ウマに夕日が射して影が長く伸びるという話をしましたが、モンゴルでは地平線に落ちる落日が実にすばらしい。日本人は放心状態のように眺めます。
 日により、雲の量が違い、太陽の色も違いますが、雲がなく、かといって空気が(モンゴルとしては)透明感がないとき、太陽がドロンとしてオレンジ色になり、どう考えても立体ではなく、ペロンとした平面にしか見えない時があります。ユーミンの「緑の街に舞い降りて」に「セロファンのような午後の太陽」という歌詞がありましたが、そういう感じがすることがあります。
 羊を追う牧民はそういう太陽を見て、あそこに何かあると想像したのではないかと想像します。




ついでに言えば、この歌の歌詞には「モリオカというその響きがロシア語みたいだった」というのもありますが、そう言われればナホトカとかいうロシアの地名のように響きます。仙台で学生時代を過ごしていた時、東北本線で岩手に行く時、電車の向かいに、これから盛岡に行くというアメリカの夫婦がいて、雑談をあしたのですが、どこから来たかを聞いらたWoodhillというところだというので、「お二人のいく街の意味はWood(もり)hill(おか)ですよ」といったら「You are kidding(冗談でしょう)」といって笑いました。

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