Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

介護をサポートする人達

2012-06-18 22:32:34 | Weblog

 人と言う字は、支え合って生きる形を表した象形文字だと言う。しかし支え合って生きるのは人間ばかりでなく全ての動物に言えるのでないか。それは同種のものを守るという保存の本能から出ていると思うが、人間にはそれと違った支え合う何かがある。その出方は、人が生きた環境によって違ってくるのかと思う。私も老人介護施設等に行って、ボランティアをするようになったのは、そうした環境にあったからと考えている。とは言え、会社組織にいる時はそこまでは考えなかった。退職した時初めて、何か人のために出来ないかと思った。

 そんな気持ちから月に1回か2回老人介護施設等でマジックをしたり歌ったり、話すことをしている。今日が歌のボランティアの日である。この老人介護施設には,私と同様ボランティアで来ている人が多くいる。その月のボランティアの行程表が玄関の前に張り出されている。楽器の演奏とか、フラダンス、マジック、大正琴、おどり等が入っている。それ以外にもボランティアをやる人がいる。施設の一角に喫茶コーナーがあるが、このにも3人か4人の女性がコーヒーのサービス等を行っている。これもボランティアであると聞いた。また中学生も介護ボランティアとして、来ることがある。こうした人達によって支えられていると思う。この様な人の支えによって施設利用者も明るく感ずるし、話しをし、よく笑い歌ってくれる。

 私もこの施設に来るようになってから5年以上になる。以前は毎月準備のため半日以上を費やしていた。それは歌う内容だったり、歌を模造紙に書いたりする時間であった。しかし最近は季節のこととか、歌にまつわること等話題も広くなったと感じている。そしてマンネリ化にないよう、一人ひとりとの会話を大切にして進めるようになった。そうすると聞いている人の心が分るような気がした。先月まで来ていた人がいない時は、どうしたのだろうと心配になる。それだけ、施設利用者との距離が縮まってきていることを感じる。

 終わった後、喫茶コーナーで、介護利用者とコーヒーのサービスをしてくれる女性と話すことにしている。そうしたときは、介護利用者が自分の生い立ちとか過去のことを話してくれる。そのときの利用者の顔は明るく楽しそうに見える。ここには、長期間に入っている人も多い。そのような人は、孤独を感じている人もいると思うが、そうしたことを感じさせないような話を喫茶コーナーの女性はしていた。そこには、介護利用者をいたわる眼差しが自然に出ている。まだその域にない自分を感じた。