Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

能楽公演

2019-09-08 20:13:15 | Weblog

 9月7日(土)グランシップ劇場で「能楽入門公演」が上演された。これは、伝統芸能の「能楽」にスポットを当て、多くの人達に、能楽を親しんでもらうため開かれた公演であった。私自身3年ほど前から「能楽」に興味を持ち、。今までに数回鑑賞する機会があったが未だ分からないことが多く見るたびに新しい発見がある。この入門公演は、能楽の基本の「謡」の体験や「仕舞」の立ち振る舞い、そして現在に至る歴史など分かりやすく解説してくれた。

 会場には、800人近い人が見えていたが、概ね50代から70代ぐらいの人で占められていたが、若い中高校生らしき人も10%ほどが見えていて、「能楽」が若い世代に浸透していることを感じた。今は学校教育でも「能楽」を扱う学校もあるようで、私達が育った頃とは違って古典芸能に親しもチャンスが多いようだ。また、後で分かったが、数10年前から、静岡でも一流の能楽師が来て能楽教室を開いているようで、その参加者の10代から20代の4人の学生が舞台で能楽を披露してくれたが、堂々とした立ち振る舞いであった。

 その後、能楽師による「謡曲」の発声を、観客に教えてくれた。それは「大典」と云う謡で、これは新しい時代を祝う歌で、新元号の 令和元年10月22日は天皇即位の礼では、この「大典」が謡われることになっている。この謡曲は、大正天皇即位の時、作られたと聞いたが、昭和天皇から平成天皇に代わったときは、前天皇が崩御され新天皇が即位するまでの間が短く、「大典」で祝うことも出来なかったため、約100年ぶりに披露する謡曲であるとのことであった。この曲は、「君が代」を題材にしているものの令和時代が、国土豊かにして、世界に国から慕われる国になることを宣言するような曲であった。能楽は、能、狂言、式三番で構成され、式三番は、「翁」「神歌」など行うもので、今回上演された「一人翁」もその一つであるようだ。これも古より、御代を寿ぎ平和と皆様方の幸せを祈り奉納する祝典の舞で神聖な雰囲気の中で舞が踊られた。

 最後に、これからの能楽界を担う若い観世三郎夫さん(1999年生まれの観世流シテ方能楽師)が半能(高砂)を舞った。これも代表的な能の祝言曲で、広く親しまれ、長寿や夫婦円満などを願いを込められたもので、若い観世三郎夫の舞は、踊に切れがあり流れるような動きに観客は魅せられた。この謡曲は、9月16日町内の敬老会で、私が謡うことにしていて参考にしようと思ったが、余りのレベルの違いから、ただ聴くのみであった。今までは洋楽の舞台でも圧倒されてきたが、能楽の舞台もそれに劣らない迫力あるものを感じた。


Food Festivals 2019 in 静岡

2019-09-01 22:17:13 | Weblog
 8月は、暑さからか、無気力で鈍った生活が続いていたが、9月に入り改めようと考えた。今日は、9月1日(日)これからは、建設的日を過ごそうと思っていた矢先、朝9時ごろ近所の友人から電話があった。「今日葵区若葉シンボルロードでイベントがある。午前10時に2丁目のバス停からバスで行くので来てください」と云った。イベントが何か聞くと、「””Food Soniic 2019 in 静岡””と云い全国から集まった美味い食事を販売する」と云った。余り乗り気でなかったが、いつも世話になっている人であり、誘ってくれたのでイベントに行くことにした。
 
 バス停に集まったのは3人で、私より3歳ほど先輩の男性である。バスに乗り市役所前で降りるとす、すぐ会場の青葉シンボルドーロに出た。気温は34度ほどで、店舗のテントを挟んだ青葉通りには、人の波でごった返していた。概ね若い子供ずれの夫妻か、若いカップルの姿ばかりで、私達のような老人グループ(80代)は、場違いな感じがしたが、知っている人もいないので、この人の波の中を、300mほど並ぶテントを覘きながら歩いた。11軒ほどの店舗は、概ね関西から来ているようで周りに良い匂いをただよらせていた。何か食べようかとしたが、テント内の椅子は全て埋まっていて空く気配はない。それでも何とか座る場所を見つけ、そこから一番近い店舗(菜美ら)の前に並んだ。この店は唐辛子の辛さが効いたスペアリブが売っていた。それを3人前頼み、クリーミーな泡が特徴なプレミアム・モルツを呑むことにした。
 
 スペアリブを肴にモルツを呑んだが、グラス一杯(400cc)であったがほろ酔い気分になった。少し疲れも出てきたので、近くの呉服町通りにある喫茶店に入った。この店も混んでいたが、入り口付近で空いたテーブルに腰かけ3人でコーヒーを飲み疲れを癒した。店から眺める呉服町通りは日曜日とあって賑やかであった。30分ほど休んでから、外に出て静岡駅まで歩いた。街並みがモダンに変わってきたように感じた。
 
 途中から地下道に入って駅に向かったが、駅に近づくと、ピアノ弾く音が聞こえてきた。この地下広場にピアノが設置され誰でも弾けるようになっていて、丁度20代ぐらいの若い男性が弾いていた。確かショパンの曲であったが、弾きなれた感じの人であった。その音に合わせ、口ずさむと若い男性が私に歌うよう促した。躊躇したが「荒城の月」をピアノ伴奏で歌った。30人ぐらいの人が集まっていて拍手をしてくれた。その若い人は、いま大学生で、音楽の先生を目指していると話してくれた。