家を離れた娘が育てていたガジュマルの盆栽が大きくなり、手に負えないと我が家に持ってきたのは2年ほど前であった。育てやすいと云われるこの木も我が家に来てからは元気に育ち樹高も3倍以上になった。そこで鉢も昨年末に大きなものに変え、冬の間は日があまり当たらない玄関脇に置いた。しかし寒さにやられたのか葉が枯れて落ちるようになった。そこで玄関の中に入れ様子を見たが、それ以降は枯れることもなく新芽を出すまでに回復した。
それからは、日が当たるところに移し毎朝の水やりなどしていたが、最近水やりしても鉢の面から水が浸透しないで残っている時間が長く感ずるようになった。しかし、半年ぐらい前に鉢を大きなものに変えたばかりであり目詰まりなどありえないと思っていたが、そのうちに新芽が黄色に変わり、葉の先端が黒くなりそれが広がっていった。鉢の周りには黒茶色になった葉が落ちていた。この状態が一週間ほど続き心配になった。そこでインターネットで調べると、植え替えのときの方法が間違っていたのでないかと思った。そのとき根も敷石用の発泡スチロールもそのまま移し替えてだけで空いたところに庭の土を詰めただけであった。
そこで鉢の中の土の入れ替えをしようとホームセンターに行き、観賞用植物の土と敷石用小石を買った。植え替えは4月から7月の天気が安定した朝が良いと書いてあったことから、今朝7時ごろ鉢の土を入れ替えることにした。根は鉢の底から突き出し20cm近く伸びていたが、それをハサミで切り落とした。鉢から根を外すにも詰まっていてなかなか出なかった。何とか外すと根が張っていて、発泡スチロールや網ネットも巻き込み一塊になっていた。そこでホースで水をかけ少しずつほぐしていったが根が回っていてほぐすのに長い時間がかかった。土を取り除くと根は全体の半分ほどになっていた。この状態から鉢は替える必要はないと思い、以前の鉢を使い網ネットの上に敷石を並べ新しく買ってきた観賞用植物の土を割り箸を使い詰め、庭の日陰になっているところにガジュマルの鉢を置いた。
娘が観賞用に購入したときは高さ30cmほどのガジュマルの木は現在高さ1mほどになっている。この木は高さ10m~20mにもなる大木である。しかし根が盛り上がってきて盆栽にすると根の膨らみと枝は伸ばさない葉のコントラストが良いことから人気があるようだ。しかしその技術は私にはないのでこれからどうしようか悩んでいる。極力樹高を低くしようと思うが、娘から預かっているものであり今はこの木が丈夫に育ってくれることだけを願っている。