一年前に5年間通っていたピアノ教室を辞めた。丁度母が脳梗塞で倒れ、その介護が理由であったが、その後母も他界した。それ以降ピアノに触ることなく歳月は流れた。昨年秋ごろであったか、同じピアノ教室に通っていたIさんから手紙をいただいた。そこには「また一緒にピアノをやりませんか」と云った内容であった。その時は、落着いたらまたやりたいことを返信した。今年に入ってから、ピアノ教室のKI先生から「2月28日(日)18時より「あざれあ大ホールでピアノ発表会がありますが見学に来ませんか」という内容の手紙をいただいた。そこで直ぐ「当日見学に行かせていただきます」と話した。
私が通っていた頃のピアノ教室には子供さん達が多く学んでいたが、大人は男性3人、女性が5人の8人であった。この8人は概ね70代の年齢の人で。特に男性3人は、その後の打上げ会でビールなど飲んで話すのが楽しみになっていた。しかし私が辞めた1年間に男性2人、女性2人になっていた。開演の18時少し回ったころ発表会会場に入った。
既に幼稚園児が舞台で弾いていた。プログラムを見ると子供17名、大人4名の21名が参加していた。直ぐ客席にいた大人4人に挨拶し、一緒に座席に座って演奏を聴いた。子どもたちは、みんな上がることもなく素直に弾いていた。その中には、才能を予感するような素晴らしい内容の人が3人ほどいた。その中の一人はピアノ教室で順番が、私の直ぐ後に弾いていた人で、3年ほど彼が弾くのを見てきた。しかし、この一年で急に成長していることを思った。、戻ってきた彼に「上手くなったね」と褒めると両親も来ていて喜んでいた。
小学生達はみんな上手くなるのは早い。大人の4人も上手く弾いていたが発表会前は猛特訓したのだろう。私も練習では完璧のように思っても、いざ舞台に立つと、練習の半分ぐらいの出来になってしまった。しかし4人は間違えることなく弾いていた。終わったあと、大人たちの打上げ会を、駅ビルの6階の寿司屋で行った。それに先生と私も入れてもらい6人で行った。ここでも盛上った。そこで私も4月からピアノ教室に復帰したいことを話した。みんな拍手をして喜んでくれたが、皆さんのレベルまでに追いつくのは大変だろう。しかしピアノを弾くことは脳を刺激し、ボケ防止になるので、これからも続けていこうと思う。