本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

世界の今がわかる「地理」の本

2024-01-21 06:52:08 | Weblog
■本
5 世界の今がわかる「地理」の本/井田 仁康
6 ネット広告クリエイティブ“打ち手”大全/辻井 良太、宝田 大樹

5 最近の世界情勢が激動なので、高校時代に勉強した地理の知識をアップデートしたくて読みました。過去の歴史やその延長線上の近年の状況を踏まえつつ、コンパクトに各地域や主要国の概要を説明してくれていて、勉強になりました。各国が現在置かれている状況は、地形や周辺国との関係、そして、宗教に大きく影響されているということがよくわかります。こうして改めて世界を見ると、その問題の多くが、植民地支配による富の収奪に原因があるということに気づきました。近年の先進国の移民問題は、収奪され続けてきた側のある種の復讐なのかもしれません。一方、移民が殺到する側の国で貧困に苦しむ層は、過去の富の収奪の恩恵を受けていないので、その乏しいパイを守るために右傾化していく構造だと理解しました。結局は極端な貧富の差を解消することが、世界中の様々な問題を解決する上で重要なのだと思います。もっと世界をリアルに感じるために、いろいろな場所に旅行したいとも思いました。

6 タイトル通り、バナーやランディングページ(LP)といった、ネット広告の効果・効率に影響する、クリエイティブについて教えてくれる本です。仕事でランディングページを制作することがあるので読みました。豊富なクリエイティブの具体例を、筆者の経験から有効とされる構成の型に分類して説明してくれるので、とても分かりやすく、頭の整理に役立ちます。AIを用いた機械学習やA/Bテストなど、効果測定に基づく改善方法についても、具体的なツールの導入方法も含めて丁寧に解説してくれていて実践的です。個人的には、筆者が過去に効果を実感したLPの「型」について学べたことが有益でした。部分的に知っていた知識を、俯瞰的に整理する上でもよい本だと思います。


■映画 
6 恋をしましょう/監督 ジョージ・キューカー

 1960年に公開されたマリリン・モンロー後期の主演作です。イヴ・モンタンとダブル主演で、大富豪と舞台女優との恋愛が、劇中劇内のミュージカル・シーンも交えながらコミカルに描かれています。まあまあ序盤から結末が予想される中、ビング・クロスビーやジーン・ケリーが本人役で出演するなど、楽屋落ちのギャグが盛り込まれつつ、ダラダラとストーリーが進みます。「マイ・フェア・レディ」のジョージ・キューカー監督らしく、女優を魅力的に取ることには長けていて、マリリン・モンローが、容姿だけでなく心も綺麗な役を好演しています。それだけに、なぜ彼女が、これだけ軽薄な(それなりに自分を客観視している場面も描かれていますが)大富豪に惹かれるのかという、僻みが混じった疑問が残ります。一定の品が感じられ、駄作ではないと思いますが、全般的にギャグが滑り気味な点など、いろいろと残念なところが多い作品です。
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