ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

床もみじで有名な岩倉の「実相院門跡」。品格漂う庭に寄り添う錦のもみじ

2017-11-27 | 寺社仏閣

「ミモロちゃん、まだ新幹線まで時間あるから、もっと紅葉見物行きましょう!」と東京から2泊3日で、京都に紅葉狩りを目的にやってきたお友達は、とてもアクティブ。「え?まだ見るの?」と、ミモロは目を丸くします。だってミモロは、いつもお寺や神社は、2か所か3か所が限度。体力的なことと同時に、「みんな混ざっちゃって印象が薄くなっちゃうんだもの~」というミモロ。でも、東京から紅葉狩りを目的に来た友達のパワーは、すごいものがあります。

「え?どこ行きたいの?」とミモロ。「そうね~。床もみじって一度見たいの」とお友達。それは鷹峯からは東に向かう岩倉にあります。「わかった~」とミモロは、この日、幸い車で来ていたので、ドライブすることに。「よかった~比叡山って言ったらどうしようかと思った」と内心ホッとしたのです。

実は、鷹峯から岩倉は、車なら15分足らずで行けるのです。「でもバスだと結構大変だよね~」「ミモロちゃん、ありがとね~」とお友達。「いいの~ミモロも床もみじ見たことないから~」

「着いたよ~」と幸いお寺の駐車場に車が止められたミモロ。いつもながらラッキーなミモロなのです。

境内に入ると、紅葉が始まります。

大勢の観光客が本堂に吸いこまれてゆきます。「団体のバスもいるみたい~」

さて「実相院門跡」は、その名が示すように、天台宗の門跡寺院のひとつです。「青蓮院門跡」「三千院門跡」「曼殊院門跡」「毘沙門堂門跡」「妙法院門跡」が天台宗の5門跡寺院です。「実相院」ももとは天台宗の門跡寺院でしたが、今は寺門派の単立寺院になっています。門跡寺院というのは、開祖が皇族関係者であったり、皇子や皇女が過ごした寺院をいい、寺紋に菊のご紋章が見られます。そして造りが、御所のように雅であるのも特徴ではないでしょうか。ここの襖絵などには狩野派の絵師が手掛けたものも多く見られます。

ご本尊は、不動明王。寛喜元年(1229)、近衛基通の孫、静基権僧正を開祖として、紫野に創建されました。その後、京都御所の北西に移転。応仁の乱で、岩倉に移ることに。江戸時代には、後水尾天皇や東福門院などもしばしばここを訪れたそう。それからは、女院の御所としての時代を歩みます。

岩倉具視も、ここに間借りしたことがあるのだとか。

「わ~なんか雅なお庭~」

ミモロの前には、赤く色づいた楓と石庭の白砂が、美しいコントラストを見せています。


「あの~床もみじどこ?」とミモロ。そこはよく磨かれた床に、外の楓が映り込み、一面の紅色に染め上げています。
なぜか床もみじの撮影は禁止。お見せできなくて残念です。


建物内は、撮影できなかったので、外の景色をご紹介します。



「なんかいるの~」
お庭の池を覗きます。そこには、もみじが映り込んでいました。

多くの宮家の方々がお住まいになったり、訪れた「実相院」。ミモロが見ているような紅葉も楽しまれたかもしれません。

ミモロ、どうしたの?なんかじっとしています。
「あのね~。今年の紅葉ももうすぐ終わっちゃうね~寂しい…」と。そう、この鮮やかな景色も、もうすぐなくなって、厳しい冬が訪れます。

その前に、人々を元気づけるように鮮やかに山を彩る紅葉。自然のありがたさをしみじみ感じるミモロです。


*「実相院」の詳しい情報はホームページから




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