ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の夏の祭事。鹿ケ谷「安楽寺」の「鹿ケ谷カボチャ供養」。カボチャ煮を頂き、中風除けを祈願

2022-07-31 | 祭事・神事・風習

夏の京都は、いろいろな神事や祭事が行われます。7月25日には、京都の東、鹿ケ谷にある「住蓮山 安楽寺」で、「鹿ケ谷カボチャ供養」が行われました。


毎年7月25日に行われますが、コロナの影響で3年ぶりの開催に。

「今年は、カボチャ頂けるんだよ~」と楽しみに昼頃お寺に到着したミモロです。

拝観料500円を納めると、中風除けのお札とカボチャ煮券が渡されました。


さてこの「鹿ケ谷カボチャ供養」は、かつて体力が消耗する夏に発症しやすかった中風。脳卒中の後遺症で半身不随や麻痺などを恐れられたもの。「コロナの後遺症にも効くのかな?」とミモロ。う~どうかわからないけど、後遺症を除ける思いは同じかも…。

本堂に参拝した後、「こんにちは~」とミモロがご挨拶したのは、ご住職。

「ミモロちゃん、ようこそ~病気にならないように、しっかりお詣りしてくださいね~」と。

ここ「安楽寺」は、すでに何度もブログでご紹介しているお寺のひとつ。詳しくは、「ミモロ 安楽寺」で検索してみてね。

この日、ご住職同様、忙しく動いていらっしゃるのは、ご住職の奥様。

7月25日の「鹿ケ谷カボチャ供養」のために、さまざまなご準備をなさいました。

瓢箪のような形の「鹿ケ谷カボチャ」は、「京の伝統野菜」のひとつです。

江戸時代から鹿ケ谷エリアで栽培がはじまったそう。初めは、よく知るカボチャと同じ丸い形だったのが、数年栽培を繰り返すうちに今のような瓢箪型になったとか。「どうして?」とミモロ。う~突然変異かな???

カボチャ煮を頂く風習は、冬至が有名ですが、この鹿ケ谷カボチャの収穫期は夏。だからこの時期にいただくのです。

お寺の一角では、檀家の方々などが、朝6時から準備をなさっているのです。

皮の厚いカボチャを切断するのは、重労働。また、内部の種を取り去ります。本当にたくさんのカボチャを用意なさっています。

器に納まる大きさにカットされたカボチャは、大きな鍋へ。
「あれ?お鍋の底の部分に竹皮が敷かれてる…」とミモロ。「はい、こうすることで、鍋の底の焦げ付きも防げますし、引っ張り上げて一度に移動もできるんですよ。昔からやってますよ~」と。「え~知らなかった~」とミモロ。なんでも煮物に竹皮は必須アイテムだそう。煮魚なども、竹皮を敷いて調理すれば、形よくお皿に移動ができるのだす。「今度、やってみよう~」とミモロ。みなさんご存じでしたか?

カボチャの味付けは、酒、しょうゆ、みりん、砂糖とだし汁で、約40分煮つけます。


「わ~美味しそう~いい色…」と煮あがったカボチャを前によだれが出そうなミモロです。


大きな鍋から、形が崩れないように注意しながら器に…


「よく味も滲みてますよ~」と。


この日は、約800食を準備。ミモロが訪れた12時頃は、すでに400食が渡されていました。


ミモロもさっそくいただくことに…子供たちがお手伝いするお座敷へ。


「あ~ん。フウフウ…」猫舌なので、一応息を吹きかけて冷まします。

「わ~美味しい~やさしいお味…」口の中でとろけるほどの柔らかさ。

15時頃には、800食に達したそう。みんな、この日を楽しみにしていたことがわかります。

この日限定のオリジナル手ぬぐいもかわいいもの。
が味わったとか。

「ごちそうさまでした~」とミモロ。「また、いらっしゃいね~」と手を振って…


通常非公開のお寺で、次は、紅葉の季節かな?
それまでには、まだまだ暑い毎日が続く京都です。


*「安楽寺」の詳しい情報はホームページで


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京都の夏の祭事。「伏見稲荷大社」の宵宮。稲荷山に灯りをともす万灯神事も3年ぶりに…

2022-07-30 | 京都

「今年もこの光が見られてうれしいなぁ~」と、ミモロは、小さな燈明を見つめます。

これは、「伏見稲荷大社」で毎年、7月の土用入りの後、最初の日曜日に行われる本宮祭の前日の宵宮祭での神事です。

今年は、7月24日が本宮祭で、23日が宵宮祭になりました。「どうしよう~祇園祭の後祭の宵山と重なっちゃった~」と両方行きたいミモロでしたが、ずっと参加できなかったこともあり、祇園祭の宵山は諦めて「伏見稲荷大社」へと向かいました。

18時から、本殿で崇敬者が参列する神事が行われます。

神職の方々が、本殿に入り、行われる神事をミモロは、外で待っていました。

「あ、小柳さん親子…キャ~会えた~」と、駆け寄るミモロ。

東京から毎年、この宵宮のために京都にいらっしゃるお二人。ミモロが、初めてお目にかかったのは、もう8年以上前。宵宮にミモロが最初に来たときにお友達になったのでした。その時、息子さんは、まだ小学生。お母さまより小さかったのですが、すでに高校生になって、背の高さはお母さまを超して、りっぱな青年に…。
「わ~ミモロちゃん、今年は会えると思ってた~うれしい!かわいい~」とお母さま。
「ずいぶん大きくなっちゃんだね~」と、息子さんを見上げるミモロ。「ミモロちゃんは、変わらないね~」と。
「うん~永遠の子ネコだから…」とミモロ。変わらないことが、ときどきちょっと悲しくなるミモロです。

神事が終わるころに、本殿脇には、赤い提灯が並びます。

この提灯をもって、稲荷山に登り、途中点在する石灯籠にローソクから灯りをともしてゆくのが、これから始まる「万灯神事」。
それにミモロは、参加するのです。

赤い提灯に親火を移してもらい、山に向かう準備を整えます。


稲荷山をめぐる参拝コースは、距離が異なる5種類ほどあり、ミモロは、毎回、一番長いお山のコースに参加します。

神職の方の旗のもと、提灯を持って、山に続く参道を進みます。


この日の参加者は、20名以上。実は8年前、ミモロが最初に参加したときは、数人で、あまり知られていなかった神事だったのですが、ミモロのブログを見て知ったという人が増え、提灯は各自1つというわけにはいかなくなりました。「でも大丈夫なの~」とミモロ。全員が提灯を持たなくてもいい理由があるのです。

「さぁ、頑張ろう!」ミモロは、長い石段を神職さんの後に続き上り始めました。

稲荷山の一の峰という山頂近くに行くコースは、約2時間かかります。この日も18時半ごろ、本殿を出発し、戻ったのは20時半くらいになっていました。
「今年は、風があるから、まだ楽だね~」とミモロ。そう、以前、猛暑でフラフラになったり、また雨でずぶ濡れになったこともありました。体力的に結構キツイ参拝なのですが、毎年、参加するレギュラーメンバーがいて、1年に一度会うのを楽しみに…。

さぁ、ドンドン歩きますよ~

「あ、石灯籠…」参道の脇にある石灯籠を発見。


「はい、火を入れてください~」と神職さんの声がかかります。するとそばにいる人が、石灯籠の中から、お皿にのったローソクを取り出します。高い位置にあるときは、男性がよじ登ったり…


小さなミモロは、石灯籠からお皿を出してもらい、灯りをともします。

「点いた~」手伝ってもらいながら、無事に灯りをともすことができました。

そして、その光を再び石灯籠に戻します。


参加者は、朱塗りの鳥居の脇にある石灯籠に出会うたび、この作業を繰り返すのですが、参加者の間には、不思議に連帯感が生まれ、全員が一度は、灯りがともせるように「まだ、点けてない人いませんか?」と声掛けしてゆきます。

だから、全員が提灯を持たなくても、誰かの提灯から、火を灯せるのです。

参加者の間に連帯感が生まれるのは、結構歩くのが大変で、汗びっしょり…。でも、やり切ろうという意欲から…そして、歩く参道の幻想的は雰囲気のせいかも…。「ここではぐれたら…」という思いもあり、みんなでまとまって行動します。

夜の稲荷山は、なんとも特別な雰囲気が漂います。一人では、ちょっと歩く怖いかも…

こういう機会だからこそ、歩けるのかもしれません。

ミモロもはぐれないように、一生懸命、神職さんの後を追います。


1時間以上歩き続けたところで、休憩…。

お茶が乾いた喉を潤してくれます。「美味しい~」すでに汗びっしょりのミモロ。毛並みも張り付いています。

すでに3回ほど参加なさっている東京からの方。「ミモロちゃんに会えてうれしい~」と。

また、本宮祭に参加するために岐阜からいらっしゃって、この万灯神事に初参加の方。

初参加ということで、ちゃんと背広姿で…。「次回は、スニーカーがいいんじゃないの」とミモロ。常連の参加者は、歩きやすいスタイルで参加。本当に汗まみれになるので、そのつもりの服装がおすすめです。

最後の石灯籠に火をともすミモロ。


「歩き切れた~」と夜景を眺めながら、達成感に浸ります。


「お疲れ様でした~」みんなも汗まみれ。

でも、笑顔が浮かびます。

本殿まで山を下りて、提灯を返却したところで、万灯神事は終了です。


「また、来年ね~元気でね」と、小柳さん親子とお別れします。


たくさんの提灯が闇に浮かぶ「伏見稲荷大社」。


「大変だったけど、今年も参加できてよかった~」と思うミモロです。


この万灯神事には、だれでも参加できます。参加料は無料。宵宮の日の18時半ごろに本殿のそばにいて、自分が歩きたいコースの旗をもつ神職さんの後についていけばいいんです。

ミモロが参加するコースは、1時間半以上かかりますが、30分くらいの短いコースもあります。

一度は、参加してみては?今年は、マスク着用で歩いたので、かなり大変。マスクなしで歩く時を切望します。

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京都の夏の風物詩。「下鴨神社」の「みたらし祭(足つけ神事)」。7月31日まで開催。暑さを忘れる冷たい水でお清めを…

2022-07-29 | 祭事・神事・風習

日中の猛烈な暑さが少し和らいだ夕暮れ時。ミモロは、ご近所の「下鴨神社」の「みたらし祭」に出かけました。


夕暮れの西日が差し込む糺の森をトコトコと進みます。

「この時間になると、ようやくお外に行こうって気になるね~」とミモロ。それまでずっとお家で暑さをしのいでいたのでした。

まずは、本殿に参拝。

それから、みたらし祭りの受付へと向かいます。

さて、みたらし祭は、足つけ神事ともいわれ、身についた罪や穢れを水に流して、お清めするもので、「下鴨神社」の末社「井上社」の夏の神事です。

まずは、御志納として300円を納め、ご神前に供えるローソクを頂きます。

「はい、1本どうぞ~」と手渡されたローソクを大切そうに持つミモロ。


それから井上社の下から流れ、御手洗池に注ぐ冷たい水の中を進みます。

「きゃ~冷たい…」とちょっとだけ水に足を付けたミモロ。
でも、水は、ミモロの背の高さくらいあるので、抱っこの状態で進むことに。

「ここでおぼれちゃってもね~」というミモロ。はい、その通り…

ローソクをもって向かうのは、火をともす親火のところ。

大きなローソクから、ミモロのローソクに火を移します。

はい、無事に点灯完了。

そのローソクを、井上社のご神前の灯献灯台に供えます。

「どこにしようかな?」と場所を物色。「社の目の前のところにする!」と。

そこに供えたローソクに、「どうぞミモロの穢れを清めてください~」と祈ります。


水から上がったミモロが、次に向かうのは、ご神水を頂きに…
 

紙コップを頂き、冷たいご神水を飲んで身を清めます。

「冷たくて美味しい・・・ゴクゴク」と、飲み干すミモロ。
「これで、無病息災だね~お代わり…」と。え~あんまり飲みすぎるとお腹壊して無病息災にならないかも…気を付けて…。

「ようこそ~よくお詣りされました~」と、ご神水を詰めたボトルが並ぶ場所で…
 
夏の暑さなどで体調を崩された方へのお土産に、ご神水のボトルが用意されていました。

さて、最後に、井上社の前で、改めて参拝します。

ここのご祭神は、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)で、人間の罪穢れを大海原に流してくださるお祓いの神様です。
無事に参拝を終えたミモロでした。

京都の夏の風物詩ともなってる「みたらし祭」。18時過ぎには、大勢の人たちが参拝。


さらに週末は、より大勢の参拝者が予想されます。朝は9時から夜20時まで…。午前中など時間をずらしての参拝がおすすめです。


昼間の参拝は、くれぐれも熱中症対策を万全に。無病息災を祈りながら、倒れては神様も困ってしまいますから…。



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満開を迎えた「北山友禅菊」。京都久多の山里を彩る涼やかな薄紫の花の絨毯。週末は、「北山友禅菊祭」を開催

2022-07-28 | 京都

「わ~きれい~薄紫の絨毯みたい~」とミモロが感激しているのは、京都左京区最北端の山里、久多の北山友禅菊です。


数年ほど前から、夏の景色として注目され始めた景色です。

「そろそろ満開かも~」と、ミモロは、お友達と一緒に車で久多に向かいました。

京都の左京区は、滋賀県との県境の山沿いに南北に長~い区で、その大きさは、大阪市より広く、京都市では、右京区に続く2番めの広さです。左京区の最南端は、平安神宮エリアで、そこからここ久多までは、車で1時間ほど。途中滋賀県に入ったりする県道を進み、さらに花脊へ向かう山道を10分ほど進みます。

公共交通は、京都バスですが、県道沿いのバス停からは、徒歩で30分ほど歩かないとならず、車じゃないと来にくい場所。

山里を進むほどに、畑を彩る薄紫の花々が見えてきます。

「あ、常本さん~」と、茅葺屋根の古民家に向かい呼びかけるミモロ。
屋根には、この地域の世話役をなさっている常本さんの姿が…


ミモロは、車から降りて、畑の畔へ。

「うわ~本当にきれい~」と、しばし見とれます。

「ミモロちゃん、いらっしゃい~」と屋根から降りてきてくださった常本さん。

「もうそろそろ満開かと思ってきました!」「はい、次々に満開になってますよ~」と。

「あの~この畑、3年ほど前に、ミモロたちが、苗植えたところじゃない?」とミモロ。

目の前に広がる薄紫の畑は、ひときわ見事に花が咲いているのです。
「はい、そうですよ~3年目になって、本当に立派に育ちました」と常本さん。小さな弱々しい感じの苗だったのですが、次第に根を伸ばし、茎の太い、背丈も十分ある一人前の北山友禅菊に成長したのでした。

「わ~ミツバチさんがいっぱい~」。薄紫の花にはたくさんのミツバチが忙しそうに蜜を集めています。
「北山友禅菊ハチミツできるんじゃないの?」とミモロ。「そう、同じように思って、近くの養蜂家に伺ってるんですが、まだこれだけでは、十分の量は集まらないんだそう…」と。「でも、もっと北山友禅菊の植えられている場所が広くなると、いつかハチミツ食べられるかも…」と、その日を夢見るミモロでした。

「みんなで苗植えの作業したお花だから、なんかいっそう愛おしい~」というミモロ。
「そう、作業いっしょにすると特別な感じになりますよね~」と常本さん。
久多の地域では、ボランティア活動で、農業体験などのイベントもいろいろ企画されています。
ミモロは、以前、稲刈り、カヤ狩り、キノコ狩り、また自然保全と観察をする「ビーバーの会」もこのエリアでのプログラムです。

「ミモロちゃんたちが以前、刈ってくれたカヤは、屋根をふくのに使ってますよ~」と常本さん。
「え~あの屋根にもミモロのカヤ役に立ってるんだ~うれしいなぁ~」とミモロ。

今、京都の郊外エリアでは、さまざまな自然及び農業体験のプログラムが、積極的に企画されています。
「見る京都」から「体験する京都」へ、観光の姿も変化しつつあるのです。

いろいろな体験を地域の人たちとすることで、いっそうその地域への思いが強まるもの…「京都を大切にしたい~」という観光客が増えるといいね~と思うミモロです。

「北山友禅菊」は、見るだけじゃなくて、有料500円ほどで摘み取りもできます。


「10本300円で花束もありますよ~」とPRするミモロでした。


さて、今週末7月31日と来週末8月7日は、「北山友禅菊祭」が畑のそばで開催されます。
摘み取り体験や写真撮影だけじゃなく、川魚の塩焼きや特産物の販売なども。

「え~川魚の塩焼き食べられたんだ~美味しいんだよね~」と、前に食べて感激したミモロは、その味を思い出します。
あ、ミモロ、よだれ…マスクの向こうで喉がなるのがわかります。

花の見ごろは、8月中旬まで。近くには清流があり、キャンプを楽しむご家族も大勢。
「素敵な夏休みが過ごせる場所だよね~」とミモロ。


ぜひ一度…
*「北山友禅菊」の詳しい情報はFBで


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頼朝の姿も描かれた「曽我物語図屏風」。「祇園祭」の「屛風祭」で拝見した江戸時代の作品

2022-07-27 | 京都

「祇園祭」も残すところ、「八坂神社」での神事だけになり、京都の町には、日常のリズムが戻っています。
「お祭りで、今年出会ったもののお話したい~」とミモロがいうので、今日はそのお話です。

「この白馬に乗ってるのが、源頼朝なんだって~」とミモロ。

「鯉山」の町会所がある室町通を歩いていた時、ふと足を止めたのが、屏風祭を告げる表示でした。


この表示があったのは、江戸、美濃で享保年間に創業した「山本仁商店」の前です。


京都に店を構えたのは、昭和になってから。当時は、白生地問屋だったそう。時代の移り変わりの中、京都の伝統の意匠などを染める品々を扱うように。今は、染による手ぬぐいやスカーフ、ハンカチなどさまざまな和雑貨を手掛けています。

そんな店の入口に飾られていたのが、今回ご紹介する屏風でした。


「どうぞ、お近くでご覧ください~」とお店の方に促され、ミモロは、中へと進みました。

大きな金屏風には、たくさんの人たちがイキイキとした姿で描かれています。

「はい、これは、曽我物語の屏風です。今年、大河ドラマの「鎌倉殿の13人」でも登場した、頼朝の富士の巻き狩りと曽我兄弟の仇討ちの様子を描いた屏風を公開しました」とおっしゃるご店主。

「そうなんだ~よく見せて頂きます」とミモロ。



です。

屏風を丁寧に見てゆくミモロが、「あ、これ富士の巻き狩りでイノシシやっつけた仁田四郎忠常だ~」と声を。

「あのね~この武士は、ミモロのママのご先祖さまなんだって~」と続けます。
「へぇ、そうですか~」とご店主。「ここで会えてうれしい!」とミモロ。

他にもじっくり見てゆくと、興味深い景色がいろいろ描かれていました。

日ごろ、拝見できない貴重な家宝が公開されるのも「屏風祭」の楽しみでした。

*「山本仁商店」の詳しい情報はホームページで

また、近くの仮設テントに並んだかわいい髪飾りにミモロは足を止めました。

「あ、ミモロちゃん、お久しぶり~」といつものように素敵な笑顔で迎えてくださったのは、つまみ細工の「おはりばこ」の北井さん。

「わ~お久しぶりです~以前は、お世話になりました~」と、もう3年前になりますが、ミモロの日本髪の鬘に似合う髪飾りを作ってくださったことがありました。

「これかわいい~。どれが似合うかな?」と北井さんに見ていただくミモロ。

「やっぱり赤いのが似合うんじゃないですか?」
「うん、これにする~」とお小遣いから髪飾りを購入したミモロ。

髪飾りというか、ミモロの場合、耳飾りになってますけど…「ちょっと痛いけど、おうちで調整しよう~」と。

*「おはりばこ」の詳しい情報はホームページで

3年ぶりだった「祇園祭」の山鉾巡行…「こんなに感激すると思わなかった~」とミモロ。
その祭りに携わった方々の感激は、いっそう。京都の夏の風物詩…伝統の行事が中断されたこの2年間の長さを感じます。

「来年は、今年より、もっといつも通りになるといいね~」と願います。

コロナ感染者が急増している今、観光客もそれほど多くありません。また、猛烈な暑さのためか、町に出る人の姿も少なく感じます。
毎日、何度も救急車のサイレンが響く京都…今後もコロナへの注意と熱中症対策に気を抜けない夏が続きます。


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