ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「小枝繁昭展2017」へ。ラムダプリントの技法の先駆者。花から伝わるメッセージを表現

2017-11-20 | アート

11月26日まで、吉田山のふもと神楽岡通沿いにある「京都・アートゾーン神楽岡」というギャラリーで、久しぶりに小枝繁昭さんの個展が行われています。
 
「ここだ~」ギャラリーの入口は、地下。そして展示室は、地下と2階にあるのです。
「ミモロちゃん、お久しぶり~」
出迎えてくださった小枝繁昭さん。実は、ミモロは、京都暮らしを始めたばかりのころからのお友達。ご自宅とアトリエのある比延平にも伺ったことがあります。

白を基調にしたモダンな雰囲気のギャラリーの壁には、大きな作品が並んでいます。
 「すごい迫力~」

小枝さんの作品は、「ラムダプリント」という技法を使ったもの。
作品の主体となる花の前にガラス板を置き、その上に絵の具で絵を描きます。それをカメラで撮影し、プリントするのです。

パンフレットを読みながら「小枝先生ってすごい~」と唸るミモロ。
「いろいろな経歴がある~」
京都生まれの小枝さん。文化庁芸術家在外研修員として英国へ。オックスフォード大学で客員研究員として過ごされ、帰国。兵庫県立近代美術館賞、和歌山版画ビエンナーレ大賞をはじめ、現代日本美術展や神奈川国際トリエンナーレなどでも受賞なさっています。国内外の美術館での展覧会などにも参加。現在は、京都精華大学で教えると共に、作品づくりに精力的に取り組まれています。

「あの~先生~。ラムダプリントって、昔からやってるんですか?」と尋ねるミモロ。
「そうね~。1984年からかな?今のようにパソコンが発達してない時代だから、写真は、フィルムで撮影。デジタルカメラのようにその場で出来上がりがわからないから、なんども現像所を往復したりしました」と。
今は、デジタルカメラで撮影。1メートルを超す大きさに拡大したプリントには、相当な画素数が必要です。
「あの~作品づくりで大変なこと他にもありますか?」とミモロ。
「そうね~。絵を描いているうちに花が変化してゆくこと。それに追いつかないこともあるんです」と。
作品に登場するお花は、お庭で育ったものも多く、お好きなのは、チューリップだとか。
「シンプルな形が好きなんですが、すぐに開いてしまう、曲者なんです」と。すでに91作品を手掛け、花の種類の相当なもの。「西洋のお花が多い気がするんですが、日本のお花も描くんですか」とミモロ。
「はい、でも、日本の花は、すぐに傷んでしまい、描いているうちの変化が激しいんです」と。なかでも挑戦するものの、なかなか満足行く作品が仕上がらないのは「桜」だそう。「桜は、木全体で見ると美しいんですが、花ひとつを見ると、あまりに可憐で難しい・・」とのこと。

花のそばに描かれる絵は、「どうしてこういう色を使って、こういう風に描くのか、自分でもよくわかりません。花を見つめていると、自然にこういう絵が生まれるんです」と小枝さん。「お花の声が聞こえるんだ~きっと・・・」と思うミモロです。



「2階にも作品ありますから、そちらも見てくださいね~」といわれ、2階に向かいます。
 
階段途中の壁面にも作品が…
 「なんかラブリ~」
身近なものを題材にした作品。「先生って、かわいいもの好きなんだ~」と勝手に思うミモロです。
 
2階の窓からは大文字の山が正面に。「結構高いね~」と下を見下ろすミモロ。吹き抜けのスペースからは地下のフロアが見えます。「先生~」と手をふるミモロ。落ちないようにね~

 
壁面に並ぶ作品は、動物がいろいろ描かれています。
 
「ミモロもモデルにしてくれないかなぁ~」と。

また、オブジェ作品もあります。モチーフは、動物や植物、陶器でできているのだそう。
 
「わ~空飛ぶウサギだ~。気持ちよさそう~ミモロもやりたい~」と。
ウサギより重そうに飛ぶミモロでした。

気づけば、あっという間に1時間経過。「すごく楽しかった~です」とミモロ。

*「小枝繁昭展 2017」は、11月26日まで11:00から19:00 水・木曜休み [京都・アートゾーン神楽岡」にて


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