京都岡崎神宮道の「アートギャラリー博宝堂」で6月29日まで開催の「深田虹心 立体書道展」。そこでは、刻字のワークショップが行われています。
「キャ~素敵でしょ!」と完成した作品を前に…。
ワークショップ大好きなミモロは、さっそく参加し、この作品を作りました。では、その様子を詳しくお伝えしましょう。
「ミモロちゃん、どの文字を彫りますか?」と、ご指導くださる立体書道の書家の深田虹心さん。
「刻字ワークショップ」では、古代文字を木に刻みます。深田さんが、あらかじめ書いてくださった古代文字の下書きの中から、好きなものを選びます。
例えば、来年の干支の「馬」。「ホントお馬さんみたい~」と、たてがみに足、尻尾まで感じる「馬」の古代文字です。
「う~馬じゃなくて、猫は?」とネコのミモロ。「あの~今回はなくてごめんなさい…」と。そこでミモロは、「これにする!」とひとつ選びました。
実は、その文字も下書きがなかったのですが、「これなら…」と深田さんが描いてくださいました。
さて、ミモロが選んだ文字、わかりますか?これは「光」です。上の部分が、冠のようにピカピカ輝く感じ…そして下の部分は、「人」を表し、まるで座っているような形です。描いた下書きを木に写します。文字の輪郭を丁寧に…
木に彫る文字が写されました。今回使う木は、カツラで、初心者でも彫りやすい木材です。
いよいよミモロの出番…ノミを構え、文字の輪郭の内側をノミで彫る作業のスタート。
文字の輪郭部分にノミの刃を立てるようにして、ノミの上を木槌で叩き、2ミリくらいを目途に彫り進めます。
「もう少しノミを立てて…」と深田さんの声が…。
ミモロの場合、どうしてもノミが傾きがちに…「縁の部分をシャープに刻まないと、はっきりした文字にならないんですよ」と。
縁の部分にノミを入れ、次に内側からそこに向かってノミを斜めに入れて、木を刻みます。
ポロリと木の破片が取れました。この作業を続けます。文字の内側の部分は、少し山を作るのがポイント。全部、平にしてしまうと、文字の表情が失われてしまうのだそう。
文字の内側を彫り終わり、いよいよ彫りの仕上げです。細かい部分は、彫りがシャープになるように彫刻刀で整えます。
彫刻刀を使っていたミモロ…突然「キャ~!」と大きな声を…。なんと、文字の大切な部分を誤って彫ってしまったのです。「ワ~ン、どうしよう~」と涙目に…。
「大丈夫!」と深田さん。ボンドで、ミモロが削ってしまった破片を接着してくれました。
「クスン…直るの?よかった~」と、涙をぬぐうミモロです。ボンドが乾いた後、色付けの下準備として、木の表面にサンドペーパーをかけます。
それが終わると、最後の作業は、自分の落款(印)を作品に彫ります。ミモロは足型を…
これで、彫りの作業は完了です。ここまで約1時間。
そして次の作業は、色付けです。ミモロは黄色の「光」という文字に合うように、全面には、空をイメージした青のアクリル絵の具を塗り重ねます。
それが乾いたら、次は、内側の「光」の文字を黄色で…側面は、若草色で塗りました。
落款の足型は、赤色を施し、その上に金の箔を重ねます。
「
ハイ!完成!」
ミモロの「光」の文字は、今にも立ち上がって動き出しそう。「なんかウクライナカラーになってる…」と気づきました。裏側にフックを取り付け、壁面に飾れるようになっています。
「ワ~素敵~パワー出る感じ…」墨の書とは異なる味わいが楽しめます。
「書」の楽しみ方の幅を広げる作品…それが「立体書道」ではないでしょうか?
ぜひ、実際に作品を見にいらしては?ワークショップも、もしかしたら参加できるかも…
[アートギャラリー博宝堂」での「深田虹心 立体書道展」の詳しい情報はホームページで。
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