memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

アンチョビー漁期再開 スペイン

2010-09-30 00:00:05 | 水産・海洋
ビスケイ湾でのアンチョビー漁業が再開され環境海事大臣のエレナ・エスピノザは喜んでいる(9月22日TFSND)
ビスケイ湾でのアンチョビー操業は資源量の低さから2006年以降禁止となっていた。漁獲禁止は資源回復まで継続となっていた。昨年12月EUの漁業省は2010年の上半期には7,000トンのTAC許容漁獲が再開できるだろうと発表していた。

エレナ。エスピノザは去る7月EUの大臣級審議会が新しい規則として2010年7月1日から2011年6月30日の間に15,600トンのTACを許容すると。このTAC枠からスペインは14,040トンの漁獲、つまり90%相当が許容され、残りの10%はフランスの利用が許可されることとなった。


スコットランド漁船魚支援計画    減船を行う

2010-09-29 11:32:59 | 水産・海洋
スコットランドの漁船団の近代化のために1200万ポンドの支援計画があるがその裏面もある、これについてのレポートがある(9月17日FUD)
この新しいパッケージは30~40隻の 全長の短い船を退役させようというもの。すでにこの計画に50隻以上が手を挙げている。このうちの16隻は白身魚対象の船で残りの船は貝類が対象。

スコットランド漁業長官のRichard Lochheadは漁船団のコスト削減と資源保護およびスコットランド漁業の将来の支援のために4本柱の対策があるという。またこの計画では経済の上昇下降にかかわらず行われる。とLochhead氏は言う。「我々の計画は短期長期の産業の挑戦についての舵とりを行うもので、より儲けのある穏やかな海を目指している」

スコットランドでの革新的な行動により船団のコストを下げ資源に対するセーフガードとともに漁獲物の価値の最大化を図る。「もっとも重要なことは現在のEUの共通漁業政策CFPをスコットランドの環境実態に合ったものとすることである」と彼は言う。
しかしながら、すべての人々によって受け入れられたものではない。この提案はシェットランドの MSPの Tavish Scottは受け入れず、直ちに対応することはしないと表明。彼によればシェットランドの漁業者はすでに圧力の下にあり行動が必要となっている。漁業大臣は白身魚対象船団への影響を少なくするためにマダラの回復計画をなすべきと。

フォークランドに向かう英国海軍艦の寄港を禁止   ウルグアイ

2010-09-29 00:07:36 | 海事
英国の南大西洋警備艦艇である英国海軍HMS Gloucesterは補給と燃料つみとりのためにモンテビデオ港に入港することを拒否された。ウルグアイの首都の港に入港することは数日前に通報されており、この拒否通告は入港の数時間前のことであった。(9月21日MP)

ウルグアイの新聞報道によれば42型駆逐艦HMS Gloucester D-97はブラジルでの時を過ごし、紛争の地であったフォークランド・マルビナス諸島に向かうところであったがモンテビデオ入港の数時間前に入港拒否の通報を受けた。

この決定はアルゼンチンの大統領Christina Kirchnerに対する連帯の意思を示すジェスチャーともいえる。ウルグアイはいくつかの懸案事項を抱えていていることと製紙産業の建設にかかわる水路の分割についてのながびいた紛争の関係改善をはかろうとするものであると。

Jose Mujica大統領は昨年3月の就任以来製紙産業の紛争(2006年からの)に関して解決を図ろうとしたが、この2国間にはPlate 運河からウルグアイの港までの浚渫の問題などがあり、これらは相互の合意によって行われるものであるが、ブエノスアイレス港側では関心を示していない現状にある。

キルヒナーによる行政管理は、すべての方法-違法行為も含めて-のトライをした。フォークランド/マルビナス諸島を分離するため、最近の場合は条例256条により、島からのすべての船舶、あるいは島へのすべての船舶がアルゼンチン水域を通航するにはアルゼンチン沿岸警備隊の事前承認を必要とすると規定した

HMS Gloucester の事件の公式版は政府系新聞のLa republicaで報じられ、英国の申請は一週間前にウルグアイ海軍、外務省および防衛相に伝えられたが結局拒否されたというもので 全会一致の決定ではなかった。

同じような事態がHMS Nottinghamでも2007年12月に発生。やはりフォークランドに向かっていた。その際は特別な要請があったが、当時のアルゼンチン外相Jorge Taianaは英国海軍南大西洋パトロールがモンテビデオに帰港することを拒否している。

しかしながら、国防省のGeronimo Cardozo准将は国際関係を軽視しこの事件は“日常の事態”と発言、ウルグアイの海軍司令官Alberto Caramés に決定の連絡をしたもの。
メルコプレス英国の防衛とフォークランドに関する情報源は、一連の出来事がモンテビデオで報じられたものとは異なるとしながらも、論争に巻き込まれることは避けたいと発言。
2006年に戻るとアルゼンチンはその近隣諸国に対して、港や空港の設備を英国の義運管や航空機に供与せぬよう要請「南大西洋における紛争地帯での違法な占拠」を英国が行っているためとした。

英国海軍とブラジルおよびチリー海軍の関係は非常に緊密である。さらに英国海軍や空軍RAFがここ数年モンテビデオを避け、ブラジルやチリーの空港を警フォークランド諸島を含めた哨戒備活動の際に利用するようになっている。

水産物輸入規制  ベトナム

2010-09-28 00:04:16 | 水産・海洋
新しい食品安全規則が今月から適用となり水産物の輸入ライセンス取得が難しくなったためベトナムの会社は困惑している(9月20日 Thanh Nien)  

輸入の水産物がなければ生産工場の稼働を続ける原料に不足をきたすと多くの工場は語る。 さらに、地方の関係当局は様々な肉類や食品の輸入の監督の仕事による過剰負担の状態にあり、これに加えて水産物の輸入は負担を生み業務遅延を生じることになる。

これらの船積は税関で堆積し、海港での長期間の滞貨となっている。と税関や検疫当局などとの会合を持った会社はそう報じている。農業地方開発省による最新の規則では、市や省レベルの検疫当局がベトナムに輸入される食品や肉類のライセンスの発給にあたっての調査に責任を持つことになっている。

農林漁業品質保証局(NAFIQAD)がこの国の水産物輸入の唯一のライセンスの発給と監視機関であったが、その業務を今月終了した。また別の規則によれば、水産物輸出業者は検疫当局ないしはそれに代わる部局による食品安全と品質に関する証明を求められる。
ベトナムは世界最大級の水産物の輸出および輸入国であり、日本、韓国、チリー、タイ、ロシア、インドを含む世界の80か国から水産物を輸入している。

地元企業はおよそ3億米ドルの価値の水産物を毎年加工工場に供給、製品の輸出額は40億ドルをこえているとVASEPベトナム水産物加工輸出協会はいう。

スペイントロール漁船の無害通航を認めず アルゼンチン政府

2010-09-27 00:00:04 | 海事
フォークランド水域での操業をするスペイン国籍のトロール漁船がモンテビデオで700トンの漁獲物を水揚げしようとしたが無害通航と認められずアルゼンチン水域通航に17時間と7トンの燃料を費やした。

この事件は“非常に深刻”とウルグアイのモンテビデオ港の代理店や船舶仕込業者にとらえられている。このことはアルゼンチン政府がフォークランド・マルビナスに向かう海と空のアクセスについて積極策を取り始めたものととらえられ、南大西洋における長期間にわたる漁業ビジネスに悪い影響を与えるものとみている。

当該船舶の “Costa do Cabo”は結局モンテビデオ港に到着700トンの荷物を24個のコンテナで荷揚げしたのち直ちにフォークランドに向かった。その本船の航海の過程でアルゼンチンEZZを通航することは無害通航として認められず、その理由は一週間前にアルゼンチン・ブエノスアイレスの当局に対して公式に申請を行うこととした条例256に違反したというもの。

このため本船は国際水域を通航することを余儀なくされ、余分な燃料光都と時間を費やした。国連の海洋法による無害通航とは各船舶が平和の侵害や秩序を乱さなければ沿岸国の領海水域に入域したり通航出来るというものである。

モンテビデオの信頼できる筋によれば、ここ30年間にわたってウルグアイは南大西洋で活動する漁船にとって信頼できるハブとなっていた。つまりこのことはサービス提供や物流支援によって仕事と収益を確保してきた「しかしアルゼンチンによる最近の決定はこの活動に衝撃を与え、マルビナスの人々にほかの道を強要することになる」

「ポートスタンレー港が港と冷凍コンテナ施設を拡充していることを我々は承知している、また我々は島(フォークランド)に対するビジネスを失っても驚きはしない。また我々は、チリーの最も南のプンタアレナスがマルビナスとの交易でブームとなったがアルゼンチンの政策によって凍結されたことも知っている。こうしたことは非常に残念なことだ」と発言。
漁船が無害通航を拒否されたこの最近の事件はウルグアイの裁判所が採決を行うまではモンテビデオに数か月間も係船を余儀なくされているスペイン漁船の労働紛争に次ぐ事件となっている。

ウルグアイ議会と政府はモンテビデオの漁船の多くを脅かす労働争議を抱えている。スペイン語を話す主にペルー人の乗組員が無節操なウルグアイ人弁護士の口車に乗り、会社に対して契約違反による不履行を裁判所に訴えるというもの。これにより漁船は港で拘束され、法廷闘争の間出航できない。このため漁船側は問題解決のために特別な「恐喝料」を支払わざるを得ない。


魚価安に備えて  英国漁業

2010-09-26 17:11:13 | 水産・海洋
スコットランド漁業界はこの秋は情勢がさらに厳しくなると予測。その理由はアイスランドのマダラ漁獲枠の増強で、これにより魚が市場に流入し、魚価を押し下げる、と業界のリーダーは警告している(8月30日 The Scotsman)

いわゆるサバ戦争と呼ばれる状況の中でアイスランドの漁業者は略奪的なヴァイキングより以上の海外での水揚げを行い、スコットランド漁業者はアイスランドがマダラ漁獲枠を1万トンから16万トンに増やしたことによって、自らを支えねばならない困難に陥った。
彼らはより多くの鱈を英国に輸出するであろうし、それは市場のガス抜きになる」とマイク・パーク(スコットランドホワイトフィッシュ生産者組合のエグゼクティブ会長)は言う。
「このことは我々がマダラの水揚げ抑制を行っているときに悪いニュースだ。普通は需要と供給は動き出し、価格は上昇するだろう」 「アイスランドからの特別な供給があればそうしたことが起こらなくなる」 

「アイスランドは、彼らが彼らの資源を極めてうまく管理しているので、彼らがその漁獲割当てを増大させることができるというであろう。しかし、私は、それが真実であるかどうかを知らないけれども、それは私にはやる気満々の態度に見える」スコットランドの今日のマダラの市場価格はキロ当たり2.4ポンドから3.3ポンドであり、アイスランドの漁獲枠のものが搬入されればキロ当たり1ポンドは下落するものと予測されている。

サバ割当てを自らが独自に設定したアイスランドとフェロー諸島政府の決定に対しては怒りが渦巻いた。英国漁師は、フェロー諸島のトロール船がピーターヘッドでサバを陸揚げすることを阻止するために2回にわたり波止場周辺の封鎖を過去の2週間に実行した。大臣のalex salmond サモンドは、2か国は「著しく無責任で」、国際的な漁業に対して混乱を引き起こしたと表明した。

EU委員会チーフはマダラの枠を拡大、ニシンについては警告

2010-09-26 00:02:11 | 水産・海洋
U委員会は東バルチック海のマダラの漁獲枠を2011年分にあっては15%増加し、58,957トンとし、西部バルチック海分にあっては6%、18,800トンの増加とすることを示唆した。(9月17日WFAN)

バルチック海の漁民は来年にはさらに多くのマダラの漁獲が許されるが、ニシンの資源は危険にさらされており3分の一にまで漁獲枠が縮小されるとEU漁業委員会のMaria Damananki委員長は語った。西部バルチック海ニシン資源は強力な漁獲努力によって記録的低水準にあり、資源回復が最近は遅れている、とyEUの科学者らが報じている。

「こうした重要資源に対しての資源持続性管理を確実なものとするため漁獲圧力を新権威減殺する必要に迫られている」とDamanakiはその声明文の中で述べている。彼女のチームはEU委員会において2011年度は西武バルチック海ニシンの漁獲枠を30%カットし15,884トンとすること、中部地区のニシンにあっては28%カットし91,640トンとすることを提案した。

欧州各国の漁業担当大臣は10月の会議で提案について検討し漁獲枠を決定することになっている。

対照的に、マダラについてはバルチック海での資源再生産が順調であるがこれは近年の保護対策の成果といえる。東バルチックのマダラの漁獲枠は2011年には15%増加して58,957トンに、また西部マダラは6%増加の18,800トンになると委員会は言う。

またバルチック海のサケ資源は幼生の生残率が低く、漁獲枠は15%カットの250,109トンとなるという。

ブラジルの魚消費が増加   6年間で40%

2010-09-25 00:07:07 | 
ブラジル人らが魚の消費量を2003年から2009年の期間に40%増加、一人当たり6.46キロであったものが9.03キロとなった、と同国の農業水産省MPAが報告している。(9月17日MP)

“もっと漁業と養殖業を”というプログラムの実行により2011年に一人当たり9キロの目標は、それよりも一年も早く達成された。国連のWHOによれば望ましい魚類の年間消費量は一人当たり12キロであるという。

MPAの大臣のAltemir Gregolinによればこうした国内消費の拡大の結果はブラジル政府の漁業と養殖業の開発にかけた努力の結果であり、特に養殖魚による要因とブラジル人全体にわたる収入の向上によるものという。

ブラジルにおける一人あたりの魚類消費は年成長率6%であると報じている。しかしながら2008年/2009年にあっては例外的な8%を示し、150万トンが170万トンとなった。また調査結果によれば国内生産の96%までがブラジル国内で販売され、残りは輸出に回った。
さらに、最後の3年間(2006年から2009年)には国内生産分の消費が7割であり、残りの3割は輸入に寄るものであったと。

Gregolin 大臣は年間2千万トンの魚を生産する可能性に恵まれ、その理由は8千浬に及ぶ長大な海岸線である。「この国は中長期的に非常に望ましい漁業の発展の可能性を秘めている。我々の2011年の目標は1.4百万トンである。今後の5年間で2百万トンを超えることができる」と同大臣は語る。この調査結果はFISH WEEK 第7巻で発表される。

需要上昇傾向 スコットランド・ムール貝

2010-09-24 11:37:07 | 水産・海洋
この時期のロープ養殖によるムール貝は最上の品質となるが、スコットランド貝類販売グループはこれから数か月間にわたる需要の伸長を予測しているが、その理由は消費者がムール貝のキッチンでの多岐にわたる利用の仕方を認識したためという。

ここ数年ムール貝の販売は急騰しているとScottish Shellfish 社の役員Stephen Cameron はいう。この急増の理由は消費者が家庭での食事つくりを躊躇しなくなったためとみている。「ムール貝はキッチンで広範な利用ができるとともに調理もしやすい、このことが多くの消費者に受けている」と同氏はいう。

「この需要増加の主因は最近消費者が生鮮な食品とその由来について関心を持つことが強くなったことによるものと確信している」またCameron氏は「ムール貝は非常に健康によく、脂肪分やカロリーも低くこの上ないタンパク質、必須ビタミン、オメガ3オイルの供給源である。

一年のこの時期はムール貝がジューシーで味に富む時期と伝統的に理解されている。またCameronはロープで育てたムール貝であるという環境情報がこの貝の需要の増大のもう一つの理由だという。「我々のロープ養殖によるムール貝は環境への影響を最小にして持続可能な養殖を行っているものだ」 「ムール貝は天然のプランクトンを捕食すべくスコットランドやシェットランド西海岸の潮汐帯で育つ」

今年の早い時期には、ロープで育てられたScottish Shellfish 社のムール貝が英国で育てられた海産物として海の友達Friend of the Sea (FoS)の認証を受けた。Scottish Shellfishはスコットランド西海岸とシェットランドでムール貝やカキの養殖生産を行うスコットランド西海岸とシェットランドで行う協同組合で、新鮮な付加価値を付けた貝類をスーパーストアや個々の魚販売店、レストランなどに供給している。

写真:毎年この時期になるとジューシーで旨味の詰まった貝の身を味わうことができる。


外国漁船による乱獲を訴える     西アフリカ漁民

2010-09-23 12:07:23 | 海事
西アフリカ沿岸の漁民は欧州およびアジアのトロール漁船による違法操業がすべての沿岸の資源を枯渇させているという。(16-09-2010 VOA NEWS)

アイボリーコーストの漁業管理機関の理事であるJeanson Djobo Anvranはすべての国からの海賊やトロール漁船がやってくるという。しかしながらそれが正確にどの国によるものであるかはあまりにも多くのものがアイボリーコーストの資源を収奪しているため言えないのだという。外国船は装備も優秀であるという。また一晩に総数で2000人以上の乗り組みの外国船が沿岸近くまでやってくるという。

ある産業分析者によれば、欧州とアジアの船団は西アフリカの監視が貧弱であることに目をつけ、年間の漁業被害は10億ドル以上に及ぶという。またアイボリーコーストでは漁獲が昨年は3割減少したという。

アイボリーコーストのLahou村落で漁民のGermain Bamouniは彼が“中国船”とよぶ船のことを罵った。その理由は乗組員のほとんどが東アジア人に見えるからだ。かつて魚は獲れた、しかしいまやいないと Bamouniはいう。中国船がその航跡に沿ってすべてを獲り尽くすので、地元漁民は家から20キロも先にまで出かけねばならないという。

法律家集団である環境法律基金はギニア沿岸の漁船の6割までが無許可操業船であるという。欧州は 違法操業については厳しい規制があるという。しかしながらある環境グループはカナリア諸島の取り締まりの緩い港で、正規の漁獲と違法漁獲物を混ぜてEU市場に油種tしているという。

Bamouniは地元関係当局についても非難している。その理由は西アフリカの外国船に対し十分な監視活動を行わないからだという。また彼は当局にあっても査察されるべきだという。その理由は中国船がやってくると漁労のために多額の金を当局に払っているからだという。とにかく中国船はすべてを根こそぎにしてしまうという。

Anvran氏はモーリタニアからアンゴラにまたがる5,000KM以上の豊かな資源を守る十分な対応ががなされていないという。アイボリーコーストだけではとても不可能な違法操業に対する国際協力体制が必要だという。彼は地区ごとの協力が必要と主張する。米国の軍事部隊は沿岸警備と密漁対策のために西アフリカ諸国の海軍に対する訓練計画を実行している。その中で最も大きな問題は使用船舶の欠如と燃料代であるという。© VOA News

半没水貨物船と貨物船が衝突    イスタンブールの要路で

2010-09-21 00:00:47 | 海事
9月16日の午後トルコの通常型貨物船Meziyet Anaとオランダの半没水型ヨット運搬船のSuper Servant 4が衝突したが、油漏れや浸水はないという。(9月17日MB)

両船は検査のために投錨している。オランダ側に非があるのではないかとみられている。両船舶の概要は:
Meziyet Ana: IMO 8418265, DWT8890, BUILT 1985, FLAG MALTA, MANEGER KALKAVAN TRASPORT DENIZCILIK.
Supe Servant 4: IMO 8025343, DWT 14,138, BUILT 1982, FLAG NETHERLANDS, MANAGER SUPERIOR ENERGY SERVICES LLC, CREW 22 UKRAINIAN.
船の衝突は珍しいことではないが、ヨットを運ぶ船は珍しいので載せました。

沈船BLUE CRUSADERの発見     英国

2010-09-20 09:00:54 | 海事
45年前に海難で亡くなった息子の母は沈船の発見でショックを隠せない。ダイバーチームはこの沈船がアバデイーンのトロール漁船BLUE CRUSADERであると信じている。(8月31日BBC)

この船は13人の乗組員とともに1965年1月13日の時化でオークニーの東沖合で沈没したもの。その中の一人当時15歳のColin Kay、その母のGeorginaはこの発見で仰天した。沈船を調べたダイバーらはBLUE CRUSADERであることにまず間違いがないという。
この船は1958年アバデイーンで建造されたが、North Ronaldsay 沖の風力12の嵐で沈没したもの。その際の捜索では船体も乗組員も発見されなかった。しかし、現時点でスコットランドのダイバーチームによって水深200フィートの海底で発見された。この発見はPeterhead港籍の別のトロール漁船のTRIDENTを発見したチームと同じであった。

Blue Crusaderの乗組員は Fred Baker; Thomas Slater; John Ronald; William Anderson; Arthur Duncan; William Reid; Hugh McKenzie; Alex Cruikshank; Alfred Copeland Jnr; Arthur Forman; David Stanger; Alex Grubb and Colin Kayらであった。

Kay夫人はBBC放送のGood Morning Scotlandプログラムに語った。「自分はビックリ仰天した。こんなに長い時間がたってから発見されるなんて。この発見お前にどうして見つけようとしなかったのだろう」「45年は長い、この長い時間の間にこのようなことが起こることを人はあきらめてしまう」彼女は息子がおいなくなってから、かれが返ってくるのではないかと3年間ドアのカギをかけなかった。彼女は言う「癒しの時間の後に、ふたたび時は戻り、眠れず、泣きたくなる、しかしこれでよいのだと思う」


米国水産物消費が若干減少      2009年

2010-09-20 00:00:02 | 水産・海洋
平均的米国人は15.8ポンドの魚介類を2009年に食べた。この数値は2008年の年間16ポンドに比べるとわずかな減少となった(9月9日米国NMFS報告)

米国は依然中国、日本に続く魚介類の消費国である。米国全体では2009年には48.33億ポンドの魚介類を消費したが、2008年の48.58億ポンドに比べると若干減少した。エビは米国人のもっとも好む魚介アイテムで、米国人一人当たり年間4.1ポンドを消費、この数値は2007年以来変わらない。

2009年の米国人一人あたりの消費量は15.8ポンドで、この内訳は生鮮・冷凍魚介類が11.8ポンド缶詰が3.7ポンドそのほとんどがツナ缶詰であり、0.3ポンドのサケの燻製や干したマダラといった感想水産物となっている。米国人一人当たりの水産物消費の減少は缶詰製品の消費減少による。

「世界有数の消費率であることから米国は世界の水産物貿易に与える影響が大きい」とNOAAのNMFS担当官の Eric Schwaabはいう。また。その報告の中で「NOAAは天然資源による漁業の資源量の再構築と維持につとめるとともに米国漁業が市場でより大きなシェアを確保できるよう支援する強力な養殖事業プログラムを進めている。米国人は、米国の水産物を購入することが我々の経済を支え、加えて高度な環境や安全基準を米国漁業者が達成することになることを理解すべきだ」

ほとんどの水産物消費は米国水域で漁獲されたものではない。米国の水産物消費の84%までが輸入されたものであり、10年前のそれが66%であったことからすると劇的に増大している。養殖物の魚介類が輸入水産物のおよそ半数を占めている。米国以外の養殖生産は過去30年間で劇的に増大、いまや世界の水産物需要の半分を賄うようになっていると国連のFAOは伝えている。しかしながら米国の養殖産業は活気に満ちた多様なものでありながらも、米国の水産物需要の10%に満たないのが現状である。米国の養殖業とはナマズ養殖であり、海面養殖ではカキ、アサリ、ムール貝、サケなどであるが米国の水産物需要の2%未満を供給しているにすぎない。

「この報告書は米国の妙職業の成長の余地があることを伝えようとしたものである」とSchwaab氏は言う。「NOAAは持続可能な海面養殖業の新しい国家政策の策定作業を行っており、これによって貿易のギャップを埋め、この国の漁業全体の強化を図るものである」
NMFSは1910年以降この国の水産物消費率を計測しており、消費者と産業界に魚介類商品の傾向と貿易について報告を行っている。NOAAによる「米国の漁業」と題したこの報告は毎年出版されるが現在はオンラインでの検索も可能である。

インド水産物輸出2ケタ成長

2010-09-19 12:17:51 | 水産・海洋
インド水産物の輸出が7月時点の前年同期比で22%成長1.7億米ドルとなった。この増加の主因は日本と米国である。(9月8日エコノミック・タイムス)

ブラックタイガーの日本向け需要が増加。米国からの注文も増加したとMPEDA海産物輸出開発機関はいう。2009年7月時点では水産物輸出は1.39億米ドルであった。その内訳は欧州が26%、ついで日本が20%、米国17%であった。2010~2011年度の最初の4か月間の水産物輸出は6.38億米ドルで前年同期は5.02億ドルであった。

MPEDAは今年の目標を25億米ドルに設定している。2009~2010年度は輸出額20億ドルであり、前年比で12%増加した。インドの水産物輸出にはブラックターガー、淡水エビ、カジキマグロ鮮魚、一般の冷凍魚、冷凍カツオ、冷凍イカなどがある。

過去の資源乱獲は数十億ドルに相当する

2010-09-19 00:00:05 | 水産・海洋
カナダ主導の調査によれば過去半世紀間の乱獲は食品産業から数十億ドル相当の売り上げを
奪い、かつ栄養不足の国々を救うはずの食糧を奪った。(9月15日vancouversun )

乱獲による漁獲減少の規模は世界の貧困国の栄養不足の2千万人の食糧に相当する、とブリテイシュ・コロンビア大学UBCの研究者らの分析結果が伝えている。
アフリカ沿岸水域で最もストレスを受けた漁業では10年前に比べて50%もの漁獲減少を示している。UBCの経済学者であるRashid Sumaila は世界の最貧国の水域からの漁獲は正しい漁業管理を行えば17%は増大すると主張する。

世界規模では、乱獲による漁業者へのコストは360億ドルに相当し、関連産業をも含めれば1000億ドルになるという。Symaila主導による4つの研究結果がJournal of Bioeconomicsの特別号で今週発された。

「自分としてはドルを通じて海と関わり合いをもつ人々=商業的漁業=がこうした事態は海を愛することではなく、経済的には維持可能な漁業こそが重要であることに気が付いてほしい」 「このことを業界は理解し、正しい漁業管理を行うことだ」とSumailaはいう。この報告では世界の漁業の価値は2400億ドルであるという。 

仕事と金銭ということを越えて世界の漁業は食物タンパクの源であり、世界食糧安全保障の根幹であるという。彼とその同僚はこのたび初めて非産業的な海洋の利用をドルで評価し、ホエールウオッチング、ダイビング、遊漁などの分野が世界全体で470億ドルの価値を生み、110万人の仕事を生んでいるという。