memories on the sea 海の記録

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過去の資源乱獲は数十億ドルに相当する

2010-09-19 00:00:05 | 水産・海洋
カナダ主導の調査によれば過去半世紀間の乱獲は食品産業から数十億ドル相当の売り上げを
奪い、かつ栄養不足の国々を救うはずの食糧を奪った。(9月15日vancouversun )

乱獲による漁獲減少の規模は世界の貧困国の栄養不足の2千万人の食糧に相当する、とブリテイシュ・コロンビア大学UBCの研究者らの分析結果が伝えている。
アフリカ沿岸水域で最もストレスを受けた漁業では10年前に比べて50%もの漁獲減少を示している。UBCの経済学者であるRashid Sumaila は世界の最貧国の水域からの漁獲は正しい漁業管理を行えば17%は増大すると主張する。

世界規模では、乱獲による漁業者へのコストは360億ドルに相当し、関連産業をも含めれば1000億ドルになるという。Symaila主導による4つの研究結果がJournal of Bioeconomicsの特別号で今週発された。

「自分としてはドルを通じて海と関わり合いをもつ人々=商業的漁業=がこうした事態は海を愛することではなく、経済的には維持可能な漁業こそが重要であることに気が付いてほしい」 「このことを業界は理解し、正しい漁業管理を行うことだ」とSumailaはいう。この報告では世界の漁業の価値は2400億ドルであるという。 

仕事と金銭ということを越えて世界の漁業は食物タンパクの源であり、世界食糧安全保障の根幹であるという。彼とその同僚はこのたび初めて非産業的な海洋の利用をドルで評価し、ホエールウオッチング、ダイビング、遊漁などの分野が世界全体で470億ドルの価値を生み、110万人の仕事を生んでいるという。

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