memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

SEA VENTURE号海難400年祭   バミューダ諸島

2009-07-31 00:01:17 | 海事
バミューダでシー・ベンチャー遭難の400年祭が行われる。この海難はシェイクスピアのテンペストのモチーフになったといわれている。
• 1609年George Somers提督が船団を組みこのSea Venture号で、英国のプリムスからロンドン経由バージニアに向かった。
• 同年7月25日同船は嵐に襲われ船団はばらばらになってしまった。
• 3日間にわたり嵐と戦い、旗艦Sea Venture号はバミューダ島のDiscovery 湾に座礁、しかし人的被害は皆無であった。
• 7月28日 Sir George Somers 提督を含む全員が島に上陸。
• 同提督がこの島をバミューダと命名、また公式の代替名はSomers諸島とも呼ばれる。
• 今年,2009バミューダの日ハーフ・マラソンが1月1日に開催され、さらに様々なイベントが1月3日から継続して行われている。
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米国人はマグロとエビが好き

2009-07-30 05:26:32 | 水産・海洋
米国の国立漁業研究所NFIによると2008年の上位10位のリストには引き続いて缶詰のマグロとエビがランクインされた。FISによると、この結果は消費が3年間連続して減退しているにもかかわらず、以前と大きく変わることがなかったという。エビの消費金額はおおむね変わらず缶詰マグロは若干上昇した。テイラピアの消費は2002年に米国市場に参入以来持続して上昇しているが、この理由は白身魚の健康上の利点と、調理面での使い勝手のよさによるものとみられている。平均的米国人は2008年にはエビを4.1ポンド、マグロ缶詰2.71ポンド、サケ1.84ポンドを消費。サケにあっては2007年の2.36ポンドから減少した。ポラック(スケソウダラ)は1.73が1.34ポンドに下落。テイラピアは2007年の1.14が1.9ポンドにまで上昇した。

>>>これらの上位の魚は日本人にも共通したものではあるが、日本の場合は同じマグロでも刺身で、ということになろう。また白身魚としてのポラックもテイラピアも10位以内には入らないだろう。扱いやすい魚種の摂取が米国人の特徴だろうか?
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中国人乗組員を救助    インド沿岸警備隊

2009-07-29 00:00:30 | 海事
7月17日の朝New Mangalore港を出港したMV ASIAN FORESTは1万3千トンの鉄鉱石を積んで中国に向かった。出港後2時間のうちに荒天のために本船は傾斜をし始め、結果として中国人乗組員は本船を放棄した。この船からの救難信号に対応してインドの沿岸警備隊ICGSのSankalpは本船とその乗組員に対して必要な援助を提供した。(写真はP&Fマリン社による)

• 乗組員18名のうちの13名は陸岸から15海里離れた事故の現場からライフボートでたどり着くことが出来た
• 船長を含む5名の士官は本船が左舷側に50度傾斜した時点で本船を離脱、Sanklapによって救出、陸まで運ばれた
• 必要な総ての医療援助も行われた
• 本船は P & F Marine 社が運航していたもの
一方ICGS Sankalpは:
• AOPV最新型救助船としてインド沿岸警備隊に所属
• ゴア造船所で設計建造され昨年5月20日にゴアで就航
• 最新型軽量ヘリALHとインテグレート船橋システムIBSを搭載
• 長さ105メートル, 2300総トン、 8000 HPを2基のデイーゼル機関で発生、最高速力25ノット,航続距離6500海里.
士官12名、其の他乗員94名で運航基地はムンバイでインド西海岸を担当している。

また続報(Deccan Herald)によれば366トンの燃料油と45トンのデイーゼル油を抜き取る作業がすでに開始されたという。現場はMangaloreの沖合い6海里。


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浮島がロシアからエストニアへ

2009-07-28 08:44:42 | 海事
ナルバ貯水池にある4ヘクタールの島がロシアからエストニア側の岸辺に漂着したという(モスクワ発 RIA NOVOSTI 6月22日)エストニア国境警備の責任者によるとロシアとエストニアの国境の役割をなすナルバ貯水池ではいくつかの浮かぶ島がロシア側にはあるという。「今年は水位が高いためにしまが流れ出したのだ」という。およそ3週間前エストニアのレーダーがナルバ川を下り、イバンゴロドの街の近くのロシアの水力発電所に向かってくる不明物体を発見。発電所の職員は水門を解放、島はおよそ6,000平方メートルの大きさで、フィンランド湾に沿って更に流れていったという。島の一部には4ヘクタールの規模の深い森もある。先週の金曜日にはエストニアの海岸に漂着したのは風と潮の影響である。「さらに流れ下ることになるだろう」という。ロシアもエストニアも島の動きを予測することは不可能だが、ナルバ川沿いの建物を破壊することだけは間違いがないという。
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エイヒレと野菜入りムースのデユエット香草サラダ添え

2009-07-27 10:16:47 | 
Raie nageoire et mousse au Legumes avec herbes de saladeというとんでもなく長い名前のフランス料理を(仏料理もとんでもなく久しぶりに)いただいた。
その前に出てきた皿は夏らしく「胡瓜と西瓜の冷製スープ」で緑色の液体であったが、これはさしたるものでなく感動なし。コクや旨味が無いのだ。また、この後から出てきたのが「白金豚のグリル、スープ仕立て」なるものであった。「なんで豚肉なんかメインに出すのか!」と同行の外人さんは怒る。なぜ最近は豚肉に様々な名前をつけるのだろうか?名前をつけないと高く販売できないからだろうか?
さてエイヒレがフランス料理に・・・とエイヒレがどう化けるのか小生は期待。これはまずまずのお味で、ムースに嫌味が無かった。材料はエイヒレと白身魚とのことで白身魚のほうは日によって変わるのだそうだ。アイスクリームのように見えるムースの中にわずかに「魚の身だな」と感じるものあり、それがエイヒレであった。
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マレ-シア初の潜水艦

2009-07-26 11:33:48 | 海事
マレーシア水域で就航のため潜水艦KD Tunku Abdul Rahmanがフランスのツーロンを出港した。Scorpeneデイーゼル電気推進型潜水艦(SSK)はCherbourgのフランス軍造船所DCNSで建造されたがこれにはスペインの海軍造船所Navantiaも協力した。
• 本艦には35名が乗り組み、マレーシア海軍の司令官 Zulhelmy bin Ithnain が指揮.
• この2隻の Scorpene型潜水艦のためのコストはおよそ1250億円で2002年に契約。KD Tunku Abdul Rahman –はマレーシアの初代首相の名前であり Tun Abdul Razak –2代目首相のなまえから命名されたもの。
• 第一号艦は2007年10月23日に進水、通常はシャンパンで祝うところであるが、YASSINの空気とメッカのザムザムの井戸の聖水で祝福。
• ブラック・シャークと呼ばれる重量型魚雷とミサイルの試射を含む海上公試は昨年12月に完了。.
• 1月24日にフランス海軍基地のあるツーロンでマレーシア側に引き渡された。本艦はジェッダ、ジプチ、そしてコーチンを経由してから9月にマレーシアに到着の予定。
• ルームットとポートクランで数日停泊の後サバ州のセパンガール海軍基地に配属される。
• 本潜水艦の概要としては、水深100~200メートルで活動。同時発射できる魚雷6本を装備。対船ミサイルと対潜水艦魚雷も装備。魚雷装備数は10本、機雷30個を搭載。航海日数最大45日。排水量1,550トンで長さは67.5メートル。フランス原子力潜水艦で使用されている最新の音波探査方式を装備。
• 2隻目のKD Tun Abdul Razakの引渡しは2009年末の予定。
• この艦と同じ形のものを有するのはチリー(2隻)とインド(6隻)である。
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ボートのオーナーが魚を救う  ポーランド

2009-07-24 07:43:26 | 水産・海洋
モーターボートのオーナーらがワルシャワ郊外の湖で大量斃死が起こっていた魚の救助にあたった。ボートのプロペラで波を起こし水中に酸素を送り込もうというアイデア。およそ20トンもの魚が死んで、リゾート地として有名なZegrzynskie湖の浜を埋めた。その原因は最近の降雨で水量が増し周辺の野菜栽培用の肥料が湖に流れ込み、富栄養塩化で酸素不足を発生し魚を窒息させたもの。当局はボートのオーナーらに協力を要請し問題解決の一助として先週は10隻以上の参加があったがさらに増える見込みと。「機能までのところは毎日トン単位で魚が死んだ、しかしキャンペーンの効果があった」と地元行政府のJan Grabeic氏は語った。魚の斃死の影響で地元観光客が半分に減少したという。(ロイター通信16日)
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海の米

2009-07-23 06:40:00 | 亜細亜海道
 
「イワシは海の米だ」という言葉を九十九里浜で聞いた。40年も前のこと網元の言葉であった。
当時マイワシはふんだんに漁獲されその国内年間水揚げ量は300万トンを超えていた。ふんだんにあるからかそれとも食物連鎖の低位にあって多くの魚類の命を支えるからか、おそらくその両方の意味で「海の米」という表現が生まれたのだろう。
マイワシやカタクチイワシは世界中の海にいる。多獲性の表層魚だから,もっとも身近な魚として親しまれることはどの国でも同じ。カタクチイワシは地中海では塩漬けアンチョビーとして基本調味料の役割を担う。日本でもチリメンジャコや煮干が、その呈味成分を理由に利用される。塩煮して乾燥するのは生では足が速いからで、大型魚のようにその身質を味わいながら食すのではなく出汁やスープとしての役割だ。もちろんそのまま食べても旨い。

ベトナムではこの小型の魚をCa comとよび、直訳すれば米魚である。九十九里と同じではないか。サイゴンから車で東へ3時間、ビン・トアン省の漁業基地として有名なファン・テイエットでも多獲され塩漬けして樽に入れた上澄みからは例の魚醤ヌウクマムが生産される。よって街はこの匂いに包まれていた。観光地化がすすむと魚醤を含めて生臭い魚加工場は中心から追い出されつつあると聞いた。基幹産業があたかも3K産業のように言われるとき、それをもって国が経済的に離陸したということは皮肉だ。

同じ魚がマレーシアではIKAN BILISである。華人の島ペナンではこの魚を売る乾物屋が並んでいる。色白のものから褐色のものまでいろいろあるが、色白のほうが高価である。これをキロ単位で買って何もせずにそのまま食べると実に旨い、ただし塩分はきつい。マレーシアやインドネシア料理ではこれをヤシ油で揚げたりしているがもったいないと思う。自分の好みはイカン・ビリスのスープや味噌汁である。日本製の煮干よりも更に強い出汁が出ると思うのはその塩分のせいだろうか。
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インドの貨物船を救出   仏印両海軍の協力

2009-07-22 07:52:28 | 海事
INSインド海軍 Godavari とFLFフランス海軍Aconitが協力、ソマリア海賊からインドのダウ型貨物船MV NEFEYAを救出した(15日)
• インド人が14人5乗り組んだインド籍のダウMV Nafeyaが10日ソマリアのBossaaso沖でハイジャックされた。海賊らはロケット砲やAK47で武装していた。.
• 7月13日、海賊はそのダウを母船として利用しリベリアのタンカーMV A. ELEPANTを襲撃。しかし海賊はフランスのフリゲート艦ACONIT(F713)に阻止された。その後フランス艦はインドのフリゲート艦Godavari(F20)とともにダウの追尾を開始。
• 7月15日、海賊は2隻の軍艦に追尾されていることに気がつき午前3時ダウを捨てた。Godavariはダウに接近し、乗船食料、水、医薬品などの援助をダウの乗組員に行った。 乗組員は全員無事で、その後イエメンのアル・ムカラ港に向かった。

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焼乳猪

2009-07-21 00:00:14 | 亜細亜海道
中国語では烤乳猪として知られるCRISPY BBQ SUCKLING PORKは子豚の丸焼きである。ペキンダックのように皮しか食べないというのではなく、皮とその次の脂身そして肉層のコンビネーションが旨いのだ。この3層のバランスが大切で、外側の皮がパリパリ、真ん中の脂身が厚すぎず薄すぎずそして旨味があり、赤身の肉の部分が多すぎないほうが自分は好きだ。ハノイ市内の小湖沼のひとつザンボー湖の脇に立つハノイホテル・河内大酒店のものがひときわ旨かった。この中には金龍中餐廳GOLDEN DRAGON CHINESE RESTAURANTがある。

ハイフオンの水産加工場を訪ねた。その魚類資源枯渇を嘆いていた工場幹部が見せてくれたのは魚ではなく乳猪(子豚)の冷凍品であった。長さはおよそ40センチ程度、四肢を広げた形はかわいそうな気もしたが、広東などで好まれる食材として輸出されていた。好奇心がブレーキを解除し、早速ひとつ購入、ハノイまで持ち帰り、かなりはやっている中華店で丸焼き料理を頼んだ。出来上がった品はホテルの皿の上の品とは違い単なる焼いた肉であり皮目の食感は味わうことが出来なかった。突然持ち込まれた冷凍原料では無理もなかろう。しかしハノイの友人たちは肉そのものが旨いといって食べた。

アオザイを着たハノイ音楽院の学生たちが壇上で奏でる二胡や琴の弦楽器の音色を食事をしながら楽しむことの出来るハノイホテル。上海や香港からの厨師が常駐しなかなかの味を安く提供してくれるレストランが一階にあった。隣のカフェは「緑波カフェ」といったが、酸欠で藻が繁殖した湖面はまさに緑色であった。


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巨大フンボルト・イカが南カルフォルニアの海岸に侵入

2009-07-20 09:28:41 | 水産・海洋
体長が1.5メートル以上にもなり鋭い嘴と触手をもったイカがサン・デイエゴの海岸に数千も押し寄せ観光客であふれる海岸のダイバーたちを震え上がらせている。この肉食性の頭足類は100ポンド(約50キロ)にも成長するが、深場から浮上し先週出現したためダイバーを驚かした。ダイバーによるとこのイカの中にはダイバーのマスクを触手覆ったり引っ張ったりしたという。このおフンボルト・イカはメキシコの沖の深場に生息し人を襲ったりするため“赤い悪魔”と呼ばれるが、その理由はイカを焼くと赤色に変化するため。このため現地で潜水する場合には金属製の籠の中に入り、イカの襲撃から身を守るという。通常は深場にいるために泳いでいる人やサーファーを襲うことはないが、以前からいかが出現した場合には彼らが完全に消えるまで海に入ることを禁止してきた。(メルコプレス)

科学者たちも深場に棲むイカがなぜ南カルフォルニアに現れたのかは不明という。ここ数年ではわずかな数のこのイカがカルフォルニアからアラスカのシトカにかけて発見されていた。温暖化によって餌となる生物の減少が原因ではいう説もある。2005年にはサン・デイエゴで同様の現象が見られ、また2002年には数千のイカが浜辺に打ち上げられた。その年は死んで乾燥したイカ12トンを除去した記録がある。スクリップス海洋研究所のNigella Hilligarth上級研究員によればこのイカは一年生でカルフォルニアの沖では水深90~200メートルに生息。今年は水深18~24メートルにまで浮上しているという。餌を追いながら浜辺に乗り上げ死んだのではないかと同氏は見ているが、彼も死んで乾燥したイカを先週末に見たという。(動画nbc)も見られます
http://www.nbcbayarea.com/news/local/Giant-Squid-Wash-Up-Minutes-After-SoCal-Quake--.html

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エイ鰭バナナ葉包み焼き BBQ Stingray-fin

2009-07-19 06:36:29 | 亜細亜海道
国内では「味醂干し」くらいしか食べないが、外に出るとエイを食べる機会に恵まれる。魚の豊富な釜山の韓式定食屋のおばさんは小生の顔を見ると小ぶりのエイ(韓国語ではカオリ)をフライパンで焼いてくれる。アンモニア臭もなく、軟骨の食感と僅かな肉のバランスが快い。もっとも韓国にはホンオ(洪魚)と呼ばれる強烈な発酵臭のするエイの刺身があるそうだ。全羅南道(チョルラナムド)の黒山島(フクサンド)のものが有名というがいまだ味わったことはない。しかし大体の想像はつく。レイキャビックでおそるおそる食べたことのある発酵したダイス状のサメ肉の初期段階のようなものではないだろうか。

さて熱帯の国のマレーシアのペナンで、あるいはシンガポールで食べるエイはバナナの葉に包まれて味付けした焼き物がでてくる。この場合のエイの鰭は相当大型で身が厚い。釜山のものとは違いすこしクセがあるように思った。その臭い消しのためだろうか、サンバルと醤油を混ぜ合わせたようなたれにつけて食した。現地のホーカーセンターではこれら魚の焼き物の総称としてIkan Bakarと呼ぶのだそうである。このバナナの葉に包んだというところがなかなか好ましい。暑い国でのアルコールは禁忌としているから、せいぜいビール一杯程度で。あとはソフトドリンクにして夜の海風のわたる海岸通の屋台店で楽しむべき食品であろう。
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麻薬を積んだダウ船を拘束 オマーン沖

2009-07-18 00:14:23 | 海事

その価格およそ70億円相当の10トンもの麻薬を積んだダウ船がアデン湾で行動中の統合作戦部隊(CTF)によって発見、拘束された。米国海軍のP3-C機が発見、英国海軍艦艇が、オマーンのサララの南東沖およそ150浬で拘束したという。(米国海軍 7日ほか)このCTFの活動で今年はこれまでに18トンの麻薬を押収しているが、同海域での治安確保のために活動を続けている。昨年はCTFによって53トンが押収された。
>>ダウ船とはいうものの、船型はだいぶ近代化されている。すでに帆走の設備はなく、あのとがった舳先もない。たとえ機関だけで走る船になってもアラビア海を基点とするこれらの貨物船はDHAWと呼ばれ続けるのだろう。
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欧州マダラ養殖の急増を危ぶむ  環境保護グループ  

2009-07-17 09:11:50 | 水産・海洋
ノルウエーは世界のマダラ養殖生産の8割を占めるが、その国内生産量は昨年59%も増加した(英国・ガーデイアン紙 6月22日)環境保護主義者らは養殖施設からのそれらの魚の逃避が天然資源の生態に影響を与えることを不安視している。
ノルウエーは世界生産の8割を占めるが、2008年時点では16,523トンと前年比59%増加を見せた。この数値は同国の漁業局によるもので急速なマダラ養殖の増加を認めるもの。しかし環境保護グループはこの膨張が逃避魚の増加によって遺伝子的な影響を天然魚に与えると恐れている。 「現在のマダラ養殖の状況に非常な関心を持っている」とWWFノルウエーのNina Jensenはいう。「マダラ養殖の影響についてはいまだ何の研究もなされていない。その場所についての規制もなく、他の魚の産卵場となる海面でも規制がなく、多くの逃避魚がいる」

昨年一年でおよそ228,000尾の養殖マダラが逃避したと見られるが、およそ1万尾のおかしなサーモンが認められるがその養殖はマダラ養殖に比べるとその60倍の規模である。マダラはその性格がより冒険的であり網の外への脱出を試みる。それらがいったん網の外に逃げ出すと、外界の天然のものと交雑し病気を伝染させる。「養殖魚は天然魚に比べ病気や寄生虫を持つ傾向がある。よって網の外に出れば天然資源にも影響する」とノルウエー海洋研究所のゲイル・L・トランガー博士はいう。また、交配によって遺伝子の多様性プールを減少させる。「種の長期間にわたる保存には、その遺伝子的多様性が必要」 「マダラ養殖産業の増加はこの問題が解決されるまでは過熱すべきでない」と。

ノルウエーでの商業的マダラ養殖ブームは2002年248トン、2004年1,685トン、2005年5,519トンを記録、7年間では6500%の増加となっている。現在の世界全体での生産は米国、カナダ、アイスランド、デンマークなどで行われおよそ2万トン落とされる。一方、守りの側に立つマダラ生産者側は、生産増大は世界的に減少しているマダラ資源に対する増大する需要に対応してものと強調。「マダラ養殖はその解決法のひとつに他ならない」世界で最大規模のノルウエーのマダラ養殖業社CODFARMERSの役員である Henrik Vikjær Andersenはいう。「我々は, 食料の陸上生産の可能性を極力進めている。それにより、たんぱく質供給を海と養殖とでまかなうことが出来る」 「我々は安定的な供給とその持続性を確保し一年365日の供給が可能。一方天然産マダラの供給はその漁獲次第で不安定だ」 「加えて、水揚げから4時間以内に出荷できるなどきわめて新鮮だ」 このような急速な産業の成長にも関わらず、マダラ養殖事業は最も近代的な産業といえる。ノルウエーの養殖サーモン生産は2008年には74.2万トンを数えた。 しかしその歴史には様々な下げの事態もあった。

昨年にはシェットランドの 世界で初めて設立された有機マダラ養殖会社のJohnson Seafarmsは4千万ポンドの負債を抱えた。その理由は生産コストがあまりにも高いことによる。またノルウエーのCODFARMERS社もいまだ利益を上げてはいない。またマリン・ハーベスト社はマダラ養殖から最近手を引いた。その理由は天然産マダラの価格の下落で養殖者の魅力がなくなったこと。またマダラ養殖においては病気や寄生虫に強い魚の生産は難しく、販売可能なサイズにまで育て上げることも難しい。さまざまな問題にもかかわらず、業者らはマダラ養殖事業が現在のサーモン養殖のようになることを期待している。「20年前に研究者からノルウエー・サーモンの数量が1万トンを超えることはない、と自分は聞いた」 「しかし今やそれが70万トンにまでなったではないか」とアンダーセンはいう。マダラ生産についてノルウエーは1.5~3万トンの生産を目指している。
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上海蟹がテムズ河に侵入

2009-07-16 00:11:12 | 水産・海洋
大きな鋏を持つカニMitten Crabが英国に船で上陸WWFや国立歴史博物館は警告を呼びかけている。(ザ・ロンドン・ペーパー 14日)剛毛で覆われたミトンのようなその鋏が大きいことからミトン蟹とよばれる極東由来のカニ。そのカニが船舶のバラスト水を介してロンドンで広がりつつある。このカニ旅団はテムズに住み着き、さらに英国の多くの河川に広がりつつある。このカニは河岸に穴を開け護岸を破壊する。在来種の生物例えばザリガニなどを餌として捕食する。「条件が整えば、このカニは天文学的な比率で増殖。河を離れて乾燥地帯を移動し、別の河川に移動もする。このカニが国中の河川に繁殖することになる」と科学者は警告している。

>>>中国では上海蟹または大閘蟹と知られる淡水のカニ。日本でも珍重されるし一杯が数千円という店もある。たかが田んぼのカニではないか。晩秋になると「上海蟹入荷しました」と告知が張られる店もある。昔はあまり見かけなかったものが、近頃は、時期になると店頭がカニだらけになる香港の店、路上のバケツにカニを詰めて売る上海という現象は養殖のおかげ。しかし喜んでばかりいられない、抗生物質や薬剤の使用が当たり前と聞くと食欲は減退。
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