memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

始めはスローだがスプリントした2014年イカ漁  フォークランド(2)

2014-05-31 00:05:31 | 水産・海洋
現在もなを流入水の境界で線船が操業を続けている漁獲も好調で平均は1隻あたり一晩に46トンとなっている。4月22日にはFICZ/FOCZ の内側での1987年の漁業規制が始まって以降最高となった。総漁獲量は6,701トンで、冷凍運搬船満船にするのに十分な量である。現時点ではフォークランド水域では187,500 トンのIllexイカが漁獲された。これは1999年の大漁に次ぐ第2版目の漁である。

一部の漁船はFICZの西側でよい漁獲を挙げている(一日あたり20-30トン)。この状況は少なくとも5月後半甲板まで続くであろうことのたしかな証である。また別の種類のイカはDoryteuthis gahi (aka Loligo)であり、現在では‘Falkland Calamarと呼ばれるようになった。このイカの豊度については漁期が始まり前の調査から推定された。現在少なくとも35,000トンのLoligoが漁業水域にいると見積もられた。

これは2010年に調査が始まって以降最高である。Loligoイカの漁期は2月24日に開始された。漁業許可を持つ16隻すべてが好調で一日平均24-30 となっている。Loligo Box の北部の漁獲は特段に良い、そこに回遊するイカはきわめて小型(8-9 cm in length) で未成熟である、このイカが生まれた場所から沖合いの漁場に回遊する。しかしながら平年よりも低温の海水により、Loligoイカが索餌場に回遊する時期が遅れている。3月の第3週までは漁獲は一晩に10~15トンと低かった。

ところが大転換が起こったのは3月21日のことで、数隻の漁船がLoligo Boxの北部で濃密な群れに遭遇した。南西風とフォーク単度海流の恩恵によりLoligo (Falkland Calamari)が狭い水域に密集した。その後の数日間各船は平均で66.5トンの漁獲(最高は97.6トン)であった。3月23日には、漁獲総量は1996音年以降最高の一日1102トンに到達した。予測されたようにこの群れはたちまち漁獲され消滅、平城のレベルとなった。3月28-29日の時点では各船の漁獲は 一日35-45 トンであった。そのあとのピークは4月の第2週で北部の深いばしょで1隻平均 50-65となった。

遅れたスタートではあったもののすでに第1シーズンのおわりには28,000トンが漁獲された。これは2010年および2012年に次ぐ高記録である。イカのバイオマス全体についての規制監視について漁業局はFalkland Calamari資源 を持続可能にする範囲内に入っているという。

極東の海で漁業の緊張高まる

2014-05-31 00:04:56 | 海事
フィリッピンが今週中国漁船とその乗組み11人を拘束したことで極東では緊張が高まっている(5月9日FUD)

南シナ海の紛争状態にある海域で絶滅危惧種のウミガメを捕獲していたことが原因。その後中国側は乗組員らの釈放を要求するとともにフィリッピン側の挑発であると非難している。これに対しマニラ側は半月岩礁Half Moon Shoalとして知られる現場で拘束した際には絶滅危惧種のウミガメ350頭を押収したと発表。

また今週には南シナ海にある紛争地区の領有を巡りベトナムと中国の沿岸警備隊とが衝突している。

新型漁船が形を見せてきた      アイスランド

2014-05-31 00:03:53 | 我愛船艇
アイスランドの漁業会社HB GRANDIむけの新しい表層トロール漁船がトルコの造船会社Celiktransで姿をみせ始めた(5月9日FUD)。

この会社はイスタンブールの近郊にあるが、2隻を受注、第2船のブロック建造がもうすぐ開始される。この2隻の建造の総監督であるThórarinn Sigurbjörnssonによれば、第1隻目は昨年11月に建造を開始,船殻を較正するブロックの数は40であると。新船の大きさは長さ80.3m幅17mで4600kW力の主機関(Wartissila)を搭載するという。