memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

FAOとUNEPが世界の食料の無駄をなくすキャンペーンを始める

2013-02-13 00:01:54 | 
国連の部局が世界の食の損失と無駄をなくすキャンペーンを始めた。その総量は年間で13億トンに相当し世界の飢餓解消のために必要な量の4倍に相当するという(1月23日MP)

FAOによれば全食糧生産の3分の一およそ1兆ドル相当のものが食物生産や消費システムの中で失われたり無駄になっているという。国連環境計画UNEPとFAOは消費者らに対して買い物リストを作ること、また”おかしな形の果物”20買うことを提唱、これにより食の無駄をなくし、”持続可能な未来”の助けになると。

UNEP, FAO とそのパートナーらは”考えて食べてフードプリントを減らそう”というキャンペーンの合言葉を発表、毎年の膨大な食の損失を解消しようとしている。このプログラムはまず消費者、食の小売業者、ホテルやレストランを対象にしたもので3つの行動、考え-食べ-無駄をなくすというう行動を勧めている。計画的な食事では買い物リストを作り衝動買いを避けることで”市場はあなたが必要としている以上のものを売ろうとしている”おいう警告を与えるプログラムである。

また別のよいアイデアとして”おかしな形の果物”や野菜を買えというもの。そうでなければ規格や形、色違いのものが基準に合わないからという理由で廃棄されてしまう。
欧州、「北米、オセアニアの消費者らは一人当たり年間95~115kgの食物を無駄にしている。これに対してサブサハラ・アフリカ、南アジア東南アジアの消費者らのそれは年間6~11kgに過ぎないとFAOとUNEPは伝えている。

ベトナムのエビ産業にとっては困難な年になりそうだ

2013-02-13 00:01:11 | 亜細亜海道
ベトナム水産物輸出加工者協会VASEPは今年ベトナムのエビ輸出は24億ドルになると予測、昨年比では6.5%の増加。ベトナムは2012年90カ国以上にエビを輸出し22.5億ドルを達成した(1月22日VEN)

22.5億ドルの輸出総額のうちブラックタイガーによるものが11.6億ドルで56%を締めた。ホワイトの輸出は6.766億ドルで32.8%であった。しかしながら昨年の金額は前年に比べて6.3%減少した。こうした結果は輸出市場の縮小や国内経済の困難によるもであるがエビ養殖業者や加工業者の多大な努力と政府当局の支援によるものであった。

昨年はベトナムのエビを輸入する10大市場のうちの5つ、輸出金額の95.2%を占める市場でエビ輸入の急激な減少が見られた。米国は15.6%減、EU24.8%減、カナダ14.1%、アセアン諸国22.2%、スイス10.5%などである。最大規模の輸入市場である日本は2012年7月以降エトキシキンEthoxyquin残留量の規制が0.01ppm以下となり輸入が減少した。またベトナムのエビ輸出は9月以降世界市場で価格圧力にも直面した。これは養殖地域での病害発生による原料不足が原因であった。(中略)

VASEPによればエビ養殖業と加工業は今年引き続いてさまざまな困難や生涯に直面することになるという。早期死亡症候群(EMS)、エビ原料不足、資金不足、のしかかる生産コストなどである。エビ輸入市場の中にはEthoxyquin処理をしたエビに対する障壁がある。これは日本と韓国も含まれる見込みである。またベトナムはホワイトエビの輸出ではインドとの競争に主要市場である米国、日本EU,カナダなどで勝たねばならない。(以下省略)


サバの乱獲:強欲が問題だ

2013-02-13 00:00:28 | 
Hugh Fearnley-Whittingstallは政策と強欲が常識の邪魔をし、責任ある漁業の危機を招いているという(1月22日Guardian)

北東大西洋のサバ資源の状況は急速に悲劇に直面している。これはこの惑星における漁業の人間の強欲を示す好例である。我々がキャンペーンを始めたのは2年半前でそのころはサバは持続可能な資源であり十分に管理されていると証明されていた。当時のサバの供給は十分に堅牢でもっとレストランや魚店で魚を取り上げようというわれわれのキャンペーンを支えていた。

今は政策や強欲が常識の邪魔をしている。EUとノルウエーのサバ漁獲枠に関する確執が一方にあり、もう一方にアイスランドとファロー諸島があり手詰まりとなっている。しかし関係諸国が微妙な漁獲規制に合意できるならこの漁業は依然持続可能なものとして承認されうる。 この問題は一挙にか解決することも出来る。我々は後ろめたさなく堂々とサバを食べ続けることが出来る。

サバ漁業に関する政治的問題にかかわらず、我々は時にはサバを食べ続けるべきであると自分は思う。MSCはサバを食べるときには沿岸の手釣りによるサバを食べることを進めている。だから我々のRiver Cottage 調理学校や食堂でも我々はときどき手釣りによる南西部で獲れたサバを出すことにしている。

このことは矛盾しているように見えるかもしれない、またその意思決定も難しい。しかし我々は最も持続可能な漁法でサバを獲っている小規模漁業者の支援から手を引くことは出来ない。このことで国際政策的なレベルで彼らが罰を受けるものとは思わない。政治家らは一方で持続可能な漁を続けている漁業者までをも危機に巻き込んでいることを心に留めなければならない。