ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

石原慎太郎というのも無責任な男だ(今日から社会派系記事再開)

2012-10-26 00:00:00 | 社会時評
約1ヶ月反省したので、今日から社会系記事を再開します。ただしコメント欄については再開はもうすこし後にします。ご了承ください。

石原慎太郎が都知事を辞任します。記事はこちら

><石原新党>都知事辞職、衆院選出馬を表明 後継は猪瀬氏
毎日新聞 10月25日(木)15時11分配信

 東京都の石原慎太郎知事(80)は25日、緊急の記者会見を開き、都知事を辞職し、次期衆院選に出馬する意向を表明した。比例代表の候補者として立候補する意向だ。

 会見で石原氏は「新党を作って仲間と一緒に国会に復帰してやろうと思っている」「新党結成は今日でも明日でもやる。準備はできている」などと述べ、知事の後継については「猪瀬(直樹副知事)さんで十分だと思う」との意向を示した。

 午後3時からの記者会見は50分近く続き、大勢の報道陣に囲まれた石原氏が、憲法改正などかねての持論を延々と展開する場面も見られた。


個人的には、たぶんほかの方も同じような感想でしょうけど「ああ、やっぱり」です。もともと昨年4月の都知事選だって、本人1度は不出馬を表明したくらいで、やる気があるのかすらどうかというところでした。今年2月には、こちらのような活動もしており、たぶんやめるのは時間の問題だったのでしょう。

そして彼の辞任の最大の引き金になったのが、総選挙が近いことと尖閣諸島購入の失敗でしょう。総選挙が近いのははじめから分かっていたとして、彼が失望したのは尖閣諸島の所有者にだまされて、価格釣上げの道具にされたことでしょう。借金で苦しんでいるとかいう尖閣諸島の前所有者が、唯一最大最後の資産である尖閣諸島を最大限高い価格で売り抜けようとするのは当たり前の話で、そんなことにだまされて悔しがっている石原や副知事の猪瀬が馬鹿なだけですが(こちらの記事参照)、あれの売買の話がまだ継続していたらたぶん都知事はやめなかったでしょうね(笑)。あれが終わったので、もう都知事職に未練がなくなったのでしょう。

で、私は昨年の都知事4選の時点では、2020年のオリンピック招致の結果が出た時点で辞任するのだと考えていました。東京が負ければその責任を取って辞任、勝ってもそれを花道に辞任、それならいちおう格好はつくかなと思ったわけです。

で、実際はその結果も待たず任期(4年)の半分もつとめず辞任ですかあ? どこまで無責任なんだか。石原はろくすっぽ都庁にも出勤していないんだから、いまさらこんな人を「無責任」なんて批判するのもばかばかしいですけどね。

そうすると、次の都知事になる人は、オリンピック東京招致はどうするんですかね? 形式的には継承するにしても、たぶんあんまりやる気はないでしょうね。このへんなんとも分かりませんが。JOCその他スポーツ関係者はけっこう失望しているかも。覚悟はしていたでしょうけど。

それにしても石原が企画することって、世間の耳目はあつめるけど、およそ実用性にはかけるよね(嘲笑)。外形標準課税は裁判で負けて利息付で返還、オリンピック招致は失敗(2020年はこれからですが)、尖閣諸島購入は上のような体たらく、新銀行東京は論外、その他もひどいものです。

やっぱり4期目出馬を否定した時点でもう4期目があまりぱっとしないのは明らかだったと思います。美濃部3期目(75年の都知事選は、石原を破ったものでした)、鈴木4期目も、どれも本人が不出馬に傾いたのですが、出馬して、強い候補でしたから当選はしましたが、やはりあまりいい政治ができませんでした。

それで晩節を汚した(若いころから汚しまくりですが)のが、例の尖閣諸島を購入するためと称する寄付(絶句)。これ、完全な愛国詐欺でしょう。十億を超える金を不特定多数の人間から集めて(そもそも購入すらできるか不明な時点で、そんな寄付を募るなんてこと自体馬鹿にもほどがありますが)、それが事実上宙に浮いちゃったんだから、これだけで私辞任ものの不祥事だと思うんだけどなあ。でも、昨日記事にした人と同様世間て石原にはものすごく甘いし遠慮しているしね。どうしようもないとはこのことです。

しかし1932年生まれの80歳がいまさら国政に復帰したところで、できることはあまりないと思います。たぶんまた国会議員にならないとくやしくていられないんでしょうね。それもどうかというものです。

いずれにせよ無責任な男です、石原って。彼を4回も都知事に当選させた―特に4回目はひどいと思います―都民(の石原に投票した人)が悪いんだけどね。

なお、ただいま25日の7時30分前ですが、26日の記事として発表します。
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