ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

安倍晋三は、自分の意思で07年首相在任時の靖国参拝を見送ったんだろ

2013-08-05 00:00:00 | 社会時評

このブログで私はさんざん「右翼と産経新聞と自民党は安倍晋三に非常識に甘い」という話を書いてきました。これまたその一例。

島田洋一の記事より。

>安倍首相は、第一次政権のとき靖国神社に参拝できなかったのは「痛恨の極み」と繰り返し述べている。

つまり、当時靖国に行くなとアドバイスし、今もしているような人々に、外交の技術面ではともかく、日本の命運や名誉が掛かる問題で、信を置いてはならないということだろう。

馬鹿。「参拝できなかった」じゃないだろ、「参拝しなかった」だけだろ(笑)。

安倍晋三が07年夏に靖国神社に参拝しなかった理由は、つまりは参拝したら自分(たち)の立場が悪くなるということでしょう。そしてその考えは妥当でしょう。参拝をしていれば安倍と安倍内閣、自民党はダメージを受けたでしょう。その直前の参議院選挙で大敗したこともあり、それはごく当然の判断です。

アドバイスうんぬんと島田は書きますが、ブレーンの進言を受け入れたのは安倍です。ていうか、島田は安倍に(対外的なアピールとかでなくマジで)靖国に参拝すべきだと話をしたんですかね? したんだったら、島田という男も役に立たんプレーンです。こんな男をブレーンにしている安倍の見識の問題だけどね。

だいたい、こんなことは安倍をかばう必要すらない話でしかありません。安倍だって、「自分が靖国参拝しなかったのは、ブレーンの責任だ」なんて主張しちゃいないでしょう(苦笑)。いくら安倍だって、そんなお馬鹿な発言をするわけがない。いや、しているの? ご存知の方がいたら、ぜひ当方へご教示を。オフレコの場ならいざ知らず、公の場でそんなことを発言するなんてことはないと思いますが。

それにしても、こんなことにまで安倍をかばってほんとどうしようっていうんでしょうね(呆)。「ブレーンがどうしたこうした」なんて話をしたら、それは安倍が単に主体性のない男だというレベルの話でしかないでしょうにね。「ひいきのひきたおし」とはこのことです。だいたいこの間の菅直人氏の安倍への名誉毀損提訴だって、辻元清美に悪質な名誉毀損行為をした阿比留瑠比記者が産経紙上で東電の吉田氏の死にかこつけて執拗に菅氏を誹謗中傷したからそれが安倍にとんだんじゃないの? 迷惑な男です。まあ、あんなアホな誹謗中傷を、菅氏首相辞任後、自分の自民党総裁復帰後、12年衆議院選挙での自民党勝利後、自分の首相就任後も自分のHPにのせつづけた安倍が非常識で馬鹿なだけですけど。いくらでも削除するタイミングはあったわけだから。

ところで阿比留記者といえば、私がこちらの記事で指摘したように、安倍が07年靖国神社参拝を見送ったことについては見て見ぬふりをしています。何をいまさらながらどうしようもないクズです。でですよ、安倍について次のような記事が流れました。

>安倍首相:終戦記念日の靖国参拝見送りへ 中韓に配慮

毎日新聞 2013年07月25日 02時30分

 安倍晋三首相は8月15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しない意向を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。

 参院選で与党が圧勝し政権基盤を強化した首相は、領土や歴史認識問題などで悪化した中国、韓国との関係改善に取り組む方針で、両国とのあつれきがさらに広がらないよう配慮する。

 首相は2006〜07年の第1次安倍政権時代、靖国神社に参拝しなかった。このことを、昨年の自民党総裁選の際には、「痛恨の極み」と述べており、第2次政権での対応が注目されている。

 首相はこれまで、「国のために戦った方々に敬意と尊崇の念を表し、冥福を祈るのは当然だ。一方、そのこと自体が外交問題に発展する可能性がある中で、行く、行かないを申し上げるつもりはない」(21日のNHK番組)などと明言を避けてきた。

 首相周辺は「首相は賢明な判断をされるだろう。(政権の)先が短いなら別だが、3年間ある。思いを果たすときは来る」と指摘。別の政府関係者も「8月は参拝のタイミングではない」と語った。

 与党内にも、8月の参拝を自重するよう求める声が出ている。公明党の山口那津男代表は21日、テレビ朝日の番組で、「外交上、問題を起こしてきたテーマなので、賢明に対応することが大切だ。歴史の教訓は首相自身がよくご存じだ」と述べた。

 ただ、安倍内閣は参拝の判断を各閣僚に委ねており、閣僚が終戦記念日に参拝する可能性はある。また、首相は4月の春季例大祭で真榊(まさかき)の奉納にとどめたことから、首相の支持基盤の保守層からは10月17〜20日の秋季例大祭での参拝に期待が高まることも予想される。中韓両国は秋季例大祭での首相の参拝も警戒しており、関係改善は見通せていない。【鈴木美穂】

8月15日以降はどうなの、っていう疑問がうかびますが、この記事が正しければいくら

(政権の)先が短いなら別だが、3年間ある。思いを果たすときは来る

という談話があっても、なかなか安倍の靖国参拝は難しいでしょうね。もちろん実際にどうするかは安倍次第です。というわけで、秋の例大祭その他は次の段階として、8月に安倍が靖国参拝をするかどうか興味深いですね。

そもそもだいたい

>参院選で与党が圧勝し政権基盤を強化した首相は、領土や歴史認識問題などで悪化した中国、韓国との関係改善に取り組む方針で、両国とのあつれきがさらに広がらないよう配慮する。

といったって、こんなの安倍がさんざん「靖国参拝」とかほざいたから中韓ともに態度が硬化したわけだし、それで「配慮」なんてマッチポンプ以外のなにものでもありませんが。それで安倍は、主観的には「おれは配慮しているのに」とか考えているわけですから、何をいまさらの馬鹿です。

そして安倍が参拝を見送ったら、右翼とか産経新聞(自民党は、現在安倍がトップですから議論しても仕方ありません)は見て見ぬふりをするか、そうでもなければ上の島田のような愚にもつかない詭弁を使ってでも安倍をかばうでのしょうね。こいつらがどんだけクズな態度をみせてくれるか実は私けっこう楽しみにしています。参拝したらしたで、これは中国などとのさらなる関係悪化につながりますから、これはこれで注視です。中国との関係が悪化したら、アベノミクスだってさらに厳しくなるんじゃないの思いますが、安倍を支持している人間は、あんまりこういう点を心配していないようで、これまた奇妙な話です。中国との関係があんまり悪くなったら、日本の経済状態が悪くなって、「産経新聞」や「SAPIO」なども定期購読者や広告収入が減るし、「国家基本問題研究所」の会員や協賛金のたぐいだって減少するんじゃないの。私が心配する話じゃないけどさ。

今回の記事はbogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

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