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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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放送大学面接授業「宮島と芸能」1日目

2015-05-18 06:04:10 | 放送大学関係

 昨日は、放送大学の面接授業、「宮島と芸能」の1日目だった。宮島とは、世界遺産の厳島のことであるが、ここで行われる祭礼で披露される芸能について解説するというもの。講師は、広島にあるエリザベト音楽大学の片桐巧教授である。

 講義で取り上げられた芸能は、雅楽と能の2種類。宮島では、夏の暑い時期を除いて、多くの祭礼がおこなわれるが、これらの行事に雅楽が伴っているというのが特徴とのことだ。この雅楽には、中国系の唐楽と朝鮮系の高麗楽の2種類に分けられ、衣装の色、どちら側から入場してくるかによって区別できるらしい。実は、この2か国以外から日本に伝わってきたものもあるが、整理される過程で、どちらかに分類されたという。もっとも、中国で行われていた本来の雅楽とは、儒教思想と結びついたもので、宗廟(祖先を祭った社)や文廟(孔子を祭った社)で大規模な楽器の演奏を伴って舞を舞うというもので、日本の雅楽は、燕(宴)楽すなわち唐時代の宮廷宴響楽がルーツだというから面白い。

 そして能であるが、こちらは、1年のうち4月16日から18日の3日間だけ行われる。宮島の能の特徴は五番立てといって、能と能の間に狂言をはさみながら朝から晩までぶっとおしで行われるというもの。忙しい現代の世で、五番立ての能が行われるのは、宮島くらいらしい。このほかにも特徴がある。最初の2日は、頭に「翁」という演目が付くが初日は喜多流、2日目は観世流で演じられる。

 授業は、講義に加えて、実際に行われている雅楽や能をビデオで紹介するというもの。やはり実際の映像を見ると、どのようなものかが一目瞭然で、理解が全然違ってくる。実は前日よく眠れなかったので睡眠不足で出席したのだが、ビデオが興味深かったので、居眠りもせずに1日講義を楽しむことができた。雅楽も能もほとんど知識がなかったのだが、基本的なことは知ることができたと思うので、何かのときにこれらを観る機会があったら、昔よりは興味を持って観ることができるだろう。
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