文理両道

理系文系両面で90以上の資格試験に合格。
専門は電気工学だが、経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。

やっとオリンピックも終わりか

2016-08-22 12:32:39 | オピニオン
 やっとリオオリンピックも終わり、世の中も静かになる。私はオリンピックというものに何の価値も見出していないので、やれやれといった感じだ。

 そもそも人間が早く走ることにどんな意義があるのだろう。人はどんなに早く走っても、チーターどころか多くの動物たちにも及ばない。どんなに高く飛んでも、スズメにもかなわないのだ。格闘技がどんなに上達しても、漫画のように、銃の弾を素手で掴むことができるようになるはずもないし、虎やライオンに敵うわけもない。健康づくりのために運動するのならともかく、中には体に負担をかけて、故障してまでもスポーツに打ち込むという心理は完全に私の理解を超える。

 動物が勝っているようなことは動物に任せておいて、人間は人間ができることをやればいいのではないか。それは文化や文明に関することだ。これは動物がどんなに背伸びしてもできないことだろう。今、学費が払えないので、進学をあきらめたり、学業を続けられない人が増えている聞く。しかしオリンピックにつぎ込むような金があれば、いったい何人分の給付型奨学金が賄えることか。オリンピックでいくら記録を出しても、それは結局個人もしくはそのチームとしての栄誉でしかない。しかし、文化や文明は多くの人にメリットをもたらすことができるのだ。限られた予算。使い方を間違えてはならないだろう。

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書評:星間商事株式会社社史編集室

2016-08-21 08:39:54 | 書評:小説(その他)
星間商事株式会社社史編纂室
クリエーター情報なし
筑摩書房

・三浦しをん

 本書は、タイトルの通り星間商事株式会社社史編集室を舞台とした物語だ。この社史編集室というのは、いつまでたっても完成しない社史を作リ続けている部署で、究極の左遷先のようなところである。だから、所属員も変な人たち。

 主人公は川田幸代という女性だが、オタクで腐女子。友人2人と同人活動をしている。みっこちゃんは、無駄に元気な女子だ。ボーッとした言動だが、元営業部で海外での交渉にも同行したことがあるらしい。みっこちゃんから、ヤリチン先輩と呼ばれている矢田信平。専務の愛人に手を出したためにここに飛ばされてきたとか。しかし、みっこちゃんは、彼に気があるようだ。

 社史編集室の本間課長は、定年まで1年の窓際でゆるゆるな人物。なぜ、首にならないか不思議に思われている。極めつけは、ここの室長。なんと、課長以外は、誰も見たことがなく、幽霊部長と呼ばれている。

 幸代が腐女子で同人誌を作っていると知った本間課長が、社史編集室でも、同人誌をつくろうと変なことを言い出す。自分の若い頃の情熱が蘇ったというのである。

 全体を流れる、ゆるゆるした雰囲気。挿入される、幸代のホモ小説と、課長のなんだかよく分からない小説。ところが、編集室の面々は、社史を作る過程で、サリメ二での黒歴史に行き当たる。この会社、女子社員に枕営業をさせようとしたり、専務が女子社員と不倫をしたりと、かなりとんでもないことをしていたのだ。これが明らかになっては困る専務一派が露骨に圧力をかけてくる。

 正確な社史をつくろうと、社史編集室の面々がとった、起死回生の方法とは。あれだけゆるゆるとしていた編集室のメンバーが、一致団結して専務一派を出し抜くところは、なんとも痛快だ。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ、「風竜胆の書評」に掲載したものです。



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オリンピックに興味はないが

2016-08-20 12:27:02 | オピニオン
 オリンピックにあまり興味はないが、これだけテレビや新聞などで報道されていると、いやでもその情報の一端が入ってくる。リオオリンピックは日本勢のメダルラッシュのようで結構なことだが、ひとつだけ気になったことがあった。

 これまでオリンピックで3連覇を果たしてきたレスリング女子53キロ級の吉田沙保里選手が決勝で敗れて銀メダルになったことだ。報道によれば、吉田選手は銀メダルになったことについて、泣きながら謝ったそうだ。これがわからない。悔しくて泣くのは良い。しかしいったい誰に謝るのか。

 オリンピックなどに出場すると、国民の中には、それが国の威信を背負っていると思うような馬鹿者が多いのも事実だろう。しかし、選手はあくまでも個人としてプレーしているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。誰にも謝る必要なんてないだろう。銀メダルでも立派なものではないか。

 かって、オリンピックについては、マラソンの円谷選手のような悲劇があった。プレーしているのはあくまで選手個人なのである。野次馬が過度なプレッシャーをかけないことが、選手がのびのびと活躍するためには、一番必要なことではないかと思う。それにしても、オリンピックに興味が無い者にとっては、面白いテレビ番組もなく、なんとも退屈な日々だった。早く終わってほしいものだ。

 ついでに言えば、「東京オリンピック」にも全く興味はない。巨額な税金をつぎ込む必要がどこにあるのか。今からでも中止にしてほしいと思うのは、私一人だろうか。


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放送大学のH28年度1学期の成績が届いた

2016-08-19 17:34:09 | 放送大学関係

 放送大学のH28年1学期の成績通知が届いた。といっても、父の入院や手術があったため、放送授業の方は受験していないので、単位は、面接授業の「いろイロな色の話」1単位のみ。それでも、卒業は確定しているはずだ。

 学期の積み残しである「量子と統計の物理(’15)」は、流れてしまったが、、「上田秋成の文学」は、来学期学籍があれば受験可能なはずだ。再入学の手続き、忘れないようにやっておかないといけない。




 
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書評:歴史街道 2016年 09 月号

2016-08-17 08:45:18 | 書評:その他
歴史街道 2016年 09 月号
クリエーター情報なし
PHP研究所


・PHP研究所

.「邪馬台国」の文字に魅かれて買ってしまった本誌。この号の特集は、ノンフィクション作家である足立倫行氏のガイドで歩む、邪馬台国を中心とした「古代史の迷宮」の旅である。

 「邪馬台国」は、中国の魏志倭人伝に記され、古代にそのようなことがあったことは間違いないが、それがどこにあったのかは、古くから論争が続いている。論争の歴史を辿れば、江戸時代にまで遡るようだが、有名なのは、明治43年(1910)から始まった京都帝国大学の内藤虎次郎(大和説)と東京帝国大学の白鳥庫吉(九州説)の争いだろう。

 しかしこれらのどちらにも、魏志倭人伝の記載を恣意的に解釈しなおさないといけないという欠点がある。九州説は距離に、大和説は方向に関しての問題があり、いまだに明確な結論は得られていないのだ。

 大和説と九州説は有力な説だが、これ以外にもいろいろな説がある。なにしろ古代のことなので、決め手になる証拠に欠ける。それに主張する人の郷土愛が加わると、もう議論百出。日本国中どこに邪馬台国があってもおかしくないような状態だ。

 近年は、大和の纏向遺跡の発掘により、そこが邪馬台国の候補地として有力だと見る人も多いが、九州説に決定的なダメージを与えるまでには至っていない。

 私は個人的には、邪馬台国は九州にあったものが、大和に移ったのではないかと思っている。根拠は記紀にある日本神話だ。なぜニニギノミコトは、わざわざ九州の高千穂に天下ったのか。大和にも山はたくさんある。最初からそこに天下ればいいではないか。また、魏志倭人伝に描かれている倭人の風俗は明らかに南方のものだ。大和ではあり得ない。神武東征神話は、それを暗示しているのではないだろうか。

 もっとも本誌では、この東遷説には、九州から大和の間に、九州式土器が見つからないという欠点があると書かれている。しかし、本当に欠点だろうか、土器が見つからない理由はいくつか考えられる。

 まず、東遷は敗走の旅だった可能性がある。当時邪馬台国は狗奴国と争っていた。戦いに敗れて、東へ移ったとしたら、わざわざ九州式の土器などを、行く先々で作るだろうか。その地域で使われている土器を現地調達するというほうが理に適っていると思うのだが。

 もう一つは、単に見つかっていないというだけかもしれない。東遷が何年も何十年もかけて行われたのでない限り、本誌に書かれているように、九州式土器が「多数」見つからないといけないというのは本当にそうだろうか。

 本誌を読んで、まだまだ邪馬台国の解明には時間がかかりそうだと感じた。九州からも畿内からも様々な出土品が出ているが、最終的には学者の主義・主張ではなく、これらの証拠品により、真相が解き明かされなければならないと思う。今後の発掘に期待したいと思う。

 なお本号には邪馬台国に関して、興味深い記事が掲載されているので紹介しておこう。まず邪馬台国の都の復元想像図である。文字だけではなかなかイメージがわかないが、こういったビジュアル的なものがあると、邪馬台国というものが少し身近になった気がする。

 もうひとつは、映画化もされた「まぼろしの邪馬台国」の著者である宮﨑康平氏のお孫さんで女優の宮﨑香蓮さんのインタビュー記事が載っていること。香蓮さん、「花燃ゆ」にも出ていたということだが、大河ドラマはあまり視ないので知らなかった。

 このほか、大河ドラマ「真田丸」の関係で真田信幸に関することも第二特集として掲載されている。
 
☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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