文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

なぜ政治家は失言をするのか?

2017-05-24 12:27:16 | オピニオン
 またまた世の中を政治家の失言が騒がせている。なぜ政治家は失言をするのだろうか。その一番の理由は、周りがつけあがらせているからではないのか。たいした見識もないのに、議員になると、周りが先生、先生と言っておだてる。人間が出来ていないと、自分は特別な人間だと勘違いするのも無理はないだろう。

 そこで一つ提案だ。政治家に対して、「先生」と呼ぶことを禁止すれば、この勘違いはかなり少なくなるのではないか。私自身、政治家をどうして「先生」と呼ぶのか分からないし、呼びたくもない。政治家は呼び捨てで良いと思っているが、気が咎めるようなら「ちゃん」づけでもいいと思う(笑)。

 もっとも、失言するような政治家を選んだのは、有権者である。有権者の側も、人格者を政治家として送り出すようにする努力が求められるのだ。
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年収350万円のサラリーマンから年収1億円になった小林さんのお金の増やし方

2017-05-23 11:48:02 | 書評:ビジネス
年収350万円のサラリーマンから年収1億円になった小林さんのお金の増やし方
クリエーター情報なし
SBクリエイティブ

・小林昌裕

 本書は、年収350万円の営業職だった著者が、どのようにして年収1億円を得るようになったのかを解説したものである。

 著者はわずか6年で年収1億5千万円にもなったという。実に驚くべき数字だが、実際にそれを達成するためにはどのようにすればよいのか。著者の勧めるのは、<①ひとりでできる、②定期的に課金される、③働かなくてもいい>という夢のような話を実現してくれる「ストックビジネス」というものだ。確かに、寝ていても定期的にお金が入ってくるのなら、それに越したことはない。私のような怠け者には理想的なビジネスだろう。

 しかし、ストックビジネスを進めるに当たっては順番があるらしい。それは、不動産投資から始めるということだそうだ。著者は、このストックビジネスによって、食べるに困らないキャッシュフローを得ることができるようになったら、その余剰資金を使って、実働系や情報発信系などの更なるビジネスに進出することを勧める。

 それでは、なぜ最初に不動産なのか。それは金融機関からローンを引くことができ、掘り出しものも眠っているし、修繕や災害などにもある程度保険で対応できる。また空室リスクもやり方しだいで減らすことができるかららしい。こうしてみると、不動産投資はまったく理想的なビジネスであり、必要なのは一歩踏み出す勇気だけのように見える。

 しかし、このやり方が著者がビジネスを展開している関東圏ばかりでなく、人口が減り続けている地方において同じようにできるかどうかはよく分からなかった。また不動産投資には、確率は低いものの、いわゆる「事故物件」になるかもしれないというリスクもある。こちらは、物件を沢山持っていれば、数でリスクを薄められるかもしれないが、数を持っていない人にとっては、気になるところではある。

 もっとも、資産が勝手にお金を稼いでくれるというのは魅力的だ。しかし、私は、別に高級車もジェット機も欲しくはない。私のように、あまりお金を使わない人間にとっては、仮に年収1億円稼いだとしても使い道に困るだろうなあと思う(笑)。なお、本書に倣ってこれから不動産投資を始めようという人は、あくまで自己責任だということは、言うまでもない。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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予知夢

2017-05-21 08:50:41 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
予知夢 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

・東野 圭吾
・文春文庫

 以前テレビで放映されて、人気を博していた「ガリレオ」シリーズ。本書は、そのドラマの原作のひとつに当たる。読みやすくて、面白いのは面白いのだが、ただ褒めるだけでは、私らしさがないので、色々と突っ込んでみたい。

 この本も、全巻にあたる「探偵ガリレオ」と同じく、短編集で、収録されている作品は、以下の5編である。

 少女の部屋に不法侵入した男は、その少女が、子供の頃夢見た運命の恋人だと主張」:「夢想(ゆめみ)る」
 殺人事件が起きた同時刻に殺された女の幽霊が:「霊視(みえ)る」
 ポルターガイスト現象の起こる家の秘密:「騒霊(さわ)ぐ」
 不思議な絞殺事件:「絞殺(しめ)る」
 女が殺される予知夢を見た子供:「予知(し)る」

 このシリーズの持ち味は、湯川が、一見オカルトに見える事件に潜む、科学的なトリックを見事解き明かすというものだろう。しかし、最初の2つは、どう考えても、普通のミステリーの謎解きである。理系ミステリーとは言えない。さすがにネタにつまったのか。

 ところで、これは、前作から思っていたのだが、湯川の専攻はなんだろう。物理学といっても分野がとてつもなく広いし、アプローチの仕方でも、理論物理学系と実験物理学系がある。理屈っぽいところは、理論物理学系のようだが、それなら、実験なんてほとんどしないだろう。しかし、草薙が訪問したときには、よく、綱引きや、ガラスに電気を通すといったような、天才物理学者にふさわしいとも思えない実験をしている。

 「湯川、あんたは『でんじろう先生』か?」

 そもそも、使われているトリックは、物理学というより、工学の分野が多いと思う。湯川が物理学者であるという必然性が良く分からない。ぜひとも物理学者でなければ解けない事件というのを期待したいのだが。

 また、「騒霊(さわ)ぐ」で、神崎弥生が、草薙刑事に、どうしてあの家が気になるのかと聞かれて、堂々と、「勘です」って、答えている。

 「神崎弥生、あんたは『浅見光彦』か?」(ごめんなさい。ここは内田康夫ファンの方しか分からないかもしれません。)

 そういえば、結構長い間、このシリーズの新作を読んでないような。続きはでるのかな。

※初出事は、「時空の流離人」です。

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シミルボンにコラムを寄稿

2017-05-19 20:08:56 | その他
 シミルボンに、コラムを寄稿しました。故郷の街にある小さな図書館に寄った際に目にしたパンフレットをネタに、書いてみました。

→ マンガと文学館のコラボ企画に注目!

 最近は、活字の本を読む人が少なくなったので、このような企画が流行るのでしょうか。


 また、少し前に、このコラムも寄稿しておりますが、報告をしていなかったので紹介しておきます。
→ 受験勉強は役に立ったか?

 私も田舎の高校から京都大学に進学しましたので、受験勉強もそれなりにはしましたが、果たして役に立っているのしょうか?


 もう一つ、これはやはりシミルボンで募集していた「牧眞司コラム大賞」に応募したコラムですが、見事落選してしまいました。私としては、私の芸風と、選者との波長が合わなかったと思っていますが、どうなんでしょう(笑)。
→ 時間SFと相対論
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“空蟬" ヒカルが地球にいたころ……⑦

2017-05-19 17:33:11 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
“空蝉
クリエーター情報なし
エンターブレイン

・野村美月

 野村美月と竹岡美穂のコンビによる本シリーズの7作目。主人公は、顔つきがあまりにも凶悪なために、周りから勝手にヤンキーキングというレッテルを張られてしまった平安学園1年の少年、赤城是光。実は、とっても優しい心根をしているのだが、周りから恐れられて誰も近寄って来るものがいない。

 そんな彼だが、事故で亡くなった学園の王子様・帝門ヒカルの幽霊に取りつかれてしまう。是光はヒカルのために、彼が生前女の子たちと交わした約束を果たそうと尽力していく。彼が相手をする女の子は巻ごとに変わるのだが、その過程で一見凶悪な是光の本当の姿を女の子たちが知り、彼の周りにどんどん集まってくる。つまりは一種の学園ハーレムものということになるのだろうか。なにしろ、最初は是光を敵視していたようなヒカルの従姉の斎賀朝衣でさえも、この巻では結構デレの面を見せているのだ。

 この巻のヒロインは蟬ケ谷空という女子大生。牧師の孫娘で生真面目な性格の女性だ。彼はなんとヒカルの子を妊娠しているらしい。この妊娠騒ぎをめぐるドタバタがなかなか楽しいのだが、空の心には影ともよべる部分があった。それを是光が解きほぐしていくのだが、その結果は、驚くような結末で終わる。

 また、この巻では、是光自信の抱えていた心の闇も解決されている。このシリーズのトリックスターともいえる近江ひいなという少女がいるのだが、彼女の<愛されることと、愛することと、どっちかひとつしか選べないんなら、うちは、迷わず愛する方を選ぶわ。そっちのほうがうんと幸せやもの>(p216)という言葉で、母親から愛されていなかったという心の中のわだかまりが解消するのだ。

 さすがに7巻目までくると、この物語も佳境に入ってきたようである。果たしてヒカルの死に関する謎は明らかになるのか。是光は、ヒカルが女の子たちと交わした約束を無事に果たせるのか。是光を取り巻く女の子が増えるにつれて、少しギクシャクしてきた式部帆夏との関係はどうなっていくのか。なかなか気になることが多い。

☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。

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