もう盆が間近だが、この時期、広島市を中心とした広島県西部のスーパーやコンビニの店先は、カラフルでにぎやかになる。上の写真のようなものが店頭に出てくるためだ。これは広島県外の人には何かわからないかもしれないが、盆燈籠といって、盆にお墓に備えるものである。さすがにお墓で写真を撮ると、ちょっとアレなものが写るといけないので、店頭に並んでいるものを掲載しておこう。
これは、安芸門徒といって、広島の浄土真宗本願寺(西本願寺派)派の信者に伝わる風習だが、今では、他の宗派でも飾るようになってるいらしい。
私は元々は広島の人間ではなく、隣の山口県で生まれ育った。私自身は、あまり寺などは信じていないが、一応実家は浄土真宗本願寺派の門徒ということになっている。しかし、このような風習については聞いたこともなかった。だから最初に、この盆燈籠が墓に供えてある風景を見たときには驚いた。広島の墓地は、盆時期だけものすごくカラフルに彩られているのだ。
盆の風習ひとつとっても、山口県から小瀬川を超えただけで、こんなにも違っている。他県人にとっては、面白くもあり、戸惑うところでもあるだろう。
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