上の写真は、秋芳洞へ行く途中で目にした、「禅師河童」の像。真ん中にいるのが、秋吉の里という地区にある自住寺の住職・寿円禅師。正平9年(1354)に、この地区が、大旱魃に襲われた際に、禅師は21日の間、秋芳洞(当時はたき穴と呼ばれていた)で、雨乞祈祷を行った。
そして、禅師を取り囲んでいるのが、この滝穴に住んでいた河童である。河童は、最初は祈祷の邪魔をしていたが、やがて禅師の姿に打たれて、仏弟子になる。やがて、アマが降り出すと、禅師は滝穴に身を投げた。河童は禅師を助けようとして、共に濁流に流されてしまったという。
秋芳洞の入り口付近にある、開山堂には、この寿円禅師の遺灰を練り込んだ塑像が祀られているという。上の写真が、その開山堂だ。
そして、これが秋芳洞から流れ出している「稲川」の流れ。さすがに、この辺りは綺麗な水だ。
○関連過去記事
・秋芳洞2