文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:魁!!男塾(1)

2017-09-05 11:31:38 | 書評:その他
魁!!男塾 第1巻
クリエーター情報なし
サード・ライン

・宮下あきら

「わしが男塾塾長江田島平八である!」

 全国から、手のつけられないような不良を集めて、超アナクロな、軍隊さながらの教育で鍛えなおす。しかしこの男塾、生徒も教師もバカばかり(笑)。

 そんな彼らが繰り広げるドタバタぶりは、もう笑いの連続。この漫画、この後では次第に、なんだか怪しげな武道を使う強敵とのバトルが中心になってくるのだが、まだこの第1巻では、大豪院邪鬼も赤石剛次も伊達臣人も出てこない。民明書房の引用によるトンでも解説もない。ひたすら、みんながおバカしているという感じだ。このおバカぶりがなんとも最高なのである!

 ところで、この男塾、恐ろしいことに早弁が見つかると切腹らしい。主要人物の一人の富樫が切腹させられている場面(もちろんオチはあるが)があるのだが、その時の富樫の辞世の歌には爆笑。

「マスラオのマスせんずれば若き血潮ほとばしりじっと手を見る」

 この富樫、別の話では、男塾名物「油風呂」に挑戦している。要は釜茹でなんだが、普通は死ぬぞ。根性さえあればなんでもできるというのもこの漫画の大きな特徴だろう(笑)。

 ところで、冒頭のセリフは、この男塾の塾長である江田島平八のセリフだ。ほとんどこれしか言わないが、実は彼こそ男塾最強のような気が?

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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