文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:鉄拳OL!みさおちゃん

2016-08-13 08:33:54 | 書評:その他
鉄拳OL! みさおちゃん: (1) (ぶんか社コミックス)
クリエーター情報なし
ぶんか社

・たかまつやよい

 主人公の守田操(みさお)は、(株)尾触(おさわり)産業に勤務するOLである。この会社、その名の通り、女子社員は上司から、お触り、セクハラのされ放題。本書は、そんなセクハラ上司たちに、みさおが敢然と立ち向かう日々を描いた4コマ漫画集だ。描いているのは、自らの八丈島移住生活をネタにした「流されて八丈島」で知られるたかまつやよい。

 この操、ものすごく美人と言う訳ではないが、なかなか可愛らしく見える。しかし、元レディスのヘッドで喧嘩百段、体には根性焼きやケンカ傷など勲章の数々。怪力で腹筋はしっかり割れている。おまけに武器の金棒を会社でブンブン振り回して鬼ならぬセクハラ上司退治。

 みさおの姉はセクハラ訴訟で有名な弁護士だそうだ。この会社ならセクハラの代償としてかなりの額を踏んだくることができると思うのだが、どんなにセクハラをしても、なぜか訴訟沙汰にはならない。相変わらずセクハラに励む上司とそれに立ち向かって同僚OLを助けるみさおという構図が続くのである。いったいどんな会社やねん。

 どんなにみさおにやられても、せっせとセクハラに励む上司たちの姿はある意味清々しい。そこに困難があるからトライしつづけるのだなんて(笑)。でも良い子は真似しちゃダメだよ。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。


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