阪急今津線甲東園駅前から出るシャトルバスに乗って10分くらいで到着する高台に、関西学院大学西宮キャンパスがある。
正門からキャンパスに入るとすぐに良く手入れされている広大な芝生の庭園があり、その正面に時計台、両側には低い洋風建物が並び、まるでマックナイトの絵のようである。
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時計台のある図書館から振り返って見ると、ハワイで見たことのあるような空の広い緑の空間が広がっていて、とにかくオシャレなランドスケープなのである。
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このキャンパスにある建物群の設計者は、前にブログに書いたこのとあるウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880年~1964年)で、1927年から工事が始まり1929年(昭和4年)に一部が完成している。
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関西学院の第4代院長のベーツとキリスト教伝導士でもあったヴォーリズは恐らく意気投合し、ベーツがヴォーリズを信頼してすべてを任せたので素晴らしい建物が建築できたのであろう。
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中でも時計台のある図書館は、関西学院のシンボル建築で、当時40代後半の設計者として油の乗ったヴォーリズが、最も力をいれて設計した建物のようで、今も際立つ存在感を誇示している。
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スパニッシュ・ミッション・スタイルと呼ばれるヴォーリズのデザインは、歴代関西学院当局者によって引き継がれ、新たに建築される校舎にも忠実に踏襲されているのが素晴らしい。
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現在の関西学院は、学部の増加でヴォーリズの時代よりも遥かに拡大しているようであるが、緑溢れる清潔なキャンパスが維持されていてヴォーリズの狙い通りの学院となっている。
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六甲山系から続くキャンパスには小川が流れ、その横にある庭園には、新宮晋氏の彫刻作品がさりげなく置かれていて、実際にキャンパスを歩くと、実に爽快で気持ちが良いのである。
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この大学の学生、職員はヴォーリズの狙った素晴らしい環境の中で教育を受けられ、仕事ができるので羨ましい限りである。
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